ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 | Nintendo Switch |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
シリーズ | ポケットモンスター |
メディア |
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発売日 | 2022年11月18日[1][2][3] |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象)[1] ESRB:E(6歳以上)[2] PEGI:7[3] |
売上本数 |
405万本(2022年11月末時点)[4] 1,000万本(2022年11月末時点) |
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(英語: Pokémon Scarlet and Violet)は、株式会社ポケモンより2022年11月18日に発売されたNintendo Switch用ロールプレイングゲーム『ポケットモンスター スカーレット』と『ポケットモンスター バイオレット』の総称。ポケットモンスターシリーズ完全新作の9作目。公式の略称は「ポケモンSV」。
概要
2022年2月27日に『Pokémon Presents 2022.2.27』で発表された[注 1][5]。また、同年の6月1日には「2nd Trailer」が公開され、公式サイトも更新された。
本作の特徴として、オープンワールドを採用していることが挙げられる。自由に駆け巡ることのできるフィールドで、ストーリーに決められた順序のない新たな冒険スタイルを体験することができる[6]。具体例として、従来通りにジムバトルとチャンピオンリーグが存在するが、ジムの周回順は決められておらず、どのジムからでも自由に挑戦が可能となっている。
『Pokémon HOME』と連携することでこれまでのシリーズに登場したポケモン(『LEGENDS アルセウス』に登場するポケモンも含め)を連れてくることも可能。
対応言語は日本語、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、朝鮮語、中国語(繁体字、簡体字)の9言語である。
ゲームシステム
- テラスタル
- トレーナーの持つ「テラスタルオーブ」の力により、ポケモンが光輝くようになり、自身が持つテラスタイプに対応する技が強化される。なお、テラスタルタイプは、同一種でも個体によって異なるテラスタルタイプを有しているポケモンもいる。また、タイプによって宝石が変更(例えばくさタイプは花、ひこうタイプは風船、ゴーストタイプはポケモンタワーの幽霊など)する。なお、見た目が変化する点は「メガシンカ」や「キョダイマックス」、技が強化される点は「Zワザ」や「ダイマックスわざ」とほぼ共通している。
- テラレイドバトル
- トレーナー4人でテラスタルポケモンに挑むレイドバトル。リアルタイムバトル方式となっており、味方の攻撃を待たず自分自身のタイミングで行動することができる。
ストーリー
- 今回はかなり自由にフィールド上を旅することが出来るがメインルートが三つあり、従来のように各地のジムを巡り、バッジを集め、四天王を倒し、チャンピオンを倒す「ジムチャレンジ」。各地にいるぬしポケモンを倒していく「レジェンドルート」、アカデミーの問題児たち『スター団』の主を倒していく「スターダスト★ストリート」がある。どれから順番にやってもいいのだが、どれも推奨レベルはある。
- 三つのルートをクリアーすると最後のメインルートに進めるようになる。
- ちなみに今までは「チャンピオン」は一人だけであったが、パルデア地方では「チャンピオンランク」というものになっていて、一連のチャレンジを終えればランクに据えられる。このため「チャンピオン」に相当する者が何人かいることになっている。
登場人物
オレンジアカデミー/グレープアカデミー
- 主人公
- 本作の主人公。これまでのシリーズ同様スタイル(肌の色)と名前を設定できるのに加えて、今作では髪色やほくろの位置などを細かく決められるようになった。バージョンによって服の色が異なる。
- ネモ
- 主人公の友達の少女。オレンジ(グレープ)アカデミーで、主人公とは同じクラスである。ポケモントレーナーの先輩として主人公をリードしてくれる明るくてバトルが大好きな頼れる存在。ただ作品序盤の主人公が最初の手持ちポケモンを選んだ直後から、「はやく戦(や)ろう!」と勝負を仕掛けるなど、いわゆる戦闘狂のような一面もある[7]。
- 今作におけるチャンピオンランクの一人であるが、御三家のうち主人公が選ばなかった1体(タイプ相性が悪い)を獲得し使用する。
- ペパー
- 主人公の先輩。料理が得意で、ポケモン向けの健康料理を研究している。一方、ポケモンバトルは苦手である。
- 灯台近くで出会い主人公にコライドン/ミライドンが入っていたボールを渡す。本編では「レジェンドルート」に関わってくるもので、ある目的のために主人公に接触する。
- ボタン
- 主人公の同級生。人見知りな性格で、あまり学校には来ていない。イーブイのバックパックがお気に入りで、常に背負っている。
- スター団の勧誘に絡まれているところを主人公に助けられる。
- オーリム / フトゥー
- 本作におけるポケモン博士。オーリムは『スカーレット』、フトゥーは『バイオレット』にそれぞれ登場する。博士がバージョンによって異なるのはシリーズ初となる。
- クラベル
- オレンジアカデミー/グレープアカデミーの校長。
- 今作は御三家を主人公に託す役目を持つ。主人公、ネモが選択しなかった御三家の残りの1体を使用する。
- ジニア
- 主人公のクラスの担任で、教科は生物学。本作でのポケモン図鑑システム、ボックスシステムの開発者。
- オモダカ
- ポケモンリーグの委員長で、チャンピオンランクの一人。
ジムリーダー
- カエデ
- セルクルジムのジムリーダー。むしタイプの使い手。別名『お菓子の虫』。パティシエの女性。テラスタルするポケモンはヒメグマ。
- コルサ
- ボウルタウンのジムリーダー。くさタイプの使い手。別名『ネイチャーアーティスト』。テラスタイプするポケモンはウソッキー。
- ナンジャモ
- ハッコウシティのジムリーダー。でんきタイプの使い手。別名『エレキトリカル★ストリーマー』。動画配信者でもある少女。萌え袖とコイルの髪飾りが特徴。ボクっ娘。
- 公式動画にて、相棒がどのポケモンなのかを当てるクイズを配信し、後にハラバリーであることを明かした。
- テラスタルするポケモンはムウマージ。
- ハイダイ
- カラフジムのジムリーダー。みずタイプの使い手。別名『激流料理人』。料理人であり、恰好のいいスキンヘッドの老人。テラスタルするポケモンはケケンカニ。
- アオキ
- チャンブルジムのジムリーダー。ノーマルタイプの使い手。別名『非凡サラリーマン』。スーツを着た、サラリーマンの中年男性。
- ポケモンリーグ四天王の1人でもある。
- ライム
- フリッジジムのジムリーダー。ゴーストタイプの使い手。別名『ソウルフルビート』。ラッパーであり、ヒップホップスタイルで褐色肌をした高齢の女性。テラスタルするポケモンはストリンダー。
- リップ
- ベイクジムのジムリーダー。エスパータイプの使い手。別名『超マジック・マキアージュ』。メイクアップアーティストの女性。
- グルーシャ
- ナッぺ山ジムのジムリーダー。こおりタイプの使い手。別名『絶対零度トリック』。最強のジムリーダーと言われ、元はプロのスノーボーダー。一見女性のような容姿だが、男性である。相棒はハルクジラで、普段はクールに振る舞う。しかし、バトルの時は抑えている感情があらわになる[8]。
四天王
- チリ
- ポケモンリーグ四天王1人目。じめんタイプの使い手。中性的な容姿の女性。
- ポピー
- ポケモンリーグ四天王2人目。はがねタイプの使い手。幼い少女。
- アオキ
- ポケモンリーグ四天王3人目。ひこうタイプの使い手。
- ハッサク
- ポケモンリーグ四天王4人目。ドラゴンタイプの使い手。金髪の中年男性。
- アカデミーの美術教師。
スター団
- ピーニャ
- スター団あく組『チーム・セギン』のボス。スター団のまとめ役。
- メロコ
- スター団ほのお組『チーム・シェダル』のボス。スター団のなんでも屋。
- シュウメイ
- スター団どく組『チーム・シー』のボス。スター団の服飾担当。
- オルティガ
- スター団フェアリー組『チーム・ルクバー』のボス。スター団のメカニック。
- ビワ
- スター団かくとう組『チーム・カーフ』のボス。スター団の戦闘員育成担当。
- カシオペア
- スター団のボスで、「マジボス」と呼ばれている。正体はボタン。
ポケモン
本作で新たに登場するポケモンも含めこれまでのシリーズに登場したポケモンが多数登場する。
- 最初の三匹
- くさタイプのニャオハ、ほのおタイプのホゲータ、みずタイプのクワッスのうちの一匹をもらうことになる。
- ニャオハ
- 分類:くさねこポケモン、タイプ:くさ、高さ:0.4m、重さ:4.1kg、特性:しんりょく
- 緑色の猫のようなポケモン。甘えん坊な気まぐれやで、トレーナーが他のポケモンを可愛がると拗ねてしまう。前足から甘い香りを放って周囲を魅了させるのが得意。この香りはアロマセラピー効果を持ち、相手を戦意喪失させる。体毛は植物に近く、日光を吸収してエネルギーを作る。毛づくろいで体毛に水分を与え、光合成をしやすくしている。
- ホゲータ
- 分類:ほのおワニポケモン、タイプ:ほのお、高さ:0.4m、重さ:9.8kg、特性:もうか
- 赤いワニのようなポケモン。マイペースなのんびり屋、食いしん坊で餌を見つけた途端、目を輝かせながら飛び込んでくる。お腹と背中のウロコから熱を吸収して炎エネルギーを作る。ウロコは常に暖かく、時には高温にもなる。頭から出た触覚のようなものは体内から溢れた炎エネルギーで、感情が高ぶると炎の放出量も上がる。
- クワッス
- 分類:こがもポケモン、タイプ:みず、高さ:0.5m、重さ:6.1kg、特性:げきりゅう
- 子ガモのようなポケモン。生真面目で常にトレーナーの後ろに着いて回る。頭の青い毛が特徴で汚れるのを嫌うきれい好き。羽から分泌されるジェルで水と汚れを弾く。頭の毛は水分のクリームを塗っているため、乾くとボサボサになってしまう。脚力が強く、流れの早い水上でも自由に泳ぐことができる。バトルでは高速で相手を蹴りつけて攻撃する。
- 伝説のポケモン
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- コライドン、ミライドン
- 本作の伝説のポケモン。赤くて古来風の外見をしているのがコライドン、全身が機械のような未来的な外見がミライドン。二匹とも現時点では分類、タイプ、高さ、重さ、特性は不明。コライドンは『スカーレット』に、ミライドンは『バイオレット』に登場する。
- 本作ではこの2匹に乗って冒険をすることができ、地上を走る「しっそうけいたい(コライドン)」「ドライブモード(ミライドン)」、水上を泳げる「ゆうえいけいたい(コライドン)」「フロートモード(ミライドン)」、空を飛べる「かっくうけいたい(コライドン)」「グライドモード(ミライドン)」がある[9]。
- その他のポケモン
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- パモ
- 分類:ねずみポケモン、タイプ:でんき、高さ:0.3m、重さ:2.5kg、特性:せいでんき/しぜんかいふく
- ネズミやハムスターに似たポケモン。頬と手の平に放電器官を持つ。頬を撫でまわしてから両手でタッチして感電させる。全身の毛は寒さを防ぐだけでなく、電気を蓄える役割も持つ。警戒心が強く、不安を感じると頬を撫で放電の準備をする。
- グルトン
- 分類:ぶたポケモン、タイプ:ノーマル、高さ:0.5m、重さ:10.2kg、特性:アロマベール/くいしんぼう
- ブタのようなポケモン。優れた嗅覚を持ち、香り高い野草や芳醇な木の実を好む美食家。その結果、むしポケモンが嫌うハーブのような匂いを放つようになった。臆病でパニックになると突進する。一見すると太って見えるが、これは餌を探し回るためでほとんどが筋肉の固まりで力持ちである。
- ミニーブ
- 分類:オリーブポケモン、タイプ:くさ・ノーマル、高さ:0.3m、重さ:6.5kg、特性:はやおき
- オリーブをモチーフにしたポケモン。頭の実から出るオイルは飛び上がるほど苦く食用には向いていない。敵に襲われるとオイルを噴射して動きを鈍らせその隙に逃げ出す。光合成で作った栄養を実に蓄えることで一週間飲まず食わずでも平気。日差しが強く乾燥した気候を好み、日中はひなたぼっこしている。
- パピモッチ
- 分類:こいぬポケモン、タイプ:フェアリー、高さ:0.3m、重さ:10.9kg、特性:マイペース
- 子犬のようなポケモン。全身がパンのようになっており、弾力と剛柔を併せ持ったしっとりとした触り心地をしている。感情が高ぶると身体を大きく膨らませて相手を威嚇する。口から放つ吐息は酵母の成分を持ち、周囲を発酵させる。また、この酵母は料理にも使われているため古くから人々に保護されていた。
- ハルクジラ
- 分類:りくくじらポケモン、タイプ:こおり、高さ:4.5m、重さ:700.kg、特性:あついしぼう/ゆきかき
- クジラのようなポケモン。巨体を支える強靭な筋肉と分厚い皮下脂肪、アゴの上下に生えた5本の角を持っている。巨体を生かした攻撃は絶大で、上アゴの角から放たれる氷エネルギーは周囲を凍らせるほど強力。分厚い皮膚のおかげで寒い地域でも平気で回遊できる。同じくクジラがモチーフで水中に生息するホエルコとは違い、陸上でも活動が可能。
- モトトカゲ
- 分類:ライドポケモン、タイプ:ドラゴン・ノーマル、高さ:1.6m、重さ:、特性:63.0kg、特性:だっぴ
- 緑色のトカゲのようなポケモン。古くからパルデア地方の多くの家庭で人々と生活してきたポケモンでとても穏やかな性質。人々は日常的に背中に乗って移動する。嫌がらないのは乗った人の体温で寒さをしのげるから。最高速度は120kmほど。固い頭としなやかで太い尻尾は走行時の衝撃を和らげたりバランスを取るためだけでなく、バトルにおいても強力な攻撃手段として役立つ。専用技の「しっぽきり」は自ら尻尾を切り落として体力を削って「身代わり」を作り、その状態で控えのポケモンと交代する。外見はコライドン・ミライドンに似ているが現時点では関係性は不明。
- タギングル
- 分類:どくざるポケモン、タイプ:どく・ノーマル、高さ:0.7m、重さ:27.2kg、特性:かるわざ/どくしゅ
- アイアイのようなポケモン。食べた物によって色が変わる毒素のある唾液を持っており、口から噴射したり、毒を塗った爪で引っかいたりする。危険を感じると体内の毒は急激に強くなり、吸い込むと3日間動けなくなるほどの猛毒になる。夜行性で毒の唾液を塗った指で縄張りの木々に模様を描いて回る。唾液から出す甘く芳しい匂いに引き寄せられたむしポケモンは動けなくなり、明け方になると動けなくなった獲物を捕らえる。
- ガケガニ
- 分類:まちぶせポケモン、タイプ:いわ、高さ:1.3m、重さ:7.9kg、特性:いかりのこうら/シェルアーマー
- ケガニのようなポケモン。体のところどころに生えた毛が特徴。大きな目玉は死角なく見渡すことができ、真上から襲い掛かれるように、逆さまになって断崖にへばりついて待ち伏せしている。ただし、頭に血が上って目を回すことが多いため、長時間待ち続けるのは苦手。ハサミは一度掴んだら放さないほど強力で、片方のハサミで相手を捕え、もう片方のハサミで相手の守りを崩して急所を突く。ハサミは戦いの最中などに取れやすいが、しばらくするとまた生えてくる。パルデア地方の一部では貴重な食材となっている。専用特性の「いかりのこうら」は体力が半分になると防御と特防が下がる代わりに、攻撃・特攻・素早さが上がるという「からをやぶる」の特性版。カニがモチーフだがマケンカニ同様、みずタイプではない。
- ウミディグダ
- 分類:あなごポケモン、タイプ:みず、高さ:1.2m、重さ:1.8kg、特性:ぬめぬめ/びびり
- ディグダと似たポケモンだが、リージョンフォームでは無く、別のポケモン。
- リキキリン
- 分類:くびながポケモン、タイプ:ノーマル・エスパー、高さ:3.2m、重さ:160.0kg、特性:はんすう/テイルアーマー
- キリンリキの進化系。進化前と比べよりキリンらしい外見となった。頭と尻尾が一体化し、2つの脳が太い神経で接続された結果、エスパーエネルギーが増幅された。常に角から放たれるエスパー波で周囲を警戒しているため、瞬時に危険を察することもできるが、脳の処理速度に体が追いつかない時もある。また、尻尾の頭はかなり頑丈で口を閉じることで頭を保護することもできる。その状態で首を振り回す時のパワーは、岩壁を粉砕し鉄骨をひしゃげさせるほど。専用特性の一つである「はんすう」はきのみを食べた次のターンにもう一度きのみを食べさせる効果。もう一つの専用特性である「テイルアーマー」は相手の先制技を防ぐ効果となっている。
- ハラバリー
- 分類:でんきがえるポケモン、タイプ:でんき、高さ:1.2m、重さ:113.0kg、特性:でんきにかえる/せいでんき
- 緑色のカエルのようなポケモン。目玉に見える部分は実はコブで鼻に見える部分が目である。このコブは電気を放出させるだけでなく、威圧感を出す役割もする。体を伸び縮みさせて「へそダイナモ」と呼ばれる器官で発電する。相手に攻撃されるまで気づかないほどのん気な性格で、攻撃されなくてもバトルを始められるようにやる気を育てるのが大変。日没後に「ぐもー、ぐもー」という音を出すが、これは鳴き声ではなく空腹を主張している音らしい。鈍重そうな見た目とは裏腹に素早い動きを得意とする。専用特性の「でんきにかえる」は相手から攻撃を受けると「じゅうでん状態」になり、一回だけでんき技の威力を上げる効果となっている。
- ボチ
- 分類:おばけいぬポケモン、タイプ:ゴースト、高さ:0.6m、重さ:35.0kg、特性:ものひろい
- 頭に蝋燭を乗せた犬のようなポケモン。普段は地中に潜って頭の蝋燭だけを出して、そこから不気味な明かりを灯して人が寄って来るのを待っている。近づくと地中から飛び出して不気味な鳴き声で驚かすが本人に悪気はない模様。人懐っこい性格で少しでもかまわれると後をついてくる。パルデア地方でもっともパートナーにしやすいポケモンとして有名。しかし、遊びすぎると無自覚に生気を吸い取られるのでやりすぎには注意が必要[10]。
- コレクレー(はこフォルム)
- 分類:たからばこポケモン、タイプ:ゴースト、高さ:0.3m、重さ:5.0kg、特性:びびり
- 宝箱のような外見をしたポケモン。頭にダウジングマシンのような触覚を生やした人型が本体。パルデア地方のあらゆる場所に生息しており、普段は宝箱に扮して誰かが通りかかるのを待っている。頑丈な宝箱のおかげで防御が高い反面、動きが鈍く移動が苦手。そのせいで骨董品と間違われ人に持ち帰られたり、骨董品に売られたりすることも少なくない。人やポケモンの気配を感じると待ち伏せし、近寄った者をゴーストエネルギーで操りコインを集めさせる。倉庫や道具屋の片隅など人目のつかない場所に潜んでいるため、一度出会った相手をしつこく操り続ける。宝箱に入った「はこフォルム」と箱から出た「とほフォルム」の二種類の姿がある。『ポケモンGO』にて本編に先駆けて登場。
- グレンアルマ
- 分類:ひのせんしポケモン、タイプ:ほのお・エスパー、高さ:1.5m、重さ:85.0kg、特性:もらいび
- 鎧を纏った戦士のようなポケモン。黄色い鎧は多くの武勲を立てた戦士が着た者でエスパー技のエネルギーの源。体内の炎エネルギーを鎧のエスパー能力で操り技を繰り出す。「正々堂々と戦う」ことをモットーにしており、強敵相手でも真正面に戦いを挑む。強固な鎧で防御を高め、火力の高い技で倒す戦い方が得意。専用技は「アーマーキャノン」。左右の肩当を腕先に集中させ、大砲のように変形させ炎のエネルギー弾を発射する。威力は高いが防御と特防が下がる。「スカーレット」のみ登場。
- ソウブレイズ
- 分類:ひのけんしポケモン、タイプ:ほのお・ゴースト、高さ:1.6m、重さ:69.0kg、特性:もらいび
- 2本の剣を持つ戦士のようなポケモン。怨念の染みついた古い鎧を身に纏っている。炎とゴーストのエネルギーで出来た剣は戦いになると火力が上がって大剣となり、この大剣に斬られると、生命エネルギーが流出するほどの傷を負うと言う。だまし討ち・闇討ちなど戦いのためなら手段を選ばない性格で、素早い動きで接近し、大剣で斬りつける。専用技は「むねんのつるぎ」。この世への未練を込めた剣先で斬りつけ、傷口から生命エネルギーを吸い取り与えたダメージの半分の体力を回復させる。「バイオレット」のみ登場。
リージョンフォームのポケモン
アローラ地方、ガラル地方同様過去作品に登場したポケモンのリージョンフォームも確認されている。中にはウミディグダのようなリージョンフォームではなく姿の似た別種も存在している。
- ウパー(パルデアのすがた)
- 分類:どくうおポケモン、タイプ:どく・じめん、高さ:
- 一般的なウパーと異なり、毒の粘膜で全身を覆われているため茶色い姿になっている[11]。
世界観
舞台はパルデア地方。そびえたつ山々や湖、荒野に大地などが一続きになっている[12]。
- 英語版・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語は「Paldea」と表記される。
- 朝鮮語版での表記は팔데아지방(北朝鮮: 빨데아지방(1992年式: Ppaltea Chipang)、漢字: 팔데아地方(北朝鮮: 빨데아地方)、2000年式: Paldea Jibang、MR式: P'altea Chipang)と表記される。
- 中国語版での表記は、簡体字: 帕底亚地区、繁体字: 帕底亞地區(拼音: pàdǐyà dìqū、注音符号: ㄆㄚˋㄉㄧˇㄧㄚˋㄉㄧˋㄑㄩ)と表記される。
主人公は地方最古の学校であるオレンジアカデミー、またはグレープアカデミーに在籍する。そこで、「宝探し」をテーマとした課外授業が言い渡され、冒険に出ることになる[13]。
屋外型のポケモンセンターが地方内に数多く点在していることが特徴である[14]。
また、この地方のポケモンは全てテラスタルという現象で宝石のように光り輝くことがある。場合によってはタイプが変わることもある[15]。タイプによって頭に乗っている宝石が変化する(くさタイプなら花、ひこうタイプなら風船など)。いわゆる過去作における「Zワザ」や「メガシンカ」に近いものとなっている。
都市
編集注意点:ゲーム内でのまちの紹介文は、著作権法に違反する恐れがあるので記載しないでください。 |
- コサジタウン
- 主人公とネモの家がある。「スカーレット・バイオレット」の「はじまりの町」。
- プラトタウン
- コサジタウンとテーブルシティの間にある小さな町。
- テーブルシティ
- 主人公の学校がある、最大都市。パルデア地方の中心にある。この街のみ別マップであり、出入りのたびにロードが発生する。
- セルクルタウン
- ボウルタウン
- ハッコウシティ
- カラフシティ
- マリナードタウン
- チャンプルタウン
- ピケタウン
- フリッジタウン
- ベイクタウン
音楽
エド・シーランの「Celestial」が挿入歌として使用される予定[16]。
キャラクターデザイン
※全てゲームのスタッフロールより。括弧内は過去の実績および携わった歴代シリーズ。
- 大村祐介( 『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』以降のキャラクターデザイン、『 シン・エヴァンゲリオン劇場版』など)
- 竹(前作『ポケットモンスター ソード・シールド』の複数キャラクターのデザイン)[17]
- ジェイムス・ターナー(前作アートディレクター。本作のアートディレクターも努めるが2022年6月にゲームフリークを退社)[18]
- 市川春子(漫画家・『宝石の国』作者)
- 水谷恵(前作主人公及び複数キャラクターのデザイン担当)[19]
- 島崎麻里(漫画家・『アリアドネの冠』作者。「ベヨネッタ」や「初音ミク」のデザインを担当)[20][21]
脚注
注釈
- ^ この日は『ポケットモンスター 赤・緑』発売から26周年の日。
出典
- ^ a b “商品情報|『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト”. ポケモン. 2022年9月9日閲覧。
- ^ a b “Pokémon Scarlet and Pokémon Violet|Official Website”. ポケモン. 2022年9月9日閲覧。
- ^ a b “Pokémon Scarlet and Pokémon Violet|Official Website”. ポケモン. 2022年9月9日閲覧。
- ^ “「ポケモンSV」、発売後3日間で世界販売本数1,000万本を突破! “全ての任天堂ハード向けソフト”で過去最高の数字”. GAME Watch (2022年11月24日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “『ポケモン』完全新作発表、「スカーレット・バイオレット」2022年冬発売”. オリコンニュース (2022年2月27日). 2022年2月27日閲覧。
- ^ “進化した『ポケットモンスター』の世界へ”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年6月1日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “『ポケモンSV』ライバル・ネモの戦闘狂すぎる発言が話題に 「ヒソカにしか…」 - モデルプレス”. モデルプレス - ライフスタイル・ファッションエンタメニュース. 2022年11月25日閲覧。
- ^ “グルーシャ」”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “伝説のポケモンに乗って自由な冒険へ飛び出そう”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “ボチ”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年10月25日). 2022年10月25日閲覧。
- ^ “ウパー(パルデアのすがた)”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “壮大な自然と色彩豊かな街並みが織りなす「パルデア地方」”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “パルデア地方最古の学校”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “ポケモントレーナーの拠り所!屋外型施設「ポケモンセンター」”. 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “【公式】『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』3rd Trailer”. YouTube (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “「ポケモンSV」、エド・シーランさん書き下ろし楽曲「Celestial」が挿入歌に”. GAME Watch. インプレス (2022年9月30日). 2022年11月13日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/_take_oekaki/status/1180091363800449024”. Twitter. 2022年11月21日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/jamesturner_42/status/1534817287101890561”. Twitter. 2022年11月21日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/megtany/status/1195496948221894656”. Twitter. 2022年11月21日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/marishimazaki/status/1577580446879125504”. Twitter. 2022年11月21日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/cfm_miku/status/852403339123806208”. Twitter. 2022年11月21日閲覧。