カール・ヘフナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
カール・ヘフナー
Karl Höfner GmbH & Co. KG
本社所在地 ドイツの旗 ドイツ
バイエルン州ハーゲナウ
設立 1887年
業種 楽器製造業
事業内容 弦楽器、及び関連用具の製造
関係する人物 カール・ヘフナー
ポール・マッカートニー
外部リンク http://www.hofner.com/
テンプレートを表示

カール・ヘフナー (Karl Höfner GmbH & Co. KG) は、ドイツの老舗楽器メーカーヴァイオリンチェロコントラバスなどからエレクトリックベースエレクトリックギターに至るまで、様々な弦楽器を製造している。創設者はカール・へフナー。通称は「へフナー」で、会社のロゴにも「Höfner」としか書かれない。

歴史[編集]

1887年、カール・へフナー社は、ドイツシェーンバッハ(現在のチェコルビーw:de:Luby))に、Anton Schallerの弦楽器工房の出身である、カール・へフナー(1864 – 1955)によって創設された。設立当時はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロを製作する弦楽器工房であった。1919年と1921年に彼の息子ヨゼフとヴァルターの2人が加わり、周辺諸国への輸出が加速した。1930年代よりアコースティックギターの製造に進出し、300人を雇用する楽器メーカーに成長した。しかし第2次世界大戦中は楽器生産は困難となり、木箱やブーツの底などの軍需物資を生産した。第2次世界大戦終了後、生産拠点だったシェーンバッハは失われカール・へフナー親子は西ドイツのバイエルン州モウレンドルフ(Möhrendorf)に移った。1950年に新工場が完成した。1950年代はギターの生産が飛躍的に増えた。1961年ポール・マッカートニーがへフナー社のギターを使用したことも業績を飛躍的拡大する要因となった。またギターに手間のかかるニスを塗るのではなく、樹脂製のギターを導入することも生産を増やすことに貢献した。このためモウレンドルフの近郊都市のバーゲナウ(Hagenau)にも工場を建設したが、輸入制限の撤廃によりアメリカ産ギターがイギリスで拡販されるようになると、生産量にも悪影響がでた。ヨゼフ引退後、ウォルター·ヘフナーは娘であるゲヒルダ・へフナーと共に会社を運営した。ゲヒルダ・へフナーはその後クリスチャン・ベンカーと結婚して社長となり、ヘフナー社の経営を引き継いだが、1970年以降は収益が低下した。ゲヒルダの娘ブリジッドとその夫トーマス・リヒタルドは、1995年までヘフナー社で経営を続けた。1990年代になると中国製の安価な製品にシェアを奪われる傾向となり1994年1月ヘフナーはイギリスのBoosey & Hawkesに買収された。Boosey & Hawkesは合理化を要求し、モウレンドルフの生産拠点を閉鎖し、ハーゲナウに拠点を統合することになった。しかしBoosey & Hawkesは2003年、ヘフナー社を含めた楽器製造部門をイギリスのTMGという投資会社に売却することを決定する。TMGは手に入れたBoosey & Hawkesの楽器製造部門を切り売りし、2004年ヘフナー社はへフナーの社員であった、Klaus Schöllerと彼の妻Ulrike Schrimpffに売却された。2005年、ヘフナー社は北京に100%出資の会社を設立。以後高価な製品は引き続きハーゲナウで製造されるものの、廉価な製品は北京で製造される体制となった。

主な製品[編集]

創業から続くヴァイオリン族の楽器と世界的に知られるギターがカール・ヘフナーの製品の二大柱である(同社ウェブサイト参照)。

ギター[編集]

  • 500-1
ヘフナー社で最も有名なエレキベースの500/1

エレクトリックベースの主力モデルである「500-1」は、ヴァイオリンのようなその形状から通称「ヴァイオリンベース」と呼ばれる種類である。イギリスの有名ロックバンドビートルズベーシストであったポール・マッカートニーが、デビュー当時から500-1のレフティモデル使用していたことで有名になった。

  • クラブ40

クラブ40」は、ジョン・レノンがビートルズのデビュー前に使用していたフルアコースティックギターである。2007年にはピックガードに「John Lennon」とサインが刻印された限定復刻モデルが発表され、「楽器フェア2007」に展示出品された。

クラブ40・ジョン・レノン・エディション
  • MODEL 175/176

Model 176 は「GALAXY」というニックネームで有名。

ヴァイオリン族[編集]

ヴァイオリン[編集]

ヴィオラ[編集]

チェロ[編集]

通常楽器内部に表示されているラベルが、2分割表示になっており、ネックを対面左側にしたときの下側のf穴にシリアル番号と製造年が記載されており、上側に楽器のグレードが記載されている。大人用の楽器の場合は、グレードが4/3、4/4、4/6、4/8等という表示になっている。ベルリンフィルのチェロ奏者とのコラボで、過去のモデルの形状に捕らわれず、新規に制作したBerliner Celloというモデルも販売されている。

コントラバス[編集]

外部リンク[編集]