ダニッチ

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ダニッチ (Dunwich) あるいはダンウィッチは、怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの作品に登場する架空の村。作品中ではアメリカ合衆国マサチューセッツ州北部の丘陵地帯に位置する寒村と描写されている。ミスカトニック河とラウンド山の間に、廃屋同然の家が建ち並んでいるとされる。

もともと外部との交流は少なく、少数の村人が代々近親婚を重ねつつ退廃的な生活を送っていた。1928年に起きた怪事件の後、ダニッチへの道標はアイルズベリイ街道から取り払われた。その顛末はラヴクラフトの作品『ダニッチの怪』で語られている。

登場作品[編集]

発音とカナ表記[編集]

イギリスサフォーク州に実在するDunwichen:Dunwich参照)、オーストラリアノースストラドブローク島に実在するDunwichen:Dunwich, Queensland参照)はイギリス英語式で [ˈdʌnɪ] と発音されることから、日本においてはダニッチ表記となる。

ラブクラフト作品においては、アメリカ英語式に [ˈdʌnwɪ]en:Dunwich (Lovecraft)参照)と発音されることもあるから、こちらに従えばダンウィッチ表記を用いる。なお、アメリカにおいてもマサチューセッツ州を含むニューイングランドではイギリス英語式の発音になることがある。

日本の小説家菊地秀行はアメリカにおいてクトゥルフ神話ファンの集まりに参加した際に、「ダニッチ」発音を繰り返していたら、明示的に2語に分け「ダン・ウィッチ」と訂正された体験をした旨を自作のクトゥルフ神話小説『邪神金融道』の後書きにて記している。

関連項目[編集]