コマンドー
コマンドー | |
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Commando | |
監督 | マーク・L・レスター |
脚本 | スティーヴン・E・デ・スーザ |
原案 |
ジョセフ・ローブ三世 マシュー・ワイズマン スティーヴン・E・デ・スーザ |
製作 |
ジョエル・シルバー ローレンス・ゴードン |
出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー |
音楽 | ジェイムズ・ホーナー |
主題歌 |
パワー・ステーション 「We Fight For Love」 |
撮影 | マシュー・F・レオネッティ |
編集 | マーク・ゴールドブラット |
製作会社 | シルバー・ピクチャーズ |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1985年10月4日 1986年2月8日 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $10,000,000[1] |
興行収入 |
$35,100,000[2] 10億1,500万円[3] $57,491,000[2] |
『コマンドー』(Commando)は、1985年にアメリカ合衆国で公開されたアクション映画。監督はマーク・L・レスター。本作品は、前年(1984年)の『ターミネーター』の悪役を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーが、転じて屈強で勧善懲悪のヒーローを演じたヒット作である。シュワルツェネッガーはビルドアップされた肉体と、それを存分に活かしたアクションを披露し、この作品で正義の味方としてのイメージを確立すると共に、アクションスターの地位を不動のものとした。
あらすじ
かつて精鋭部隊・コマンドーの指揮官として名を馳せたジョン・メイトリックスは、現在は軍を退役し愛娘・ジェニーと山荘での静かな生活を送っていた。ある日、二人が暮らす山荘をメイトリックスのかつての上司・カービー将軍が訪れ、メイトリックスにコマンドーの元隊員たちが次々と殺害されていることを伝え、護衛として山荘に部下を残してゆく。しかし、カービーが去った直後、謎の武装集団が山荘を襲撃。護衛たちは殺害され、ジェニーが連れ去られる。メイトリックスは必死に追跡を試みるが失敗し、彼もまた、武装集団に拘束される。
犯人は、過去にコマンドー部隊の工作により失脚したバル・ベルデ共和国の独裁者・アリアスの一味で、その中にはメイトリックスのかつての部下で、一味に殺害されたはずのベネットも加わっていた。メイトリックスに恨みを持つベネットは、アリアス一味に協力して自分の死を偽装し、カービー将軍がメイトリックスに接触するのを待っていたのだった。そして、ジェニーの命と引き換えに、メイトリックスは現バル・ベルデ大統領の暗殺を強要される。
やむなくメイトリックスは、一味の監視の下バル・ベルデへ向かう旅客機に乗り込む。しかし、一瞬の隙を突いて同行の見張りを殺すと離陸直後に飛行機の前輪格納室から脱出し、すぐさまジェニーが捕らわれているアリアスの拠点を突き止めるべく隠密行動を開始する。飛行機がバル・ベルデに到着するのは11時間後、その時間内に拠点を突き止められず、自分が飛行機から脱出したことが一味に知れればジェニーは殺される。
空港でバル・ベルデ便の離陸を監視していた一味の1人・サリーを追うメイトリックスは、サリーに口説かれていた客室乗務員・シンディに目をつけ、脅迫に近い手段で強引に協力を求める。初めのうち、シンディは粗野なメイトリックスの態度に不信を抱くが、成り行きで行動を共にする内に、愛娘への思いを語る彼の言葉を信じるようになる。メイトリックスはシンディに助けられながら拠点の位置を突き止め、軍放出品店を破って武器や装具を調達、いったんは駆けつけた警察に逮捕されるが護送車から脱走し、一味の水陸両用機(グラマン・グース)を奪ってアリアスの拠点である孤島に辿り着く。
そして、メイトリックスは完全武装して孤島に乗り込み、大挙して襲い掛かるアリアスの軍勢を一人で殲滅し、自ら銃を取ったアリアスをも倒した。しかし、最後に残ったベネットはジェニーを人質にとり、メイトリックスと対峙する。メイトリックスはベネットを挑発して一騎打ちに持ち込み、苦戦の末に勝利しジェニーを救出する。その後、救援に来たカービーはメイトリックスに軍への復帰を要請するが、メイトリックスはこれを断り、ジェニーとシンディを伴い水上機で島を飛び去ってゆく。
スタッフ
- 監督:マーク・L・レスター
- 製作:ジョエル・シルバー、ローレンス・ゴードン
- 脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
- 撮影:マシュー・F・レオネッティ
- 編集:マーク・ゴールドブラット
- 音楽:ジェイムズ・ホーナー
- 主題歌:パワー・ステーション(The Power Station)「We Fight For Love」(CD化に際して「Someday, Somehow, Someone's Gotta Pay」に改題)
登場人物
- ジョン・メイトリックス
- 優秀なコマンドー部隊隊長(現地指揮官)として各国を転戦し活躍したが、若くして退役する。最終階級は大佐。妻はジェニーを産んだ後に亡くなっている。その後は林業で生計を立てながら山奥の小さな家で娘と平和に暮らしていた。アリアスの一味に襲撃され、娘を人質にされて現大統領暗殺を強要されるも、ただ一人で娘奪還に向け行動する。人間離れした屈強な肉体と行動力を持ち、しかも大勢の兵士相手をも圧倒する実力者。ディアズとの交渉場面では right? と聞かれたのに対して対義語の wrong! で答え、これは「断る![4]」ほどの意味となるが、テレビ朝日版や吹替の帝王版では、「OK!」となっており今でも有名。
- ジェニー・メイトリックス
- メイトリックスの娘。11歳。料理もこなすが、手作りのサンドイッチには「聞かないほうがいい」具材が挟まれていた。明るい性格で、大人相手にも皮肉を言う。気が強く、アリアス一味に誘拐されるが勇敢にも脱出を図る。なおジェニーの母は、ジェニーを産んだ際に亡くなっている。
- シンディ
- 旅客機の添乗員。勤務予定の飛行機便がキャンセルとなり、空港ロビーで偶然サリーに口説かれたために、メイトリックスと行動することになる。当初は反抗するが、メイトリックスが娘のためにサリーを追跡していることを知り、彼に協力する。飛行士訓練学校に通っており、セスナ機だけではあるが飛行機の操縦経験もある。愛車はサンビーム・アルパイン。
- アリアス[5]
- バル・ベルデの元大統領であり、拷問によって大勢の人間を殺した男。メイトリックス率いるコマンドー部隊の策により失脚し、姿をくらましていたが、ベネットやクック、自身を支持する部下を従え、再び大統領に返り咲こうと企む。バル・ベルデの現大統領ベラスケスの暗殺をメイトリックスに行わせようと考え、ジェニーを人質に取り暗殺を強要する。その後娘を取り戻しに島に、そして邸宅内に乗り込んできたメイトリックスに単身応戦するものの、一瞬の隙をつかれ射殺される。
- ベネット
- 元コマンドー部隊の一人で、メイトリックスのかつての部下。最終階級は大尉。楽しんで人を殺す凶暴な性格が原因で、バル・ベルデ現大統領ベラスケスから国外退去処分を受け、メイトリックスにも部隊を追い出された。その恨みをいつか晴らそうと考えていた折にアリアスに10万ドルで雇われ、彼の計画に加担。自分もメイトリックスの元部下として何者かに殺されたと思われるよう罠を仕掛け、メイトリックスを捕らえることに成功する。プロの兵士としてメイトリックスの実力を恐れており、アリアスにそのことを指摘されると素直に認めていた。メイトリックスが島に乗り込んできた際にはジェニーを人質にとり一度は優位に立つが、挑発に乗せられてナイフでの一騎打ちに応じ、その果てにメイトリックスに鉄パイプで背後のボイラーごと貫かれる[6]。
- フランクリン・カービー将軍
- メイトリックスのかつての上官。階級は陸軍少将。メイトリックスに戦闘訓練を施した。メイトリックスのかつての部下たちが次々と殺されていることを伝え、警護の兵を付ける。しかし、これこそがアリアスの策であり、敵にメイトリックスの居場所を教える結果となる。裏で行方をくらましたメイトリックスが行った蛮行の後始末をしていたが、軍放出品店から武器を強奪したことまでは収拾できなかったようで、これから始まることを"World War III(第三次大戦)"と表現する。当初はリチャード・クレンナが演じることになっていた。
- サリー
- アリアスに雇われた男。女好きで、シンディを口説こうと執拗に付きまとう。メイトリックスを飛行機に乗り込ませるときに「娘の面倒は俺がしっかりみててやるよ」と挑発する。それが彼の怒りを買い、結果的には命取りになる。空港でメイトリックスを乗せた飛行機が飛び立つのを確認し、次に偽造パスポートの調達に向かったショッピングモールでメイトリックスの姿を目撃。すぐにアリアスたちに報告しようとするもメイトリックスに阻まれ逃走を試みる。カーチェイスの末に車を横転させられた挙句、利き手ではない腕で絶壁で宙吊りにされる。メイトリックスには空港で挑発した際に「最後に殺す」と言われていたものの、必要な情報を聞き出されると、「あれは嘘だ」の一言とともに崖下へ落とされた。
- クック
- アリアスに雇われた元グリーンベレーの兵士。メイトリックスのかつての部下(ローソンとフォレスタル)を殺し、ベネットの偽装死にも加担する。サリーが泊まっていたモーテルを訪れた際、手掛かりを得るために忍び込んでいたメイトリックスと戦うが、突き飛ばされた拍子に、倒れていたテーブルの脚が胸に突き刺さって絶命[7]。
- ディアズ
- アリアス一味のひとり。クックとともに元コマンドー隊員を殺害する。山荘を襲撃し、部屋にとどまってメイトリックスにジェニーを拉致したことを伝え協力を求めるが、一味の車を発見したメイトリックスに問答無用で頭を撃ち抜かれ射殺される。
- エンリケス[8]
- アリアスの部下。メイトリックスの見張りとしてバル・ベルデ行きの旅客機に乗り込むが、隣席のメイトリックスに不意をつかれて首の骨を折られ、寝ているように細工される。飛行機がバル・ベルデに到着した際、彼の遺体が現地の部下に発見され、メイトリックスの逃亡がアリアス側に露呈する。サリーとは軍隊時代からの仲。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
TBS版 | テレビ朝日版 | 吹替の帝王版 | ||
ジョン・メイトリックス | アーノルド・シュワルツェネッガー | 屋良有作 | 玄田哲章 | |
シンディ | レイ・ドーン・チョン | 小山茉美 | 土井美加 | |
アリアス元大統領 | ダン・ヘダヤ | 千葉耕市 | 小林勝彦 | 大塚芳忠 |
ベネット | ヴァーノン・ウェルズ | 青野武 | 石田太郎 | 若本規夫 |
フランクリン・カービー将軍 | ジェームス・オルソン | 大木民夫 | 阪脩 | |
ジェニー・メイトリックス | アリッサ・ミラノ | 冨永みーな | 岡本麻弥 | 中司ゆう花 |
サリー | デヴィッド・パトリック・ケリー | 鈴置洋孝 | 田中亮一 | |
クック | ビル・デューク | 渡部猛 | 坂口芳貞 | |
エンリケス | チャールズ・メシャック | 池田勝 | 田原アルノ | |
ディアズ | ゲイリー・セルヴァンテス | 小島敏彦 | 西村知道 | |
ローソン | ドリュー・シュナイダー | 池田勝 | 千田光男 | |
レスリー | シャロン・ワイアット | 勝生真沙子 | 叶木翔子 | 小橋知子 |
フォレスタル | マイケル・デラノ | 朝戸鉄也 | 秋元羊介 | |
ジャクソン | ボブ・マイナー | 喜多川拓郎 | 幹本雄之 | |
ビッグス警備員 | グレッグ・ウェイン・イーラム | 山口健 | 石塚運昇 | |
ケイツ警備員 | ウォルター・スコット | 喜多川拓郎 | 千田光男 | |
ビッキー客室乗務員 | チェルシー・フィールド | 磯辺万沙子 | 岡のりこ | |
スーザン・ランス客室乗務員 | ジュリー・ハエック | 勝生真沙子 | 堀越真己 | |
ヴェガ | ブランスコム・リッチモンド | 原語 | 荒川太朗 | 中林俊史 |
フレッド | マット・ランダーズ | 鈴置洋孝 | 大滝進矢 | |
ダリル | ピーター・デュポン | 小島敏彦 | 西村知道 | |
警官 | フィル・アダムズ | 星野充昭 | ||
兵士 | レニー・ジュリアーノ | 喜多川拓郎 | 藤城裕士 |
- TBS版:初回放送1987年10月6日、『ザ・ロードショー』 20:00-21:54(ザ・ロードショー第一回の放送作品。地上波初放送)※吹替の帝王Blu-ray・新盤ディレクターズカットDVDに、追録も含め収録
- テレビ朝日版:初回放送1989年1月1日、『日曜洋画劇場』 21:02-22:54 ※旧盤ディレクターズカットDVDにディレクターズカット部分吹替欠落の状態で収録、吹替の帝王Blu-ray・新盤ディレクターズカットDVDに、TBS版と同じく追録も含めて収録。
- プロデューサー:圓井一夫、演出:蕨南勝之、翻訳:平田勝茂、効果:猪飼和彦、調整:遠西勝三、録音:ニュージャパンスタジオ、VTR編集:三田ビデオセンター、担当:井村恵樹、解説:淀川長治、製作:千代田プロダクション
- 演出:前田茜、翻訳:前中祐子、追加録音分制作:東北新社
- 演出:伊達康将、翻訳:平田勝茂、制作:東北新社
テレビ放送履歴(ゴールデンタイムのみ)
※関東地区のデータのみ
回数 | 放送日時 | 放送局 | 番組名 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|
1 | 1987年10月06日(火) | TBS | ザ・ロードショー | 20.9% |
2 | 1989年01月01日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 12.6% |
3 | 1990年12月19日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 20.4% |
4 | 1992年12月09日(水) | TBS | 水曜ロードショー | 19.1% |
5 | 1993年12月12日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 22.3% |
6 | 1995年08月27日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 30.4% |
7 | 1997年04月26日(土) | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 19.6% |
8 | 1998年10月25日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 15.3% |
9 | 2001年06月22日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 14.9% |
10 | 2004年06月18日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 17.9% |
11 | 2006年03月05日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 14.0% |
12 | 2007年07月20日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 12.8% |
13 | 2008年09月18日(木) | テレビ東京 | 木曜洋画劇場 | 10.2% |
14 | 2016年02月13日(土) | BS朝日 | サタデーシアター[9] | % |
備考
- 撮影
- アリアス邸として登場するのは、ハロルド・ロイドの邸宅「グリーン・エーカーズ」である。ここは、『ビバリーヒルズ・コップ』の撮影にも使われた。
- 日本でのテレビ放映
- 2013年4月18日に発売された『コマンドー<日本語吹替完全版>』に付属されている解説書では、本作は(2013年当時で)地上波テレビ放送洋画最多作品であると紹介されている[10]。
- 日本ではテレビ放映されるたびに、インターネット上でいわゆる「祭り」になるほど人気が高いと報じられている[11]。インターネット掲示板「2ちゃんねる」での実況板ではピーク時には毎分2,000レスポンスを記録したり、関東ローカルの昼の放送にもかかわらず30スレッド(1スレッド1000書き込み)を消費する、サーバーがダウンするといった事象が発生するという[12]。
- テレビ放送の際、アリアスの部下がジェニーの首を切ることについて話すシーンや、メイトリックスが刃物(鉈)を使って敵を殺傷するシーンがカットされたことがある。銃を使った殺戮場面はそのまま放映されている。
- 幻の続編とその脚本
- コマンドーの公開後に本作の続編計画が持ち上がり、脚本も執筆されたが、主演のシュワルツェネッガーが興味を示さなかったため続編の制作は幻となった。その時に作られた続編の脚本は後に別の企画で採用され、加筆修正を行い、1988年に『ダイ・ハード』として公開されている。
映像ソフト
テレビ放送回数が多く、VHSの他、DVDも黎明期の1998年ごろからと、かなり早い段階で販売が行われている。ただし、いずれも字幕版で吹き替え音声は無かった。 2009年5月22日に一部シーンを追加再編集した『コマンドー〈ディレクターズ・カット〉』と銘打ったDVDが発売された。従来のDVD版ではドルビーサラウンドであったオリジナル音声が5.1chになっており、一層だったディスクも二層に変更、さらに、同作品としては初となる日本語吹替(キャストは上記のテレビ朝日版を参照)を同時収録、パッケージも一新された。
2013年4月18日には20世紀フォックスの『吹替の帝王』からの同名レーベル第1弾として『コマンドー<日本語吹替完全版>コレクターズBOX』(当初5,000セット限定、後に5,000セットが追加され10,000セット限定)が発売。内容はBlu-ray(上記のキャストによる2種類の日本語吹替音声を収録した劇場公開版)・DVD(上記のキャストによる2種類の日本語吹替・カット部分の吹き替え追加収録を行ったディレクターズ・カット)・特典DVDの3枚組で、上記「ザ・ロードショー」「日曜洋画劇場」で使用された吹替台本(縮刷版)などが同梱される。同時に、『日本語吹替完声版』としてDVD単品の発売も開始されている。
『吹替の帝王』第8弾では『コマンドー制作30周年記念ディレクターズカット版ブルーレイ』において、テレビ朝日版を基にした新録版が制作された。基本的に当時と同じ声優が起用されているが、ベネット役は石田太郎に変わり若本規夫が起用されるなど、故人など一部のキャストが変更されている。翻訳は平田勝茂が担当する旨が宣伝映像で強調されていた。より原典に沿った翻訳になっているが一部の特徴的な台詞はテレビ朝日版と同じになっている。
リメイク
- 2008年にはロシアのミハイル・ポレチェンコフ監督・主演によるリメイク作品『コマンドーR』が製作され、日本国内では2009年9月18日にDVDソフトが発売された。作品中では、飛行機に乗り込む際の「シュワルツェネッガーなら脱出できるだろうがな」など、オリジナル版に基づいた台詞がいくつかある。
- 2010年、キャストは未定だが、デビッド・エアーが監督と脚本で『コマンドー』のリメイクを製作すると発表していた[13]。しかし、2014年にエアーがリメイクのプロジェクトから離れていた事が判明し、企画は頓挫したと報道された[14]。
登場武器
- コルト・コンバットコマンダー - カービー将軍が所持、実際に使う場面はない。
- デザートイーグル - 敵地での戦闘中に使用。Mk.1/357マグナム口径のニッケルフィニッシュ仕様。
- M1911 - 敵兵の指揮官クラスが携帯している。全弾を撃ち尽くしていったん遊底が開いたのにもかかわらず、直後のカットでは遊底が閉じられ、撃鉄も倒されているシーンがある。
- デトニクス スコアマスター - デトニクス社が製造したM1911のクローン。ベネットが携行し、メイトリックスに発砲する。
- ベレッタ92SB - メイトリックスが自宅の武器庫から持ち出す。当初はズボンの腹側に差し込んだが、ディアスと対峙するシーンではベルトバックルに挟む形に変わっている。
- S&W M67 - クックがモーテルでメイトリックスと格闘の際に発砲。
- ASP - ショッピングモールでの銃撃戦およびカーチェイス時にサリーが使用。S&W M39のカスタム品。
- S&W M60 - ショッピングモールでサリーと接触して、偽造パスポートを売り渡した男が所持。
- S&W M10 - ショッピングモールでシンディに突き倒される警察官が所持。
- キャプチャー・ピストル - ベネットがメイトリックスに麻酔弾を撃ち込むのに使用。元々は動物の捕獲用で、炭酸ガスでシリンジダーツを発射する近距離投射器である。
- イングラムM10 - 冒頭でクックとディアズがごみ収集車から取り出して、元コマンドー隊員ローソンの殺害に使用。
- HK94(ステージガン) - 敵兵が港の銃撃戦で使用。MP5の民間モデルであるHK94の銃身を切り詰め、フルオートが射撃可能なよう改造したステージガンである。1980年代のアメリカ製作の映画にはこのタイプのMP5が多く登場する。
- UZI - 敵地および港での戦闘中に使用。
- マイクロ UZI - ベネットが携行。※厳密には市販向けのUZI ピストル。
- フランキ・スパス12 - メイトリックスが自宅の武器庫に保有し、敵兵も携行しているが、いずれも発砲なし。
- レミントンM870 - バレル下にLPC(現SUREFIRE)社製レーザーサイトを装着した、カスタム仕様のポンプアクション式ショットガン型。敵地での戦闘中に使用し、アリアス元大統領を仕留める際にも使用する。また軍放出品店でメイトリックスが逮捕された際、店の外に立つ警察官たちもM870を所持。
- モスバーグM500 - 軍放出品店に駆け付けた警察官二名が、M500ATをメイトリックスに突き付ける。
- H&K G3A3 - メイトリックスが自宅の武器庫から持ち出す。※厳密には市販向けセミオートモデルであるHK91。
- AR-15系統の小銃 - 敵味方の双方が使用。山荘の襲撃者たちを追ったメイトリックスに突き付けられたM16は、最初はMGC製のトイガンだが、続くカットでは実銃ベースのプロップガンに入れ替わっており、フラッシュハイダーの形状が異なっている。終盤、メイトリックスも敵兵が使用していたものを奪って使用し、アリアス元大統領に向かって片手でフルオート発射するが、その際カットによってM16とM16A1とが入れ替わっている。また、カービー将軍に同行するアメリカ陸軍兵士、バル・ベルデ国際空港を警備する政府軍兵士も携行。登場するのは民間向きのSP-1モデルのほか、A2のハンドガードを被せたM16(M604)・M16A1・CAR-15である。
- AKM - 敵兵が使用。敵兵は東側と西側双方のアサルトライフルを使用している。
- ミニ14 - 敵兵がストックを折りたためるGBモデルを使用。射撃シーンでは本銃をセミオートで速射し、フルオート射撃の音声を加えている。
- ステアーAUG - アリアス元大統領が使用。
- バルメ M78 - 敵地突入時のメインウェポン。ストックがドラグノフ狙撃銃風にカスタマイズされている。
- M60E3 - 敵兵が使用していたものを奪って使用。映像が左右反転した射撃シーンがあるが、これは、前後のシーンとのバランスを取るため故意に「鏡写し」にしたもの。ランボー同様片手撃ちをするが、これは、ステージガンだからこそ可能なシーンである。
- M202A1 FLASH - 軍放出品店でメイトリックスが入手する武器のひとつ。シンディが逮捕されたメイトリックスを救うため警察の護送車に向けて2発使用(1発は間違って後ろに発射)。ほかの2発は敵地での車両破壊、門爆破に使用。本編中での出番は少ないが、M202を構えるメイトリックスの勇姿が宣伝ポスターに採用され、本作を象徴する武器となった。
- M67破片手榴弾 - 敵味方の双方が使用。
- M18 クレイモア対人地雷 - 敵地での建物破壊に使用。実際は建物を吹き飛ばすほどの威力はないうえ、建物外に仕掛けたにもかかわらず、建物は内部から大爆発を起こして吹き飛ぶ。『コマンドーR』でも同様に建物の破壊に使われるが、その際は、燃料タンクや爆発物に仕掛けて爆発させた。
- スペツナズ・ナイフ - 敵地への潜入シーンで使用。
- ライフサポートシステム - カスタムナイフメーカー ジャック・W・クレインの手による製作。
脚注
- ^ “Movie Commando”. The Numbers. 2010年1月28日閲覧。
- ^ a b “Commando (1985)”. Box Office Mojo. 2010年1月4日閲覧。
- ^ “日本映画産業統計 過去配給収入上位作品 (配給収入10億円以上番組) 1986年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月6日閲覧。
- ^ 字幕版では、「なめるな!」、TBS版の吹き替えでは「イヤだ!」と訳されている。
- ^ 字幕版では「アリウス」
- ^ この際鉄パイプから蒸気が噴き出し、メイトリックスはそれに対し"Let off some steam, Bennett!(鬱憤を晴らせ、ベネット)"という蒸気(steam)とかけた台詞を発する。字幕版では「蒸気抜きをしろ」、TBS版吹き替えでは「これで腐ったガスも抜けるだろう」、テレビ朝日版吹き替えでは蒸気に触れず「地獄に堕ちろ、ベネット」、吹替の帝王版吹き替えでは「毒気を抜いてあの世へ行け!」と訳されている
- ^ モーテルでの戦闘でクックが自分は元グリーンベレーである事をメイトリックスに明かした後のメイトリックスの彼に対する台詞は、"I eat green berets for breakfast, and right now I'm VERY HUNGRY(「グリーンベレーは朝食に食べてる。ちょうど腹ペコだ」)"というクック(Cooke)と料理する(cook)をかけた言葉遊びをこめた台詞を発する。字幕版では「朝飯前にちょうどいい」、TBS版吹き替えでは「グリーンベレーは俺の大好物、晩飯にいいぜ。腹も減ってるしな!」、テレビ朝日版吹き替えでは言葉遊びに触れず「試してみるか? 俺だって元コマンドーだ」、吹替の帝王版吹き替えでは「グリーンベレーなら朝飯に食ってたぜ、大好物だ。ちょうど腹が、減ってたところだ!」と訳されている。
- ^ 字幕版やTBS版の吹き替えでは「エンリケ」
- ^ 玄田哲章 吹替【完声版】初の無料テレビ放送
- ^ 解説書、2ページ目
- ^ “シュワルツェネッガー主演映画『コマンドー』のリメイク、ジョエル・シルヴァー が製作か?”. シネマトゥディ (2009年11月27日). 2012年5月13日閲覧。
- ^ “なぜかネットで大人気の映画『コマンドー』の秘密に迫る! 「筋肉モリモリ、マッチョマンの変態だ」”. ガジェット通信 (2012年6月28日). 2012年12月22日閲覧。
- ^ “シュワルツェネッガー主演「コマンドー」リメイクへ”. 映画.com (2010年4月30日). 2014年10月9日閲覧。
- ^ “シュワちゃん主演『コマンドー』のリメイク企画が頓挫”. シネマトゥデイ (2014年7月4日). 2014年10月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- オリジナル・サウンドトラック盤CD(品番: VCL 1103 1026) メーカーのVARESE SARABANDE公式サイト内のカタログ。3,000枚の限定盤で2003年12月2日に発売されたが、現在は売切。
- オリジナル・サウンドトラック盤CD(品番: LLLCD 1185) メーカーのLalaland Records 公式サイト内のカタログ。VARESE SARABANDE盤と同じく、3,000枚の限定盤で2011年8月31日午前5時(日本時間)より予約開始されたが、翌9月1日にメーカー完売。予約者には9月6日(現地時間)より順次発送。 全曲リマスターを施し、VARESE SARABANDE盤よりトラックを細かく分割、ボーナストラックを3曲追加、さらにザ・パワーステーションによるエンドテーマ「We Fight For Love」を収録。なお、この曲は、既に「Someday, Somehow, Someone’s Gotta Pay 」としてパワーステーションのオリジナル・アルバムのリマスター版にボーナス・トラックとして収録されている。RETAIL PRICE: $19.98。
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
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