リンガーハット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Ecute (会話 | 投稿記録) による 2016年3月28日 (月) 08:38個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Category:レストランチェーンを除去; Category:日本のレストランチェーンを追加 (HotCat使用))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

株式会社リンガーハット
Ringer Hut Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
本社所在地

141-0032
東京都品川区大崎1-6-1

TOC大崎ビル(東京本社)
本店所在地 850-0831
長崎県長崎市鍛治屋町6-50
設立 1964年3月7日(株式会社浜かつ)
(創業 1962年)
業種 小売業
法人番号 5310001001011 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 秋本英樹
資本金 50億6612万円
発行済株式総数 2206万7972株
(2015年2月現在)
売上高 単体178億円、連結381億円
(2015年2月期)
純利益 単体9866万円、連結9億6064万円
(2015年2月期)
純資産 単体105億円、連結118億円
(2015年2月)
総資産 単体236億円、連結259億円
(2015年2月)
従業員数 単体124人、連結495人
(2015年2月現在)
決算期 2月末
主要株主 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 10.93%
ヨネハマホールディングス有限会社 5.44%
株式会社十八銀行 4.55%
(2015年2月現在)
主要子会社 リンガーハットジャパン株式会社 100%
浜勝株式会社 100%
リンガーフーズ株式会社 100%
リンガーハット開発株式会社 100%
(2015年2月現在)
外部リンク http://www.ringerhut.co.jp/
テンプレートを表示
長崎ちゃんぽん・リンガーハットの店舗例(東京小平店)
浜勝の店舗例(広島市広島矢賀店)
同じ敷地内にリンガーハット・浜勝が立地している場合もある

株式会社リンガーハット(Ringer Hut Co., Ltd.)は、グループでちゃんぽん店「リンガーハット」、とんかつ専門店「浜勝」の外食チェーン店等を展開する日本の外食産業の事業持株会社である。東京都品川区大崎に東京本社を、長崎県長崎市鍛治屋町に本店を置く。

「リンガーハット」事業は、完全子会社のリンガーハットジャパン株式会社が運営。

展開事業

  • 長崎ちゃんぽん事業「リンガーハット」(子会社・リンガーハットジャパン株式会社)
  • とんかつ事業「浜勝」(子会社・浜勝株式会社)
  • 和食事業「長崎卓袱浜勝」(株式会社リンガーハット)
  • 外部販売事業(子会社・リンガーフーズ株式会社)

社名の由来

社名は、長崎で幕末から明治初期の頃に活躍したイギリス人実業家のフレデリック・リンガー1840年 - 1908年)の氏名から取っており、それに明るく・響きのいい小さな家(HUT)を絡ませて「リンガーハット」とした[1]

沿革

法人

  • 1964年3月 - 株式会社浜かつ設立し、「浜かつ」を法人化。
  • 1970年6月 - 浜勝商事株式会社を設立。
  • 1973年4月 - 株式会社浜かつが、株式会社浜勝(初代)に商号変更。
  • 1979年3月1日 - 浜勝商事株式会社が、株式会社浜勝(初代)を吸収合併して、株式会社浜勝(2代目)に商号変更。
  • 1974年8月 - 子会社の株式会社サン・ナガサキが、長崎ちゃんぽんの店のチェーン展開開始。
  • 1976年9月 - 子会社の株式会社サン・ナガサキが、株式会社長崎ちゃんめんに商号変更。
  • 1977年3月 - 株式会社長崎ちゃんめんが、長崎ちゃんぽん事業を株式会社浜勝(2代目)に営業譲渡
  • 1982年8月 - 株式会社浜勝(2代目)が、株式会社リンガーハットに商号変更。
  • 1986年3月 - 店舗建設・メンテナンスを行うリンガーハット開発株式会社を設立。
  • 1987年2月 - 株式会社浜勝(3代目)を設立し、株式会社長崎浜勝からとんかつ専門店等6店の事業を営業譲受。
  • 1987年9月 - 株式会社リンガーハットが、大阪証券取引所に株式上場。
  • 1997年3月 - 株式会社浜勝が、日本証券業協会に店頭登録。
  • 2000年2月 - 東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部に指定。
  • 2001年3月 - 株式会社リンガーハットが、株式会社浜勝(3代目)を吸収合併。
  • 2003年11月 - 大阪証券取引所市場第一部上場廃止。
  • 2006年9月 - 株式会社リンガーハットが、会社分割によりリンガーハットジャパン株式会社(長崎ちゃんぽん事業)・浜勝株式会社(4代目、とんかつ事業)・卓袱浜勝株式会社(和食事業)を設立・事業移管を行い、持株会社に移行。
  • 2010年5月 - 卓袱浜勝株式会社が、長崎卓袱浜勝事業を株式会社リンガーハットに事業譲渡し、株式会社和華蘭に商号変更。
  • 2013年12月 - 株式会社和華蘭がリンガーフーズ株式会社に商号変更。

浜かつ・浜勝

  • 1962年 とんかつ専門店「浜かつ」として長崎市で創業。
  • 1964年 法人組織「株式会社浜かつ」を設立。
  • 1968年 長崎郷土料理「長崎卓袱(しっぽく)」の別館・浜勝を開店。
  • 1972年 ファミリーレストラン「喜々津浜勝」開店。
  • 1973年 社名を「株式会社浜勝(はまかつ)」と改める。
  • 1976年 とんかつ専門店「博多浜勝」を福岡市に開店。事業の多角化を率先的に実施するようになる。
  • 2000年 浜勝の関東1号店・所沢市西所沢店開店。
  • 2006年 「とんかつ浜勝」の店舗数が100店を突破。

リンガーハット

  • 1974年 リンガーハットチェーンの端緒になる「長崎ちゃんぽん」(当時は「長崎ちゃんめん」)第1号店を長崎市宿町に開いた。
  • その後チェーン店を運営する会社・旧「株式会社リンガーハット」を設立。
  • 1977年 鳥栖市に店舗に卸す食材を加工する工場を開設。
  • 1979年 東京本部を設置。
  • 1985年 福岡証券取引所上場。
  • 1987年 大阪証券取引所2部上場。
  • 1988年 東京本部を東京本社と改称。
  • 1994年 関西地区と中京地区に進出。
  • 1998年 東京証券取引所2部上場。
  • 2000年 東京証券取引所、大阪証券取引所各1部指定替え。
  • 2002年 中国青島市に進出。
  • 2005年 国内店舗500店を達成。
  • 2010年 東北地方初出店(宮城県名取市)。
  • 2010年 北海道地方初出店(北海道札幌市)。
  • 2012年 東京本社を東京都品川区へ移転。

本社

  • 登記上本店 - 長崎県長崎市鍛治屋町6-50(現在は「卓袱・浜勝」の店舗がある)
  • 東京本社 - 東京都品川区大崎1-6-1 TOC大崎ビル

工場所在地

事業展開エリア

地盤とする九州を中心に43都道府県に出店(2015年3月現在)。従来の郊外型店舗に加え、ショッピングセンター等のテナントによる「リンガーハット・エクスプレス」という店舗も一部の地域で展開されているが、最近ではこれらの店舗についても「リンガーハット」の小規模店に改められつつある。また、地域事情などもあり全てが直営というわけではなく、郊外型も含め一部はフランチャイズ展開となっている。

2015年6月現在未出店のエリアは福島県福井県高知県

店舗数

  • 長崎ちゃんぽんリンガーハット - 680店舗(2015年6月現在:北海道6、東北地方〔青森・岩手・秋田・山形・宮城〕12、関東地方〔東京・千葉・神奈川・埼玉・群馬・栃木・茨城〕263、中部地方〔山梨・静岡・新潟・富山・石川・長野・岐阜・愛知〕57、近畿地方〔三重・滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山〕50、中国地方〔鳥取・島根・岡山・広島・山口〕30、四国地方〔徳島・香川・愛媛〕7、九州地方〔福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄〕250、海外〔タイ・中国・アメリカ〕5)
  • とんかつ浜勝 - 107店舗(2015年3月現在:関東地方〔東京・千葉・埼玉〕12、中部地方〔静岡・愛知〕3、近畿地方〔兵庫〕2、中国地方〔岡山・広島・山口〕11、九州地方〔福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島〕78、海外〔アメリカ〕1)
  • 長崎卓袱浜勝 - 1店舗(2013年2月末現在:九州地方〔長崎〕1)

海外店舗

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに日本食レストラン店舗を出店している。又、ニューヨークには系列グループの「めんちゃんこ亭」ブランドにてリンガーハットと同じメニューを提供している。

2010年4月16日、タイ・バンコク都の複合商業施設「K-Village」に「リンガーハット・バンコクK-Village店」をソフトオープン。4月30日にグランドオープンを迎える。ただし、タイ国の外資規制により、直営店ではなくフランチャイズ契約であり、運営はタイ企業のCHAMPION FOODSが行う。その後、2012年5月までに、タイ国内での店舗は4店舗に増えている[2]

2012年3月28日には、3カ国目となる台湾台北市台北駅構内に出店した[3]

2012年7月には、ハワイ州オアフ島ワイキキに、アメリカ国内2店舗目を出店[4]

2013年9月には香港に出店[5]

備考

「長崎ちゃんめん」を販売するチェーン店は、ジー・ネットワークス(旧社名パオ)1971年に第1号店)が先行していた。

支払方法

現金の他に、ジェフグルメカードが利用可能。一部店舗は楽天EdyiD交通系電子マネー[6]が利用できる。イオングループショッピングセンターに入居しているテナント店舗ではWAON・iD・交通系電子マネー・QUICPayが、アリオに入居しているテナント店舗ではnanaco・楽天Edy・交通系電子マネーが利用可能なところもある。

その他

  • 2006年以降、メニュー見直しなどに着手。
  • 2007年、「ちゃんぽんちゃん」という新たなキャラクターを採用し、「We are the CHAM-PON」というキャッチフレーズでPRしている(キャッチフレーズとかけて、TVCMではQueenWe Are The Championsの替え歌が使用されている。)。「2007年4月1日入社、社員番号00450(同社の長崎ちゃんぽんの当時の価格に由来する。現在は500円。)」という設定。
  • 2007年4月下旬以降、西鉄電車の扉に貼られる注意書きステッカーの新たなスポンサーとなっている。
  • 2007年8月、リンガーハットジャパンとエースコックが共同で「長崎ちゃんぽん」をカップ麺として開発。現在、コンビニを中心に希望小売価格250円にて販売中。
  • 24時間テレビ 「愛は地球を救う」』の募金箱をリンガーハット店舗に設置しているが、創業の経緯などから、募金の寄託先は長崎国際テレビとなっている。開局当時、リンガーハットの経営トップが非常勤で同社トップを務めていたこともあった。
  • 2009年10月1日より、グループ全店で使用する野菜を全て日本産の物に切り替えた。2009年4月から一部の店舗では使用する野菜の国産化を実験的にスタートしていた。[7]
  • 2010年8月30日、首都圏初のドライブスルーサービス併設の店舗(「井の頭通り宮前店」)をオープンした。
  • 2011年6月2日、女性向けの新店舗形態「リンガール東京 池袋サンシャインシティアルタ店」をオープンした。
  • 2012年、地元V・ファーレン長崎のユニフォームスポンサーとなった。[8]
  • テレビ朝日系で放送された(首都圏では2013年2月2日)お願い!ランキングGOLD特別編「大手8社が奇跡競演、“麺チェーン総選挙”」ベスト15において、野菜たっぷりちゃんぽんや長崎ちゃんぽんなど3品がランクインし、前者が1位、後者も3位となった。
  • 2015年8月23日、がっちりマンデー!!で当社を放送。

脚注

  1. ^ よくあるご質問:長崎ちゃんぽんリンガーハット
  2. ^ タイ4号店の「メガ・バンナ店」ほか 計3店舗を順次オープン―株式会社リンガーハットの5月オープン店舗―
  3. ^ リンガーハット 台湾に初進出 台北駅構内に出店、海外3カ国目―2012年3月28日(水)「微風台北車站店」オープン―
  4. ^ リンガーハット株主通信Vol.13
  5. ^ 沿革
  6. ^ 導入店舗ではKitacaSuicaPASMOTOICAmanacaICOCASUGOCAnimocaはやかけんが共通して利用可能。
  7. ^ 2009年10月1日(木)よりリンガーハットグループ全店舗で野菜国産化スタート!
  8. ^ 2012 V・ファーレン長崎オフィシャルユニフォームスポンサー決定のお知らせ

外部リンク