第54回スーパーボウル

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第54回スーパーボウル
Super Bowl LIV
1 2 3 4

SF

0
KC

0
開催日 2020年2月2日
スタジアム ハードロック・スタジアム
開催地 フロリダ州マイアミガーデンズ
国歌斉唱 デミ・ロヴァート
審判 ビル・ビノビッチ
ハーフタイム ジェニファー・ロペス
シャキーラ
第54回スーパーボウルの位置(アメリカ合衆国内)
チーフス
チーフス
49ers
49ers
開催地
開催地
アメリカにおけるテレビ放送
ネットワーク FOX
実況と解説 ジョー・バック(実況)
トロイ・エイクマン(解説)
 < 第53回 スーパーボウル 第55回 > 

第54回スーパーボウル(Super Bowl LIV)は、2020年2月2日にフロリダ州マイアミガーデンズハードロック・スタジアムで開催される予定の試合。 2019年シーズンのNFLチャンピオンの座をかけて、AFC王者カンザスシティ・チーフスとNFC王者サンフランシスコ・49ersが対戦する。

開催地決定まで[編集]

2015年3月15日、以下のスタジアムが最終候補地になることが発表された[1][2]

このうちアトランタは第53回スーパーボウル開催地に選ばれたため除外され、ロサンゼルスは第54回については辞退して第55回開催地に選ばれ、残るマイアミガーデンズとタンパが争うことになった。2016年5月にオーナー投票が行われ、開催地はマイアミガーデンズに決定した。

同スタジアムでスーパーボウルが開催されるのは、ドリュー・ブリーズレジー・ブッシュペイトン・マニングレジー・ウェインといった選手が出場した第44回大会以来、10年ぶり6度目となる。

過去の同スタジアム開催のスーパーボウル
AFC代表 スコア NFC代表 MVP
23 シンシナティ・ベンガルズ 16-20 サンフランシスコ・49ers WR ジェリー・ライス
29 サンディエゴ・チャージャーズ 26-49 サンフランシスコ・49ers QB スティーブ・ヤング
33 デンバー・ブロンコス 34-19 アトランタ・ファルコンズ QB ジョン・エルウェイ
41 インディアナポリス・コルツ 29-17 シカゴ・ベアーズ QB ペイトン・マニング
44 インディアナポリス・コルツ 17-31 ニューオーリンズ・セインツ QB ドリュー・ブリーズ

   は、勝利したチーム

出場チーム[編集]

AFC代表カンザスシティ・チーフスは、AFL-NFL合併前最後のスーパーボウルとなった第4回大会AFLチャンピオンとして出場して以来、50年ぶり3度目の出場である。勝利すれば、第4回大会以来50年ぶり2度目のスーパーボウル制覇となる。NFC代表サンフランシスコ・49ersは、QBコリン・キャパニックを擁して出場した第47回大会以来、7年ぶり7度目の出場である。勝利すれば、QBスティーブ・ヤングが6TDパスを記録した第29回大会以来、25年ぶり6度目のスーパーボウル制覇となる。両チームがスーパーボウルで対戦するのは初めてである。

カンザスシティ・チーフス[編集]

石油王ラマー・ハントダラスへのNFLチーム誘致を失敗したのをきっかけにNFLに対抗するリーグとしてアメリカン・フットボール・リーグ(AFL)を設立し、チーフスは、AFLの新チームとしてリーグ設立と共にダラスで誕生した(3年後にカンザスシティへ移転)。AFL設立の中心人物となったラマー・ハントが初代オーナーとなり、AFLが存在した10シーズン中、3回優勝した古豪である[3][4][5]。 AFLの人気が高まると、AFL設立者であるハントとNFLとの合併交渉が始まり、合併を前提として1966年シーズンからAFLとNFLのチャンピオンが対戦する試合(現在のスーパーボウル)を開催することとなった。その第1回大会となるAFL-NFLワールドチャンピオンシップゲーム(後に第1回スーパーボウルと改称)にチーフスはAFLチャンピオンとして出場し、名将ビンス・ロンバルディ率いるグリーンベイ・パッカーズに敗れた。その3年後のAFL-NFL合併前最後のスーパーボウルである第4回スーパーボウルでNFLチャンピオンのミネソタ・バイキングスを破り、スーパーボウル初制覇を果たした[6][7]

NFLへの合併後、チーフスはAFL所属チームを中心として再編されたAFCに所属したが、チームは低迷し、1971年シーズンに一度プレイオフに進出して以降、1986年シーズンまでプレイオフに進出できなかった。1989年シーズンからマーティ・ショッテンハイマーがHCに就任するとチーム状態が徐々に良くなり、1993年シーズンに49ersからジョー・モンタナ、レイダーズからマーカス・アレンが移籍すると、11勝5敗とフランチャイズ創設以来最高成績をあげた。しかし、カンファレンス決勝でバッファロー・ビルズに敗れ、スーパーボウル出場はならなかった。1998年シーズン後、ショッテンハイマーが退任し、再びチームは低迷した。

2013年シーズンアンディ・リードがHCに就任し、49ersからQBアレックス・スミスを獲得すると、ペイトン・マニングを擁してプレイオフの常連だったデンバー・ブロンコスと地区優勝争いをするまでにチーム成績が好転した[8]2018年シーズン、スミスを放出し、2年目のパトリック・マホームズを開幕から先発QBに起用したチームは大躍進し、AFC第1シードを獲得したが、カンファレンス決勝でニューイングランド・ペイトリオッツに敗れ、スーパーボウル出場はならなかった[9]

2019年のこのシーズンは、シーズン途中怪我でマホームズが欠場したものの[10]、12勝4敗で地区優勝に輝き、AFC第2シードを獲得した[11]。プレイオフでは、ヒューストン・テキサンズとテネシー・タイタンズを破り、スーパーボウル出場を果たした。AFCのチャンピオントロフィーは、AFL設立の功績からラマー・ハント・トロフィーと命名されているが、AFL-NFL合併から50年の時を経て、ハントがオーナーを務めたチーフスへ初めてトロフィーが渡ることとなった。チーフスのスーパーボウル出場は、50年ぶり3度目であるが、AFCチャンピオンとしての出場は初となる[12]

サンフランシスコ・49ers[編集]

1980年代、49ersはQBジョー・モンタナ、WRジェリー・ライスらを擁し、HCビル・ウォルシュの下で構築したウェストコーストオフェンスでリーグを席巻し、1995年までにスーパーボウルを5度制覇した。1990年代後半以降、しばらくチーム成績が低迷した後、2012年にHCジム・ハーボーの下、機動力のあるQBコリン・キャパニックを中心としたピストルオフェンスで第47回スーパーボウルに出場したが[13]、スーパーボウル制覇はならず[14]、再びチーム成績が低迷した。 2017年、フロント未経験のジョン・リンチがGMに就任し、前シーズンアトランタ・ファルコンズのオフェンシブ・コーディネーターとしてスーパーボウルに出場したカイル・シャナハンをヘッドコーチに起用してチーム再建に乗り出すと、ジミー・ガロポロニック・ボサといった選手の獲得に成功し、チームを立て直した[15]

2019年のこのシーズンは、第10週でシアトル・シーホークスに負けるまでの開幕8連勝で始まり[16]、最終週まで地区優勝を争ったシーホークスとの最終週直接対決で勝利し、13勝3敗のNFC西地区優勝に輝いた。13勝3敗はNFCトップタイの勝率であったが、同じく13勝3敗のパッカーズ・セインツに直接対決で勝利していたため、NFC第1シードでプレイオフに進出した[17]。ディビジョナルプレイオフで、第6シードのバイキングスを破り、第12週の再戦となったNFC決勝では、第2シードのパッカーズに勝利して、第47回スーパーボウル以来、7年ぶり7度目のスーパーボウル出場を決めた[18]


チーフスの戦績
日付 相手 結果 勝敗
レギュラーシーズン
1 9/8 at ジャクソンビル・ジャガーズ 40–26 1–0
2 9/15 at オークランド・レイダーズ 28–10 2–0
3 9/22 ボルチモア・レイブンズ 33–28 3–0
4 9/29 at デトロイト・ライオンズ 34–30 4–0
5 10/6 インディアナポリス・コルツ 13–19 4–1
6 10/13 ヒューストン・テキサンズ 24–31 4–2
7 10/17 at デンバー・ブロンコス 30–6 5–2
8 10/27 グリーンベイ・パッカーズ 24–31 5–3
9 11/3 ミネソタ・バイキングス 26–23 6–3
10 11/10 at テネシー・タイタンズ 32–35 6–4
11 11/18 at ロサンゼルス・チャージャーズ 24–17 7–4
12 バイウィーク
13 12/1 オークランド・レイダーズ 40–9 8–4
14 12/8 at ニューイングランド・ペイトリオッツ 23–16 9–4
15 12/15 デンバー・ブロンコス 23–3 10–4
16 12/22 at シカゴ・ベアーズ 26–3 11–4
17 12/29 ロサンゼルス・チャージャーズ 31–21 12–4
プレイオフ(AFC第2シード)
WC シードにより免除
DP 1/12 ヒューストン・テキサンズ 51–31
CC 1/19 テネシー・タイタンズ 35–24
 勝利   敗戦  at:敵地での対戦
49ersの戦績
日付 相手 結果 勝敗
レギュラーシーズン
1 9/8 at タンパベイ・バッカニアーズ 31–17 1–0
2 9/15 at シンシナティ・ベンガルズ 41–17 2–0
3 9/22 ピッツバーグ・スティーラーズ 24–20 3–0
4 バイウィーク
5 10/7 クリーブランド・ブラウンズ 31–3 4–0
6 10/13 at ロサンゼルス・ラムズ 20–7 5–0
7 10/20 at ワシントン・レッドスキンズ 9–0 6–0
8 10/27 カロライナ・パンサーズ 51–13 7–0
9 10/31 at アリゾナ・カーディナルス 28–25 8–0
10 11/11 シアトル・シーホークス 24–27 8–1
11 11/17 アリゾナ・カーディナルス 36–26 9–1
12 11/24 グリーンベイ・パッカーズ 37–8 10–1
13 12/1 at ボルチモア・レイブンズ 17–20 10–2
14 12/8 at ニューオーリンズ・セインツ 48–46 11–2
15 12/15 アトランタ・ファルコンズ 22–29 11–3
16 12/21 ロサンゼルス・ラムズ 34–31 12–3
17 12/29 at シアトル・シーホークス 26–21 13–3
プレイオフ(NFC第1シード)
WC シードにより免除
DP 1/11 ミネソタ・バイキングス 27–10
CC 1/19 グリーンベイ・パッカーズ 37–20
 勝利   敗戦  at:敵地での対戦

トーナメント表[編集]

                                   
2020年1月5日
リンカーン・フィナンシャル・フィールド
  1月12日
ランボー・フィールド
         
 5  シーホークス  17
 5  シーホークス  23
 4  イーグルス  9     1月19日
リーバイス・スタジアム
 2  パッカーズ  28  
NFC
2020年1月5日
メルセデス・ベンツ・スーパードーム
 2  パッカーズ  20
1月11日
リーバイス・スタジアム
   1  49ers  37  
 6  バイキングス  26* NFC チャンピオンシップ
 6  バイキングス  10
 3  セインツ  20   2月2日
ハードロック・スタジアム
 1  49ers  27  
ワイルドカード・プレイオフ  
ディビジョナル・プレイオフ
2020年1月4日
ジレット・スタジアム
 N1  49ers  
1月11日
M&Tバンク・スタジアム
   A2  チーフス  
 6  タイタンズ  20 第54回スーパーボウル
 6  タイタンズ  28
 3  ペイトリオッツ  13     1月19日
アローヘッド・スタジアム
 1  レイブンズ  12  
AFC
2020年1月4日
NRGスタジアム
 6  タイタンズ  24
1月12日
アローヘッド・スタジアム
   2  チーフス  35  
 5  ビルズ  19 AFC チャンピオンシップ
 4  テキサンズ  31
 4  テキサンズ  22*  
 2  チーフス  51  
  • 対戦カード及びスタジアムはシード順で決定され、そのラウンドに登場する最上位チームが最下位チームとホームで対戦、残った2チームが上位チームのホームで対戦する(つまり、ワイルドカードプレイオフの第3シード対第6シードの結果によって、ディヴィジョナルプレイオフの対戦カードが決まる)。
  • スーパーボウル開催地は事前にオーナー会議で決定。
  • チーム名の左の数字は、2019年レギュラーシーズンの結果に基づいて決定されたシード順。
  • * 延長戦決着
  • 日付はアメリカ東部時間

脚注[編集]

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  1. ^ Finalists for 2019, 2020 Super Bowls: Atlanta, Miami, New Orleans, Tampa”. CBS Sports(英語) (2015年3月19日). 2015年6月24日閲覧。
  2. ^ Atlanta, Miami, New Orleans, Tampa eye 2019, 2020 Super Bowls”. ESPN(英語) (2015年3月19日). 2015年6月24日閲覧。
  3. ^ Pro Football Hall of Fame: Kansas City Chiefs”. Pro Football Hall of Fame. 2016年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  4. ^ Kansas City Chiefs History – AFL Origins”. Chiefs.com. NFL Enterprises, LLC. 2010年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  5. ^ NFL (November 3, 2017), That Time the Chiefs Battled the Cowboys for Dallas' Hearts | NFL Highlights, https://www.youtube.com/watch?v=za0eZR4Qj38 2020年1月20日閲覧。 
  6. ^ Maule, Tex (1970年1月19日). “Wham, bam, Stram!”. Sports Illustrated: p. 10. https://www.si.com/vault/1970/01/19/542176/wham-bam-stram 
  7. ^ Livingston, Pat (1970年1月12日). “Super Chiefs roar past Vikings”. Pittsburgh Press: p. 61. https://news.google.com/newspapers?id=IkwqAAAAIBAJ&sjid=UVAEAAAAIBAJ&pg=7320%2C4309624 
  8. ^ 【2016年第16週】ブロンコスを圧倒したチーフスのプレーオフ進出決定”. NFL JAPAN. 2020年1月20日閲覧。
  9. ^ チーフスのQBマホームズ、MVPを受賞”. AFP通信. 2020年1月20日閲覧。
  10. ^ チーフスQBマホームズはパッカーズ戦欠場”. NFL JAPAN. 2020年1月20日閲覧。
  11. ^ チーフスが第2シードでファーストラウンドバイ獲得”. NFL JAPAN. 2020年1月20日閲覧。
  12. ^ タイタンズを退けたチーフスが50年ぶりのスーパーボウルへ!”. NFL JAPAN. 2020年1月20日閲覧。
  13. ^ “最速”QB 49ersキャパニックに記者殺到”. スポニチアネックス (2013年1月31日). 2020年1月20日閲覧。
  14. ^ 第47回スーパーボウル、レーベンズが勝利 米NFL”. CNN JAPAN (2013年2月4日). 2020年1月20日閲覧。
  15. ^ けがは「形を変えた天の恵み」と49ersガロポロ”. NFL JAPAN (2020年1月6日). 2020年1月20日閲覧。
  16. ^ 49ersが開幕8連勝 QBガロポロが4TDパス/NFL” (2019年11月1日). 2020年1月20日閲覧。
  17. ^ イーグルス、49ersが地区優勝 NFL最終週” (2019年12月30日). 2020年1月20日閲覧。
  18. ^ 49ersがパッカーズを下してスーパーボウル進出!” (2019年1月20日). 2020年1月20日閲覧。