バイアクヘー

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バイアクヘー(Byakhee、ビヤーキー)は、クトゥルフ神話に登場する架空の生物で、ハスター眷属の1種。初出作品はオーガスト・ダーレスの『アンドルー・フェランの手記』。

体長2・3メートルの巨大な怪物で、真空でも生きていられるほど生命力が強い。一見のように見えるが触角は短く、人間のような皮膚と目、爬虫類のような耳と口、肩と尻の付根辺りにそれぞれ鋭い鉤爪が付いた手足を左右2本1対ずつ持つ。更に尻に「フーン」と呼ばれる磁気を操る器官を持ち、これを使って飛行する。地球の大気圏内では時速70キロメートル程度だが、気圧下がればさらに早く飛ぶ事ができ、宇宙では光速の10分の1程度の速度が出せる。さらに、「カイム」と呼ばれる空間を作り、その中で光速の400倍程度の速度で飛ぶ事もできるが、その際凄まじい空腹に襲われる。背中の、蝙蝠のような毛が生えた翼は方向転換にのみ使われる。

知能が高く独自の言語を用いるが、人語も理解できる。地球の言語を話せるものもいるため、人に懐く事もある。円卓の騎士ダゴニットはフランスを訪れた際バイアクヘーに乗る空の騎士トリスタンと出会い、そこで与えられたバイアクヘーを「翼ある貴婦人」と名付けて可愛いがったところ、信頼で結ばれた[1]。人の魂を預る事も可能で、これにより普通の地球人を大気圏外へも連れて行ける。

黄金の蜂蜜酒と秘薬を口にし、魔法の石の笛を奏でてハスターを讃える呪文を唱えることで容易に召還できる。召還されたバイアクヘーが預かることができる魂は、召還者のもののみである。また、バイアクヘーが魂を預っている間、肉体は無名都市に保管されるという。

出典・脚注[編集]

  1. ^ パトリック・トーマス『Surery You Joust』(「CTHULHU UNBOUND VOL.2」ISBN 1934861146 収録)