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かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜

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かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
ジャンル 青年漫画学園ラブコメ
漫画
作者 赤坂アカ
出版社 集英社
掲載誌 ミラクルジャンプ
週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 2015年6月号 - 2016年2月号
(ミラクルジャンプ)
2016年17号 - 連載中
(週刊ヤングジャンプ)
巻数 既刊11巻(2018年9月現在)
アニメ
原作 赤坂アカ
監督 畠山守
シリーズ構成 中西やすひろ
キャラクターデザイン 八尋裕子
音楽 羽岡佳
アニメーション制作 A-1 Pictures
製作 かぐや様は告らせたい製作委員会
放送局 毎日放送ほか
放送期間 2019年1月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(かぐやさまはこくらせたい てんさいたちのれんあいずのうせん)は、赤坂アカによる日本の漫画作品。『ミラクルジャンプ』(集英社)にて、2015年6月号から2016年2月号まで連載された。その後掲載誌を『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に移し、同年17号より連載中。シリーズ累計発行部数は2018年6月で240万部を達成している[1]

あらすじ

将来を期待されたエリートたちが集う名門校・『秀知院学園(しゅうちいんがくえん)』。

その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになり、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”を繰り広げる。

登場人物

メインキャラクター

四宮 かぐや(しのみや かぐや)
本作の主人公。高等部2年A組の女子で、生徒会副会長。弓道部に所属。1月1日生まれ。
総資産200兆円を誇る巨大財閥『四宮グループ』の令嬢で、容姿端麗な美少女。なお、第14話で「甥っ子」の話をしているので、一人っ子ではなく兄がいるようである。
長めの黒髪を後ろで纏めており、リボンの色にはバリエーションがある。胸の大きさは控えめで、千花の大きな胸に対しては複雑な心境を抱く。
その血筋の良さから、勉学はもとより、芸事・音楽・武芸など何をやらせても高いレベルでこなせる「万能型の天才」であるが、そのせいか、無意識に他人を見下したり、利用することを真っ先に考えたりもする。白銀の脳内イメージでは、「お可愛いこと…」と嘲笑的に呟くかぐやの姿が頻繁に登場する。また、かなり嫉妬深い性格をしており、白銀と千花が親しげにしていると心の中で千花に対し口汚くののしるなど嫉妬の炎を燃やすが、表面上は通常通りに見せているので二人には気づかれていない。
中等部から高等部入学当初(秀知院学園は中高一貫校)は人を寄せつけず刺々しい雰囲気を漂わせていたが、生徒会に入ったことを機に「人に好かれる努力」をして社交性を会得した。基本的に利己主義的な考えの持ち主であるが、困っている子供には手を差し伸べてあげたりと心優しい一面も持ち合わせている。また、自分のルールや宣言したことは決して曲げない人間性を持つ。
京都の本邸ではなく、四宮別邸に住んでいる。普段の身の回りの世話はハウスキーパーが行い、学校への送り迎えには専用車を使用、食事は三ツ星ホテルでスカウトされたプロの料理人が作るなど、かなり浮世離れした生活を送る筋金入りの箱入り娘である。そのため、世間知らずで世俗に疎いところがあり、また庶民的な物事に憧れる一面もある。携帯電話は幼稚園から使っていたガラケーを愛用していたが、第10巻で屋上から落としてしまったことで壊れてしまったため、それを機にスマートフォンに買い替えている。
白銀には好意を抱いているものの、持ち前のプライドの高さから素直になることが出来ず(「自分は竜で下賎なミミズとどうして付き合えましょう、ただし白銀はミミズにしては良い線を行っている」とモノローグで語っている)、彼の方から告白をさせるべく策を講じるようになる。目的のためには手段を選ばず、時には『四宮グループ』の財力と権力を生かした大掛かりな根回しも厭わないが、それが恋愛感情だとは頑として認めない。白銀が取るであろう受け答えについて、幅広いケースに合わせて想定したマニュアルまで作成している。白銀の弱点を注意深く探しているが、すぐそばで彼が弱点を晒しているときに限って気付いていない。校内試験では2位までは取れているが、白銀にだけは全力でやっても勝てずにおり、彼に勝つことに執念を燃やしている。次第に白銀が好きすぎて心身ともにコントロールが効かなくなってきており、冷静さを取り戻すためにルーティーンを獲得した。
恋というものが何であるかはまだよく理解していない。しかし、恋愛の達人と周囲には見られており、女生徒から恋愛相談を持ちかけられたりする。幼少時より周囲によって強固にガードされてきたため性に関して知識があやふやで、教育係も「結婚した男性に任せればいい」と敢て教えていなかった。結果、マックス情報はキスどまりで初体験=キスだ思っていた。下ネタへの耐性は極端に低い。実は目つきフェチである(もともとは目つきが気に障ると白銀を嫌っており、早坂は白銀のことが好きになって変な性癖がついたと言っている)。
かぐや(氷)
中等部時代のあだ名である「氷のかぐや姫」から来ており、四宮家の帝王学を実践する、非情で人を寄せ付けない性格。現在とは外見が大きく異なっており、ロングヘアーで表情の変化に乏しい。氷のかぐや姫時代に周囲にいたのは千花ただ一人だった。脳内裁判時に別人格として登場。
かぐや(幼)
普段から脳をフル回転させているため、風邪をひくと反動で出現する人格。幼児退行気味の行動を取る。脳内裁判時に別人格として登場。
かぐや(アホ)
白銀が好きすぎて知能レベルが著しく低下したかぐや。頭に花を生やしている。氷かぐやからは新参者呼ばわりされており、最近になって出て来た性格。氷かぐやの天才思考の邪魔をする。脳内裁判時に別人格として登場。
白銀 御行(しろがね みゆき)
本作のもう一人の主人公。高等部2年B組の男子で、生徒会会長。9月9日生まれ。O型[注 1]
父親と妹の三人暮らしで、父は彼にそっくりの容貌、妹は同学園の中等部に通っている。
髪の色は明るい。長時間の勉強により近眼となって極度の睡眠不足のせいで目つきが悪いことをコンプレックスにしている。好物は牡蠣。学園内では少数派である一般階層の出であり、高校からの外部入学。家で通学(往復15キロメートル)にはママチャリを使っている。周囲に迎合せず、本編開始からしばらくの間は携帯電話すら持っていなかったが、近頃の通信料の低下のPRや街での使用状況を受けて防水スマホを購入した(実はかぐやによる四宮家使用人を使った誘導に引っかかっている)。「天才であること」を自認し、偏差値77前後と高い学力レベルを誇る学園内で常に成績1位を維持、全国模試でもトップを争う学力を持つ。さらに、その模範的な立ち居振る舞いもあって生徒からの衆望を一身に集め、煩悩も抱いてないと思われるなど実際以上に美化したイメージで見られている。
漢検2級・英検準1級・危険物取扱者(乙4)・ひよこ鑑定士など、多数の資格も取得している。弁当を自作するなど、料理も得意。ただし、完璧な人間のように見えて、なぞなぞを解くのが不得意、自宅の風呂で溺れるほどのカナヅチ、ゴキブリを発見すると立ったまま失神するほどに昆虫類が大の苦手、と、弱点も多い。しかし、自分のイメージを守るためそれらの弱点克服に並々ならぬ努力を行い、生理的にどうしても無理なものなどを除いて、実際にかなりのレベルまで克服しているものもある。運動音痴ではあるものの、前述の自転車通学や、新聞配達や引越業を含むアルバイト経験により、基礎体力は十分に身に付けている。
生まれ持って才気煥発なかぐやとは対照的に、いわゆる「努力型の天才」であり、1日10時間の勉強を欠かさず行い、空いた時間でアルバイトもこなしている。努力や仕事といったものについては、好きというのを超えて中毒となっており、それに悪意なく他者を巻き込んでしまおうとすることがある。その多忙さから慢性的な睡眠不足に陥っており、カフェインを3時間に一度は摂取しないと電池切れのごとく突然寝てしまう[注 2]。また、前述のなぞなぞが不得意など、勉学から少しそれると途端に対応できなくなる応用性の低さを抱えている。
学園トップの成績の維持においては、王者として筆舌に尽くしがたいプレッシャーを抱えている。1年次の順位は9→4→1位。また万能型のかぐやに対して自分の武器が勉強一本であることも強く自覚し、勉強でまでかぐやに負けると彼女が遠い世界に行ってしまうと考え、彼女にだけは負けない成績を取り続けるよう努力し続けている。しかしそれらの心理的圧迫は、決して他者には見せないようにしている。
プライドが高くやや思い込みが激しい点を除けば、極めて善良な人間性の持ち主であり、人からの相談や悩み事には誠心誠意付き合うなど面倒見が良い。困っている人間を放っておくことはせず、そういう人間を見つけ出す能力にも長けている。天体観測好きのロマンティストな一面もあり、芸術家気質でもある。稀にキザな台詞を吐くことがあるが、狙ってる訳ではなくその場の雰囲気にのまれての事が多いので、後で「黒歴史」だと後悔する。しかし、そのキザな台詞はかぐやにはかなりの効果がある。本人はそのことに気付いてない。
かぐやに好意を抱いているが、やはりそのプライドの高さから素直にはなれず(交際に時間を割く暇などない、但し四宮がどうしてもというなら考えなくもない、とモノローグで語っている)、何とか彼女の方から告白させようと腐心している。なお、彼女が自分に対し好意を抱いていることは、マニュアル本によって気づいている。恋愛については百戦錬磨であると周囲から誤解されており、実際に女子からはモテているものの異性との交際経験は皆無で、その恋愛観はかぐやが呆れるほど頓珍漢である。ちなみに、恋愛経験がないのは、好意を抱く女性が悉く奇人・変人だったことも理由である。裕福なかぐやに対して、ややコンプレックスを抱いているところがあり、彼女から虫を見るような侮蔑の目で見られるのではという邪推をしてしまうことが多々ある。特に自分の行動によって無様な姿をさらすことが想定される場合に顕著である。

秀知院学園生徒会

白銀 御行
四宮 かぐや
藤原 千花(ふじわら ちか)
本作のヒロイン[注 2]。高等部2年B組の女子で、生徒会書記。テーブルゲーム部に所属。三姉妹の次女。3月3日生まれ[注 1]。テーブルゲーム部では不治ワラちゃんと呼ばれている。
ゆるくウェーブのかかったセミロングヘアーで、前頭部に「極黒リボン」と名付けた蝶リボンを付けていて、作者曰く大きさは気分により可変。胸は大きい。天真爛漫で心優しい性格だが、かなりの天然でもある。しかし、曽祖父が元総理大臣、叔父が現職の省大臣を務めているなど、政治家一族の血統というだけあって全く頭が回らないということもなく、生徒会選挙編では率先して公約のでっちあげなどをした。母親は元外交官であるため、外国語が得意であり5カ国語を操るマルチリンガル。逆に国語は苦手としている。現在は引退しているが、小学生の頃にピティアピアノコンペで金賞を獲得するなど、音楽も得意分野であり伊井野は「本物の天才」と評している。校内試験の順位は平均レベルで、やればできる優等生だが、かぐやと白銀の心理戦に巻き込まれて次第に順位を落としている。
かぐやとは中等部からの友人であり、孤立するかぐやにただ一人、寄り添っていた。よくお泊り会をするなど、その関係は良好だが、周囲からはあまりそう見えておらず、実際かぐやは「強欲と自愛」、「下賤」、「寄生虫」など心中でボロクソにけなしていることが多く、新生徒会のメンバーを見繕う際にも忘れていた。白銀とも仲が良く、間接キスをしても平気だったり、顔への落書きなど少々度を超えた悪戯をしても怒られないほどの信頼関係を築いている。かぐやと白銀との“恋愛頭脳戦”にはまるで気が付いていないがゆえに、彼女の何気ない一言が膠着した状況を一気に収束に導いたり、逆にさらなる混沌を呼び込んだりと、なかなかに侮れない存在になっている。また、カード系の対人ゲームをする際にはブラフ(はったり)やイカサマを積極的に仕掛けてきたりと、腹黒い面もよく見せるがかぐや程腹芸は得意ではなく、白銀に度々見破られ神経衰弱の際には「似合わん事するから」と呆れられている。
白銀に対しては度重なる特訓指導でおかしな母性を発揮するようになった。恋愛感情は抱いていないようだが、白銀の目つきが良くなった際には照れるような表情を見せている。容赦なくツッコミや論破してくる石上が天敵で「正論で殴るDV男」と言っているが嫌ってはいない。
過保護ともいえる家庭の方針によりゲーム機や俗な娯楽を禁じられているため、抜け道を探した結果として他人からはあまり理解されないようなディープな趣味を持っている。そのせいか、かぐやに時折送る写メールも珍妙なものが多い。本人曰く恋愛経験は皆無だが、他人の恋バナには強い興味を持って積極的に加わり、やや倒錯した嗜好を示すこともある。
「ペス」という名の愛犬を飼っている。特徴が白銀によく似ているためか、かぐやもよく会いに来ている様子。
石上 優(いしがみ ゆう)
本作の裏主人公[注 3]。高等部1年の男子で、生徒会会計。3月3日生まれ[注 1]。零細玩具メーカーの次男であり、その会社の経理を見ている。常に気だるげな表情を浮かべ、髪は目が隠れるほど長い。首元にはヘッドフォンをぶら下げている。
本編初期は、生徒会活動において皆勤ではあるものの、打ち合わせ程度でしか顔を出さず、普段の仕事は持ち帰りで行なっている。高卒で苦労をした父親の見栄で秀知院学園に入学させられ、ある事件がきっかけで不登校になっていたが、のちに白銀に連れ出され、高等部進学間もなく生徒会にスカウトされる。データ処理の面で、現在の生徒会に大きく貢献しており、いなくなれば生徒会は破綻すると白銀は思っている。ゲーム好きで、地頭はいいが学習意欲は低いため、校内試験では赤点を連発し成績は最下位に近い。かぐやと白銀の関係については一度かぐやに否定されてひどい目にあったので考えないようにしている。
中等部時代に起こした暴行事件から、多くの生徒からは白い目で見られている。しかし、事件の真相を見抜き手を差し伸べた白銀には恩義を感じており、休日に一緒に遊ぶなど非常に仲がいい。
人間観察力が高く余計なことに気づいて人の地雷をふむことが多い。特にかぐやのダークサイドを度々目撃するため異常に恐れていたが、かぐやのほうは大事な後輩と思っており、困ったことがあると強引ながらも助けているため、案外優しいと認識を改めている。体育会系の生徒とカップルに異様なまでの憎悪を抱く。ラブコメ直伝の偏った知識を持っており、セクハラめいた発言も目立つ。白銀と二人の時は饒舌で毒舌になるが、舌禍によるしっぺ返しにより心にダメージを負って帰ることも多い。容赦ない突っ込みで、次第に千花に対しては優位に立つようになり、白銀から「藤原に対抗できる唯一の存在」と言われる。同学年のミコには非常に嫌われて仲が悪いが「頑張っている奴が笑われるのはイラつく」と生徒会選挙の演説の際に白銀たちにミコを笑わせない勝ち方をしてほしいと頼むなど何かと助けている。なお、ミコが自分を嫌いな理由が、不登校の件や校則違反などで何かとフォローしているにもかかわらず上から目線で対応されることだとは気づいていない。
伊井野 ミコ(いいの みこ)
本作の裏ヒロイン。高等部1年の女子。入学時から学年1位をキープする秀才。身長は147cmで、先端を短く縛ったおさげをしている。父親は最高裁判所裁判官、母親は国際人同支援団体職員。
真面目で融通の利かない性格で上がり症。一方で坊主頭フェチだったり、怪しい音声データをBGMとして愛用するなど、おかしな性癖も有する。白銀、かぐや、石上には反感を覚えているが、ピアノつながりで幼い頃から憧れていた千花の事は高く評価している。石上のことは不登校だったころに教員に抗議したりと助けているが、逆に石上から助けられていることには気づいていないうえに、周りが見えないことを上から目線で注意されるため非常に嫌っている。そのためお互い嫌い合いながらも相手の知らないところで助け合うという奇妙な関係を築いている。中等部時代に匿名で励ましてくれた人を慕っており、同封されていた花を大切にしている。
生徒会長選の対立候補として立候補し、生徒会長選挙の演説時、上がり症が災いして失笑の的となっている最中、対立候補であるはずの白銀の助力もあり、40票差まで詰め寄るが落選。白銀に感謝の意を示そうとするも、素直になれずに膨れ面になる。その後、白銀に勧誘されて白銀二期目生徒会の会計監査を務める。風紀委員との兼任のため、生徒会には遅れてやって来ることが多い。

四宮家

早坂 愛(はやさか あい)
高等部2年A組の女子。四宮グループ幹部の娘で、アイルランド人のクオーター[注 3]。四宮家に仕える使用人であり、かぐやの侍女(近侍)を務める。家は代々四宮家に忠誠を誓う家系であり、修学中のかぐやをサポートする人員として小等部から継続して秀知院学園に送り込まれている。かぐやとは姉妹同然に育っており、かぐやに対しては主人である前に妹のような存在だと自身で語っている。かぐやが素の自分を出せる数少ない相手でもある。
普段は冷静沈着でクールな佇まいだが、状況によって性格を切り替えており、学園内では服装と口調を変えいわゆるギャルとして過ごしている。かぐやの白銀に対する工作活動に度々駆り出されているため、かぐやとの関係を白銀には知られないようにしている。与えられた職務には忠実であり、遂行能力も高いが、予測不能な行動を取る千花には手を焼いている。
なかなか進展しないかぐやと白銀の仲をもどかしく思っているフシがあり、強引に関係を進めようとすることもある。
スミシー・A・ハーサカ
白銀が四宮家を訪ねてきた際の変装時に使った偽名。髪型とカラーコンタクトで眼の色も変えているほか、胸も増量している。後に対白銀ファッションVer.2も登場した。フィリス女学院に通っていて四宮家ではたまにバイトで働いているという嘘八百の設定になっている。以降、かぐやの命令で白銀に近付く際はこのキャラで通している。
四宮 雁庵(しのみや がんあん)
四大財閥である四宮グループの総帥。かぐやの父。京都の本邸にいる。かぐやとの関係は冷え切っている。
名夜竹(なよたけ)
かぐやの母。直接的な描写はないが、故人と思われる。心臓病で医者にかかっていた。

白銀家

白銀 圭(しろがね けい)
御行の妹。中等部2年。中等部生徒会の会計をしている。ロングヘアーでレースのヘアバンドをしている。
まっすぐな性格で、同級生達からも男女問わず人気がある。家の経済状態から兄同様、経済観念が発達している。思考形態や好みも兄に似ており、かぐやの事が好き。母親代わりでもある兄に対しては反抗期を迎え、口汚く罵るなど表面上の関係は悪くなっている。千花の妹の萌葉と仲が良く、千花とも旧知の間柄である。
白銀 父
職業不定。工場経営に失敗し、子供二人と月5万円のアパートに住むなど、経済状態は困窮している。7年前には母親が出奔しているが、籍は抜いていない。
息子のケータイに勝手に出るなど、おかしな行動を取る。

藤原家

藤原 豊実
藤原家の長女。爆乳。スプラッタ映画好き。
藤原 萌葉(ふじわら もえは)
藤原家の三女。中等部2年。藤原家の教育方針が逆効果だったのか、姉二人同様、偏った性癖を持つ。かぐやの事もちゃん付けするなど、お気に入りの様子。
藤原 大地(ふじわら だいち)
藤原家・父。政治家。豊実を奔放に育てすぎた反省から千花へは締め付けを強めている。三姉妹が巨乳なのは父方の影響。
藤原 万穂
藤原家・母。貧乳。元外交官。
ペス
藤原家の飼い犬。目つきが悪く、明るい毛の色で、白銀に似ている。

秀知院学園

柏木 渚(かしわぎ なぎさ)
高等部2年B組の女子。ボランティア部部長。大手造船会社会長の娘で、経団連理事の孫。成績も上位一桁に入るほど優秀。ショートヘアで髪留めをしている。
かぐやに恋愛相談したのがきっかけで知り合いになる。翼の方は白銀に相談していたが、その甲斐あってか交際は順調である。ボランティア部の活動で生徒会にも出入りするようになり、逆にかぐやが恋愛相談に乗ってもらうなど、仲を深めている。かぐやと白銀の関係性にも気付いている。
彼氏には元々、友人グループの眞妃が気があったが、成り行きで告白され、付き合うことになった。本人にも打算で付き合っている、という自覚があったが、次第に本気度を増している。神ってる疑惑を持たれている。
高等部2年B組の男子。名前は明かされていないかったが、99話で判明。病院の院長の息子で跡取り。ボランティア部所属。白銀に恋愛相談し、彼の開発した壁ダァンによって告白に成功する。その後も生徒会室に恋愛相談に訪れているが、夏休み明けに容姿がちゃらく変貌し相談内容も次第にノロケになってきており、生徒会メンバーからは疎まれ始めている。成績上位の渚に勉強を教えてもらっており、テストの学年順位は上昇している。
四条 眞妃(しじょう まき)
高等部2年B組の女子。短めのツインテールをしている。四宮家の血筋で、かぐやの遠縁の傍系卑属にあたる。そのため、かぐやをおば様と呼んでいるが、かぐやには嫌がられている。傲慢に振舞っているが本当は健気で繊細な性格。傲慢さが持たず最後には本音を出すので石上には「ツンデレ先輩」と呼ばれている。また白銀、かぐやに次ぐ学年3位の学力を有している。
渚の友人グループの一人であり、渚が翼に彼女の有無について探りを入れた際にはいないと知って「超ウケル!」と発言していたが、渚と翼が付き合うようになった後にショックを受けており、実際は渚が眞妃のために聞きにいった様子。その後ストーカー化し、柏木カップルのデートシーンに隠れキャラのように登場していた。
本人は第1巻、名前は第3巻に登場していたが、呼び名が「マキ」と判明したのが7巻、単行本おまけページでの登場がメインだったが、6巻で柏木カップルと共に表紙を飾り、その後メインゲストとして本編にも登場した。
大仏 こばち(おさらぎ)
高等部1年の女子。風紀委員。メガネをかけており、眼が描かれていない。ミコとは小等部時代からの親友で、性格と扱い方を知り尽くしている。石上のこともよく見ていて、石上のうわさには懐疑的だった。石上がミコをフォローするのも見たことがあり、ミコが他の風紀委員や教師からフォローしている石上から上から目線で注意されることに怒って「何様なの!?」と言ったときは心の中で「お互い様なんだけどなぁ」と返した。
生徒会選挙活動も手伝っておりミコと共に生徒会に誘われたが、断っている。
子安 つばめ(こやす)
高等部3年の女子。体育祭の赤組応援団副団長。裏表のない性格で面倒見がいい。下級生からも人気がある。
風野
高等部3年の男子。体育祭の赤組応援団団長。
マッキー先ハイ
テーブルゲーム部員。罰ゲームで半濁音を奪われている。
ギガ子
テーブルゲーム部員。最初はテラ子だったが降格した。
小野寺 麗
高等部1年の女子。石上のクラスメイトで、共に体育祭応援団員となる。成績はギリギリ上位50位以内に入るぐらい。
校長
秀知院学園の校長。柔和な表情を浮かべた老齢の男性。元はフランス校の校長だった。
普段は片言の日本語で話しているが、モノローグでは普通の語り口に変わる。腹に一物を持っており、白銀の生徒会長としての資質を試すような行動をとることがある。石上が起こした事件の真相に気づいたり、生徒会メンバーの本人たちすら自覚していない関係性を把握しているなどなかなか侮れない。ちょくちょく、生徒会室に差し入れをしてくれる。

作中用語

秀知院学園(しゅうちいんがくえん)
東京都港区に拠点を置く、幼稚園から大学までの私立一貫校。パリに姉妹校がある。
かつて貴族士族を教育する機関として創立されたという由緒正しき歴史を持ち、富豪名家の子供が多く就学している。編入学も可能であり、高等部の偏差値は77前後と非常に高いレベルである。
そうした名門としての表の顔を持つ一方で、裏では賄賂や口利きによる裏口入学が横行しており、実際のところ一般入試での入学は困難を極める。
生徒会
生徒会長は選挙によって選ばれるが、その他の役員は能力に応じて任命される。
生徒会長を務める者には、伝統ある『純金飾緒』が手渡される。
生徒会室
生徒会の人間が職務に使用する一室。かぐやと白銀との“恋愛頭脳戦”の、主な舞台となっている。
純院、混院
秀知院学園においては、初等部からの生徒は『純院』、中途入学の生徒は『混院』と呼ばれ、前者を優位とするヒエラルキーが生じている。
ちなみに、白銀御行は歴代で3名しかいない「混院の生徒会長」である。

書誌情報

スピンオフ作品

かぐや様は告らせたい 同人誌版(著者:茶菓山しん太、『となりのヤングジャンプ』連載)
かぐや様を語りたい(著者:G3井田、『週刊ヤングジャンプ』2018年34号 - 連載)

テレビアニメ

2018年6月に発表された[1]2019年1月より毎日放送ほかにて放送予定[2]

スタッフ

放送局

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[2]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [4] 備考
2019年1月 - 未定 毎日放送 近畿広域圏
TOKYO MX 東京都
BS11 日本全域
群馬テレビ 群馬県
とちぎテレビ 栃木県
中京テレビ放送 中京広域圏
テレビ新潟 新潟県

脚注

注釈

  1. ^ a b c 単行本5巻第50話より。
  2. ^ a b 単行本第1巻の登場人物紹介より。
  3. ^ a b 単行本第3巻の登場人物紹介より。

出典

  1. ^ a b “『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』TVアニメ化決定!週刊ヤングジャンプの大人気ラブコメ”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年6月1日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1527778668 2018年6月1日閲覧。 
  2. ^ a b “アニメ「かぐや様」は1月より放送、生徒会の面々描いたキービジュアルも”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年9月18日). https://natalie.mu/comic/news/300190 2018年9月18日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o STAFF”. TVアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』公式サイト. 2018年9月19日閲覧。
  4. ^ テレビ放送対象地域の出典:

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/1|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2016年4月21日閲覧。
  2. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/2|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2016年7月19日閲覧。
  3. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/3|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2016年10月19日閲覧。
  4. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/4|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年1月19日閲覧。
  5. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/5|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年4月19日閲覧。
  6. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/6|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年7月19日閲覧。
  7. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/7|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2017年10月19日閲覧。
  8. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/8|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2018年1月19日閲覧。
  9. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/9|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2018年4月19日閲覧。
  10. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/10|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2018年6月19日閲覧。
  11. ^ かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜/11|赤坂 アカ|ヤングジャンプコミックス|”. 2018年9月19日閲覧。

外部リンク