パトリック・マホームズ

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No image.svg パトリック・マホームズ American football pictogram.svg
Patrick Mahomes
refer to caption
2019年のマホームズ
カンザスシティ・チーフス #15
ポジション クォーターバック
生年月日 (1995-09-17) 1995年9月17日(26歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テキサス州タイラー
身長 6' 3" =約190.5cm
体重 230 lb =約104.3kg
経歴
高校 ホワイトハウス高校
(テキサス州ホワイトハウス
大学 テキサス工科大学
NFLドラフト 2017年 / 1巡目全体10位
初出場年 2017年
初出場チーム カンザスシティ・チーフス
所属歴
2017- カンザスシティ・チーフス
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
2019(第54回)
スーパーボウルMVP(1回)
2019(第54回)
シーズンMVP(1回)
2018
プロボウル選出(3回)
2018-2020
オールプロ第1チーム選出(2回)
2018,2020
その他受賞・記録
NFL 最優秀攻撃選手:1回(2018)
NFL 通算成績
(2020年終了時点)
TD/INT 114/24
パス獲得ヤード 14,152
QBレーティング 108.7
TDラン 6
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

パトリック・ラボン・マホームズ2世Patrick Lavon Mahomes II , 1995年9月17日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州タイラー出身のプロアメリカンフットボール選手。ポジションはクォーターバック(QB)。NFLカンザスシティ・チーフスに所属。2020年には北米スポーツ史上最高額となる10年総額5億300万ドルで契約延長した[1]

NFLとカレッジの両方で年間5,000ヤードパスを達成した史上唯一の選手である。実父は元メジャーリーガーで、NPBセントラル・リーグ)の横浜ベイスターズにも所属したパット・マホームズ[2][3]。大学時代はアメリカンフットボールと、父と同じく野球を、高校時代にはバスケットボールもプレーしていた。

経歴[編集]

幼少期から高校時代[編集]

1995年9月17日に元MLB投手のパット・マホームズとランディ・マホームズの子としてテキサス州タイラーで生まれた。両親は後に離婚している。

父パットが日本横浜ベイスターズに在籍していた時期(1997年 - 1998年シーズン)は、パトリック自身も日本で暮らしていた[2][3]。当時、パットの通訳やパトリックのベビーシッターを務めていた小島克典[3]、当時のパトリック(2歳)について、「当時住んでいた横浜市内の自宅で、バスケットボールや玩具のバット・ボールで遊んでいたが、2歳児とは思えないほどドリブルが上手かった。父パットも『将来はスポーツで一流選手になれる』と期待を掛け、パトリックを熱心に指導していた」と証言している[4]

テキサス州ホワイトハウスのホワイトハウス高校に入学し、高校ではアメリカンフットボールの他、野球とバスケットボール(ポイントガード)をプレイした。フットボールでは12年生(日本では高校3年生に相当)時にパスで4,619ヤード、50TD、ランで948ヤード、15TDを記録した。野球では主に遊撃手としてプレイしながら、投手としても同年に16奪三振によるノーヒット・ノーランを記録している。なおこの試合で投げあったのは後にボストン・レッドソックスから1巡されるマイケル・コペックだった。マホームズは、投手としてのトレーニング、バスケットボールの経験が、QBのスキルアップに繋がったと考えている。MaxPrepsによる2013-2014年度の年間ベスト男性アスリートに選出された。

Rivals.comにより三ツ星の注目QBとして、またパス能力と走力を兼ね備えたデュアルQBとして世代12位として評価された。高校卒業後はテキサス工科大学に進学した。 2014年のMLBドラフトの有望株ではあったが、大学進学の意思を表明していたため高順位での指名は予期されなかった。デトロイト・タイガースに投手として37巡目(全体1,120位)で指名されたが契約はしなかった。

大学時代[編集]

一年目はデービス・ウェッブの控えだった。オクラホマ州立大学との試合でウェッブが怪我で退いた後、カレッジでの初出場を果たした。その試合では5試投2成功、20ヤード1TD1INTを記録した。ウェッブが再び怪我をした後、テキサス大学戦にて初の先発起用され、パス21回13回成功109ヤードを記録した。その後のシーズン最後の3試合では先発として起用された。ベイラー大学戦ではビッグ12カンファレンスでの新人記録となる598ヤード、6TD1INTを記録した。一年目はパスで1,547ヤード 16TD 4INTだった。なおリリーフ投手として野球チームにも参加した。

二年目はシーズン当初より先発として起用された。初戦ではサム・ヒューストン州立大学に対して425ヤード4TDで59-45で勝利した。続くテキサス大学エルパソ校戦ではパスで361ヤード4TD、走っても2TDで69-20で勝利した。テキサスクリスチャン大学戦では392ヤード2TDを記録したが、55-52で敗れた。年間では4,653ヤード、36TD 15INTを記録した。

野球チームでは3試合に出場。2打数0安打1三振、投手としては打者3人に対して、2四死球1安打で、アウトを一つも取れずに3失点を喫した。

三年目のシーズンが始まる前、野球の活動をやめてフットボールに専念すること表明した。 2016年10月22日にオクラホマ大学とのホームゲームで、66-59での敗北を喫したがこの試合でNCAA、Big12、同校の複数の記録を残している。獲得ヤード819はNCAA1部FBS記録。またパスによる734ヤードは史上タイ記録。88試投の最多記録には一つ足りなかった。両校での合計獲得ヤード1,708ヤードはNCAA記録。合計125点はランク校の対戦よるものでは史上2位。このときのオクラホマ大学のQBはベイカー・メイフィールドだった。

この年は全米トップとなる1試合平均421ヤード、パストータル5,052ヤード、攻撃合計5,312ヤード、318得点、53TDを記録した。全米トップパッサーに与えられるサミー・ボートロフィーを獲得した。これは同校の出身者ではヘッドコーチの Kliff Kingsbury, Graham Harrell,B. J. Symonsに続くものだった。またCollege Sports Information Directors of Americaによって選出されたAcademic All-Americanの第二チームに選出された。

3年次終了後の2017年1月3日に、4年次はプレイせずNFLドラフトにアーリーエントリーすることを表明した。

NCAA記録[編集]

  • 一試合パス獲得ヤード: 734(1位)(オクラホマ大学 2016年10月22日)
  • 一試合獲得ヤード: 819(1位)(オクラホマ大学 2016年10月22日)

大学での通算成績[編集]

パトリック・マホームズ パス
年度 チーム 出場 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
TD Int
2014 テキサス工科大学 7 105 185 56.8 1,547 16 4
2015 13 364 573 63.5 4,653 36 15
2016 12 388 591 65.7 5,052 41 10
通算:3年 32 857 1,349 63.5 11,252 93 29

カンザスシティ・チーフス[編集]

ドラフト前、大半のアナリストやスカウトは、マホームズが1巡または2巡で指名されると予想していた。NFLスカウティングコンバインで、コンバイン史上最速タイ(時速60マイル=時速97km、Logan Thomas と Bryan Bennettに並ぶ)のパスを投じた。

コンバインやワークアウトなどの結果、マホームズの評価は各メディアでQBとして2~4位までに上昇し、ドラフト前にもっとも評価が上昇した選手となった。テキサス工科大学でのプロディには28チームが訪れた。またプロディとは別に18チームとの個別ワークアウトと訪問があった。これは同年で最多の数である。この中には、カーディナルスHCブルース・アリアンズ、セインツHCショーン・ペイトン、ベンガルズQBコーチ、ビル・レイザーが含まれる。またチャージャーズ、ブラウンズ、ベアーズ、スティーラーズのコーチもマホームズを訪れている。

映像外部リンク
Patrick Mahomes' NFL Combine workout
Patrick Mahomes' 40-yard dash
Mahomes' NFL Combine Press Conference
Mahomes' Texas Tech Pro Day workout
プレドラフト測定結果
身長 体重腕の長さ手の大きさ 40ヤード
ダッシュ
10ヤード
スプリット
20ヤード
スプリット
20ヤード
スプリット
3コーン
ドリル
垂直跳び 立ち幅跳び ベンチ
プレス
ワンダー
リック
6 ft 2⅛ in 225 lb33¼ in9¼ in 4.80 s 4.08 s 6.88 s 30 in 9 ft 6 in 24[5]
All values from NFL Combine[6][7]

2017年ドラフトでカンザスシティ・チーフスから1巡指名(全体10位)を受けた。この指名順位のためにチーフスは同年の1巡(全体27位)、3巡、2018年の1巡をビルズとトレードした。

チーフスが一巡目でQBを指名するのは1983年全体7位のトッド・ブラックリッジ以来である。この年のドラフトでQBではミッチェル・トゥルビスキーが全体2位で指名を受けていて、マホームズの全体10位はQBとしては2番目だった。

2017年シーズン:ルーキーイヤー[編集]

2017年のマホームズ

2017年7月20日、チーフスとの間で4年1,642万ドル(総額保証/1,080万ドルのサインボーナスを含む)の契約を結んだ[8]

プレシーズンでは全4試合に出場した。レギュラーシーズンではベテランQBアレックス・スミスの控えを務めた。チームがプレイオフ進出を確実とした後、シーズン最終週のデンバー・ブロンコス戦で休養したスミスに代わってプロ初出場を果たした。この試合ではパス35回中22回成功、284ヤード、1INTを投げ、チームを27-24で勝利へ導いた[9]が、マホームズのプレイの評価は高いものではなかった。

2018年シーズン:記録的なMVP[編集]

2018年のマホームズ

2018年1月30日、チーフスは、スミスをワシントン・レッドスキンズへトレードし、マホームズが先発QBへ昇格したことを発表した[10]

チームの先発QBとなった初戦の同地区 ロサンゼルス・チャージャーズ戦で38-28の勝利をあげた。パスで256ヤード4TD0INT、レーティング127.5の活躍で、AFCの週間最優秀オフェンス選手に選ばれた。第1Qにタイリーク・ヒルに投じた58ヤードパスがキャリア初TDとなった。

続くシーズン2試合目のピッツバーグ・スティーラーズ戦では326ヤード、6TD 0INTで、デビュー3試合目での最多TDパス、シーズン2試合目での最多TDパスのNFL記録を更新した。この活躍で1週目に続き、AFCの週間最優秀オフェンス選手に選ばれた。初戦から2週連続でのQBの受賞は2011年のトム・ブレイディ以来である。9月のAFC月間最優秀オフェンス選手に選ばれた。

マンデーナイトで開催された4週目のデンバー・ブロンコス戦では304ヤード1TDに加え、ラッシングでも1TDを記録し27-23で逆転勝利した。6週目のニューイングランド・ペイトリオッツ戦では352ヤード4TD2INTで43-40で敗れた。続く試合では358ヤード4TD1INTでシンシナティ・ベンガルズに45-10で勝利。さらにブロンコス戦では3試合連続で4TDとなる、303ヤード4TD1INTで30-23で勝利した。

11週目のマンデーナイトで開催されたロサンゼルス・ラムズ戦では478ヤード6TD3INTで51-54で敗れた。この478ヤードは2018年シーズンのリーグ最多記録である。

17週目のオークランド・レイダース戦で2013年のペイトン・マニング以来史上2人目となるパスでの年間5,000ヤード50TDを達成した(デマーカス・ロビンソンへの89ヤードTDパスで達成)。個別の記録としても、5,000ヤードは7人目、50TDパスもペイトン・マニング、トム・ブレイディに次いで3人目となる。

このシーズンでのパス記録はリーグ2位だった(1位はセインツのブリーズ)。リーグ最多のTD数はチーフスとしては1966年のレン・ドーソン以来の記録。チームは12勝4敗でシーズンを終え、3年連続の地区優勝となった。2019年1月12日、地区プレイオフでインディアナポリス・コルツを31-13を破る。これはチーフスとしては1993年以来のホームでのプレイオフでの勝利となった。プレイオフ初出場となったマホームズは278ヤードを投げ1INT、ラッシングで1TDを記録した。チームの1993年以来となるアメリカン・カンファレンス(AFC)決勝はホームアローヘッド・スタジアムでの開催となった。マホームズは295ヤード3TDを投げたが延長の末、37-31でペイトリオッツに敗れた。

オールプロのファーストチーム、2019 Best NFL Player ESPN Award、AFC年間最優秀攻撃選手に選ばれ、チーフスとしては初となるMVP最優秀選手に選ばれた。プロボウルにも選出され出場した。選手間で選出されるNFL Top 100 Players of 2019においては4位にランクされた(QBではブリーズに次ぐ2位)。

2019年シーズン:スーパーボウル制覇[編集]

初戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦では、第1QにWRヒルが退場し、自身も第2Qに足首を捻挫したにも関わらず、378ヤード3TDを投げた。 2戦目のオークランド・レイダース戦では、第2Qだけで278ヤード4TDを投じる活躍をみせた。これは2008年以降の1Qあたりの最多パス獲得ヤードである。試合を通じてはキャリア最多となる443ヤードを記録し、AFCの週間最優秀攻撃選手に選ばれた。9月はチームが負け無しの4勝、自身も10TD、インターセプト0の活躍で、前年に引き続き9月のAFC月間最優秀オフェンス選手に選ばれた。

対ブロンコス戦となった7週目のThursday Night Footballで、QBスニークを試みた際に膝を負傷し途中退場した。翌日、MRI検査によって膝の負傷は深刻なものではないことがわかったが、マホームズは8週目と9週目を欠場(この間チームは1勝1敗)し、10週目のタイタンズ戦より復帰した。この試合で446ヤードを投げ3TDを記録したが、チームは32-35で敗れた。11週目のチャージャーズ戦では、キャリアハイとなる59ヤードを走ったが、パスではキャリア最低となる182ヤードに終わった。サンデーナイトフットボールとなった16週目のシカゴ・ベアーズ戦では、パスで251ヤード2TD、走っても12yds TDを獲得し26-3で勝利した。1つ目のTDパスを成功させた直後、マホームズは指で10を数えるセレブレーションを見せた。これはマホームズが2017年のドラフトで全体10位で他の9チームに自分を獲得できるチャンスあったこと、とくにベアーズは全体2位で同じポジションのミッチェル・トゥルビスキーではなく自分を指名できたことをほのめかしている。このシーズンは通算で4,031ヤード、26TD、5INTの記録だった。チームは12勝4敗の成績で4年連続の地区優勝を飾り、カンファレンス第2シードとなった。

プレーオフ初戦となったディビジョナルラウンドのヒューストン・テキサンズ戦は24点を先制されたが、そののち41点連取を含む51点を得点し51-31での大逆転勝利となった。マホームズは321ヤード5TDを投げ、走っても53ヤードを獲得し、チームを二年連続のカンファレンスチャンピオンシップに導いた。AFCチャンピオンシップではマホームズは3TDパスに加え、27ヤードのラッシングTDを記録した。この27ヤードランは、マホームズにとってプレイオフ最長、キャリアでも2番目の長駆となった。マホームズの活躍もあり、テネシー・タイタンズに勝利したチーフスは1970年の第4回以来のスーパーボウル進出を決めた。迎えた第54回スーパーボウルでは、2回のインターセプトを喫し第4Q残り9分まで20-10とリードされる展開となったが、31-20でサンフランシスコ・フォーティナイナーズに逆転勝利し50年ぶりのスーパーボウル制覇となった。マホームズはパスで42回中26回成功286ヤード、2TD、ランでは1TDを含む29ヤード獲得の活躍をみせ、スーパーボウルMVPに選ばれた。24歳138日でのMVPは史上最年少[11]。また、複数回のインターセプトを喫しながらMVPに輝いたのは、テリー・ブラッドショー第14回)、トム・ブレイディ第49回)以来、3人目である。プレイオフ3試合はいずれも10点以上のリードを逆転しての勝利だった。選手間で選出されるNFL Top 100 Players of 2020においては前年と同じく4位にランクされた(QBではラマー・ジャクソン、ラッセル・ウィルソンに次ぐ3位)。

2020年シーズン:2度目のスーパボウル出場[編集]

4月30日、チーフスはマホームズとの契約に5年目オプションを行使した。7月6日、マホームズは2031年までとなる10年間、4.77億ドルに加え2,600万ドルのボーナス、総計5.03億ドルの契約にサインした。 これはマイク・トラウトロサンゼルスエンジェルスと交わした12年4.265億ドルの契約を上回り、北米スポーツ史上最高額の契約である。また契約総額が5億ドルを超えたのは史上初めてであった。後に、サッカープレイヤーのメッシがこの金額を更新している。

2週目、チーフスはチャージャーズに勝利したが、これはマホームズにとって4度目の4Qでの逆転勝利だった。4Q開始時は9-17のスコアだったが、マホームズはチームを延長の末23-20での勝利に導いた。3週目はレイブンズに勝利した。マホームズは出場34試合目での10,000ヤード獲得を達成した。これはカート・ワーナーを上回りNFL最速記録である。この週のAFC の最優秀攻撃選手に選ばれた。8週目のジェッツ戦では、416ヤード 5TDを投げ35-9で勝利し、AFC の週間最優秀攻撃選手に選ばれた。9週目のパンサーズ戦では、通算100個目のTDパスを記録した。通算40試合目での達成は史上最速で、これまでの記録ダン・マリーノによる44試合を上回った。12週目のタンパベイ・バッカニアーズでは、462ヤード3TDを投げ、27-24で勝利した。この試合での活躍も含め、11月のAFC最優秀攻撃選手に選ばれた。雑誌スポーツ・イラストレイテッドはマホームズをスポーツピープル・オブ・ザ・イヤーの一人に選出した。これはマホームズのフィールド外での活動を評価したものである。14週目のマイアミ・ドルフィンズ戦では、自信のキャリアタイとなる3インターセプトを喫してしまった。16週でプレイオフでの第1シードが確定したため、17週目は欠場した。この年のレギュラーシーズンは、パスで4,740ヤード、38TD、6INTだった。

クリーブランド・ブラウンズとの対戦となったDivisional Round で、マホームズは第3QにブラウンズのLBマック・ウィルソンのタックルを受けると試合を退き、直後に脳震盪と診断された。NFLのルールにより、この試合には再出場ができなくなった。チームはその後、ディフェンスと控えQBのベテラン、チャド・ヘンネの奮起により、22-17で逃げ切った。これにより3年連続でカンファレンス決勝をホームで迎えることになった。これはNFLタイ記録で、もう一つの記録はアンディ・リード在職中のイーグルスのものである。

次週の後半、マホームズは「全部良くなった。すべての検査を完了した。3、4人の別々の医者が問題ないと言っている」と脳震盪プロトコルが無事に完了したことを発表した。

バッファロー・ビルズとの対戦となったAFCチャンピオンシップで、マホームズは325ヤード、3TDを投げ、チームを38-24の勝利と2年連続でのスーパーボウル出場に導いた。タンパベイ・バッカニアーズとの対戦となった第55回スーパーボウル ではタッチダウンすら取れず270ヤード2INTで、9-31で破れた。二桁点差で敗れるのはマホームズにとってNFLデビュー以来初めてで、マホームズがスターターになって以来、オフェンスがタッチダウンを一つも取れなかったのも初めてだった。

スーパーボウルの3日後、ブラウンズ戦で痛めたつま先の怪我の修復手術を受けた。選手間で選出されるNFL Top 100 Players of 2021で、全体1位に選出された。

2021年シーズン[編集]

3月12日、マホームズは前年結んだ契約の再構築を行った。これによりチーフスは1,700万ドルのキャップスペースを確保した。

2週目のレイブンズ戦でマホームズはインターセプトを喫し、試合にも破れた。9月の試合でのインターセプトも敗北も、キャリア初のことだった。

個人生活[編集]

父親のパット・マホームズは元MLBの投手。日本プロ野球の横浜ベイスターズにも在籍した。パトリック二世の名付け親は父パットとミネソタ・ツインズで同僚だったラトロイ・ホーキンス。パトリック自身は日本について「2歳か3歳ぐらいだったから(在住当時の)記憶はないが、大人になった今、改めて訪問してみたい」と語っている[12]

ケチャップ[編集]

ケチャップが大好き。マカロニチーズやステーキにもかけて食べる。幼少期の誕生日プレゼントはケチャップの瓶だった。NFLのスタープレイヤーとなったのちはその嗜好を恥ずかしがっているようであるが、ケチャップ好きを取り上げたCMへの出演、言動も多い。

広告[編集]

MVPを獲得した2018年シーズンの後、マホームズは複数の広告へのオファーを受けた。1つ目はハンツのもので、マホームズのケチャップ好きを受けてのものである。なお、このハンツは日本でもよく売られているハインツとは別の企業。続いて、オークリー、アディダスなどと契約をした。2021年8月マホームズのシグネチャーモデルとなるスニーカー「Mahomes 1 Impact FLX 」がアディダスより発売された。

ゲームソフトMadden NFL20 のカバーに選ばれている。チーフスの選手としては初。「マッデンの呪い」が懸念されたが、途中負傷欠場があったもののこのシーズンスーパーボウルMVPを獲得する活躍を見せた。またMadden 22のカバーとして、トム・ブレイディと共に起用された。Maddenのカバーに複数回選ばれるのは、ブレイディと共に初めてのケースだった。

第54回スーパーボウルでの勝利とMVP獲得の後、ブルムバーグニュースはマホームズが毎年広告で700万ドルを稼ぐようになるだろうと推定した。これはNFLでも最上位の額である。

交際関係[編集]

2020年9月1日はスーパーボウルリングが授与された日であるが、同じ日マホームズはアローヘッドスタジアムのスイートルームで、高校時代からの交際相手ブリタニー・マシューズにプロポーズをした。ブリタニーは短い間だがプロサッカー選手でを経験しており、現在はパーソナルトレーナーをしている。2人は高校2年生のときから交際を続けていて、2018年にカンザスシティに自宅を購入し一緒に暮らしていた。同、9月29日には両者はやがて親になることが、10月21日は生まれ来る子が女の子であることが発表された。2021年2月20日、第一子となる長女が生まれた。

信仰[編集]

マホームズはクリスチャンである。 母によれば彼は中学生のときに信仰に目覚めた。中学生の頃は教会の少年団に参加していた。

チャリティ[編集]

2019年の春、マホームズはNPO団体"15 and the Mahomies Foundation"を設立した。財団の使命は子どもたちの生活の向上に特化している。財団は健康とウェルネスに取り組んでいる人や団体、資金を必要とするコミュニティやその他の慈善事業をサポートする。その代表的なプログラム"15 for 15"は15の若年層向けの人や団体をサポートする。初のイベントは2019年11月に行われた。"15 for 15"はそこで、15のカンザスシティの事業に15,000ドルずつ合計225,000ドルを寄付した。

ジョージ・フロイドの事件の後、マホームズはチームメイトのタイラン・マシューや他のNFLの選手とともに映像を作成した。その映像はNFLに対して、警察の黒人に対する野蛮さと暴力へ非難を表明することを期待するもので、またかつて49ers のコリン・キャパニックとエリック・リードが国歌斉唱を拒否したことを無視したことは間違いだったと認めることを求めている。

マホームズとタイラン・マシューはカンザスシティの大統領選挙の有権者登録計画を開始した。この計画はカンザスシティの住人に対して、2020年のアメリカ大統領選挙への投票登録を呼びかけるものである。また、チームとともにチーフスの選手が投票を行うようにも活動した。さらに、NBA選手レブロン・ジェームズによるプロジェクトにも参加した。

スポーツへの投資[編集]

2020年7月28日、マホームズはMLB球団カンザスシティ・ロイヤルズのオーナーグループに少数株主として名を連ねた。

詳細情報[編集]

年度別成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

年度 チーム

試合 パス ラン ファンブル
出場 先発 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD Int サック サック
ヤード
レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD ファン
ブル数
ロスト
2017 KC 15 1 1 22 35 62.9 284 8.1 0 1 2 15 76.4 7 10 1.4 0 0 0
2018 16 16 383 580 66.0 5,097 8.8 50 12 26 171 113.8 60 272 4.5 2 9 0
2019 14 14 319 484 65.9 4,031 8.3 26 5 17 127 105.3 43 218 5.1 2 3 0
2020 15 15 390 588 66.3 4,740 8.1 38 6 22 147 108.2 62 308 5.0 2 5 0
NFL:4年 46 46 1,114 1,687 66.0 14,152 8.4 114 24 67 460 108.7 172 808 4.7 6 17 0
  • 2020年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録
  • シーズンMVP受賞年
  • はリーグ最高記録

ポストシーズン[編集]

年度 チーム 試合 パス ラン ファンブル
出場 先発 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD Int サック サック
ヤード
レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD ファン
ブル数
ロスト
2018 KC 2 2 43 72 59.7 573 8.0 3 0 8 71 98.9 5 19 3.8 1 2 0
2019 3 3 72 112 64.2 901 8.3 10 2 6 20 111.5 24 135 5.6 2 4 0
2020 3 3 76 117 65.0 850 7.3 4 2 4 27 96.4 13 52 4.0 1 1 0
8 8 191 301 63.4 2,324 7.7 17 4 18 118 100.4 42 206 4.9 4 7 0

NFL 記録[編集]

  • 連続試合300ヤードパス成功: 8試合 (タイ)
  • プレイオフを含む、連続試合10点差以上の逆転勝利 6試合
  • 最速パス10,000ヤード達成: 34試合
  • 最速100タッチダウン: 40試合
  • 通算QBレイティング (1,500試投以上): 110.7
  • 一試合当たりのパス獲得ヤード(1,500試投以上): 307.6

チーフス記録[編集]

  • 一試合最多TDパス: 6 (2018, タイ記録)
  • シーズン最多TDパス: 50 (2018)
  • シーズン最多TDパス獲得ヤード: 5,097 (2018)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ QBマホームズがチーフスと10年540億円の契約延長に合意 NFL Japan 2020年7月7日閲覧。
  2. ^ a b NFL スーパーボウル8日に開催 バッカニアーズとチーフスが対戦」『NHKニュース日本放送協会、2021年2月7日。2021年2月23日閲覧。オリジナルの2021年2月22日時点におけるアーカイブ。「父親のパットさんは大リーグで通算42勝をあげたピッチャーで1997年と98年にはプロ野球の横浜に所属し、マホームズ選手も当時、日本に住んでいました。」
  3. ^ a b c MVPマホームズの父は元横浜右腕 元通訳が幼少時代を明かす」『日刊ゲンダイ講談社、2020年2月4日、1面。2021年2月23日閲覧。オリジナルの2021年2月23日時点におけるアーカイブ。
  4. ^ MVPマホームズの父は元横浜右腕 元通訳が幼少時代を明かす」『日刊ゲンダイ』講談社、2020年2月4日、2面。2021年2月23日閲覧。オリジナルの2021年2月23日時点におけるアーカイブ。
  5. ^ McGinn, Bob (2017年4月22日). “Ranking the NFL draft prospects: Quarterbacks”. PackersNews.com. 2018年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月16日閲覧。
  6. ^ NFL Events: Combine Player Profiles – Patrick Mahomes”. NFL.com. 2020年2月3日閲覧。
  7. ^ http://www.draftscout.com/ratings/dsprofile.php?pyid=130891&draftyear=2017&genpos=QB
  8. ^ チーフスQBマホームズが18億円超えの新人契約”. NFL JAPAN (2017年7月21日). 2018年8月26日閲覧。
  9. ^ チーフス、レギュラーシーズン最終戦にQBマホームズを先発起用”. NFL JAPAN (2017年12月28日). 2018年8月26日閲覧。
  10. ^ 衝撃のトレード、チーフスがQBスミスをレッドスキンズに放出”. NFL JAPAN (2018年1月31日). 2018年8月26日閲覧。
  11. ^ スーパーボウルMVPは大活躍のチーフスQBマホームズ”. NFL JAPAN (2020年2月3日). 2020年2月3日閲覧。
  12. ^ "パトリック・マホームズらチーフスの選手たちが日本への印象を語る 50年ぶりのスーパーボウルを前に". SPREAD. 株式会社イード. 3 February 2020. 2020年2月3日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]