インヴィンシブル投資法人

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インヴィンシブル投資法人
Invincible Investment Corporation
種類 投資法人
市場情報
東証1部 8963
2004年5月17日上場
略称 INV
本社所在地 日本の旗 日本
106-6129
東京都港区六本木六丁目10番1号
設立 2002年1月18日
業種 その他
法人番号 4010005010238
事業内容 不動産投資信託
代表者 執行役員 福田 直樹
資本金 1億9,000万円 (2016年12月期)
売上高 95億1,100万円 (2016年12月期)
営業利益 59億3,400万円 (2016年12月期)
経常利益 54億3,100万円 (2016年12月期)
総資産 2,773億6,100万円
決算期 6月・12月
主要株主 フォートレス・インベストメント・グループ(20.66%)
外部リンク http://www.invincible-inv.co.jp/
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インヴィンシブル投資法人(インヴィンシブルとうしほうじん)は、日本の投資法人。ホテル・住居中心とする総合型不動産投資信託 (REIT)を行っている。

概要[編集]

2010年2月1日、住宅系REITの東京グロースリートを存続法人としてエルシーピー投資法人を吸収する形で設立された。J-REITの合併は史上初の出来事であった。リーマン・ショック後は世界的な信用収縮が起こり、ニューシティ・レジデンス投資法人が破綻するなどJ-REIT市場では資金繰りが悪化していた。[1]そのため両REITの合併には財務体質を向上させリファイナンスリスクへの対応する意図があったとみられる。[2]また、この合併に伴い東京グロースリートの資産運用会社グロースリート・アドバイザーズは解散している。
2011年7月15日、フォートレス・インベストメント・グループをスポンサーに迎え入れた。これにより当初は「REITが高い金利で借り入れをしてフォートレスが質の悪い物件を押し付けられるのではないか」と懐疑的な見方をされていたが、インヴィンシブル投資法人が総合型REITからホテル投資を重視するREITへと変貌を遂げたことで急速に市場の評価を上げた。フォートレスは現在、積極的にホテルを購入しインヴィンシブルに渡す関係となっている。[3][4]運用資産総額は2014年5月時点の725億円から2017年3月末時点の2,911億円の4倍に成長している。[5]
2017年12月27日ソフトバンクグループによるフォートレス・インベストメント・グループ買収完了。これに伴い2018年3月末日までにCalliopeが保有する資産運用会社の株式の80%をフォートレス関係法人に、20%をソフトバンクグループ関係法人に譲渡される予定。[6]

資本構成[編集]

「インヴィンシブル投資法人」(2016年12月末現在)の資本構成。

企業・団体は当時の名称。出典:出資総額及び主要な投資主[7]

発行済株式総数 株主数
3,675,824口 15,634
主要株主 株式数 比率
Calliope合同会社 609,942口 16.59%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 472,402口 12.85%
資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口) 395,034口 10.74%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 349,820口 9.51%
Rayo合同会社 149,925口 4.07%
野村信託銀行株式会社(投信口) 141,012口 3.83%
THE BANK OF NEW YORK 133970 87,087口 2.36%
THE BANK OF NEW YORK MELLON SA/NV 10 75,674口 2.05%
NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT 52,849口 1.43%
JP MORGAN CHASE BANK 385628 47,626口 1.29%
合計 2,381,371口 64.78%

沿革[編集]

  • 2002年1月18日 - 東京グロースリート投資法人の設立
  • 2002年2月26日 - 金融商品取引業者登録(登録番号 関東財務局長 第15号)
  • 2004年5月17日 - 大阪証券取引所上場
  • 2006年6月1日 - ビジネスバンクコンサルティングによる運用会社グロースリート・アドバイザーズの親会社パレックス(旧・東京リート)子会社化の動き[8]
  • 2006年8月1日 - 東京証券取引所上場(コード8963)[9]
  • 2006年8月25日 - ビジネスバンクコンサルティングによる子会社の合意解除[10]
  • 2007年2月20日 - アパマンショップホールディングスがパレックスを子会社化[11]
  • 2007年10月6日 - 大阪証券取引所上場廃止[12]
  • 2009年11月17日 - エルシーピー投資法人との間に合併契約を締結[13]
  • 2009年12月10日 - 合併後の名称「インヴィンシブル投資法人」を発表[14]
  • 2010年2月1日 - 東京グロースリートを存続法人としてエルシーピー投資法人と合併、インヴィンシブル投資法人へ商号変更
  • 2010年9月27日 - 旧運用会社グロースリート・アドバイザーズ解散[15]
  • 2011年7月15日 - フォートレス・インベストメントへのスポンサー交代及び第三者割当増資を発表[16][17]
  • 2016年9月27日 - JCRより長期発行体格付A取得[18]
  • 2017年12月27日 - ソフトバンクグループによるフォートレス・インベストメント・グループ買収完了に伴い資産運用会社の親会社及び特定関係法人に異動が生じる[19]

エルシーピー投資法人[編集]

エルシーピー投資法人はかつて存在していた日本の投資法人である。レキシントン・コーポレート・プロパティ、極東証券ゼクス不動産投資顧問日神不動産により設立され不動産投資信託を行っていた。運用会社はエルシーピー・リート・アドバイザーズ(現・コンソナント・インベストメント・マネジメント)であった。有料老人ホームシニア住宅といった高齢者向けの居住施設を中心とした住宅系REITであったが前述の通り東京グロースリートに吸収合併された。

  • 2005年9月20日 - エルシーピー投資法人設立
  • 2006年5月23日 - エルシーピー投資法人東京証券取引所上場(コード8980)[20]
  • 2006年10月20日 - 重大な法令違反が認められ業務改善命令を受ける(役員会議事録不実記載8件、持ち廻り決議6件)[21][22]
  • 2010年1月27日 - 上場廃止

コンソナント・インベストメント・マネジメント[編集]

コンソナント・インベストメント・マネジメントはインヴィンシブル投資法人の資産運用会社。かつてはエルシーピー投資法人の資産運用会社をしていた。フォートレスインベストメントグループのCalliope合同会社の100%子会社である。

  • 2004年3月15日 - エルシーピー・リート・アドバイザーズ設立
  • 2004年6月25日 - 宅地建物取引業免許:東京都知事(3)第83288号
  • 2005年5月27日 - 取引一任代理等認可:国土交通大臣認可 第36号
  • 2007年9月30日 - 金融商品取引業登録:関東財務局長(金商) 第314号
  • 2010年2月1日 - エルシーピー・リート・アドバイザーズからコンソナント・インベストメント・マネジメントに商号変更

脚注[編集]

  1. ^ ニューシティ・レジデンス投資法人”. 日経ビジネス (2008年10月10日). 2017年7月10日閲覧。
  2. ^ 東京グロースリート投資法人とエルシーピー投資法人が合併契約を締結”. JAPAN-REIT.COM (2009年11月17日). 2017年7月10日閲覧。
  3. ^ 不動産投資信託【Jリート】 中小規模の上場銘柄に投資妙味”. 信義房屋不動産 (2015年8月17日). 2017年7月10日閲覧。
  4. ^ インヴィンシブル投資法人執行役員 福田直樹氏に聞く 市場の構造転換とインバウンド拡大に対応して成長。”. K-ZONE money (2016年8月9日). 2017年7月10日閲覧。
  5. ^ インヴィンシブル投資法人”. J-REIT.jp (2017年3月31日). 2017年7月10日閲覧。
  6. ^ 資産運用会社における親会社及び特定関係法人の異動に関するお知らせ(続報)”. インヴィンシブル投資法人 (2018年1月5日). 2017年12月28日閲覧。
  7. ^ 出資総額及び主要な投資主”. インヴィンシブル投資法人 (2017年3月13日). 2017年6月10日閲覧。
  8. ^ REITの優勝劣敗が進む裏で、買収の動きが具体化”. 日経不動産マーケット情報 (2006年8月17日). 2017年7月10日閲覧。
  9. ^ 東京グロースリート投資法人が東証上場、投資口の追加発行、物件取得を発表”. JAPAN-REIT.COM (2006年7月10日). 2017年7月10日閲覧。
  10. ^ 投資信託委託業者の主要株主における株式交換契約合意解除に関するお知らせ”. 東京グロースリート投資法人 (2006年8月25日). 2017年7月10日閲覧。
  11. ^ 【戦略】東京グロースリート投資法人の運用会社を傘下に、アパマンショップ”. 日経不動産マーケット情報 (2007年2月21日). 2017年7月10日閲覧。
  12. ^ 東京グロースリート投資法人が大証への上場廃止、東証へ一本化”. JAPAN-REIT.COM (2007年8月28日). 2017年7月10日閲覧。
  13. ^ 【REIT】東京グロースリートとエルシーピーが合併契約を締結”. 日経不動産マーケット情報 (2009年11月18日). 2017年7月10日閲覧。
  14. ^ 【REIT】合併後の名称を「インヴィンシブル投資法人」に、TGRとLCP”. 日経不動産マーケット情報 (2009年12月10日). 2017年7月10日閲覧。
  15. ^ 子会社の解散及び清算に関するお知らせ (PDF)”. アパマンショップホールディングス (2010年9月27日). 2017年7月10日閲覧。
  16. ^ インヴィンシブル投資法人がスポンサー交代及び第三者割当増資、業績予想修正を発表”. JAPAN-REIT.COM (2011年7月15日). 2017年7月10日閲覧。
  17. ^ 新スポンサーの招聘及び第三者割当による新投資口の発行に関するお知らせ (PDF)”. インヴィンシブル投資法人 (2011年7月15日). 2017年7月10日閲覧。
  18. ^ NewsRelease (PDF)”. 日本格付研究所 (2016年9月27日). 2017年7月10日閲覧。
  19. ^ 臨時報告書 (PDF)”. インヴィンシブル投資法人 (2018年1月5日). 2018年1月5日閲覧。
  20. ^ エルシーピー投資法人が東証に上場/JREIT33銘柄目”. R.E.port (2006年5月23日). 2017年7月10日閲覧。
  21. ^ 不動産投資法人の役員会運営状況に係る一斉点検の結果について”. 金融庁 (2006年10月20日). 2017年7月10日閲覧。
  22. ^ 役員会の開催に関する業務改善命令について (PDF)”. エルシーピー投資法人 (2006年10月20日). 2017年7月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]