SUPER BEST II

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CHAGE and ASKA > SUPER BEST II
SUPER BEST II
CHAGE&ASKAベスト・アルバム
リリース
ジャンル ポップ
時間
レーベル ポニーキャニオン AARD-VARK(1992年・1993年盤)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ(2001年盤)
プロデュース CHAGE&ASKA
GO YAMAZATO
チャート最高順位
  • 週間1位(4週連続・通算5週、オリコン
  • 1992年度年間1位(オリコン)
  • オリコン歴代アルバムランキング32位
ゴールドディスク
CHAGE&ASKA アルバム 年表
TREE
(1991年)
SUPER BEST II
(1992年)
GUYS
(1992年)
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SUPER BEST II』(スーパー・ベスト・ツー)は、CHAGE&ASKA(現:CHAGE and ASKA)のベスト・アルバム1992年3月25日に発売された。発売元はポニーキャニオン

1993年12月17日はAPO-CDとして、2001年5月23日CDとして再発売された。

背景[編集]

1987年に発売されたシングルベスト『SUPER BEST』に続くベスト・アルバム。1986年発売の「モーニングムーン」から1991年発売の「僕はこの瞳で嘘をつく」までの全シングル15曲を発売順に収録している[2][注 1]

ASKAは当時から「ベスト盤嫌い」であり、ベスト・アルバムの発売を好んでいなかったが、本作に対して「何もかもが追い風でしたので、僕らの音楽に触れておられない方々が『手にしやすい一枚』となる」と考え、また選曲において「ベストの定義」にも疑問を持っていたASKAだったが、今回は『シングル集』と言う明確な事実が基準である事もあり、自らが唯一発売を決めたベスト・アルバムとなった[3][注 2]

リリース・録音[編集]

収録曲は全てリミックスが施されている。ほとんどはシングルの音源がベースになっているが、「モーニングムーン」は、アルバム『TURNING POINT』に収録のロングバージョンのリミックス、「ラプソディ」はアルバム『RHAPSODY』に収録の「狂想曲(ラプソディ)」のリミックスとなっている。

アルバム発売と同時にシングル「WALK」「LOVE SONG」が再発売され、アルバムミックスによる音源で収録されている。

受賞歴[編集]

『SUPER BEST II』の受賞とノミネート
音楽賞 結果 出典
1993年 第7回日本ゴールドディスク大賞 アルバム賞 [5]
ロック・フォーク部門(男性)

チャート成績[編集]

1992年4月6日付から4月27日付のまでのオリコン週間ランキングで1位を獲得し、4週連続での首位を記録した[6]。 発売8週目となる5月25日付でオリコンによる累計売上枚数が200万枚を突破し、自身のアルバムとしては『TREE』以来2作目の突破となり、さらにデュオとして史上最速の達成週数を記録した[7]。オリコンによる最終的な累計売上枚数は269.7万枚を記録し、自身のアルバムの中では最も売り上げた作品である[8]。1992年度のオリコン年間アルバムランキング第1位を獲得し、アジア諸国でも大ヒットとなった[9]

また、2006年に発売されたコブクロのベスト・アルバム『ALL SINGLES BEST』に売上が抜かれる前までは、2組ボーカルユニットとしてのアルバム売上は本作が最大であった。これにより、現在は歴代2位を記録している[8]

収録曲[編集]

一覧[編集]

#タイトル作詞作曲編曲時間
1.モーニングムーン飛鳥涼飛鳥涼佐藤準
2.黄昏を待たずに飛鳥涼飛鳥涼飛鳥涼・THE ALPHA瀬尾一三
3.Count Down澤地隆CHAGELight House Project
4.指環が泣いた飛鳥涼飛鳥涼佐藤準
5.SAILOR MAN飛鳥涼飛鳥涼瀬尾一三
6.ロマンシングヤード秋谷銀四郎CHAGE瀬尾一三
7.恋人はワイン色飛鳥涼飛鳥涼西平彰
8.ラプソディ飛鳥涼飛鳥涼西平彰・十川知司
9.Trip飛鳥涼飛鳥涼十川知司
10.WALK飛鳥涼飛鳥涼飛鳥涼・BLACK EYES
11.LOVE SONG飛鳥涼飛鳥涼飛鳥涼・十川知司
12.DO YA DO飛鳥涼飛鳥涼飛鳥涼・Jess Bailey
13.太陽と埃の中で飛鳥涼飛鳥涼飛鳥涼・Jess Bailey
14.SAY YES飛鳥涼飛鳥涼十川知司
15.僕はこの瞳で嘘をつく飛鳥涼飛鳥涼十川知司
合計時間:

楽曲解説[編集]

  1. モーニングムーン
    1986年発売の14枚目シングル。リミックスは7枚目のアルバム『TURNING POINT』に収録のアルバムバージョンが基となっている。
  2. 黄昏を待たずに
    1986年発売の15枚目シングル。
  3. Count Down
    1986年発売の16枚目シングル。
  4. 指環が泣いた
    1986年発売の17枚目シングル。
  5. SAILOR MAN
    1987年発売の18枚目シングル。
  6. ロマンシングヤード
    1987年発売の19枚目シングル。
  7. 恋人はワイン色
    1988年発売の20枚目シングル。オリジナルバージョンよりアウトロのフェードアウトが10秒ほど遅くなっている。
  8. ラプソディ
    1988年発売の21枚目シングル。リミックスは10枚目のアルバム『RHAPSODY』に収録の「狂想曲 (ラプソディ)」が基となっている。
  9. Trip
    1988年発売の22枚目シングル。
  10. WALK
    1989年発売の23枚目シングル。
  11. LOVE SONG
    1989年発売の24枚目シングル。オリジナルバージョンよりアウトロのカットアウトが3秒ほど長くなっている。
  12. DO YA DO
    1990年発売の25枚目シングル。
  13. 太陽と埃の中で
    1991年発売の26枚目シングル。オリジナルバージョンよりアウトロのフェードアウトが30秒ほど早くなっている。
  14. SAY YES
    1991年発売の27枚目シングル。
  15. 僕はこの瞳で嘘をつく
    1991年発売の28枚目シングル。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「モーニングムーン」「黄昏を待たずに」「Count Down」の3曲は『SUPER BEST』にも収録されている。
  2. ^ CHAGE&ASKAが活動休止していた1990年にベスト・アルバムの発売の話が持ち上がり、ASKAは普通のベスト・アルバムではつまらないために、スローな楽曲を集めたベスト・アルバムの発売を提案している。後に『THE STORY of BALLAD』として発売された[4]

出典[編集]

  1. ^ The Record vol.442 p4 日本レコード協会 2020年10月13日閲覧
  2. ^ CHAGE&ASKA 1992年5月3日 大阪城ホールでの勇姿 WHAT's IN? tokyo 2019年4月12日配信, 2021年6月8日閲覧。
  3. ^ 2017-09-22 毎朝までのレコーディング。何の疲れもありません。 ASKA 旧ブログより 2018年6月3日閲覧
  4. ^ 別冊カドカワ 完全保存版430ページ CHAGE&ASKA『大事なものは変わっていく』」『C&A自身による全アルバム解説&完全ヒストリー前編』、角川書店、2000年1月、386頁。 
  5. ^ 第7回日本ゴールドディスク大賞 日本ゴールドディスク大賞 2018年3月26日閲覧。
  6. ^ コブクロ、4週連続首位!男性アーティスト8年4ヶ月ぶりの快挙! オリコン 2006年10月24日配信, 2022年10月7日閲覧。
  7. ^ コブクロが快挙! デュオ史上3組目のアルバム200万枚突破!! オリコン 2007年3月12日配信, 2020年6月4日閲覧
  8. ^ a b コブクロ、アルバム作品別総売上枚数で2人組ボーカル歴代1位に! オリコン 2016年3月27日閲覧
  9. ^ Fellows 1992年バイオグラフィー ASKA official web site 2018年1月31日閲覧

外部リンク[編集]