聖蹟桜ヶ丘駅
聖蹟桜ヶ丘駅 | |
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西口(関戸公民館より) (2006年4月1日) | |
せいせきさくらがおか Seiseki-sakuragaoka - | |
◄中河原 (1.6 km) (1.7 km) 百草園► | |
所在地 | 東京都多摩市関戸一丁目10-10 |
所属事業者 | 京王電鉄 |
所属路線 | ■京王線 |
キロ程 | 26.3 km(新宿起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
65,731人/日 -2011年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)3月24日 |
聖蹟桜ヶ丘駅(せいせきさくらがおかえき)は、東京都多摩市関戸一丁目にある、京王電鉄京王線の駅である。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。上下ホーム中央付近の各2か所にある階段及びエレベーターでコンコースを経て東西両方向の改札に出ることができる。また、両ホームからは駅の南北に建つ京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターの4階A・B館連絡通路に直結するエスカレーターも設置されているが、ここの改札は降車専用である。
上下共通のコンコースは中2階式であり、エレベーターは地平コンコース及びコンコース - 各ホームに分かれて3基設置されており、エレベーターでホームに上がる際には乗り継ぐ必要がある。
ホームの発車標は、京王線の駅としては最後まで反転フラップ式が使われていたが、2005年11月にLED式に更新された。
トイレは西口改札内にある。2004年に東口から移転された際にユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」も設置された。
京王電鉄の本社や京王百貨店をはじめとする商業施設や飲食店街が発達し、多数のバス路線(主に多摩ニュータウン方面)のハブとして機能するターミナル駅である。
旅客営業する全列車が停車するが、待避線がないので、列車の追い越しはできない。前後の府中駅及び高幡不動駅あるいは北野駅において快速・各駅停車と特急・準特急・急行の緩急接続があり、乗り継ぎができる。
後述のように当駅周辺がアニメ映画『耳をすませば』の舞台のモデルとなっており、ファンが訪れる場所ともなっている。これを受けて、多摩市との共同事業として2012年4月8日始発より同作品の主題歌『カントリー・ロード』(本名陽子)をオルゴール調にアレンジした接近メロディが使用開始された。1番線と2番線で流れるメロディが異なっている[1]。
のりば
1 | ■京王線 | 京王八王子・高尾山口・多摩動物公園方面 |
2 | ■京王線 | 調布・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
利用状況
2011年度の一日平均乗降人員は65,731人であった[2]。乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗降人員 |
一日平均 乗車人員 |
出典 |
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1955年 | 3,676 | ||
1960年 | 6,574 | ||
1965年 | 16,426 | ||
1970年 | 31,892 | ||
1975年 | 43,854 | ||
1980年 | 48,022 | ||
1985年 | 54,246 | ||
1986年 | 60,741 [3] | ||
1990年 | 72,811 | 37,063 | [4] |
1991年 | 39,202 | [5] | |
1992年 | 39,679 | [6] | |
1993年 | 78,737 [7] | 40,238 | [8] |
1994年 | 39,863 | [9] | |
1995年 | 78,386 | 39,943 | [10] |
1996年 | 38,888 | [11] | |
1997年 | 37,304 | [12] | |
1998年 | 36,299 | [13] | |
1999年 | 35,475 | [14] | |
2000年 | 68,103 | 33,929 | [15] |
2001年 | 33,268 | [16] | |
2002年 | 32,882 | [17] | |
2003年 | 32,861 | [18] | |
2004年 | 32,419 | [19] | |
2005年 | 65,697 | 32,529 | [20] |
2006年 | 65,707 | 32,630 | [21] |
2007年 | 68,362 | 33,869 | [22] |
2008年 | 68,690 | 34,030 | [23] |
2009年 | 67,747 |
駅周辺
駅周辺には、京王電鉄をはじめとした京王グループ各社の本社が多く所在する。
バスターミナルは駅北側の百貨店建屋の吹き抜けになっている1階部分に設置されている。さらに奥には立体駐車場が設置されており、線路南側の東京都道41号稲城日野線(川崎街道)から出入りすることができる。
現在の駅南部の丘陵地帯は、1960年代から1970年代にかけて当時の京王帝都電鉄が大規模な宅地開発(桜ヶ丘住宅地)を行った。新宿 - 京王八王子間の特急運行開始時から特急停車駅でもある。同住宅地は低湿地に位置する当駅から坂を上った多摩丘陵北端にあるため、眺望良好な宅地が比較的多い。他にも八王子市めじろ台や日野市平山など眺望良好な地帯に宅地開発を行っている。
1974年に相模原線が京王多摩センター駅へ延伸されるまで、当時の京王帝都電鉄では多摩ニュータウンへの唯一のアクセス駅となっていた。戦前には、一ノ宮(駅周辺の地名)付近に駅を設置し、現在の南大沢駅や橋本駅方面へ延びる路線が計画されていた(未成線の南津電気鉄道)経緯もあり、当初は当駅から多摩ニュータウン方面へ直通するルートも検討されていた。しかし、ニュータウン全域をカバーできないことや、将来的に調布 - 当駅間の輸送力が増大した場合、複々線化の用地買収が困難であるなどの様々な理由から、却下されている。
- 京王電鉄本社
- 京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
- ザ・スクエア
- 関戸図書館
- ヴィータ・コミューネ(商業・文化施設棟)
- 多摩市役所 聖蹟桜ヶ丘駅出張所
- 関戸公民館
- OPA
- 多摩川
- 東京都立桜ヶ丘公園
- 小野神社
- 聖蹟桜ケ丘郵便局
- 三菱東京UFJ銀行
バス路線
聖蹟桜ヶ丘駅(京王電鉄バス・京王バス南・神奈川中央交通・日野市ミニバス〈京王電鉄バスが運行委託〉・東京空港交通)
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 桜84:帝京大学入口・板橋・南大沢駅経由 相模原駅行(京王バス南・神奈中)
- 桜87:帝京大学構内行(京王電鉄バス) ※平日は急行あり
- 日野市ミニバス 落川路線:百草園駅北口・金田公園経由 高幡不動駅行(日野市)
- 日野市ミニバス 三沢台路線:百草園住宅・三沢台経由 高幡不動駅行(日野市)
- 空港連絡バス:成田空港行(京王バス南・東京空港交通)
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- 7番乗り場
- 8番乗り場
- 9番乗り場
- 11番乗り場
- 12番乗り場
歴史
- 1925年(大正14年)3月24日 - 玉南電気鉄道の関戸駅として開業。
- 1926年(昭和元年)12月27日 - 京王電気軌道に合併。
- 1937年(昭和12年)5月1日 - 聖蹟桜ヶ丘駅に改称。
- 1944年(昭和19年)5月31日 - 東京急行電鉄(大東急)に併合。同社京王線の駅となる。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離。同社の駅となる
- 1969年(昭和44年)5月29日 - 高架駅となる。高架化前まで当駅は急カーブ上にあったが、高架化の際にホーム部分のみ直線に改修された。
- 2012年(平成24年)4月8日 - この日の始発より接近メロディに『カントリー・ロード』が使用開始された。
駅名の由来
駅開設当時の「関戸」は駅所在地の地名から。現在の「聖蹟桜ヶ丘」は、駅周辺が桜の名所であることに由来する地名「桜ヶ丘」(当駅南部)と明治天皇の御狩場が連光寺付近にあったことに由来する「聖蹟」(天皇が行幸なされた土地のこと)を合わせたものである[24]。
当駅周辺を舞台としたアニメ・ドラマ
- 耳をすませば - 柊あおい原作の漫画でスタジオジブリのアニメ映画。作中に登場する杉の宮駅のモデルになっている。周辺には他にも同作の舞台のモデルとなっている場所が点在している。
- 平成狸合戦ぽんぽこ - スタジオジブリのアニメ映画。当駅やその周辺の風景が描かれている。
- エスパー魔美 - 藤子・F・不二雄原作のテレビアニメ。主人公魔美が住む町は当駅周辺をイメージしている[25]。
- 男たちによろしく - 1987年4月~7月に当駅周辺を舞台にTBS系列で放送されたトレンディドラマ。田村正和らが演ずる主人公たちが駅前の複合施設ザ・スクエアのマンション部に住んでいるという設定だった。
隣の駅
- 京王電鉄
- ■京王線
関連項目
脚注
- ^ アニメ映画の主題歌「カントリー・ロード」が聖蹟桜ヶ丘駅の列車接近メロディーになります!
- ^ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ^ 京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター開店年度
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)227ページ
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)233ページ
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 当駅の乗降人員最高値年度
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ あいぼりー特別号 「京王線・井の頭線 むかし物語」総集編 2003年12月9日、京王電鉄発行
- ^ この件については、藤子・F・不二雄大全集での第1巻に収録された原恵一による解説で言及している。
外部リンク
- 京王電鉄 聖蹟桜ヶ丘駅
- 街はぴ 聖蹟桜ヶ丘駅 - 京王沿線口コミ情報サイト