Link (L'Arc〜en〜Cielの曲)

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Link
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『KISS
B面 Promised land 2005
リリース
規格 マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 hyde (作詞)
tetsu (作曲)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
ゴールドディスク
  • プラチナ(CD[1]
  • プラチナ(シングルトラック[2]
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • 週間2位オリコン
  • 2005年8月度月間6位(オリコン)
  • 2005年度年間37位(オリコン)
  • 登場回数14回(オリコン)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
叙情詩
(2005年)
Link
(2005年)
the Fourth Avenue Café
2006年
KISS 収録曲
THE BLACK ROSE
(9)
Link -KISS Mix-
(10)
雪の足跡
(11)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「Link」-Music Clip- - YouTube
(※) 2019年12月11日から2022年5月5日まではYouTube Music Premium限定有料公開
(※) 2022年5月6日から無料公開
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Link」(リンク)は、日本ロックバンドL'Arc〜en〜Cielの28作目のシングル2005年7月20日発売。発売元はKi/oon Records

解説[編集]

10thアルバム『AWAKE』から約1ヶ月ぶりとなる新譜のリリース。本作の収録曲は、アルバム『AWAKE』のレコーディングと同時期に録音作業が行われている。なお、本作はL'Arc〜en〜Cielの2005年第4弾シングルとなっているが、L'Arc〜en〜Cielが一年に4作以上のシングルを発表するのは1999年以来6年ぶりのこととなる。

本作の表題曲「Link」は、爽やかな印象のあるメロディアスでリズミカルなポップ・ミュージック。表題曲は、本作発売から3日後の2005年7月23日から公開を開始した映画『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』のオープニングテーマに使用されている。ちなみに同映画のエンディングテーマには、本作発売の約1ヶ月前に発表したアルバム『AWAKE』に収録された楽曲「LOST HEAVEN」が使用されている。なお、L'Arc〜en〜Ciel側は当初、映画のエンディングに流れる主題歌の候補として、本作の表題曲と「LOST HEAVEN」の2曲を映画製作陣に提示したという。ただ、前述の映画の監督を務めた水島精二から「オープニングも担当して欲しい」という依頼があり、それをL'Arc〜en〜Ciel側が受けたため、2曲とも映画のテーマソングとして提供される運びとなった。こういった経緯からエンディングテーマとなった「LOST HEAVEN」が先に使用が発表されており、オープニングテーマとなった表題曲は後に使用が発表されている。

本作のリリースプロモーションとして、2005年7月22日に行われたイベント「『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』前夜祭」にシークレットゲストとして参加し、表題曲と「LOST HEAVEN」の2曲をサプライズ披露している[3]。また、同年7月30日に開催されたライヴイベント「MBS ANIME FES.'05」にも出演し、前述の楽曲を披露している。さらに、これまでシングルを発表した際に行ってきたプロモーションと同様に、今回も地上波で放送された多くの音楽番組に出演している。ただ、本作のミュージック・ビデオを製作した際、メンバーとエキストラがバスケットボールで遊んでいるシーンの撮影中に、kenが左足小指を骨折するというハプニングがあったことから[注 1]、この骨折中に出演したテレビ朝日音楽番組ミュージックステーション』では、ken以外のメンバーは通常通り階段から降りて登場したのに対し、kenのみが舞台横から松葉杖を突いて登場している。また、前述の番組含めシングル発売週の時期にテレビ出演した際には、kenは立ってギターを演奏することができなかったため、珍しく椅子に座ってギターをプレイする姿を披露している。余談だが、同年7月28日に開催したライヴ「AWAKE TOUR 2005前夜祭「今夜奇跡が起きる!?」」では、表題曲を3曲目に披露した後、テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』のオープニングテーマを会場に流し、骨折が治ったkenがステージ上で車椅子から立ち上がるという演出が行われている[注 2]

表題曲のミュージック・ビデオは、2007年12月5日に発表したクリップ集『CHRONICLE 3』に初収録されている。また、2019年12月11日に、公式YouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定で映像の有料公開が開始されている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年5ヶ月後となる2022年5月6日からは、映像の無料公開が開始されている。なお、この映像のディレクターは野田智雄が務めている。映像はコテージを舞台とし、バンドの演奏シーンに加え、様々な人種のエキストラとメンバーが戯れるシーンや、リズムに合わせてエキストラがお茶目な振付で踊るシーンなどで構成されている。また、表題曲がを感じさせるポップスであることもあってか、プールの中でL'Arc〜en〜Cielのメンバーが一人ずつ演奏をするシーンなども映像に入っている。なお、この映像の撮影においてhydeは、珍しくヘアスタイルをモヒカンにしている。

本作は、初回生産限定盤(CD+DVD)、初回仕様限定盤(CD)、通常盤(CD)の3形態でリリースされており、3形態でそれぞれ異なるジャケットデザインが採用されている。また、初回生産限定盤には『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』のトレーラー映像が収録されたDVDが付属している。さらに、初回仕様限定盤には前述の映画のムービーフィルムが封入されている。ちなみに、DVDを付属した形態のシングル作品を発表するのは、L'Arc〜en〜Cielとしては本作が初めてのこととなった。

収録曲[編集]

CD
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Link」(L'Arc〜en〜Ciel)hydetetsuL'Arc〜en〜Ciel, Akira Nishihira
2.Promised land 2005」(P'UNK〜EN〜CIEL)hydekenTETSU P'UNK
3.「Link (hydeless version)」(L'Arc〜en〜Ciel) tetsuL'Arc〜en〜Ciel, Akira Nishihira
4.「Promised land 2005 (TETSU P'UNK vocalless version)」(P'UNK〜EN〜CIEL) kenTETSU P'UNK
5.「Promised land 2005 (TETSU P'UNKless version)」(P'UNK〜EN〜CIEL) kenTETSU P'UNK
合計時間:

楽曲解説[編集]

  1. Link / L'Arc〜en〜Ciel
    松竹配給映画『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』オープニングテーマ。
    爽やかな印象のあるメロディアスでリズミカルなポップ・ミュージック。作曲を担当したtetsuyaは、この曲の制作イメージについて「一番最初はテンポから入りました。ちょっとアップテンポで流れるような疾走感がある、突き抜けるメロディー。しかも、胸がキュンってくるようなもの。そういうものを作ろうと思ってできた曲です。僕は歌のメロディーを一番大事にしてるから、しっかりしたきれいなメロディーさえあれば、それは色あせないし、どんなアレンジに持っていっても良いものになると思うんです。一番大切なのは、メロディーじゃないかなぁ。昔、僕が幼稚園とか小学校低学年くらいに聴いていたような歌謡曲―― あの頃のものって、すごくメロディーがきれいだし、アレンジもすごく良くできてるし。今でも詞まである程度覚えていて歌えちゃうんですよ。それがすごいと思う。そういうものを目指して作った部分はあると思います[3]」「大人から子供まで"シングアソング"出来るような曲を目指した」とインタビューでコメントしており、最初から明るいポップスを作る気でいたという。また、この曲の印象について、hydeは「曲の好き嫌いに関わらず、人が認めるメロディ、人が認めざるを得ないメロディ、そういうある程度のラインを超えたものは、誰が作って来たにせよ必殺感がありますよね。(中略)この曲もそうでしたね、tetsuらしいカラーがありつつ、必殺感もあるっていうね[4]」と語っている。余談だが、tetsuya曰く、本作発売から約5年後にソロ名義で発表した楽曲「lonely girl」のデモを制作した直後に、この曲が生まれたという。tetsuyaは本作発売当時に受けたインタビューにおいて「元ネタというか、まだソロでも発表してない曲で"lonely girl"って曲があるんですけど。(中略)そのL'Arc〜en〜Ciel版を書こうと思って書いた曲が、"Link"なんです[5]」と語っている。
    この曲にはフィラデルフィア・ソウルのような雰囲気のストリングスが入っているが[6]、これはtetsuyaがこの曲の着想を得たときから頭に鳴っていたものだという[7]。tetsuyaは「メロと一緒にストリングスが後ろで鳴ってたんですよ。メロディが出てくる時って、歌のメロディだけじゃなくて後ろのコード進行とか裏メロも一緒に出てくるんですよ。ずばり完成されたものが鳴ってるわけじゃないけど、なんとなくああいう感じのものが鳴ってるんですよ[7]」と語っている。また、yukihiroの考えから、この曲のリズムはモータウン的なアプローチとなっている。この曲のドラムプレイについて、yukihiroは「ポップ・チューンであるってことですね。それは、僕の場合は"割り切る"ってことなんですけど(笑)。あんまり自己主張せず。その中でも自己主張はしているわけですけど、あんまり"俺が俺が"的なフレーズはなくてもいいかなっていうのを最初に考えるかな。この曲なら歌がいいから、それでもいいんじゃないかなって思って。この曲の頭打ちのスネアのタトタトっていうのは、雰囲気的にはモータウンなんですよ。そういう感じで行きたい、あんまりロックっぽくならないようにしたいっていう話があったんで、それを意識したんです[8]」と語っている。
    さらに、kenは自身のギタープレイについて「昔のオールディーズの明るい曲というか、そういう感じの定番的な楽曲に聴こえたらいいなと思いながら、演奏を考えましたね[9]」「迷いなく弾くようにしました。太い弦をガツンと弾くような曲が『AWAKE』は多いんですけど、この曲は高音弦をチャカチャカ弾いているので気分は違いますね。そこをちゃんとやるというか。軽やかに、ですね。(中略)ストリングスと絡むと、そのレンジが気持ちいいので。そういうことを考えてギターを弾く、ということですね[10]」と語っている。また、kenはこの曲でアコースティック・ギターも弾いている[10]。そしてtetsuyaは、この曲のベース録りで、サドウスキー製の「Sadowsky NYC Vin 4st JB」を使用している[11]。ちなみに編曲作業には、1996年に発表した「Lies and Truth」以来約9年ぶりに西平彰が参加している。なお、この曲は、公演によっては間奏部分にhydeによるメンバー紹介を挟んだ構成でライヴ披露されることがある。
    作詞を担当したhydeは、前述の映画にこの曲を提供するにあたり、映画の脚本だけでなく、映画の前に放送されていたテレビアニメもすべて観賞したうえで歌詞を書き下ろしている[12]。また、前述の映画の監督を務めた水島精二など、映画製作陣との打ち合わせをしたうえで作詞作業を行っている。作詞作業を振り返り、hydeは「オープニングテーマソングなんで、物語の種を明かさないように心がけて、僕がこの曲の監督という立場に立って、映画の始めに流れる場合にどういう歌詞が効果的か?ということを踏まえつつ、曲としてのイメージや曲の見え方、その両方を活かせるように作っていったんです[3]」と述べている。
    歌詞のテーマについて、hydeは「この映画はアルバム『AWAKE』でやろうとしたこと―― ラヴ&ピースの部分なんですけど―― と遠くない内容の物語で、すべてが理解できたし、そこにある思いもすごくよくわかったんですね。そういう風に共感できたのが一番大きかったかな。"人と人との絆"というのが僕がこの映画を見て一番胸に刺さった部分だったので、「絆」という側面からラヴ&ピースを書いたという感じです[3]」と述べている。なお、hyde曰く、映画で描かれた主人公その弟の兄弟愛に感銘を受けたといい、「今の自分の精神状態の中で一番共鳴する部分が兄弟愛の部分だった[13]」と述べている。余談だが、yukihiroも同テレビアニメを観賞していたというが、映画を観るのが楽しみだったため、今回あえて映画の脚本は見なかったという[14]
    このように、作詞するにあたり「兄弟愛」にフォーカスを当てたこともあってか、<たとえ遥か遠く離ればなれになっても繋がり合う想い 悪戯な運命が降り掛かろうとも壊れやしない>や、<たとえこの身体がいくら燃え尽きても良いさ 君に捧ぐなら>といった、"人と人の絆"を表現したようなフレーズが歌詞に登場している。また、映画が第一次世界大戦敗戦後のドイツを舞台とし、新たな戦争へと突入していく世界の中で、主人公たちが奮闘する物語になっていることもあり、<傷つけ合うのを止めない堕ちて行く世界だけど 君に出会えた事だけでもう何も恐くは無い>や、<いつか生まれ変わる世界がその目に届くと良いな>というhydeの反戦・平和への想いも歌詞にのせられている。
    タイトルには、hydeが楽曲のテーマに据えた"人と人との絆"を表現する言葉として、「Link」というワードが選ばれている。ちなみにhydeは、タイトルを「絆」にする案を当初考えていたが、「曲がポップでキャッチーなのに「絆」だと演歌に聴こえそう[12]」という理由により、hydeの中で取り下げたという[12]。ただ、TBS音楽番組COUNT DOWN TV』に出演した際に、その話をhydeから初めて聞かされたtetsuyaは「逆に新しかったかも」とコメントしていた。
    11thアルバム『KISS』にはアルバムバージョンとなる「KISS Mix」として収録されている。本作収録のシングルバージョンは、フェードアウトで終了するかたちとなっているが、アルバムに収録されたバージョンではアウトロをフェードアウトから完奏に変更している。他にもアルバムバージョンでは、ボーカルのオーバーダブが施されているといった変更点がある。ちなみに、後発のベストアルバムにこの曲を収録する際は、全て「KISS mix」が採用されている。なお、シングルバージョンは、本作と同じく『鋼の錬金術師』関連のタイアップがついたシングル「GOOD LUCK MY WAY」の期間生産限定盤に再集録されているが、L'Arc〜en〜Cielのアルバム作品には現在に至るまで未収録となっている。
  2. Promised land 2005 / P'UNK〜EN〜CIEL
    • 作詞: hyde / 作曲: ken / 編曲: TETSU P'UNK
    パートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELによる、5thアルバム『HEART』の収録曲「Promised land」のセルフカバー。
    アレンジを担当したtetsuyaは「この曲、歌ってみたかったんですよ、メロディがきれいだし[15]」と選曲の理由を述べている。また、tetsuyaはセルフカバーのアレンジ作業について「今回はキーを下げて、ウィスパーっぽく歌いたかったので。そのほうが僕の声質に合うと思って[15]」と語っており、カバーするにあたり原曲からキーをAmからGmに下げている。さらに、原曲からリズムパターンなども変更されている。
  3. Link (hydeless version)
  4. Promised land 2005 (TETSU P'UNK vocalless version)
  5. Promised land 2005 (TETSU P'UNKless version)

参加ミュージシャン[編集]

初回生産限定盤付属DVD[編集]

  1. 『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』劇場トレーラー 『Link』Ver.
  2. 『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』劇場トレーラー 『LOST HEAVEN』Ver.
  3. TV Spot

収録アルバム[編集]

オリジナルアルバム
  • KISS』 (#1,アルバムバージョン)
ベストアルバム
セルフカバーアルバム
コンピレーションアルバム
  • 『鋼の錬金術師 BOX SET -ARCHIVES-』 (#1)
  • 『鋼の錬金術師 THE BEST』 (#1)

参考文献[編集]

  • WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、2005年8月号
  • 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、角川書店、2005年
  • 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、角川マガジンズ、2010年
  • 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、リットーミュージック、2010年

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2011年12月25日スペースシャワーTVで放送された『V.I.P. ─L'Arc~en~Ciel─』内でのkenの発言によると、1cm程度の段差に足をぶつけて骨折したという。
  2. ^ 骨折が治ったkenがステージ上で車椅子から立ち上がるという演出は、テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』に登場する車椅子に乗った少女クララが、身体の弱さを克服し、車椅子から立ち上がるシーンをオマージュしたものとなっている。

出典[編集]

  1. ^ ゴールドディスク認定 2005年7月 - 日本レコード協会
  2. ^ ダウンロード認定 2014年1月 - 日本レコード協会
  3. ^ a b c d 大ヒット錬成中!! 映画「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」前夜祭&初日舞台挨拶レポート”. ねとらぼ (2005年7月29日). 2023年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月17日閲覧。
  4. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.160、角川書店、2005年
  5. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.159、角川マガジンズ、2010年
  6. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.183、角川書店、2005年
  7. ^ a b 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.178、角川書店、2005年
  8. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.182、角川書店、2005年
  9. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.167、角川書店、2005年
  10. ^ a b 『WHAT's IN?』、p.35、ソニー・マガジンズ、2005年8月号
  11. ^ 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.42、リットーミュージック、2010年
  12. ^ a b c 『WHAT's IN?』、p.34、ソニー・マガジンズ、2005年8月号
  13. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.161、角川書店、2005年
  14. ^ 『WHAT's IN?』、p.37、ソニー・マガジンズ、2005年8月号
  15. ^ a b 『WHAT's IN?』、p.36、ソニー・マガジンズ、2005年8月号