ark (アルバム)
『ark』 | ||||
---|---|---|---|---|
L'Arc〜en〜Ciel の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1998年 - 1999年 | |||
ジャンル |
ポップス ロック オルタナティヴ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Ki/oon Records | |||
プロデュース |
L'Arc〜en〜Ciel 岡野ハジメ | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ゴールドディスク | ||||
| ||||
L'Arc〜en〜Ciel アルバム 年表 | ||||
| ||||
『ark』収録のシングル | ||||
|
『ark』(アーク)は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielの6作目のアルバム。1999年7月1日発売。発売元はKi/oon Records。
解説
前作『HEART』以来約1年5ヶ月ぶりとなる6作目のオリジナルアルバム。本作は、7thアルバム『ray』と同時発売されている。
日本ではオリコンチャートの集計期間を踏まえ、水曜日にCDを発売することが一般的となっているが、本作は集計期間が1日少なくなる木曜日にリリースされている。本作の発売日をずらしたのは、占星術師のミシェル・ノストラダムスが綴った『ノストラダムス大予言』における「恐怖の大王が襲来する日」に合わせたことによるものであり、リリースプロモーションでは<ノストラダムス大予言の日にアルバム2枚同時リリース!>という宣伝文句が当時使われていた。
収録曲には、1998年から1999年にかけて立て続けに発表したシングル「DIVE TO BLUE」「HEAVEN'S DRIVE」「forbidden lover」「Pieces」の表題曲を含めた11曲が収められている。前述の既発曲すべてにテッド・ジェンセンによるリマスタリングが施されており、アルバム発売の約1ヶ月後となる1999年8月には「Driver's High」がシングルカットされている。また、本作及び同時発売したアルバム『ray』の6曲目には、yukihiro作曲によるインストゥルメンタルがそれぞれ収録されている。インストゥルメンタルが収録されたL'Arc〜en〜Cielのオリジナルアルバムはこの2作のみとなっている。
ちなみに、本作は前作に続き海外でもリリースされている。本作は、日本の他、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピンのアジア7ヶ国において同時リリースが行われた[3]。
制作背景
『ark』の録音作業は、1999年初頭から本格的に開始されており[4]、「HEAVEN'S DRIVE」「Pieces」「Driver's High」を含めたアルバム収録曲の制作は同年5月頃まで行われている[5]。レコーディングを振り返り、tetsuyaは「準備期間から考えたら、半年かかってます[5]」と語っている。この期間中に制作された楽曲に、1998年に発表した「DIVE TO BLUE」「forbidden lover」を加えアルバムが完成している。
本作はアルバム『ray』と同時発売されているが、アルバムの2作同時発売は音楽業界で非常に稀有なこととなっている。このアルバム2作同時発売は、バンドのリーダーを務めるtetsuyaに「2枚あればシングルもバランスよく振り分けられるだろう[6]」という考えがあり、メンバーとスタッフにtetsuyaが提案したことがきっかけで決定したという[6]。同時発売を提案した経緯について、tetsuyaは「みんなに言ったのが1998年の7月、ツアー中だったんじゃないかな。でも、アイディア言ったら、みんなに絶対に反対されるなと思ってた。前半のツアーが終わって後半の9月のツアーが始まるまで1ヵ月ちょっとあったんですけど、その間に「snow drop」と「forbidden lover」を作ったんですよね。そのときは10月くらいにシングルを1枚出そうってつもりで作り始めたんだけど、曲があがってみたら2曲ともいいし、どっちもカップリング曲ではないなと思って、"2枚とも出そう"って僕が言い出したんですよ。で、7月のシングル3枚同時の次に2枚同時っていうのはインパクト弱いんで、今度はちょっとずらすとか、スタッフとちょっと話したりして。ま、それは話をしただけで、最終的な判断はスタッフにまかせたんですけど。その時点で、「DIVE TO BLUE」から数えると、もうシングルが6枚になるでしょ。たぶん先行シングルも出すだろうし、そうなるとシングル7枚になる。そうしたらあと3曲新曲を書けばアルバムできちゃうじゃん。けど、"そんなんでいいの?"って思ってね。(中略)アルバム2枚作れば、シングルをバランスよく振り分けることもできるしね。アルバム1枚のなかにシングルが6曲も7曲も入ってると、シングルスとか、ベストっぽくなっちゃうじゃないですか[5]」と語っている。ちなみに、tetsuyaの第一案は「発売時期をずらして2枚のアルバムを発表する」というものだったという[6]。1年に2作のアルバムを発売するという案を聞いた際の心境について、yukihiroは「2枚組じゃないけど、2枚出すっていうのはやりたかったです。"スマッシング・パンプキンズみたいに2枚出したい[注 1]"って思ってた(笑)[7]」と、本作発売前のインタビューで語っている。
本作および『ray』のアルバムコンセプトのひとつとして、1990年代の終わりに日本で巻き起こったオカルトブームの影響により流行した「世紀末思想」が取り入れられている。当時の日本では『ノストラダムス大予言』や、この予言を受けて出版された書物の影響により、「1999年7の月に人類が滅亡する」という世紀末思想が流行していた背景があり、これを踏まえ本作はノストラダムス大予言の日とされる1999年7月に発表されている。ただ、tetsuyaは本作発売当時に「意識してるんじゃなくて、利用してるんです。世紀末思想っていうのを。俺たちはそれをマジメに信じてるわけでもなくて、ただ利用してるだけ[8]」と語っている。また、tetsuyaは「(世紀末思想のようなものは)いつの時代もそういうことはあったと思うし。ただ今はいろんなメディアが発達して、すごく遠くで起こった出来事とか、昔なら知らなかったようなことまでいろんな情報が入ってくるようになっただけで。そういうのは人が生まれてから今までくり返されてることだと思うし、今よりもっとひどい時代もあったと思う。何千年か前に書かれた書物の中にも"最近の若者は"ってフレーズが出てたらしいんで。いつの時代もそうだと思いますよ。今が特別な時代だとは思わないです[8]」と語っており、世間で流行していた世紀末思想から一歩引いた考えを述べている。
また、本作の収録曲には、hyde、ken、tetsuya、yukihiroの4人それぞれが作曲した楽曲が収められている。1998年にyukihiroが正式加入して以降に発表したL'Arc〜en〜Cielの作品としては、すべてのメンバーに作曲クレジットが付いた最初のアルバムとなっている。ちなみに本作には、tetsuyaが作曲した楽曲が全11曲中5曲収録されており、tetsuyaに作曲クレジットが付いた楽曲が最も多く収録されている。このことについて、本作発売当時にtetsuyaは「自分が曲を書かないと、"おまえが2枚出そうって言い出しといて、曲も書かないで皆にやれって..."って怒られそうじゃないですか(笑)[9]」とコメントしている。また、本作に収録された楽曲の歌詞について、hydeは「何か解放されたい意志っていうのが強い感じ。もう歌詞書いてて"どっか行こう、どっか行こう"ばっかり[10]」「今回のレコーディングで書いた曲は案外ストレートですね。で、そういう意味では新しい。「HEAVEN'S DRIVE」とかは人によっては単刀直入すぎるって言われるし。妖艶な感じっていうかな、それはあんまり出さなかったな[11]」と本作発売当時のインタビューで振り返っている。
本作の音楽性としては、ビッグセールスを記録したシングル表題曲が多く収録されていることもあり、オルタナティヴ・ロックやグランジを彷彿とさせるサウンドを含みながらも、ポップなメロディや煌びやかな音の装飾が印象的なものが多い。ただ、1980年代のシンセポップや1990年代に隆盛だったブリストル・サウンドを嗜好するyukihiroが、本作で初めてコンポーザーとして楽曲制作に参加したこともあり、マッシヴ・アタックのようなトリップ・ホップに影響を受けた楽曲や[注 2]、サンプリング音をループさせたダンサンブルなテクノ・インストゥルメンタルが本作に収録されている[注 3]。他にもyukihiroが私物として所有しているアナログ・シンセサイザーを活用した楽曲も収録されている。共同プロデューサーの岡野ハジメは、2006年に受けたインタビューで本作の制作を振り返り、「非常にポップなアルバムではあると思いますけど、僕にとっては凄く実験的な側面も含んでいて、マニアックとポップの両方が混在している。それはこの時期じゃないとできなかったことかもしれない。今じゃ"あれはよかったけどこれはよくなかった"みたいなことが分かってしまう。それではこの勢いは生まれなかったでしょうね[12]」と述懐している。
アルバムタイトルは、収録曲の作詞を一番多く手掛けるhydeが手掛けることが慣例となっていたが、本作のタイトルはkenが名付けており[13]、同時発売となったアルバム『ray』に先行してこのタイトルが決定したという[14]。タイトルは『箱船』という意味するワードであり、このタイトルに決めた経緯について、kenは「収録曲の「HEAVEN'S DRIVE」の歌詞に"箱船"ってことばがあるんですが、なんかそのことばがずっと引っかかってたんですよ[15]」と述べている。ジャケットデザインにはアルバムタイトルとなった箱船が描かれており、このアートワークはクリエイティブユニットの生意気(Namaiki)が手掛けている。余談だが、当初アルバムタイトルとして、『逃避』を意味する『escape』にする案がメンバー及びディレクター内の打ち合わせであがっていたが、hydeがこの案を拒んだこともあり、現在のタイトルに決定したという経緯がある[13]。ちなみに、同時発売された『ray』のアルバムタイトルは、本作のアルバムタイトルが『ark』に決定した後、メンバーで話し合い決めたという[16]。『ark』というタイトルを踏まえ、メンバーは「箱船に乗って何処に向かうか[16]」を考え、「箱船に乗って光のあるほうへ向かおう[16]」というテーマを設定したといい、『ark』と並べたときの語呂の良さもあり、『光』や『光線』の意味を持つ『ray』がタイトルに決定している[16]。
リリース形態
フィジカルは、現在までにCD、MDの2種類が発表されている。CDは通常盤の1形態で発売されており、初回限定仕様は、スーパーピクチャーレーベルディスク、スペシャルパッケージ仕様となっている。さらに、CD発売から約7年後の2006年12月13日には、バンド結成15周年記念に行われた企画「L'Anniversary」の一環で、ジャケットデザインを一新し、DVDを新たに付属した記念盤『ark 15th Anniversary Expanded Edition』が『ray 15th Anniversary Expanded Edition』と合わせリリースされた。新たに特典として付けたDVDには、本作に収録されたシングル表題曲のミュージック・ビデオのメイキング映像や、共同プロデューサーである岡野ハジメをはじめとした関係者のインタビュー、コンサートの舞台裏のドキュメンタリー、さらには1999年当時にL'Arc〜en〜Cielがプロモーションの一環で出演していたテレビ朝日系列番組『稲妻!ロンドンハーツ』での楽曲披露の模様を収録している。ちなみに、この記念盤のCDは全てオリジナル盤と同内容で、リマスタリング等はされていない。
また、記念盤発売から1週間後の2006年12月20日には、収録曲の「HEAVEN'S DRIVE」「Driver’s High」「Cradle」「Larva」がダウンロード販売を開始した[1]。さらに、翌週の同年12月27日には、「Butterfly’s Sleep」「Perfect Blue」「真実と幻想と」「What is love」「Pieces [ark mix]」がダウンロード販売を開始している[1]。ちなみに、「DIVE TO BLUE」は同年9月27日に配信を開始している。2012年11月7日には、ソニー・ミュージックエンタテインメントがiTunes Storeに参入したことに伴い、ほぼ全ての音楽配信サイトにてダウンロード販売が解禁された[17]。
2014年10月22日には、本作を含めたアルバム全12タイトルのハイレゾリューションオーディオ音源が各種音楽サイトで配信された。このハイレゾバージョンでは、内田孝弘(FLAIR)によるリマスタリングが行われている。また、2019年12月11日には、Spotify、Apple Musicをはじめとした各種サブスクリプションサービス(定額制音楽配信)にて、この日までに発表したL'Arc〜en〜Cielの全楽曲のストリーミング配信を全世界で一斉解禁している[18]。
2022年5月18日には、本作を含めた過去に発表したアルバム作品を、メンバー監修の下でオリジナルマスターテープを使用しリマスタリングを施したボックス・セット『L'Album Complete Box -Remastered Edition-』が発表されている。この作品に収録されたリマスタリングアルバム『ark(Remastered 2022)』では、ランディ・メリル(Sterling Sound)によるリマスタリングが行われている。ちなみにこのリマスタリングアルバムは、フィジカル発売と同日にダウンロード配信(ハイレゾリューションオーディオ音源含む)およびストリーミング配信を開始している。
評価
批評
- 音楽ライターの青木優は音楽と人のレビューにて、本作を「みんなが1個のイメージに向かって疾走するのではなく、それぞれのアイディアを思い思いに描いているかのよう。つまり、ビートルズの『ホワイトアルバム』に似た作りで(そっちは通常の2枚組なんだけど)、メンバーそれぞれが表現の場を持った民主主義的な作品だといえる。そのはずなのに、どの曲も音の粒が透き通って聴こえるというシュールな統一感があるのが不思議[19]」と表現、批評している。また、「全員が曲を書いているのはともかく、弦アレンジやらターンテーブルやら担当以外のことにも果敢に挑んでいて驚いた[19]」とコメントしている。- シンコーミュージック『音楽と人』(1999年8月号)
- 音楽評論家の遠藤利明は別冊宝島にて、「同時発売の『ray』がロックなナンバーを主軸にしていたのに対し、『ark』はhydeがじわじわ歌い上げる6分の大曲で始まり、バラードでしめくくられる。メランコリックな雰囲気の”Cradle”、アップテンポではあるけれどストリングスが活躍する”Butterfly's Sleep”など、アルバム全体としてポップで、ドラマチックなメリハリを強調した作りになっている[20]」「さて、『ark』に表されたドラマチックさとはなにか。それは、終末感だ。『ark』とは方舟を意味している。かつて神は、洪水により世界をいったん御破算にして人類にやり直しさせようとした。そして、選られた家族と動物のつがいだけが方舟に乗り、生き延びたのだった。一方、hydeの詞は現世からの逃避をたびたびモチーフに、死や昇天の暗示を散りばめ、楽園、神、魂といったレトリックを使っている[20]」「97年の山一證券破綻以後、日本経済の低迷が顕著になり、現実的な閉塞感が強まってもいた。逆にだからこそ、方舟に乗ってどこかへ飛び出そうと呼びかけるラルクは、若年層になお残っていていた世界からの逃避願望にフィットしたのではないか[20]」と評価・分析している。- 宝島社『別冊宝島1399 音楽誌が書かないJポップ批評47 L'Arc-en-Cielの奇跡』(2007年2月)
チャート成績
- 発売初週の1999年7月12日付のオリコン週間アルバムチャートでは、約153.3万枚を売り上げ、前作『HEART』以来となる3作目の週間首位を獲得。同日発売の『ray』と合わせ、2週連続で週間1位・2位を独占している (どちらの週も1位『ark』、2位『ray』)。アルバム作品では通算3作目のミリオンセラーを記録。また、同日発売の『ray』とともに累計売上でダブルミリオンも記録している。さらに、1999年7月度のオリコン月間アルバムチャートでは、前作以来となる月間首位を獲得。同年度のオリコン年間アルバムチャートでは年間5位を記録している。ちなみに本作は、オリコン歴代アルバム売上ランキングにおいて、2022年時点で歴代57位にランクインしている。
- また、本作はチャート圏外になって以降も売上を伸ばし続けており、同時発売された『ray』と合わせ、トータルで600万枚を超えるセールスを記録している[21]。
収録曲
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「forbidden lover」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
2. | 「HEAVEN'S DRIVE」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
3. | 「Driver's High」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
4. | 「Cradle」 | hyde | yukihiro | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
5. | 「DIVE TO BLUE」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
6. | 「Larva」 | yukihiro | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | ||
7. | 「Butterfly's Sleep」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
8. | 「Perfect Blue」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
9. | 「真実と幻想と」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
10. | 「What is love」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
11. | 「Pieces [ark mix]」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
合計時間: |
# | タイトル |
---|---|
1. | 「making of the "forbidden lover" music video」 |
2. | 「recollection 1」 |
3. | 「making of the "HEAVEN'S DRIVE" music video」 |
4. | 「recollection 2」 |
5. | 「Butterfly's Sleep @ ロンドンハーツ (1999.06.20 O.A.)」 |
6. | 「making of the "Driver's High" music video」 |
7. | 「recollection 3」 |
8. | 「making of the "Pieces" music video」 |
9. | 「recollection 4」 |
10. | 「documentary on "1999 GRAND CROSS TOUR" (1999.08.20)」 |
楽曲解説
- forbidden lover
- 作詞: hyde / 作曲: ken / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 1998年10月に14thシングルの表題曲として発表された楽曲。2週連続で発表されたシングルのうちの一作となっている。
- マーチング・ビートのようなドラミングの上に憂いのあるボーカルが乗った壮大な楽曲となっており[22]、演奏時間が6分を超える大作となっている。作曲を担当したkenは、この曲を「まったりとした感じ[23]」にしようと思っていたというが、アレンジ作業を進めるにつれ、壮大な楽曲に変貌していったという。楽曲制作について、kenは「家で作ってるときはこんな濃い曲になる予定じゃなかったんですよ。それがギター・ソロにティンパニを入れたあたりから凄いことになった[23]」と語っている。この曲の印象について、tetsuyaは「この曲は最初ね、"ソニック・ユースみたいに"って言ってたんですよ、kenは。だから、僕は"まったりした感じかなあ"って思ってたんだけど、いつの間にか、ドラマチックになってて。出来たのを聴いて、えらいことになってるなと[24]」とシングル発売当時のインタビューでコメントしている。また、作詞者であるhydeも、歌詞を書く前に完成したオケを聴いた際に「あまりに壮大で、ちょっと笑った[25]」といい、作詞作業を行うにあたりhydeは「あまり深く考えずに歌詞を書きだしたんだけど、"こりゃ間奏に持っていく言葉が普通では負けてしまうな"と思った[25]」と語っている。こういった経緯もあってか、曲の雰囲気に引っ張られるように、<神の名を>、<新たなる国>といったインパクトのある強いフレーズが歌詞に取り入れられている[25]。
- また、この曲についてkenは「最近、どうも落ち着くのがこのテンポなんです[23]」と述べており、過去に自身が作曲を手掛けた「fate」「花葬」とテンポが一緒の曲となっている。後年に受けたインタビューにおいても、kenは「当時それぐらいのテンポ感が、気持ち良くて仕方なかったっていうのは覚えてますね。テンポ萌えしてた。そのテンポを聴くだけで気持ち良くなってた[26]」と当時の制作志向を振り返っている。
- さらに、ドラムのフレーズには、バックビートを刻む一般的なドラムビートではなく、変則的なマーチング・ビートが取り入れられている。そのため、ほとんどがスネアドラムで構成されており、フィルインもスネアが主役となっている。それに伴い、ハイハットは殆ど使われておらず、フィルインの時にしか使われていない。フィルイン自体も、手数の多いyukihiroにしては簡素で、既記したスネアを中心にハイハット、その組み合わせにクラッシュシンバル、そしてタムを加えた簡素な物となっている。また、yukihiroがフィルインでよく用いるチャイナシンバルも楽曲内では一切、使用されていない。こういったドラムのアプローチとなったのは、作曲者であるkenからの「スネアを使って巷にあまりないリズムで」というリクエストがきっかけとなっており、yukihiroは「曲の仕上がりはドラマティックになってるけど、ドラムは最後まで展開しない。それだけでカッコいいんだから、余計なことはいらないなと思った[27]」「スネアのアクセントだけで一曲やるのはZI:KILLの頃にもやったから、そんなに苦労はなかったです[28]」と自身のドラムプレイについて述べている。また、ドラムの音は、yukihiroが実際に叩いたドラムの生音を素材編集ソフト、ReCycle!に取り込み、切り貼りなどの加工を施し作られている[29]。
- 歌詞を手掛けたhydeは「曲を聴いてると、なんだか寒くなって。歴史的な過ちとか、統制とか、そういう時代の不可思議なものを感じた[25]」「詞を書いてるときは、ずっと海の上で戦火に包まれる状況を考えていた[30]」と述べており、hyde曰く「神に対する疑問や国が争うことへの疑問[25]」をリリックのテーマにしたという。余談だが、この歌詞のテーマは前作『HEART』に収録された「fate」と通ずる世界観となっており[25]、歌詞を手掛けたhyde自身も「テーマ的にほとんど同じ[25]」と語っている。
- HEAVEN'S DRIVE
- 作詞・作曲: hyde / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 1999年4月に15thシングルの表題曲として発表された楽曲。
- ポップで美しいメロディと荒々しいロックンロールが同居したような疾走感溢れるナンバー。作詞・作曲を担当したhydeは、この曲のイメージについて「Aメロがロックンロールで、サビがキャッチーな感じにしたいなと思ってた。漠然とですけどね、ライブでノリノリな曲が欲しいなと思って。頑なにハードに終わるんじゃなくて、サビはキャッチーな方がいいかなって思った[31]」「早口で叫べる感じのAメロっていうのをやりたかった[31]」と語っている。また、制作志向についてhydeは「前のリリースからけっこう間があいてるし、テレビとかも最近出てないんで、冒頭のシングルは景気がいいやつがいいかなっていうのはありました。景気がよくて、媚びた感じのないやつ。媚びた感じのやつって、基本的にはあんまり出来ないですけど。ただ、キャッチーの度合いですよね。受け止めやすいけど"いかにも"っていうふうになっちゃうなと思ったら、その時点で変えてる。その境目っていうのは人それぞれだと思うけど、自分の枠の中でいい感じかどうか考えた[31]」と語っている。
- この曲のベースプレイにおいて、tetsuyaは1960年代製のビザール・ベース「VOX PHANTOM IV」を使用している[32]。また、tetsuyaが弾くこの曲のベースラインについて、hydeは「まさかあのラインで来ると思ってなかった。うん、カッコいいと思った[31]」と述べており、バンドの共同プロデューサーを務める岡野ハジメも「プリプロ中に通常のバンドパターンでアレンジをしながら作っていったんですけど、あれすごい難しいベースラインなんですけど、割とあっさりtetsuが弾きだしたんですよ。あれをもしスタジオミュージシャンに譜面を書いて渡したら苦労するようなベースだと思うんですけど、さらっと弾いちゃうんだよね。きっとね、あれが"tetsu節"だと思うんですよ、ベーシストとしての。彼のベーシストとしてのキャリアの中で三本指に入るいいテイクだと思いますね[12]」と後年のインタビューで評価している。ただ、tetsuya自身はこのベースラインに苦慮したわけではないようで、「プリプロで初めて4人で音を合わせたときから弾いてました。1発OKって感じで。プリプロからレコーディング本番までラインを少し整理するだけでした[33]」「アルバムの中でも一番簡単に録れた曲でした。曲との相性が良かったんだと思います[9]」と自身のプレイについて述べている。
- さらに、この曲にはレッド・ツェッペリンの「天国への階段」のサビのリフを彷彿とさせるギターフレーズが登場するが、これはhydeがデモで弾いたフレーズをkenがそのまま採用し弾いたことによるものだという[34]。ちなみに、音源のギターはすべてkenが弾いているが、ライヴでこの曲を披露する際はhydeもギターを担当している。
- 歌詞は、hydeの中にある怒りの感情を歌にしたものとなっており[35]、メディアや法律に対する怒りを綴った詞となっている。本作発売時に受けた音楽雑誌のインタビューにおいて、hydeは「同世代でデビューした人が付け回されて写真を撮られていったから、いつかは(自分に)まわって来るのかなって気はしてましたけどね。そういうの見てても"何でそんなことまですんの?"って、俺人のを見ても思うんですよ。"放っといたれよ、そんなの"って[35]」「いろんな人が曲を聴いてくれる。両親とかも喜んでくれる。そういうのは嬉しいんだけど、それと同時にこういう状況はやっぱり"辛いな"と思う[35]」と述べている。また、インタビュアーの「特定の人達をアジテートすることに対して恐怖心とかは感じなかったか[35]」「歌詞でここまで言い切ることに対して恐怖心とかは感じなかったか[35]」という問いに対し、hydeは「怖さよりも怒りの方が勝った[35]」と述べている。ちなみに、本作に収録された楽曲で唯一、歌詞の中にアルバムタイトルを意味する<箱船>が登場する。
- 2005年にはパートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELとして、yukihiroのディレクションのもとリアレンジしたうえでセルフカバーしている。このセルフカバーは、27thシングル「叙情詩」に「HEAVEN'S DRIVE 2005」として収録されている。
- Driver's High
- 作詞: hyde / 作曲: tetsu / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 1999年8月に17thシングルの表題曲として発表された楽曲。タイアップが付いたことにより本作発売後にシングルカットされている。本作収録版では、曲の冒頭部分が前曲とわずかに音がつながっている。
- 疾走感溢れるメロディアスなドライブナンバー。作曲を担当したtetsuyaは、この曲のイメージについて「ドライブしながら聴くと気持ちいいって曲を作りたくてできた曲[36]」と述べている。デモ音源の原型はtetsuyaがスタジオに向かう車内で浮かんだものが基になっており、tetsuyaは「Aメロ、Bメロ、Cメロぐらいまでできたのが車の中で、あとは家でギターを弾きながらコードをつけて、もっと煮詰めていったんですよ[37]」と制作について語っている。また、この編曲作業には共同プロデューサーである岡野ハジメに加え、音楽ユニット、Scudelia Electroのキーボーディストである吉澤瑛師がコ・アレンジャーで参加している[注 4]。吉澤は他にもキーボード、オルガン、プログラミングをこの曲で担当している。
- 歌詞はhydeが手掛けており、歌詞のイメージについてhydeは「ガラガラのまっすぐな道をゆったり走って、音楽全開でね。こう、頭がボーっとしてまっすぐの道を走ってるイメージ[38]」「ドーパミンが出まくってるときが、すごい気持ちいいんですよ。で、その雰囲気を歌詞に使ってみようかなと思った[38]」と語っている。ちなみに、タイトルはランナーズハイを元ネタとしたhydeによる造語であり、hydeは「ドライブをしてて、いちばん気持ちいい瞬間。それを"Driver's High"と命名した[38]」と語っている。
- また、この曲はライヴで大きな盛り上がりを見せる曲の一つとなっており、公演の本編終盤やアンコールの際に演奏されることが多く、L'Arc〜en〜Cielの1990年代後半以降のライヴにおけるスタンダードソングとなっている。また、ライヴでは観客とのコールアンドレスポンスを交えて披露されることが多い。
- Cradle
- 作詞: hyde / 作曲: yukihiro / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- トリップ・ホップからの影響が色濃い、yukihiroの嗜好を反映させたような楽曲。この曲を制作するにあたり、作曲を担当したyukihiroは「ブリストル・サウンド方面に頭がいっていた[39]」と語っており、具体的にはマッシヴ・アタックなどをイメージしていたという。その影響からか曲中でスクラッチの音が取り入れられており、これはyukihiro自身がターンテーブルを使用し鳴らしている。また、yukihiroはこの曲の制作で「初めて歌メロから曲を作ることに挑戦した[40]」という。
- この曲の間奏のドラムでは、ドラム・ループをSherman Filter Bankという音を被せて使う機材を通し、スタジオで鳴らした音をステレオ録音している[29]。ただし、yukihiroの他の生ドラム部分はモノラル録音されている[29]。ちなみに、この曲のドラム・ループはリズムマシンによる打ち込みではなく、yukihiroがあえて生でドラムを叩いている[41]。余談だが、この機材はyukihiroの私物であり、レコーディング現場に持ってきた際に共同プロデューサーの岡野ハジメが甚く気に入ったようで、yukihiro曰く、この曲の他にも本作及び『ray』に収録された楽曲の多くに使われているという[42]。
- また、この曲のレコーディングでkenは、レスリー・スピーカーを使用してギター録りを行っている[43]。さらに、本作発売当時のインタビューにおいて、kenは「アルバムの中でギタリスト視点で印象に残っている曲」としてこの曲を挙げている[43]。
- ちなみに、1999年に本作を引っ提げて開催したライヴツアー「1999 GRAND CROSS TOUR」の後、長きにわたりライヴで演奏されていなかったが、2021年にバンド結成30周年を記念して開催したライヴツアー「30th L'Anniversary TOUR」のAichi Sky Expoの初日公演において約22年ぶりに披露された。
- 本作発売年にはyukihiroが手掛けたリミックスバージョン「cradle -down to the earth mix-」も発表されており、その音源は17thシングル「Driver's High」のカップリングとして収録されている。2000年にはリミックスアルバム『ectomorphed works』にシングル収録版とは別バージョンのリミックス音源「cradle [down to the moon mix]」が収録されている。リミックスアルバムに収録されたバージョンでは、原曲にも本作収録のリミックス音源にもなかった女性ボーカルの音が足されている。女性ボーカルを入れた経緯について、yukihiroは「hydeの日本語を、女性のほうは英語で言ってるんです。最初は単純に、掛け合いっぽくなっていいかな、と考えてたんですよ。トリッキーとかがやってるじゃないですか、ラップで。女性が普通に歌ってる後ろでベロッベロのラップをやってたりとか。ああいうのがカッコいいなと思って[44]」と述べている。
- さらに、2016年にはyukihiroプロデュースのもと、共同プロデューサーに牛尾憲輔(agraph)を迎え、この曲をアコースティックなサウンドにリアレンジしたバージョンが発表されている。このアコースティックバージョンは、41stシングル「Don't be Afraid」に「Cradle -L'Acoustic version-」として収録している。このバージョンは、yukihiro曰く「アンビエント/チルアウトのようなかたちにしたいなと思った[45]」という。原曲がブリストル・サウンドを意識して制作したことを踏まえ[45]、このバージョンの制作でも大きな展開のない、ループが印象的なアレンジが施された[45]。制作では、多くのサンプラーやアナログリズムマシン等を使い、ストリングス、サックス、ピアノ、ストリング・ベース、スネア、リムショット、パッドなどの音を原曲に足している他、原曲のリハーモナイズが為されている[45][46]。ちなみに、キックはRoland TR-808で鳴らしているが、スネアはyukihiroが所有する実機のTR-606の音が採用されている[45][46]。
- 2016年8月11日には、yukihiroのソロプロジェクト、acid androidとロックバンド、THE NOVEMBERSの共同開催によるオールナイトイベント「acid android in an alcove vol.8 × THE NOVEMBERS PRESENTS 首」で、THE NOVEMBERSがこの曲をカバーしている[47]。また、2018年には発表された同バンドのEP盤『TODAY』にはこの曲のカバー音源が収録されている。
- DIVE TO BLUE
- 作詞: hyde / 作曲: tetsu / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 1998年3月に9thシングルの表題曲として発表された楽曲。1997年に東京ドームで開催した復活ライヴ「1997 REINCARNATION」で先行演奏されていた楽曲で[注 5]、本作に収録されたシングル表題曲の中では最もリリース日の古い曲となっている。
- 浸透力あるメロディーラインが印象的なポップスとなっており、この曲の印象についてkenは「軽やかで、前に転がるような曲[48]」とコメントしている。作曲を担当したtetsuyaが曲作り期間中に訪れた香港でこの曲のデモ音源を制作したため、tetsuyaは仮タイトルを「Ah!香港」名付けていたという[48]。ただ、実際は1996年に発表したアルバム『True』を制作していた頃にはすでにデモが存在していたといい[48]、hydeは「『True』の曲出し会の時にもあったんですよ。それをアレンジしてサビを変えてまた持ってきた[48]」と語っている。ちなみに、kenはこの仮タイトルについて「曲作り期間中に香港に行った後ろめたさをかき消すための口からデマカセ[48]」とコメントしており、tetsuya本人も「実際はすでに東京でできてた」と本作発売時のインタビューで語っている。
- hydeの言うように、アルバム『True』を制作していた頃にあったデモ音源から大幅にメロディが変更されており、tetsuyaは「ちゃんと残ってるのはAメロくらい。Bメロも半分くらいは変わってるし、サビは似てるけど全然違う[49]」と語っている。ちなみに、この曲のベースはデモで録ったテイクをそのまま活かしているという[50]。
- さらに、この曲の大サビの部分には、最初のデモにはなかった手拍子の音が入れられている。これはtetsuyaの意向によるもので、手拍子の音を入れた経緯についてtetsuyaは「レコーディングの後半になった頃、スタジオから帰る車の中でその日のラフ・ミックスを聴いてたら、大サビの部分でクラップの音が頭のなかで鳴ったから[49]」と語っている。ちなみに、この手拍子の音はken、tetsuya、yukihiroが叩いたものである。余談だが、手拍子を叩いた3人は曲作り期間中に香港に行っていたメンバーであり、tetsuya曰く「香港に行った人たちが叩いてるから、クレジットが"Hong Kong hand claps"になってる[51]」という。また、この手拍子には、レコーディングスタジオにあった足付きの灰皿をスティックで叩いた音がミックスされている[50]。この音はtetsuyaが鳴らしたもので、tetsuyaに"メタルパーカッション"というクレジットが付されている[50]。
- この曲のミュージック・ビデオでビルから飛び降り自殺を図る男性が登場することから、歌詞の内容を深読みするリスナーも多いが、実際には前向きな印象のあるリリックがのせられている[52][53]。作詞を担当したhydeは、歌詞について「人って自分で勝手にレールを作ってる部分はあると思うんですよ。でも仕事なら"嫌だったらやめれば"っていう。他にしたいことがあればそれをすればいいじゃないですか。なんで嫌いなことを死ぬまで続けなければいけないのっていう。でも、決めてるのは自分だから、その辺の疑問ですよね。"境界線なんてあってないようなものですよ"ってことを言いたかった[52][53]」とシングル発売当時に語っている。また、この曲のタイトルに付けた「BLUE」は、hyde曰く「僕の中でいちばん落ちつく、ときめく色彩[53]」「僕のなかでのブルーっていうのは"winter fall"の雪もそうなんですけど、自由の色なんですよ。たとえば日曜に晴れてたりすると、どっか行きたくなるとかあるじゃないですか。そういうイメージ[50]」だという。さらに、タイトルにこの色を入れたことについて、hydeは「少年時代、明け方ウロつくのが好きだったんですよ。その時間帯っていちばん自由を感じる瞬間で、街中を自分たちだけの世界のような気持ちで走りまわってたんですけど、それもちょっとかけてる。"その頃に飛び込もう"、みたいな[52][53]」と理由を語っている。
- Larva
- 作曲: yukihiro / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 次曲に繋ぐインストゥルメンタル。北インドの太鼓であるタブラの音をサンプリングし音を歪ませループさせた[29]、テクノや先鋭的なエレクトロミュージックを取り込んだ楽曲となっている。この曲は当初アルバムに収録される予定で制作されたものではなく、もともとは次曲「Butterfly's Sleep」を制作している際に、kenの「中近東にあるようなリズムのループが欲しい[43]」という思いを受け、yukihiroが制作したものとなっている。yukihiroが制作したループを聴いたken曰く「リズムのループを聴いてたら"これ、ずっと聴いていたいよねえ"っていう話になった[43]」といい、これを機に次曲と独立した楽曲として本作に収録されることとなった。このように、次曲から枝分かれして生まれた楽曲であることから、曲のタイトルの意味も次曲「Butterfly's Sleep」(=蝶)に合わせ、「幼虫」を意味するワードが選ばれている。
- 作曲者のyukihiroは「「Butterfly's Sleep」がなかったら生まれなかった曲[40]」と語っており、「今回みたいにいわゆるテクノからバンド・サウンドに劇的に変化するものは、これまでやったことがなかったと思う[40]」と述べている。また、この曲は全編yukihiroの自宅スタジオで制作されており、Roland TR-909などyukihiroの私物の機材を使用して作られている[29]。
- 2000年にはyukihiroが手掛けたリミックスバージョン「larva [ectomorphed long mix]」が発表されており、その音源はリミックスアルバム『ectomorphed works』に収録されている。このリミックスは曲のサイズを変更し7分を超える音源となっており、原曲よりも3分近く長くなっている。リミックスを行うにあたりyukihiroは、初めから曲を長くすることを考えていたといい、「アンダーワールドとか好きで。歌の部分があって、後半になってノリノリになって長く続いていく。ああいう雰囲気を出したかったんです[44]」と制作志向について述べている。
- Butterfly's Sleep
- 作詞: hyde / 作曲: ken / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 歪みの効いたギターとベースに壮大なストリングスが絡みあったオリエンタルな雰囲気のあるロック・ナンバー。この曲は前曲と繋がる構成となっており、前曲の4つ打ちの打ち込みによるループがこの曲でも終始流れている[54]。作曲を担当したken曰く、この曲の原型となる音源は、自身が高校生ぐらいの頃に作っていたといい[55]、kenはこの曲について「原型としてはちょっと違ったけど、ずっとあって。ラルクとしても何回かリハーサルで曲出す時にやっていた曲[55]」と語っている。また、ken曰く、原型はハード・ロックを意識して制作していたといい、テンポは本作に収録された音源の倍ほどあったという[56]。ちなみに、原型がハードな方向性で作られたのは、当時kenがキーボードを持っていなかったことも影響しており、使える機材の制限もあってギターをメインにヘヴィなサウンドで制作することにしたという。そして、この曲をL'Arc〜en〜Cielとして発表するにあたり、原曲からメロディや構成をリアレンジしたうえ、新たにストリングスアレンジを施している。弦編曲作業には、ピチカートファイヴやMONDO GROSSOの作品制作に携わり「winter fall」の管弦編曲も手掛けた村山達哉が参加している他、作曲者のkenも参加している[57]。
- 余談だが、kenは学生時代に、tetsuyaが組んでいたByston-Wellというバンドにわずかの期間だが参加していたことがあった。ken曰く、同バンドに参加していたときに演奏していた楽曲の一部のメロディを、この曲のサビに転用しているという[58]。
- Perfect Blue
- 作詞・作曲: tetsu / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- ハワイアン・ミュージックのようなトロピカルなギターやビートが印象的な楽曲。作詞・作曲を担当したtetsuya曰く「メロディはスイスからドイツに向かう電車の中で浮かんだもの[59]」だという。また、この曲のアレンジの方向性について、tetsuyaは「プリプロの時に、どこかのリゾート、浜辺とかでラジオから流れてくるような雰囲気にしようってなった[60]」と語っている。
- ちなみに、tetsuyaはこの曲のレコーディングで6弦エレクトリックベースのフェンダー・ベースVIを弾いている。このベースを使った理由について、tetsuyaは「大した理由はないです。俺、ザ・キュアーのロバート・スミスが好きなんですけど、彼が使ってるのを見てほしいなと思っただけで[32]」と述べている。さらに、この曲のドラムの音はリズムマシン、Roland CR-78のサンプリングを用い制作されている[29]。
- 歌詞は、当時のtetsuyaを取り巻く環境を反映したようなリリックとなっており、歌詞についてtetsuyaは「普段の何気ない1日の、僕の目から周りの景色を書いただけ。僕の立場になって1日過ごせば、ああいう景色です[60]」と本作発売当時のインタビューで語っている。また、歌詞に登場する<そんな作り話まで用意して手に入れた お金なんて吐き気がするぜ>というフレーズは、"tetsuyaが厚意で撮影した会場スタッフとの写真が交際写真と偽られ週刊誌に売られた"という実話が基となっている[6]。tetsuyaは、このエピソードについて「週刊誌の方から確認の話が来て。説明したら載らなかったんですけど、わざわざ話を作って雑誌に売り込みに行くって、面白いですよね人間って[6]」と述べている。ちなみにtetsuya曰く、タイトルの「Blue」は「空や海の"青"」と「憂鬱な心を表す"青"」の2つの意味があるという[61]。
- また、1999年に本作を引っ提げて開催したライヴツアー「1999 GRAND CROSS TOUR」でこの曲を披露した際、hydeはコンガを叩きながらこの曲を歌唱している。また、同ツアーでのこの曲のプレイでは、tetsuyaは音源と同じく6弦ベースを、kenは小型エレクトリックギター、フェルナンデス・ZO-3を弾いている。さらに、yukihiroは通常使うドラムセットの代わりにddrumのTrigger Tubeという任意のサンプリング音を鳴らせるパッドを叩いている。
- 真実と幻想と
- 作詞: hyde / 作曲: ken / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- エキゾチックなギターフレーズが印象的な、異国情緒を誘う楽曲[62]。作曲を担当したken曰く「大きな船がゆっくり進んでいく感じのテンポを感じながら作った[63]」という。また、本作に収録された楽曲で唯一、tetsuyaがレコーディングで5弦ベースを使用している。
- 作詞を担当したhyde曰く「曲を聴いたときに異国の雰囲気を感じた」といい、1994年にイメージビデオ『Siesta 〜Film of Dreams〜』の撮影でhydeを含めた当時のメンバーで訪れた、モロッコの情景をイメージし歌詞を書いたという。モロッコをイメージしたこともあってか、歌詞には<カスバ>や<ベリーダンス>といったアラブ文化圏で使われるワードが登場している。また、冒頭の歌詞の<肌を刻んで詩人は血で語る>というフレーズに登場する<詩人>は、作詞者であるhyde自身を投影しているといい[64]、身を削って詩を書くことをテーマとした曲になっている。曲に歌詞をのせるという行為に関し、hydeは「詩人っていうのは二次元で、文字だけですべてを表現しようとする。それに一生捧げる人だと思う[64]」「僕自身は楽に生きたいと思ってても、自分が選んだこの世界は、身を削る作業だらけなんです[64]」と語っている。
- 本作発売年となる1999年10月にはyukihiroが手掛けたリミックスバージョン「真実と幻想と -out of the reality mix-」が発表されており、その音源は18thシングル「LOVE FLIES」のカップリングとして収録されている。このリミックス音源では原曲からコード感を全てバラしており、オリジナルと全く異なる音源に仕上がっている。この音源のベースラインについて、yukihiroは「レゲエというか、ダブっぽいっていうのはあるかもしれない[65]」と述べている。また、曲の後半において、ゲートで音をカットしている箇所があるが、yukihiroは「曲が一旦静かな感じになって、次また盛り上げるときに、隙間があったほうがカッコいいかなと思ったんですよ[65]」と加工した理由を語っている。2000年6月にはリミックスアルバム『ectomorphed works』にシングル収録版とは別バージョンのリミックス音源「真実と幻想と [out of the reality mix #2]」が収録されている。ミックスアルバムに収録されたバージョンはシングル収録版から音の足し引きを行っておらず、yukihiroは「元の音源自体は一緒で、卓上でいじってるだけですね。"変えなきゃいけない"って発想でなく、単純に"もっとカッコよくならないかな"ってだけです[44]」と述べている。
- What is love
- 作詞: hyde / 作曲: tetsu / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 全体的にゆったりとした曲調だが、サビでテンポアップし曲調が変わっていく哀愁漂うポップなナンバー。作曲を担当したtetsuya曰く、この曲のデモ音源は1997年に発表したシングル「虹」を制作していた頃、既に存在していたという[61]。
- 歌詞を手掛けるにあたり、作曲者であるtetsuyaから「ゲイ(同性愛)の感情[61]」についての話があったといい、その話を基にhydeが「性を超えた愛」をテーマとしてリリックを綴っている[61]。歌詞の中に<染められた空の赤に僕は君は沈んだ>というフレーズがあるが、これについてhyde曰く「"染められた"っていうのはそういう色に染まっちゃったということ。"染められた男女は沈んでしまった"っていうのは、"性は超えた"っていう意味なんですよ[61]」と述べている。また、作詞作業についてhydeは「この曲はデモ段階で仮の詞があったんで、結構、それを使ってたかな[11]」と語っている。
- Pieces [ark mix]
- 作詞: hyde / 作曲: tetsu / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 1999年6月に16thシングルの表題曲として発表された楽曲のアルバムバージョン。
- 子どもに対する親の視点で綴られたリリックが印象的な[66]、ストリングスを多用した静かで柔らかな広がりを感じさせるバラードとなっている[67]。作曲を担当したtetsuya曰く、1998年の年末にこの曲のイントロ、Aメロ、Bメロを制作していたといい、サビは1999年を迎えてから時間をかけて作ったという[68]。この曲の制作イメージについて、tetsuyaは「僕、個人的に『HEART』に入ってる「あなた」がすごく好きなんですよ。それで「あなた」を超えるような名曲を書きたいなと思って。そこからスタートした[67]」「なんていうのかな、世の中には全く悪気なくて悪いことする人がいっぱいいると思うんですよ。"少し思いやりの心を持とうよ"と。そういうイメージで曲は書いたし、hydeにも歌詞を書く前に伝えましたね[67]」と語っている。また、tetsuyaは、本作ならびに『ray』に収録された自身が作曲を担当した楽曲の中で、一番制作に苦労した楽曲としてこの曲を上げている。作曲作業について、tetsuyaは「こういうゆったりしたバラードは、普通にやるとつまらなくなっちゃうから。この曲はベース・ラインだけでなく、作曲でも一番苦労しましたね。"普通すぎるメロだな"と思ったら、コード進行を変えたり、転調させたりしてひねっていった[59]」と語っている。さらに、tetsuyaはこの曲について「自分の祖母を想って作った[69][70]」と述べており、「自分にとっては恋愛の曲ではない[69][70]」とも語っている。
- この曲の印象について、hydeは「この曲は僕が思ってたよりもニュー・ウェイヴっぽい感じに仕上がってるかなと思いますね。シンセの使い方とか、そういう感じがする[66]」と語っている。また、この曲のドラムアプローチについて、yukihiroは「ロックバラードにならないように、大仰なことはやらないように気を付けました[71]」と述べている。ちなみに、弦編曲作業には、外山和彦とバンドの共同プロデューサーである岡野ハジメに加え、作曲者であるtetsuyaも参加している。
- 作曲者であるtetsuyaの「長い時間の流れ、どうしようもない時の流れ[66]」という楽曲のテーマをもとに歌詞が手掛けられており、作詞を担当したhyde曰く「子どもを持つ親の気持ちを想像して書いた[66]」という。時間を超えて生命が受け継がれていくことを綴ったリリックとなっており[66]、タイトルの「Pieces(=かけら)」も「自分の子ども」をイメージして付けられている[66]。また、歌詞を書いている時期にhydeの親戚が亡くなり、その親戚の葬儀に出席したことが作詞作業に影響したとhydeは述懐している[72]。歌詞のイメージについて、hydeは「親の気持ちになって、俺があの人の親ならこう思ってるだろうなと[66]」と語っている。
- また、この曲はL'Arc〜en〜Cielのライヴにおいて「虹」や「あなた」とならび、ラストナンバーとして披露されることが多い。2015年に開催したライヴ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2015 L'ArCASINO」の最終日公演でもラストナンバーとして披露されているが、この公演においてhydeは<私のかけらよ>というアウトロで歌っていたフレーズを、<私のすべてよ>というフレーズに変えて歌っている。
- シングルに収録されたバージョンと異なり、最後のサビ前のオーケストラのアレンジを変更したバージョンで収録している。ライヴでこの曲を披露する際は、このアルバムバージョンで演奏される場合が多い。
- また、この曲のミュージック・ビデオは、"呪いを込められたナイフ"が長い月日をかけて世界を巡る物語が描かれており、ストーリー仕立ての映像となっている。この映像は音楽専門チャンネル、SPACE SHOWER TV主催の音楽賞「SPACE SHOWER Music Video Awards 99」の「BEST VIDEO OF THE YEAR」を受賞している。
クレジット
|
[Artwork etc]
|
タイアップ
年 | 楽曲 | タイアップ | 出典 |
---|---|---|---|
1998年 | DIVE TO BLUE | TBS系番組『特捜!芸能ポリスくん』エンディングテーマ | [73] |
「NTTパーソナル関西」CMソング | [73] | ||
forbidden lover | 日本テレビ系番組『知ってるつもり?!』テーマソング | [74] | |
1999年 | What is love | TBS系番組『エクスプレス』テーマソング | [75] |
Driver's High | フジテレビ系アニメ『GTO』第1期オープニングテーマ[注 6] | [76] | |
Pieces | ソーテック「e-one 500」CMソング | [77] |
収録ベストアルバム
- 『Clicked Singles Best 13』 (#2、#3、#5、#11,シングルバージョン)
- 『The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1998-2000』 (#1、#2、#3、#5、#11,シングルバージョン)
- 『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』 (#4、#5、#9)
- 『TWENITY 1997-1999』 (#2、#3、#9、#11)
- 『WORLD'S BEST SELECTION』 (#3)
受賞
- 『第41回日本レコード大賞 ベストアルバム賞』
- 『第14回日本ゴールドディスク大賞 “ROCK ALBUM OF THE YEAR”』
参考文献
- 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1998年4月号
- 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1998年4月号
- 『uv vol.29』、ソニー・マガジンズ
- 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
- 『Gb』、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
- 『R&R NewsMaker』、ビクターエンタテインメント、1998年11月号
- 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1999年5月号
- 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1999年5月号
- 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1999年6月号
- 『R&R NewsMaker』、ビクターエンタテインメント、1999年6月号
- 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1999年7月号
- 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1999年7月号
- 『uv vol.43』、ソニー・マガジンズ
- 『R&R NewsMaker』、ビクターエンタテインメント、1999年7月号
- 『音楽と人』、シンコーミュージック、1999年7月号
- 『CDでーた』、角川書店、1999年7月5日号 vol.11 No.12
- 『uv vol.44』、ソニー・マガジンズ
- 『音楽と人』、シンコーミュージック、1999年8月号
- 『B-PASS』、シンコーミュージック、1999年8月号
- 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1999年9月号
- 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1999年11月号
- 『音楽と人』、シンコーミュージック、1999年11月号
- 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジン、2000年7月号
- 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、ソニー・マガジンズ、2006年
- 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、ソニー・マガジンズ、2006年
- 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、リットーミュージック、2010年
- 『サウンド&レコーディング・マガジン』、リットーミュージック、2017年2月号
- 『音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年
脚注
注釈
- ^ スマッシング・パンプキンズが1995年に発表した2枚組アルバム『メロンコリーそして終りのない悲しみ(Mellon Collie and the Infinite Sadness)』のことを指している。
- ^ 本作の4曲目に収録された「Cradle」のこと。
- ^ 本作の6曲目に収録された「Larva」のこと。
- ^ 本作のブックレットにおけるクレジットの欄では、「Driver's High」の項目に"co-arranged by Eiji Yoshizawa"と記載されている。
- ^ 「DIVE TO BLUE」の初披露の場は、L'Arc〜en〜Ciel名義での開催公演としてはライヴ「1997 REINCARNATION」となっている。ただ、同ライヴの1週間前にL'Arc〜en〜Cielは、変名バンドthe Zombiesとして、ライヴ「Live Tour NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS EVE」を開催しており、この公演で「DIVE TO BLUE」の初披露が行われている。
- ^ 「Driver's High」は『GTO』第1期オープニングテーマの他、同アニメの第44話・第45話エンディングテーマにも起用されている。
出典
- ^ a b c 『ark』『ray』15th Anniversary Expanded Edition着うたフル(R)配信決定!! - LArcom.net
- ^ ゴールドディスク認定 1999年7月 - 日本レコード協会
- ^ L'Arc〜en〜Ciel - Pieces - SonyMusic
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.30、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1999年5月号』の再掲)
- ^ a b c 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.33、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1999年5月号』の再掲)
- ^ a b c d e 『R&R NewsMaker』、p.27、ビクターエンタテインメント、1999年7月号
- ^ 『R&R NewsMaker』、p.23、ビクターエンタテインメント、1999年6月号
- ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.49、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? 1999年6月号』の再掲)
- ^ a b 『PATi PATi』、p.28、ソニー・マガジンズ、1999年7月号
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.67、ソニー・マガジンズ、2006年(『uv vol.43』の再掲)
- ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.65、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? 1999年7月号』の再掲)
- ^ a b 『ark 15th Anniversary Expanded Edition』特典DVD、2006年
- ^ a b TOKYO-FM系ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッド』1999年6月24日放送分
- ^ TOKYO-FM系ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッドF』2012年2月10日放送分
- ^ 『CDでーた』、p.9、角川書店、1999年7月5日号 vol.11 No.12
- ^ a b c d TOKYO-FM系ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッドF』2012年2月10日放送分
- ^ Sony Music楽曲がiTunes Storeで配信開始 - ナタリー (2012年11月7日)
- ^ L'Arc-en-Ciel全楽曲&全ミュージックビデオ、世界で一斉サブスク解禁 - ナタリー
- ^ a b 『音楽と人』、p.162、シンコーミュージック、1999年8月号
- ^ a b c 『別冊宝島1399 音楽誌が書かないJポップ批評47 L’Arc-en-Cielの奇跡』、p.64、宝島社、2007年
- ^ L'Arc〜en〜Ciel - 『ray 15th Anniversary Expanded Edition』」 - Billboard JAPAN
- ^ L'Arc-en-Ciel 『25th L'Anniversary LIVE』東京ドーム2daysで刻んだ未来に残る歴史 - SPICE
- ^ a b c 『Gb』、p.21、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.122、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1998年11月号』の再掲)
- ^ a b c d e f g 『Gb』、p.17、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
- ^ L’Arc~en~Ciel ベストアルバム『TWENITY 1991-1996』『TWENITY 1997-1999』『TWENITY 2000-2010』インタビュー(kenインタビュー) - exciteニュース
- ^ 『R&R NewsMaker』、p.29、ビクターエンタテイメント、1998年11月号
- ^ 『Gb』、p.18、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
- ^ a b c d e f 本邦初公開、yukihiroのself studio! - SonyMusic
- ^ 『R&R NewsMaker』、p.14、ビクターエンタテイメント、1998年11月号
- ^ a b c d 『WHAT's IN?』、p.34、ソニー・マガジンズ、1999年5月号
- ^ a b 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES tetsuya/L'Arc〜en〜Ciel』、p.57、リットーミュージック、2010年
- ^ tetsu's portrait - SonyMusic
- ^ 『R&R NewsMaker』、p.32、ビクターエンタテイメント、1999年7月号
- ^ a b c d e f 『R&R NewsMaker』、p.22、ビクターエンタテインメント、1999年7月号
- ^ GTO - ANIPLEX
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.77、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1999年9月号』の再掲)
- ^ a b c 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.78、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1999年9月号』の再掲)
- ^ 『R&R NewsMaker』、p.38、ビクターエンタテインメント、1999年7月号
- ^ a b c 『PATi PATi』、p.32、ソニー・マガジンズ、1999年7月号
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.60、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1999年7月号』の再掲)
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.61、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1999年7月号』の再掲)
- ^ a b c d 『PATi PATi』、p.22、ソニー・マガジンズ、1999年7月号
- ^ a b c 『WHAT's IN?』、p.42、ソニー・マガジン、2000年7月号
- ^ a b c d e 『サウンド&レコーディング・マガジン』、p.74、リットーミュージック、2017年2月号
- ^ a b 『サウンド&レコーディング・マガジン』、p.75、リットーミュージック、2017年2月号
- ^ ノベンバ、acid android共同企画でラルクカバー披露 - ナタリー
- ^ a b c d e 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.68、ソニー・マガジンズ、2006年(『uv vol.29』の再掲)
- ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.41、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? 1998年4月号』の再掲)
- ^ a b c d 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.42、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? 1998年4月号』の再掲)
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.38、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1998年4月号』の再掲)
- ^ a b c 『uv』vol.29
- ^ a b c d 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.69、ソニー・マガジンズ、2006年(『uv vol.29』の再掲)
- ^ 『音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、p.180、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年
- ^ a b 『音楽と人』、p.49、シンコーミュージック、1999年7月号
- ^ CHLionRagbabyのツイート(1391358614724440067)
- ^ 『音楽と人』、p.46、シンコーミュージック、1999年7月号
- ^ CHLionRagbabyのツイート(1484515031429824512)
- ^ a b 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.61、リットーミュージック、2010年
- ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.75、ソニー・マガジンズ、2006年(『uv vol.44』の再掲)
- ^ a b c d e 『B-PASS』、p.63、シンコーミュージック、1999年8月号
- ^ L'Arc〜en〜Cielの「ark」をApple Musicで - Apple Music
- ^ CHLionRagbabyのツイート(15123080967888896)
- ^ a b c 『音楽と人』、p.49、シンコーミュージック、1999年11月号
- ^ a b 『WHAT's IN?』、p.38、ソニー・マガジンズ、1999年11月号
- ^ a b c d e f g 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.66、ソニー・マガジンズ、2006年(『uv vol.43』の再掲)
- ^ a b c 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.48、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? 1999年6月号』の再掲)
- ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』、p.45、ソニー・マガジンズ、2006年(『PATi PATi 1999年6月号』の再掲)
- ^ a b 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.21、リットーミュージック、2010年
- ^ a b 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.22、リットーミュージック、2010年
- ^ 『R&R NewsMaker』、p.37、ビクターエンタテイメント、1999年7月号
- ^ 『R&R NewsMaker』、p.25、ビクターエンタテイメント、1999年7月号
- ^ a b L'Arc~en~Ciel「DIVE TO BLUE」の楽曲ダウンロード - dミュージック
- ^ L'Arc~en~Ciel「forbidden lover」の楽曲ダウンロード - dミュージック
- ^ L'Arc~en~Ciel Information - SonyMusic
- ^ L'Arc~en~Ciel「Driver's High」の楽曲 - レコチョク
- ^ Pieces/L'Arc~en~Ciel - mora