アイ・フィール・ファイン

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アイ・フィール・ファイン
ビートルズシングル
B面 シーズ・ア・ウーマン
リリース
録音 アビー・ロード・スタジオ 1964年10月18日
ジャンル ロック
時間
レーベル パーロフォン(イギリス)
キャピトル・レコード(アメリカ)
オデオン(日本)
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
ビートルズシングル盤 U.K. 年表
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
b/w
今日の誓い
(1964年)
アイ・フィール・ファイン
b/w
シーズ・ア・ウーマン
(1964年)
涙の乗車券
b/w
イエス・イット・イズ
(1965年)
ビートルズシングル盤 U.S. 年表
マッチ・ボックス
b/w
スロウ・ダウン
(1964年)
アイ・フィール・ファイン
両A面
シーズ・ア・ウーマン
(1964年)
エイト・デイズ・ア・ウィーク
b/w
パーティーはそのままに
(1965年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
すてきなダンス
b/w
テル・ミー・ホワイ
(1965年)
アイ・フィール・ファイン
b/w
シーズ・ア・ウーマン
(1965年)
ロング・トール・サリー
b/w
アイ・コール・ユア・ネーム
(1965年)
オールディーズ 収録曲
A面
  1. シー・ラヴズ・ユー
  2. フロム・ミー・トゥ・ユー
  3. 恋を抱きしめよう
  4. ヘルプ!
  5. ミッシェル
  6. イエスタデイ
  7. アイ・フィール・ファイン
  8. イエロー・サブマリン
B面
  1. キャント・バイ・ミー・ラヴ
  2. バッド・ボーイ
  3. デイ・トリッパー
  4. ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
  5. 涙の乗車券
  6. ペイパーバック・ライター
  7. エリナー・リグビー
  8. 抱きしめたい
パスト・マスターズ Vol.1 収録曲
  1. ラヴ・ミー・ドゥ
  2. フロム・ミー・トゥ・ユー
  3. サンキュー・ガール
  4. シー・ラヴズ・ユー
  5. アイル・ゲット・ユー
  6. 抱きしめたい
  7. ジス・ボーイ
  8. 抱きしめたい(ドイツ語)
  9. シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語)
  10. ロング・トール・サリー
  11. アイ・コール・ユア・ネーム
  12. スロウ・ダウン
  13. マッチ・ボックス
  14. アイ・フィール・ファイン
  15. シーズ・ア・ウーマン
  16. バッド・ボーイ
  17. イエス・イット・イズ
  18. アイム・ダウン
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アイ・フィール・ファイン」("I Feel Fine")は、1964年11月にビートルズが発表した8枚目のオリジナル・シングル。B面は「シーズ・ア・ウーマン」。

解説

レノン=マッカートニー作。実質的にはジョン・レノンの作品である。リードボーカルはジョン。ポール・マッカートニージョージ・ハリスンがコーラスをつけている。

本作の演奏ではイントロで使われているフィードバック奏法が大変印象的である。これは、リハーサル時にアンプに立てかけてあったギブソンJ-160Eが偶然ハウリングを起こしたことから曲に採用され、第1テイクから入れられていた。録音に際し、ジョンのJ-160Eをアンプに繋いだ状態で5弦開放、ポールがヘフナー500-1で3弦の開放でピッキングして、ジョンがそのままヴォックス・アンプに近づくという方法によりこの音を出している。ジョンはライヴでこの曲を演奏する際にも、時折フィードバックを披露していたことがある(1965年8月30日のハリウッド・ボウル公演や1966年7月1日の日本武道館公演において。日本武道館公演では映像でもその模様が確認できる)。

ジョンはPLAYBOY誌のインタヴューで「1920年代のオールド・ブルースは別にして、この曲より前にフィードバックを使ってい曲なんかありっこないと断言できる。/ライブでフィード・バックやすすんでいる奏法をみんなやっているけど、レコードにこの手法を使ったミュージシャンはいなかった。これが最初のフィード・バックさ。ビートルズのために声を大にして言いたいね。(ジミー)・ヘンドリックスよりもザ・フーよりも、誰より先だったとね。」と語っている[2]

同じく印象的なギターフレーズは、ボビー・パーカーの「ウォッチ・ユア・ステップ」のギター・フレーズを弾いているうちに出来てきたものであることをジョンが後に語っている。

ステレオ・ヴァージョン

「アイ・フィール・ファイン」のリアル・ステレオヴァージョン1966年12月にリリースされたコンピレーション・アルバムオールディーズ』ステレオ盤に収録された。

アメリカでは1982年10月にリリースされたアルバム『20グレイテスト・ヒッツ』において初めて収録された。それ以前のアメリカ編集盤"Beatles '65(Capitol)"(ステレオ盤)、『ザ・ビートルズ1962年~1966年』では疑似ステレオ・ヴァージョンが収録されていた。

CDでは1988年3月にリリースされたアルバム『パスト・マスターズ Vol.1』に収録された。

ミキシング

イギリス盤・日本盤のアナログ盤『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』収録分および『ビートルズ・イン・イタリー』にはイントロのフィード・バック音の前に電気的ノイズ、ドラム・スティック音、誰かのつぶやきが収録されている(CDおよびアメリカ・アナログ盤には収録されていない)。

アメリカ編集盤"Beatles '65(Capitol)"のステレオ・モノラル双方および、アメリカ盤『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』収録ヴァージョンには非常に深いエコーがかけられており、エンディングのフェード・アウトが早い。

シングル盤

イギリスでは1964年11月27日にリリースされ、ニュー・ミュージカル・エクスプレスメロディ・メイカー共に5週連続1位。イギリスでは140万枚以上のセールスを記録した。

アメリカでは同年11月23日にリリース。ビルボード誌では、1964年12月26日に週間ランキング第1位を獲得。以後3週連続1位を記録した。ビルボード誌1964年年間ランキングは14位。キャッシュボックス誌でも3週連続1位を獲得し、年間ランキングは19位だった。アメリカでも100万枚以上のセールスを記録している。

収録アルバム

脚注

  1. ^ 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP社、2015年、33頁。ISBN 978-4-8222-7834-2
  2. ^ 『PLAYBOYインタビュー ジョン・レノン』 1981年 集英社 155頁

外部リンク