マスコミ不祥事

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マスコミ不祥事(マスコミふしょうじ)は、マスコミ報道機関、もしくはその組織に所属・関係する者が、その目的に好ましくない事件・よくない事件(信用失墜行為)を起こすことを言う。

マスコミの不祥事[編集]

マスコミの不祥事は、

  1. マスコミ関係者個人の非行事案
  2. 会社組織としての問題
  3. 報道機関としての信頼性の問題:誤報・虚報等

などに分類できる。

主な不祥事[編集]

テレビ局[編集]

日本[編集]

この節では主な不祥事について記述する。それ以外の不祥事については、ここでは記述しない(NHKの不祥事日本テレビテレビ朝日TBSテレビテレビ東京フジテレビなどを参照)。

日本国外[編集]

  • 2004年2月1日、スーパーボウル第38回大会のハーフタイムショーで、アメリカMTVが企画した番組の一部でジャネット・ジャクソンジャスティン・ティンバーレイクとのデュエット中に片方の胸を露出する事件を起こし、激しい非難を受けた。当初はハプニングを装っていたが、意図的な演出だったことが判明。この事件の影響で生中継したCBSが罰金処分を受けた。
  • 2011年7月6日、香港の亜州電視が“北京情報筋発”として「中国の江沢民・前国家主席が死去」と報じたが政府が公式に否定。誤報として撤回された。報道広報部門の重役が引責辞任する事態に発展。日本でも産経新聞が報道を引用し波紋が広がる。
  • 2013年7月6日、アシアナ航空214便墜落事故を報じた韓国の東亜日報放送局チャンネルA」の男性キャスターが、「韓国人でなくて中国人2人が死者と確認されてよかった。我々からすれば幸運だと思う」との発言をした。この発言について、韓国のネット上で「あまりにもひどい発言だ。キャスター失格だ」などと反発。さらに、中国のソーシャルメディア上でも「命の重さに国など関係ない。誰彼問わず死には心を痛めるのが人の道だ」、「全中国人に対し謝れ」などの批判の意見が相次いでいる[10]

新聞社[編集]

日本[編集]

この節では主な不祥事について記述する。それ以外の不祥事については、ここでは記述しない(読売新聞朝日新聞毎日新聞日本経済新聞産経新聞などを参照)。

  • 1950年9月27日、朝日新聞にて当時潜伏中だった日本共産党幹部伊藤律との単独会見に成功したとして会見記事を載せたが、実際は捏造であった。
  • 1957年10月18日、読売新聞朝刊の社会面において売春防止法をめぐる収賄事件(内通者をあぶりだすため、検察が法務省に仕掛けたガセネタ)が掲載された。読売新聞社は事実無根だと当事者から告訴され、執筆者は逮捕された。
  • 1989年4月20日、朝日新聞の写真部員が沖縄県西表島で自ら傷をつけたサンゴを撮影し、同紙に掲載した。
  • 1989年6月1日、毎日新聞にてグリコ・森永事件の犯人取り調べが行われたという記事が掲載されたが、全くの虚偽であった。
  • 1989年8月17日、読売新聞は東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の容疑者である宮崎勤のアジトが発見されたと報道したが、虚偽の内容であった。また、記事を書いた記者の名前も処分も未発表のままである。
  • 1999年8月3日付の毎日新聞中部本社版朝刊に掲載されたコラム「一語一話」の内容が、朝日新聞のコラム「天声人語」の1975年8月18日付の記事内容と同一(一部語句を書き換えている)であることが同年8月5日に発覚、毎日新聞社は記事を執筆した中部本社編集局報道センター課長を論旨退職とし、同本社編集局長と報道センター長を役職停止1ヶ月、同本社代表と常務取締役を減給とする処分とした。
  • 1999年11月、日本経済新聞の元記者が北朝鮮スパイ容疑で逮捕され、2年間の拘束の後、国外追放の形で釈放された。元記者は公安調査庁内閣情報調査室の依頼を受け、現地で入手した情報を日本政府に流していた。
  • 2004年5月26日、読売新聞にて、新潟在住のバングラデシュ国籍の男性が、国際テロ組織アルカーイダと関連があるかのように報道したが、誤報だった。
  • 2005年4月15日、産経新聞が第14回地球環境大賞の授賞式において、秋篠宮文仁親王が「お言葉」の中でフジサンケイグループの主催に言及したとする虚偽の記事を掲載した。
  • 2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故の際に、JR西日本が開いた記者会見の席で読売新聞大阪本社社会部の記者が、説明を行うJR幹部に「あんたらもうええわ。社長呼んで」などと繰り返し罵声を浴びせる姿がテレビで放映され、視聴者から批判が殺到した。
  • 2008年6月18日、朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」で、13人の死刑執行を行った鳩山邦夫法務大臣について「死に神」と揶揄。同法相や全国犯罪被害者の会(あすの会)などから強い抗議を受けた。
  • 2006年11月から2008年10月にかけて、熊本日日新聞夕刊に掲載された医療特集「ピックUP」のうち、記事の一部がNHK出版が発行する『きょうの健康』のテキストからの転用だったことが2008年12月に発覚し、記事を執筆した50代の男性編集委員を部次長・総務局長に降格させた。
  • 1989年10月から2001年までの12年間に渡って毎日新聞社の英語報道メディア毎日デイリーニューズで、低俗な内容、誇張や虚構にもとづく内容の記事が掲載・配信された。特に日本文化、および日本人に対する異常な記事が多かった。当初から「低俗」との批判が読者から寄せられていたにもかかわらず、2008年に表面化するまで毎日新聞社は全く対応しなかったばかりか、責任者の昇進を行うなど対応が後手にまわって抗議や疑問の声が拡大した。ネット上では「毎日変態新聞」という呼称が広まり、2008年のネット流行語大賞では4位にランクインした。
  • 2009年1月、ジャパンタイムスで、AERA週刊朝日の06年3月号から08年8月号までの記事11本、読売ウイークリーの01年4月号から08年7月号までの記事119本を無断で英訳してコラムにしていたことが発覚した[11]
  • 2009年3月、朝日新聞社の社員が社内のパソコンからネット掲示板2ちゃんねる上で、部落差別や経済的弱者および精神疾患への差別を助長するような内容を書き込んでいたことが判明し問題になった。
  • 2009年8月、産経新聞が開始した公式twitter上において、第45回衆議院議員選挙の選挙結果について「産経新聞が初めて下野」、「でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ」などと公式アカウント(社会部選挙取材班担当記者)が発言した事が判明し問題になった。
  • 2011年7月7日、産経新聞が“香港・亜洲電視の報道”として「江沢民・中国前国家主席が死亡」と号外まで発して報道、しかし当の亜洲電視が直後にこの情報を撤回・謝罪した。10月、当の江が公の場に姿を見せ、産経の誤報であったことが確定された。なお、中国では要人の物故は新華社中央電視台中央人民広播電台により公式発表された。
  • 2015年11月23日、新潟日報報道部長ツイッター中傷投稿事件で対レイシスト行動集団(通称しばき隊)構成員である新潟日報報道部長が水俣病訴訟弁護団長の弁護士や一般人を誹謗中傷していたことが発覚した。新潟日報社は紙面にて謝罪した。
  • 2017年6月17日、アメリカ海軍のイージス艦フィッツジェラルドが民間のコンテナ船と衝突して大破・浸水し、乗員7人が死亡した事件について、朝日新聞大阪本社編集委員が公式Twitterで「不明の乗組員にはお気の毒ですが、戦場でもないところでなにやってんの、と。」と書き込んだ。同艦は東日本大震災発生に際して被災地を救援するトモダチ作戦に参加し、行方不明者の捜索と物資の輸送に携わったこともあり、インターネットを中心に非難が殺到したことから、同委員は「米軍・コンテナ船事故に関するツイートを削除します。事故に遭われた方やそのご家族への配慮に欠け、不適切でした。不快な思いをされた方々におわびします」と謝罪するとともに当該書き込みを削除した[12]
  • 2017年12月9日、沖縄自動車道で発生した事故について産経新聞高木桂一(当時那覇支局長)が「危険顧みず日本人救出し意識不明の米海兵隊員 元米軍属判決の陰で勇敢な行動スルー」と題した自筆の論評入り記事で報じるが、内容はフェイスブックのタイムラインからの抜き書きで、当事者への直接取材はしていないことが、琉球新報による後追いで判明した、産経新聞は記事を撤回し謝罪した。[13]

日本国外[編集]

出版社[編集]

その他[編集]

国内[編集]

日本国外[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 坂本弁護士一家殺害事件 5年10ヶ月の軌跡”. 2008年6月27日閲覧。
  2. ^ “その時民放が動いた!? NHK松平アナがフリーに”. 夕刊フジ. (2007年12月20日). http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_12/g2007122004_all.html 2008年7月29日閲覧。 
  3. ^ 慎太郎「当然だ!」…日韓発言誤報TBS社員が送検”. 夕刊フジ (2004年12月15日). 2008年6月27日閲覧。
  4. ^ 納豆めぐり、捏造まだ“あるある”…「若返り」も、か”. 夕刊フジ (2007年1月31日). 2008年6月27日閲覧。
  5. ^ ◯◯移送車両にTBS社員突進!公務執行妨害で現行犯逮捕夕刊フジ2009年11月12日配信(2015年12月13日閲覧)
  6. ^ ◯◯容疑者、やせた顔で送検産経新聞公式YouTubeチャンネル(2015年12月13日閲覧)
  7. ^ “◯◯容疑者送検時に公務執行妨害、TBS社員逮捕”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2009年11月13日). オリジナル2009年11月15日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/20091115113150/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091112-OYT1T00549.htm 
  8. ^ “静岡放送記者:事件被害者の顔写真 中日新聞記者に売る”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2013年12月13日). オリジナル2013年12月15日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131215060844/http://mainichi.jp/select/news/20131213k0000m040130000c.html 
  9. ^ “「ガッテン!」に不適切表現でNHKが謝罪 「睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができる」などと行き過ぎた表現”. 産経新聞. (2017年2月27日). http://www.sankei.com/entertainments/news/170227/ent1702270010-n1.html 2017年6月24日閲覧。 
  10. ^ “アシアナ機事故で韓国キャスター失言 中国で反発広がる”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2013年7月9日). オリジナル2013年7月10日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130710114033/http://www.asahi.com/international/update/0709/TKY201307090263.html 
  11. ^ ジャパンタイムズ、朝日・読売週刊誌から無断翻訳・掲載(アサヒコム2009年1月6日)
  12. ^ “朝日編集委員、不適切ツイート「戦場でもないところでなにやってんの」 イージス艦衝突事故で”. 産経新聞. (2017年6月20日). http://www.sankei.com/affairs/news/170620/afr1706200024-n1.html 2017年8月14日閲覧。 
  13. ^ 「危険顧みず日本人救出し意識不明の米海兵隊員 元米軍属判決の陰で勇敢な行動スルー」は削除します 産経新聞(内容差し替え)
  14. ^ “FMラジオ局 プレゼントの一部発送せず”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2010年10月14日). オリジナル2015年11月7日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/20151107062821/http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/10/14/kiji/K20101014Z00000380.html 2015年11月7日閲覧。 
  15. ^ “タレント宮地佑紀生容疑者を逮捕 生放送中に蹴った疑い”. 朝日新聞デジタル. (2016年6月30日). http://www.asahi.com/articles/ASJ6Z3K6LJ6ZOIPE00G.html 2016年6月30日閲覧。 
  16. ^ a b 豪ラジオ司会者2人に非難殺到、キャサリン妃入院先の看護師死亡でAFPBB、2016年10月9日閲覧。
  17. ^ キャサリン妃入院の病院に偽電話、英女王を名乗るAFPBB、2016年10月9日閲覧。
  18. ^ キャサリン妃入院先の看護師の死を受け、問われるメディアの倫理的境界線CNN、2016年10月9日閲覧。
  19. ^ 偽の電話かけた豪ラジオ局司会者、看護師死亡で涙の謝罪AFPBB、2016年10月9日閲覧。
  20. ^ キャサリン妃に偽電話の豪ラジオ司会者、親会社から「トップDJ」に表彰AFPBB、2016年10月9日閲覧。

関連項目[編集]