デレ・アリ
| ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
![]() トッテナム・ホットスパーFCでのアリ (2017年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
バミデル・ジャーメイン・アリ Bamidele Jermaine Alli | |||||
愛称 | Dele | |||||
ラテン文字 | Dele Alli | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
![]() ![]() | |||||
生年月日 | 1996年4月11日(23歳) | |||||
出身地 | ミルトン・キーンズ | |||||
身長 | 188cm | |||||
体重 | 73kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム |
![]() | |||||
ポジション | MF (CH) | |||||
背番号 | 20 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
2007-2012 |
![]() | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2012-2015 |
![]() | 62 | (18) | |||
2015- |
![]() | 131 | (42) | |||
2015 |
→ ![]() | 12 | (4) | |||
代表歴2 | ||||||
2012-2013 |
![]() | 9 | (0) | |||
2014 |
![]() | 2 | (0) | |||
2014-2015 |
![]() | 4 | (0) | |||
2015- |
![]() | 2 | (0) | |||
2015- |
![]() | 23 | (2) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2019年5月13日現在。 2. 2018年4月2日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
デレ・アリ(Bamidele Jermaine "Dele" Alli, 1996年4月11日 - )は、イングランド・バッキンガムシャー州ミルトン・キーンズ出身のイングランド代表プロサッカー選手。プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーに所属している。ポジションはミッドフィールダー。
目次
経歴[編集]
MKドンズ[編集]
2007年に地元のMKドンズのアカデミーに入団[1]し、ユースチームで力を付けた後、2012-13シーズンに16歳でプロデビュー。10代ながらチームの中心選手として活躍するアリに、有力チームも注目するようになり、2015年2月にトッテナム・ホットスパーへの移籍が決定[2]するも、2014-15シーズンはローン移籍の形でMKドンズに残留。同シーズンは39試合に出場し16ゴールを決めるなど安定したプレーをみせ、フットボールリーグの最優秀若手選手に選出された[3]。
トッテナム・ホットスパー[編集]
2015-16シーズン[編集]
2015-16シーズンより正式にトッテナム・ホットスパーに加入。開幕戦のマンチェスター・ユナイテッド戦でプレミアリーグデビューを果たし、8月22日のレスター・シティ戦で、移籍後初ゴールを決めた[4]。19歳の選手とあって最初はそれほど重要な存在になるとは考えられていなかったが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督が起用するとすぐに結果を残しレギュラーに定着した[5]。2016年1月には年俸が引き上げられた5年契約を締結し、ゴールデンボーイ2015候補者40名にも選出された[5][6]。
1月24日のプレミアリーグ第23節、クリスタル・パレス戦では1-1の同点で迎えた終了間際に、クリスティアン・エリクセンからパスを受け、巧みなコントロールでボールを浮かせて相手DFをかわし、ボレーシュートで決勝点を記録した(シーズン6得点目)。このゴールについてアリは「生まれながらの本能に従ったまでだよ。良いボールが来たので、1回タッチして、あとは蹴るだけだった。考える時間もなく、自然に体が動いたんだ。どうやって喜んだらいいかわからなかったよ!」とコメント、敵将のアラン・パーデュー監督は、「見ていて鳥肌が立った。そしてあまりにも美しいゴールに言葉が出なかった」と称賛した。他にもこのゴールは、ガレス・ベイルやグレン・ホドルにも絶賛された[7]。2015-16シーズン、リーグ戦では10得点11アシストを記録、プレミアリーグの年間ベスト11に選ばれた[8]。
2016-17シーズン[編集]
ユニホームの名前をAlliからDeleに変更した。2017年1月4日、プレミアリーグ第20節の首位チェルシーFC戦で2得点をきめて勝利に貢献するなど、5試合で5ゴールを挙げて、2017年1月にはプレミアリーグ月間MVPを初めて受賞した[9]。 4月9日のワトフォードFC戦では、シーズン16得点目となる鋭いカーブを掛けたシュートで先制点を決め、チームの勝利に貢献した[10]。 2017年4月には活躍が認められ、2年連続でプレミアリーグの年間ベスト11に選出され[11]、2年連続のPFA最優秀若手選手賞も受賞した[12]。
2017-18シーズン[編集]
開幕戦となったニューカッスル・ユナイテッドFCとの対戦で、61分にクリスティアン・エリクセンのクロスから、シーズン初ゴールを決め、チームも2-0で勝利した[13]。10月22日のリヴァプールFCとの対戦では前半終了間際に強烈なボレーシュートを決め勝利に貢献した[14]。11月1日、UEFAチャンピオンズリーググループH、ウェンブリースタジアムで行われたレアル・マドリードとの対戦では、前半にキーラン・トリッピアーのクロスに合せて先制点を決めると、後半にも得点を決めて勝利に貢献、スパーズのCLグループステージ突破に貢献した[15][16]。12月26日のサウサンプトンとの対戦では、ハリー・ケインの2ゴールをアシストし、ケインのプレミアリーグ年間最多ゴール数更新を助けた、またアリ自身もゴールを決め、この日1ゴール2アシストの活躍でチームの勝利に貢献した[17][18]。4月1日チェルシー戦では後半2ゴールを決め、28年ぶりとなる敵地スタンフォード・ブリッジでの勝利に貢献した[19]。
2018-19シーズン[編集]
開幕戦のニューカッスル戦では1-1の同点から決勝ゴールをヘディングで決め、勝利に貢献した。UEFAチャンピオンズリーグ準決勝アヤックスとのセカンドレグでは3-0とリードされる展開の中、2アシストの活躍でチーム史上初の決勝進出に貢献した[20]。
代表経歴[編集]

2015年10月のUEFA EURO 2016予選にイングランド代表に初招集され、10月9日のエストニア戦で、フル代表デビューを果たした[21][22]。2015年11月17日のフランスとの親善試合で代表初得点を挙げた[23]。
2016年5月、UEFA EURO 2016に挑む23人の最終登録メンバーに選出された[24]。本大会ではグループリーグ初戦のロシア戦を含む3試合に先発出場し、ベスト8進出をかけたアイスランド戦では実力を垣間見せるハーフボレーシュートを放ったが、多くの場面では経験不足を露呈する結果となった[25]。
2018 FIFAワールドカップロシア大会、準々決勝のスウェーデン戦でイングランドの2点目となるゴールを決め、1990年以来であるイングランドのベスト4入りを助けた。
プレースタイル・評価[編集]
ポジションはトップ下と、守備的MFを務めることが可能であり、トップ下で起用される際には巧みなボールコントロールや創造性を生かしストライカーのような働きを見せ、守備的MFで起用される際には走行距離こそ多くないが堅実なプレーを見せる[26]。得点力、チャンスメイク力共にトップレベルであり、ジャック・ウィルシャーの才能を凌いでいるとも言われる[27]。
イングランド代表監督のロイ・ホジソンはブライアン・ロブソンの再来と表現し[28][29]、アレックス・ファーガソンはポール・ガスコイン以来の才能であると評している[30]。
かつてイングランド代表やリヴァプールFCの主将として活躍したスティーブン・ジェラードは、「今後10年、15年に渡ってリヴァプールで活躍できる選手だった。それくらいの能力は持っている。リヴァプールが彼と契約を結ばなかったことにがっかりしている。僕との契約が終わろうとしていたのだから、リヴァプールは彼の獲得に動くべきだった」とし、自分の後継者として理想的だと考えていたと評した[31]。
アラン・パーデューはアリに決勝点を決められた際、「彼がボールを浮かせたとき、最悪の事態が頭をよぎった。あの場面は彼にとって素晴らしい瞬間だった。彼は偉大な才能を持っている」と称賛した[7]。
人物[編集]
子供の頃からリヴァプールFCのファンでヒーローはスティーブン・ジェラードであり、彼にも同じようなスケール感がある[32]。
父親は生まれてすぐに米国へ移住、母親はアルコール中毒と複雑な家庭環境に育ち、13歳で家出をしてからはチームメイトの家に居候していた。
個人成績[編集]
2017年5月28日現在
クラブ | シーズン | リーグ戦 | カップ戦 | リーグ杯 | UEFA | その他 | 合計 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | ||
MKドンズ | 2012-13 | リーグ・ワン | 2 | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 7 | 1 | |
2013-14 | 33 | 6 | 1 | 0 | 2 | 0 | - | 1 | 1 | 37 | 7 | |||
2014-15 | 39 | 16 | 1 | 0 | 4 | 0 | - | 0 | 0 | 44 | 16 | |||
合計 | 74 | 22 | 7 | 1 | 6 | 0 | - | 1 | 1 | 88 | 24 | |||
トッテナム・ホットスパー | 2015-16 | プレミアリーグ | 33 | 10 | 3 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 46 | 10 |
2016-17 | 37 | 18 | 5 | 3 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 | 0 | 48 | 22 | ||
2017-18 | 36 | 9 | 7 | 1 | 2 | 2 | 5 | 2 | 0 | 0 | 50 | 14 | ||
合計 | 106 | 27 | 15 | 4 | 3 | 2 | 20 | 3 | 0 | 0 | 144 | 46 | ||
通算 | 180 | 59 | 12 | 5 | 9 | 2 | 20 | 3 | 1 | 1 | 232 | 70 |
タイトル[編集]
個人[編集]
- PFA年間ベストイレブン:2回(2015-16年、2016-17年)
- PFA年間最優秀若手選手賞:2回(2016年、2017年)
- プレミアリーグ月間最優秀選手:1回(2017年1月)
代表[編集]
出場大会[編集]
- イングランド代表
- 2016年 - UEFA EURO 2016(ベスト16)
- 2018年 - 2018 FIFAワールドカップ(4位)
- 2018年 - UEFAネーションズリーグ2018-19
試合数[編集]
イングランド代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2015 | 4 | 1 |
2016 | 11 | 1 |
2017 | 7 | 0 |
2018 | 5 | 1 |
2019 | 2 | 0 |
通算 | 29 | 3 |
代表での得点[編集]
# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 大会 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2015年11月17日 | ![]() |
![]() |
1–0 | 2–0 | 国際Aマッチ |
2 | 2016年10月8日 | ![]() |
![]() |
2–0 | 2–0 | 2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
3 | 2018年7月7日 | ![]() |
![]() |
2–0 | 2–0 | 2018 FIFAワールドカップ |
脚注[編集]
- ^ MK Dons' Dele Alli has the makings of next Steven Gerrard
- ^ Dele Alli: Tottenham sign £5m MK Dons midfielder & loan him back
- ^ Kevin Phillips: Ex-England striker wins Football League award
- ^ Riyad Mahrez scores again as Leicester and Spurs eventually entertain
- ^ a b トッテナムの新星デル・アリ、年俸が2億円強に - qoly.jp
- ^ ゴールデンボーイ賞の候補者が発表…マンUのマルシャルら40名 - サッカーキング
- ^ a b 好調スパーズが勝利、19歳のアリが「本能」で決勝ボレー - AFPBB.com
- ^ “PFA awards: Leicester and Spurs dominate Premier League team”. BBC Sport. (2016年4月21日) 2016年4月21日閲覧。
- ^ “Dele Alli wins EA SPORTS Player of the Month”. Premier League. (2017年2月10日)
- ^ Patrick Jennings (2017年4月8日). “Tottenham Hotspur 4 - 0 Watford”. BBC Sport. 2017年4月9日閲覧。
- ^ “PFA teams of the year: Chelsea and Tottenham dominate Premier League XI”. BBC. (2017年4月21日) 22 April 2017閲覧。
- ^ “Men’s PFA Young Player of the Year 2017”. The Professional Footballers Association. (2017年4月13日)
- ^ Newcastle 0-2 Tottenham: Dele Alli, Ben Davies on target as Jonjo Shelvey sees red -SKYS 2017年8月13日
- ^ トッテナム、リバプールに完勝。大量4得点で寄せつけず-Football Channel 2017年10月23日
- ^ Tottenham 3 Real Madrid 1: Dele Alli double sets up one of English football's greatest European nights-Telegraph紙2017年11月2日
- ^ Tottenham 3 Real Madrid 1: Alli double seals sensational Spurs' last-16 spot-Goalcom 2017年11月1日
- ^ Tottenham 5 Southampton 2: Harry Kane breaks Alan Shearer's record and finishes ahead of Lionel Messi in 2017-telegraph 2017年12月26日
- ^ Tottenham v Southampton preview: Harry Kane eyes Premier League goalscoring record -Skysports 2017年12月26日
- ^ Chelsea 1-3 Tottenham: Dele Alli nets double as Spurs end Stamford Bridge hoodoo-Skysports 2018年4月1日(2018年4月2日閲覧)
- ^ “最高点はトッテナムの“奇跡”の主人公!最低点は急遽先発の”. Goal. (2019年5月9日) 2019年5月10日閲覧。
- ^ Daniel Sturridge left out of England squad for Euro 2016 qualifiers
- ^ England 2-0 Estonia
- ^ 代表初ゴールを決めたデル・アリ「この感情は言葉で表せない」
- ^ “10代の新鋭FWがイングランド最終メンバー入り”. UEFA.com (2016年5月30日). 2017年5月7日閲覧。
- ^ “Rating England's Spurs contingent at Euro 2016 as Harry Kane struggles”. ESPN FC.com (2016年5月30日). 2017年5月7日閲覧。
- ^ “ワンダーボーイを紹介:デリ・アリ”. UEFA.com (2016年3月26日). 2017年5月7日閲覧。
- ^ アリはウィルシャーとは比べ物にならない才能か!? - theworldmagazine
- ^ “Dele Alli can become England's new Bryan Robson says Roy Hodgson”. skysports.com (2016年3月26日). 2017年5月7日閲覧。
- ^ “Dele Alli can be next Bryan Robson for England says Hodgson”. ESPN FC.com (2016年3月25日). 2017年5月7日閲覧。
- ^ “Dele Alli called best young England midfielder since Paul Gascoigne”. telegraph (2016年3月31日). 2017年5月7日閲覧。
- ^ リヴァプールの補強に不満のジェラード 「アリを獲得するべきだった」 - goal com 2015年
- ^ みんな“新成人”!今年20歳を迎える「注目すべき50人の逸材」qoly.jp 2016年
外部リンク[編集]
- Dele Alli - Soccerbase
- England stats at the FA
|
|
|