1980年の近鉄バファローズ
1980年の近鉄バファローズ | |
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成績 | |
日本シリーズ敗退 日本S:3勝4敗(対広島)[1] パシフィック・リーグ優勝 プレーオフ:3勝0敗(対ロッテ) レギュラーシーズン 年間成績:68勝54敗8分 勝率.557 前期2位:33勝28敗4分 勝率.541 後期優勝:35勝26敗4分 勝率.574[2] | |
本拠地 | |
都市 | 大阪府大阪市中央区 |
日本生命球場 | |
球団組織 | |
オーナー | 佐伯勇 |
経営母体 | 近畿日本鉄道 |
監督 | 西本幸雄 |
« 1979 1981 » |
1980年の近鉄バファローズ(1980ねんのきんてつバファローズ)では、1980年の近鉄バファローズにおける動向をまとめる。
この年の近鉄バファローズは、西本幸雄監督の7年目のシーズンであり、2年連続のリーグ優勝を果たしたシーズンである。
概要
[編集]リーグ連覇と初の日本一を目指し臨んだシーズンだったが、前期は4月下旬に6連敗を喫し最下位に転落と出遅れる。その後6連勝で持ち直すが、5月下旬にロッテが7連勝で首位に立つとその後も2位以下との差を広げ、前期はロッテが優勝し近鉄は最終的に前期2位に終わる。後期は南海を除く5球団による混戦が9月上旬まで続くがその後阪急がまず脱落、さらに前後期優勝を目指したロッテも9月末に3連敗を喫し一歩後退。わずかな可能性を残す近鉄だったが10月5日に最下位南海とのダブルヘッダーに連敗し、日本ハムが後期優勝に王手をかけて10月7日の直接対決を迎える。後楽園球場に札止め5万人の大観衆を集めて行われた大一番は、打率・本塁打リーグトップのいてまえ打線が22勝の新人木田勇を打ち込み6-5で勝利。翌8日には西武との直接対決を井本隆の力投でものにし西武は脱落。そして11日、西武に引き分けでも日本ハムの優勝が決まる後期最終戦で、本塁打・打点二冠のチャーリー・マニエルが逆転3ランを放つとその後も打線が爆発し10-4と大勝し逆転で後期優勝を決める。ロッテとのプレーオフは井本、鈴木啓示の好投で王手をかけると、第3戦は本塁打攻勢で大勝し3連勝でリーグ連覇。クローザー山口哲治を故障で欠いた投手陣はリーグ1位の50完投を記録したが、チーム防御率は4.96と5点台近くまで低下。一方で打撃陣はマニエルの48本塁打を筆頭に2桁本塁打の打者を多く出し、打率ベスト10にはマニエル、栗橋茂、佐々木恭介をはじめ4人を送り込んだ。前年に続き広島との顔合わせとなった日本シリーズは先に王手をかけるも、第6戦を落とすと続く第7戦、1点リードでリリーフに立った鈴木が打たれ3勝4敗で敗れ、西本監督悲願の日本一はまたもならなかった。
- 西武首位陥落から近鉄後期優勝まで
順位 | 9/28終 | 9/29終 | 9/30終 | 10/1終 | 10/2終 | 10/3終 | 10/4終 | 10/5終 | 10/7終 | 10/8終 | 10/10終 | 10/11終 | ||||||||||||
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1位 | 西武 | -- | 西武 | -- | 日ハム | -- | 日ハム | -- | 日ハム | -- | 日ハム | -- | 近鉄 | -- | 日ハム | -- | 日ハム | -- | 日ハム | -- | 日ハム | -- | 近鉄 | 後期V |
2位 | 日ハム | 1.0 | 近鉄 | 0.5 | 西武 | 0.5 | 近鉄 | 0.5 | 近鉄 | 0.5 | 近鉄 | 0.5 | 日ハム | -- | ロッテ | 1.5 | 近鉄 | 0.5 | 近鉄 | 0.0 | 近鉄 | 0.0 | 日ハム | 0.5 |
3位 | 近鉄 | 1.5 | 日ハム | 0.5 | 近鉄 | 1.0 | 西武 | 1.0 | 西武 | 2.0 | 西武 | 1.0 | ロッテ | 1.0 | 近鉄 | 1.5 | ロッテ | 1.0 | ロッテ | 1.5 | 西武 | 1.0 | ロッテ | 2.0 |
4位 | ロッテ | 1.5 | ロッテ | 1.0 | ロッテ | 1.5 | ロッテ | 1.5 | ロッテ | 2.5 | ロッテ | 1.5 | 西武 | 1.5 | 西武 | 2.0 | 西武 | 1.0 | 西武 | 1.5 | ロッテ | 1.5 | 西武 | 2.0 |
試合結果 | 急5-3西 急7-6西 ロ6-2近 近3-0ロ 日6-0南 |
近12-3西 | 南9-8西 急5-0近 日5-3ロ |
南2-1西 近7-2急 |
日9-3西 近6-4ロ |
西8-0日 ロ17-5近 |
近9-8南 ロ5-0西 |
南11-2近 南10-5近 日4-1急 ロ1-0西 西2-1ロ |
近6-5日 西5-3急 |
近5-1西 急3-2ロ |
西10-3急 | 近10-4西 |
チーム成績
[編集]1 | 中 | 平野光泰 |
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2 | 右 | 山本和範 |
3 | 左 | 栗橋茂 |
4 | 指 | マニエル |
5 | 三 | 羽田耕一 |
6 | 二 | アーノルド |
7 | 一 | 小川亨 |
8 | 捕 | 有田修三 |
9 | 遊 | 永尾泰憲 |
投 | 鈴木啓示 |
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順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 近鉄バファローズ | 68 | 54 | 8 | .5574 | 優勝 |
2位 | ロッテオリオンズ | 64 | 51 | 15 | .5565 | 0.5 |
3位 | 日本ハムファイターズ | 66 | 53 | 11 | .555 | 0.5 |
4位 | 西武ライオンズ | 62 | 64 | 4 | .492 | 8.0 |
5位 | 阪急ブレーブス | 58 | 67 | 5 | .464 | 11.5 |
6位 | 南海ホークス | 48 | 77 | 5 | .384 | 21.5 |
*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定
プレーオフ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月15日(水) | 第1戦 | 近鉄バファローズ | 4 - 1 | ロッテオリオンズ | 川崎球場 |
10月16日(木) | 第2戦 | 近鉄バファローズ | 4 - 2 | ロッテオリオンズ | |
10月17日(金) | 移動日 | ||||
10月18日(土) | 第3戦 | ロッテオリオンズ | 4 - 13 | 近鉄バファローズ | 大阪球場 |
年間優勝:近鉄バファローズ |
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日本シリーズ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
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10月25日(土) | 第1戦 | 近鉄バファローズ | 6 - 4 | 広島東洋カープ | 広島市民球場 |
10月26日(日) | 第2戦 | 近鉄バファローズ | 9 - 2 | 広島東洋カープ | |
10月27日(月) | 移動日 | ||||
10月28日(火) | 第3戦 | 広島東洋カープ | 4 - 3 | 近鉄バファローズ | 大阪球場 |
10月29日(水) | 第4戦 | 広島東洋カープ | 2 - 0 | 近鉄バファローズ | |
10月30日(木) | 第5戦 | 広島東洋カープ | 2 - 6 | 近鉄バファローズ | |
10月31日(金) | 移動日 | ||||
11月1日(土) | 第6戦 | 近鉄バファローズ | 2 - 6 | 広島東洋カープ | 広島市民球場 |
11月2日(日) | 第7戦 | 近鉄バファローズ | 3 - 8 | 広島東洋カープ | |
優勝:広島東洋カープ(2年連続2回目) |
オールスターゲーム1980
[編集]- 選出選手及びスタッフ
ポジション | 名前 | 選出回数 |
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監督 | 西本幸雄 | |
投手 | 鈴木啓示 | 13 |
井本隆 | 2 | |
捕手 | 梨田昌崇 | 2 |
内野手 | 石渡茂 | 2 |
外野手 | 平野光泰 | 2 |
栗橋茂 | 2 |
- 太字はファン投票による選出、他は監督推薦による選出。
できごと
[編集]選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー | |||
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選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
マニエル | 本塁打王 | 48本 | 2年連続2度目 |
打点王 | 129打点 | 初受賞 | |
栗橋茂 | 最高出塁率 | .412 | 初受賞 |
ベストナイン | ||
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選手名 | ポジション | 回数 |
梨田昌崇 | 捕手 | 2年連続2度目 |
栗橋茂 | 外野手 | 2年連続2度目 |
マニエル | 指名打者 | 2年連続2度目[注 1] |
ダイヤモンドグラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
梨田昌崇 | 捕手 | 2年連続2度目 |
小川亨 | 一塁手 | 初受賞 |
羽田耕一 | 三塁手 | 初受賞 |
平野光泰 | 外野手 | 2年連続2度目 |
ドラフト
[編集]順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
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1位 | 石本貴昭 | 投手 | 兵庫・滝川高 | 入団 |
2位 | 大石大二郎 | 内野手 | 亜細亜大学 | 入団 |
3位 | 花房健 | 投手 | 福岡大学 | 入団 |
4位 | 依田栄二 | 投手 | 甲府商業高 | 入団 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1978年に外野手部門で受賞しており、通算3度目。
出典
[編集]- ^ “1980年度日本シリーズ”. 日本野球機構. 2015年11月7日閲覧。
- ^ “年度別成績 1980年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月7日閲覧。
- ^ 『読売新聞』1980年4月6日付朝刊、14版、17面
- ^ LEGEND OF Bs 2012 ~劇的、激動の80's~オリックス・バファローズ公式HP
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | 広島東洋カープ | 2位 | ヤクルトスワローズ | 優勝 | 近鉄バファローズ | 2位 | ロッテオリオンズ |
3位 | 読売ジャイアンツ | 4位 | 横浜大洋ホエールズ | 3位 | 日本ハムファイターズ | 4位 | 西武ライオンズ |
5位 | 阪神タイガース | 6位 | 中日ドラゴンズ | 5位 | 阪急ブレーブス | 6位 | 南海ホークス |
:日本一 :後期優勝・日本シリーズ出場 :前期優勝(パ・リーグ) | |||||||