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伊勢原市

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いせはらし ウィキデータを編集
伊勢原市
伊勢原市旗 伊勢原市章
1957年9月1日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 神奈川県
市町村コード 14214-0
法人番号 4000020142140 ウィキデータを編集
面積 55.56km2
総人口 101,505[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 1,827人/km2
隣接自治体 厚木市秦野市平塚市
市の木 シイ
市の花 キキョウ
市の鳥 ヤマドリ
伊勢原市役所
市長 高山松太郎
所在地 259-1188
神奈川県伊勢原市田中348番地
北緯35度24分10.6秒 東経139度18分53.9秒 / 北緯35.402944度 東経139.314972度 / 35.402944; 139.314972座標: 北緯35度24分10.6秒 東経139度18分53.9秒 / 北緯35.402944度 東経139.314972度 / 35.402944; 139.314972
伊勢原市役所庁舎
伊勢原市役所庁舎
外部リンク 公式ウェブサイト

伊勢原市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
特記事項 NTT市外局番:0463(市内全域)
ウィキプロジェクト

伊勢原市(いせはらし)は、神奈川県のほぼ中央に位置する

人口は約10.2万人。市の北西端には大山道でも有名な大山があり、市のシンボルになっている。また、東海大学医学部や産業能率大学の湘南キャンパスがあるほか、専修大学体育寮などもあり、産学官の協働が進むアカデミックな都市である。

秋には江戸城築城で知られ、市内でその生涯を閉じた戦国の武将・太田道灌にちなんだお祭りで、太田道灌公鷹狩り行列、北条政子日向薬師参詣行列、観光総おどりなどが行われる市内最大のイベント「伊勢原観光道灌まつり」が行われている。

1960年代前半までは純農村地帯であったが、1960年代後半から宅地開発が進み、現在では東京郊外ベッドタウンとしての側面が強い。ベッドタウン化が進む一方で、稲作、果樹作、酪農などの農業は現在でも神奈川県内では盛んな部類に入る。

2020年3月に新東名高速道路伊勢原大山ICが開通したほか、付近に厚木秦野道路の整備も予定されており、商業や工業、観光面で今後の発展が大いに期待される都市である。

2021年3月に市制施行50周年を迎える。

地理

1988年(昭和63年)撮影の伊勢原市中心部周辺の空中写真。
1988年撮影の7枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

伊勢原地区は大山からの土砂が堆積してできたとされる扇状地の伊勢原台地、成瀬地区は愛甲台地南端にあり、東南部の水田地帯は相模平野、北西にそびえる大山は丹沢山地の東南端に位置する。「丹沢大山国定公園」や小田急電鉄の「丹沢・大山フリーパス」の名が示すように一般的に大山は丹沢とは別と考えられている。そのため、伊勢原市内で「丹沢」の名をうたった施設、店舗、商品、催物等はほとんど見受けられない。 直下には伊勢原断層が所在する。

人口は、伊勢原駅を中心とする伊勢原地区と、東端に愛甲石田駅厚木市との市境にあり、所在地は厚木市になっている)がある成瀬地区に集中している。その他の地区も、昭和の大合併以前の中心地付近よりも、伊勢原駅への利便性が高い伊勢原地区の付近に集中している。

渋田川の芝桜

一部を除き川は町はずれを流れており、いずれも氾濫を起こすような川ではないためか護岸整備もなされておらず、雑草が生え放題で放置されている。そのようななか、渋田川の一部区間では1970年ごろから地域住民の手によって川岸一面に芝桜が植えられ、1990年代に入ってからテレビや雑誌に取り上げられたためか芝桜が咲く春になると多くの見物客が訪れ、ちょっとした観光スポットとなっている。

気候

晴天時は相模平野を駆け抜ける風が強く、日照時間が短く、雪が降っても積もらないのが特徴である。

南にある相模湾から吹く湿った風が大山にぶつかると雲がたまりやすくなる関係で曇りの日が多く雨も多い(雨量が多いわけではない)。東京都内では晴れていても伊勢原に来ると雨、ということが春から夏にかけては多々ある。大山が「雨降山」とも呼ばれる所以である。

関東地方では冬場、南岸低気圧八丈島付近を通過すると大雪が降るとされるが、八丈島を通過すると南岸低気圧に向かって吹く北風が伊勢原では北西にある大山をはじめとした丹沢山地の影響により弱くなり、低気圧が巻き込んだ暖気により気温が高くなるので雪から雨に変わってしまう。関東地方から南岸低気圧が過ぎ去っても東京都内や横浜では数センチの積雪があるのに対し、伊勢原市の中心部ではすっかり雪がなくなっていることが多い。

多摩丘陵相模原台地などでは東京都内や横浜以上の積雪があり、近接の海老名市や厚木市付近でもうっすらと雪が残っているが、雪がすっかりなくなるのは歌川よりも西である。 この現象は北西に丹沢山地を抱える地域独特なもので、神奈川県の伊勢原や平塚市より西側の平野部では同様な現象が起きる。逆に山梨県東部で大雪になる場合は伊勢原市でも大雪となり、2014年2月14日から15日にかけて降った大雪(平成26年豪雪)では市内でも数十センチの積雪がみられた。

隣接している自治体

歴史

人口

伊勢原市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 43,751人
1975年(昭和50年) 61,616人
1980年(昭和55年) 70,052人
1985年(昭和60年) 77,766人
1990年(平成2年) 89,567人
1995年(平成7年) 98,123人
2000年(平成12年) 99,544人
2005年(平成17年) 100,579人
2010年(平成22年) 101,039人
2015年(平成27年) 101,514人
2020年(令和2年) 101,780人
総務省統計局 国勢調査より


行政

市長

警察

地区

  • 高部屋(たかべや) - 旧高部屋村
    • 日向(ひなた) - 旧日向村
    • 西富岡(にしとみおか) - 旧西富岡村
    • 上粕屋(かみかすや) - 旧上糟屋村
  • 成瀬(なるせ) - 旧成瀬村
    • 東富岡(ひがしとみおか) - 旧東富岡村
    • 粟窪(あわくぼ) - 旧粟窪村
    • 高森(たかもり) - 旧高森村
    • 石田(いしだ) - 旧石田村
    • 東成瀬(ひがしなるせ)
    • 見附島(みつけじま) - 旧見附島村
    • 下糟屋(しもかすや) - 旧下糟屋村
    • 歌川(うたがわ)
    • 下落合(しもおちあい) - 旧下落合村
  • 比々多(ひびた) - 旧比々多村
    • 三ノ宮(さんのみや) - 旧三之宮村
    • 白根(しらね) - 旧白根村
    • 神戸(ごうど) - 旧神戸村
    • 鈴川(すずかわ)
    • 坪ノ内(つぼのうち) - 旧坪之内村
    • 善波(ぜんば) - 旧善波村
    • 大住台(おおすみだい)
    • 串橋(くしはし) - 旧串橋村
    • 笠窪(かさくぼ) - 旧笠窪村
  • 旧伊勢原町(狭義)
    • 田中(たなか) - 旧田中村
    • 池端(いけばた) - 旧池端村
    • 伊勢原(いせはら) - 旧伊勢原村
    • 桜台(さくらだい)
    • 板戸(いたど) - 旧板戸村
    • 東大竹(ひがしおおだけ) - 旧東大竹村
  • 大田(おおた) - 旧大田村
    • 小稲葉(こいなば) - 旧小稲葉村
    • 上谷(かみや) - 旧上谷村
    • 下谷(しもや) - 旧下谷村
    • 沼目(ぬまめ) - 旧沼目村
    • 上平間(かみひらま) - 旧上平間村
    • 下平間(しもひらま) - 旧下平間村
  • 岡崎(おかざき) - 旧岡崎村(一部)

立法

市議会

  • 定数:20名[2]
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日~2023年(令和5年) 4月29日
  • 議長:越水清(創政会)
  • 副議長:安藤玄一(新政いせはら)
会派名 人数 議員名(◎は代表)
創政会 10 ◎山田昌紀、小沼富夫、越水清、斉藤裕樹、萩原鉄也、大山学、国島正富、米谷政久、館大樹、八島満雄
新政いせはら 4 ◎相馬欣行、小山博正、安藤玄一、橋田夏枝
公明党いせはら 3 ◎横田典之、田中志摩子、中山真由美
日本共産党伊勢原市会議員団 2 ◎宮脇俊彦、川添康大
神奈川ネットワーク運動・伊勢原 1 ◎土山由美子
市政同志会 1 ◎前田秀資

県議会

  • 神奈川県議会(伊勢原市選挙区)
  • 定数:1名
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日~2023年(令和5年)4月29日
氏名 会派名
渡辺紀之 自由民主党神奈川県議会議員団

財政

平成18年度

  • 財政力指数 1.11 神奈川県平均 1.05
  • 経常収支比率 87.9%
  • 標準財政規模 174億6828万円
  • 普通会計歳入規模 286億3222万円
    • 内訳 地方税161億4040万円 56.4% 地方債 18億3470万円 6.4%
  • 普通会計歳出規模 270億5367万円
    • 内訳 人件費 70億3223万円 26.0% 公債費 27億0182万円 10.0%
  • 人口一人当たり人件費物件費等決算額 10万6099円 神奈川県市町村平均 10万3215円
  • 人口一人当たりの地方債現在高 24万4047円 普通会計分のみ
  • 実質公債費比率 12.5% 神奈川県市町村平均 19.5
  • 人口1000人当たり職員数 7.49人 神奈川県市町村平均 6.59人
    • 内訳 一般職員592人(うち技能労務職 117人) 教育公務員 14人 消防公務員 124人 合計 730人
  • 市職員一人あたり給料月額 34万2800円 すべての職員手当を含まない数字
  • 市職員一人当たり人件費概算値(年額) 963万3199円 (人件費/職員数)
  • ラスパイレス指数 97.6 全国市平均 97.9
  • 普通会計歳出に占める人件費比率 26.0%

地方債等の残高

  • 1普通会計分の地方債 238億0100万円
  • 2特別会計分の地方債 209億9700万円
    • 主な内訳 下水道事業特別会計 208億4600万円
  • 3関係する一部事務組合分の債務 3億6299万円
  • 4第三セクター等の債務保証等に係る債務 57億0700万円 (伊勢原市土地開発公社分)

地方債等の残高合計 508億6799万円

  • 伊勢原市民一人当たりの地方債等残高 52万1578円

経済

産業

商業施設

近隣の平塚市、厚木市、海老名市などに商業施設が充実しているため、中規模の生活密着型店舗が中心となっており、東京50km圏 (新宿 - 伊勢原間52.2km)の近郊都市としては駅周辺に商業施設が充実している。 また、平塚市内、厚木市内の渋滞を避けるため、平塚市北部や厚木市南西部から、地形の関係で秦野盆地内より伊勢原市内へ出やすい秦野市大根地区からも買物客が訪れる。

複合商業施設

総合スーパー

食品スーパー

ホームセンター

ディスカウントストア

家電量販店

書店・レコード(レンタル)店

姉妹都市・提携都市

地域

教育

小学校

  • 伊勢原市立石田小学校
  • 伊勢原市立伊勢原小学校
  • 伊勢原市立大田小学校
  • 伊勢原市立大山小学校
  • 伊勢原市立桜台小学校
  • 伊勢原市立高部屋小学校
  • 伊勢原市立竹園小学校
  • 伊勢原市立成瀬小学校
  • 伊勢原市立比々多小学校
  • 伊勢原市立緑台小学校

中学校

  • 伊勢原市立伊勢原中学校
  • 伊勢原市立山王中学校
  • 伊勢原市立中沢中学校
  • 伊勢原市立成瀬中学校

高等学校

特別支援学校

  • 神奈川県立伊勢原養護学校
    • 伊志田分教室

中等教育学校

大学

福祉

交通

鉄道路線

バス路線

道路

国道、主要地方道の多くが江戸時代に整備が進んだ大山街道が元になっている。国道246号江戸とを結ぶ街道(青山通り大山街道)、県道22号戸塚とを結ぶ街道(柏尾通り大山道)、県道44号江の島とを結ぶ街道(田村通り大山街道)が元になっているほか、県道61号は平塚とを結ぶ街道(豊田中原通り大山街道)、県道63号八王子や大磯と結ぶ街道(八王子通り大山街道、伊勢原通り大山街道)、県道64号甲州(今の山梨県。津久井通り大山街道)とを結ぶ街道が元になっている。

高速道路
伊勢原市内にあるインターチェンジ:新東名高速道路 伊勢原大山インターチェンジ小田原厚木道路伊勢原インターチェンジ(小田原方面出入口のみ)
市内には東名高速道路と新東名高速道路が交差する伊勢原ジャンクションがある。新東名高速道路と小田原厚木道路も市東部で交差しているが、接続部にジャンクションはない。
市内を走る東名には、かつては渋滞の名所であった「伊勢原バス停付近」があるが、現在は3車線化のためほぼ解消されている。
一般国道
伊勢原市内を走る一般国道:国道246号、国道271号(小田原厚木道路)
都道府県道
伊勢原市内を走る県道:神奈川県道22号横浜伊勢原線神奈川県道44号伊勢原藤沢線神奈川県道61号平塚伊勢原線神奈川県道63号相模原大磯線神奈川県道64号伊勢原津久井線神奈川県道603号上粕屋厚木線神奈川県道604号愛甲石田停車場酒井線(別線のみ)、神奈川県道605号下糟屋平塚線神奈川県道611号大山板戸線神奈川県道612号上粕屋南金目線神奈川県道701号大山秦野線(市内区間通行不能)

隣接市町村への連絡

市内に所在する鉄道駅が伊勢原と愛甲石田の二つしかないという現状から、近隣移動は自動車で行なわれる典型的な車社会の街である。厚木市や平塚市へのアクセスは比較的よい。海老名市や茅ヶ崎市など相模川左岸へや、秦野市へは間に川や山などがある地理的制約の関係で使えるルートが少なく、交通量が一本の道路に集中するため渋滞が頻発し、アクセスが悪い。

厚木市
小田急利用の場合、本厚木駅まで伊勢原駅から6分。
自動車利用の場合、複数ルートがあるが国道246号。南部からのアクセスとして小田原厚木道路の側道、厚木市北部へのアクセスとして県道63号も使われる。
秦野市
小田急利用の場合、秦野駅まで伊勢原駅から10分。
自動車利用の場合、国道246号を利用する。
平塚市
神奈中バス利用の場合、平塚駅北口まで伊勢原駅南口から最も本数の多い平90系統に乗ると27分。
自動車利用の場合、複数ルートがあるが県道61号を利用するのが一般的。

都道府県庁への連絡

電車の場合、海老名駅まで小田急、海老名駅から横浜駅まで相鉄線、横浜駅から神奈川県庁の最寄駅である日本大通り駅までみなとみらい線を利用し、乗換・待ち時間を除いた所要時間は伊勢原駅から48分。

広範囲な連絡

新幹線を利用する場合
新横浜駅または小田原駅から東海道新幹線
東北信越北陸方面へ行く場合は、東京駅八王子駅から新幹線や特急列車を利用する。
飛行機を利用する場合
羽田空港を利用。本厚木駅より羽田空港行連絡バスが出ている
高速道路を利用する場合
東京方面へは、伊勢原大山インターチェンジから新東名経由で東名圏央道
静岡方面へは、市外の秦野中井インターチェンジから東名利用。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

日向薬師本堂
名所・観光スポット
旧跡
  • 岡崎城跡
    平塚市との境界線上に所在
  • 埒免古墳
祭事

出身有名人

脚注

  1. ^ 由緒 - 伊勢原大神宮
  2. ^ 任期満了日”. 神奈川県. 2019年5月2日閲覧。

関連項目

外部リンク