ダゴンの鐘
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『ダゴンの鐘』(ダゴンのかね、原題:英: Dagon's Bell)は、イギリスのホラー小説家ブライアン・ラムレイによる短編ホラー小説。クトゥルフ神話作品の1つで、『ウィアードブック』1988年の第23号に掲載された。ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『インスマスの影』の後日談。ラムレイ作品の範囲内では他作品の知識を必要とせずに独立性が高い一編となっている。
あらすじ[編集]
英国ダーラムの炭鉱地帯ホーデンで、子供時代の友人同士だったビルとデイヴィッドは、青年時代に疎遠となるが、成人後に再会して交流を再開する。1954年の夏、デイヴィッドが結婚し、妻の提案でケトゥルトープ農場に引っ越す。デイヴィッドは農場に伝わる幽霊譚や考古物について興味を持ち、調べる。だが土地の悪影響か、夫妻は憔悴していく。さらに農場の前の住人は、インスマスから来た男だった。
主な登場人物[編集]
- ウィリアム・トラフォード(ビル) - 子供のころに一家でヨークシャーから越してきた。新聞雑誌販売店を経営する。
- デイヴィッド・パーカー - 鉱夫の息子。知的好奇心旺盛な性格。ロンドンの大学で学び帰郷した。
- ジェーン・アンダースン - 弁護士の娘で、デイヴィッドの新妻。農場の毒気にあてられて衰弱する。先祖にインスマスの人物がおり、血の作用でケトゥルトープの地に引き寄せられた。
- ジェイスン・カーペンター老 - 農場に住んでいたが失踪する。インスマス出身で、深きものどもによって娘を失い、復讐を決意している。
- 老婆 - デイヴィッドの結婚式に鳴る鐘を聴いて、「ケトゥルトープに鐘は鳴るかな」などとつぶやく。
- ダゴン - 半人半魚の神。ケトゥルトープの地下神殿に祀られ、霧状に顕現する。
収録[編集]
関連項目[編集]
- クティーラ - ラムレイの長編版(タイタス・クロウ・サーガ)では、父なるダゴンと母なるヒュドラはクティーラを護衛している。
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