毛利蘭

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毛利 蘭
名探偵コナン』のキャラクター
毛利蘭と江戸川コナン
作者 青山剛昌
黒川智花
忽那汐里
山崎和佳奈
詳細情報
愛称
蘭姉ちゃん
性別 女性
職業 高校生
家族 毛利小五郎
妃英理
国籍 日本の旗 日本
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毛利 蘭(もうり らん)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス名探偵コナン』の作品に登場するヒロイン。また、同作品に登場する架空の人物で、名前の由来はアルセーヌ・ルパンの作者である「モーリス・ルブラン」から[注 1]。米国版での名前はRan MouriをもじってRachel Moore(レイチェル・ムーア)となっている。

アニメでの声優山崎和佳奈が担当する。ドラマでの俳優黒川智花(単発第1・2作)、忽那汐里(単発第3・4作、連続ドラマ)が担当。

概要

工藤新一幼なじみ。父親は探偵毛利小五郎、母親は弁護士妃英理。新一の帰りを待つ一方で、居候であるコナンの姉的な役割を果たす。また、別居中の母に代わって毛利家の家事全般を担っており、父の悪癖を制止する歯止め役でもある。空手[注 2]を得意とする。一人称は「わたし」[注 3]

人物像

帝丹高校2年B組に在籍。年齢は登場時16歳[注 4]。誕生日は不明[注 5]。空手部の主将を務めており、都大会や関東大会での優勝経験もある[注 6]

容姿
作中で何人もの男性に声をかけられたり言い寄られることが描かれるなど美人でかわいらしく、スレンダーだがグラマーである[注 7]。それゆえ、居合わせただけの撮影現場で降板した女優の代役としてスカウトされたこともある[1]
髪型はストレートなロング(まれにポニーテールにしている)で、天然ウェーブがかっているピンと跳ねた前髪がトレードマーク[注 8]。回想シーンでは幼女時代から前髪が跳ねているように描かれているが、ロングではなかった[3]。身長は高校1年生になった時点で160センチメートル[4]
性格
温かく控えめで誰とでも仲良くなれる優しさを持つが、怪しい人物には理由も聞かずに蹴りを入れるなどの攻撃的な面や[注 9]、他人のために自分が犠牲になることをいとわないなど、無鉄砲な面もある。人のいないところでこっそり涙を流し、泣きながらでも逆境に立ち向かう意志の強さがある[7][注 10]。時系列上の過去に当たる事件[注 11]では殺人事件に遭遇したショックから、泣きじゃくったりよく眠れなかったりすることがあったが、コナンが現れて何度も事件に遭遇するようになってからは、その頻度は下がった。
基本的に犯人に同情しないコナン(新一)や小五郎とは対照的に[注 12]同情する面が見られ、たとえ自分たちの命を危険にさらすような犯人でさえも死なせないようにしている[注 13]。事件の犯人が語る動機が「切実なものや同情できるもの」であった場合には泣いたり、かばい立てすることが多い[注 14]。反対に身勝手で罪悪感のかけらもなかったり、自分や友人・知人に危害を加えたりする犯人には、激昂したり空手で容赦ない制裁を与えることがある[注 15]
推理力
新一や両親の影響から推理力に鋭い面を見せることがあり、時にはコナンも気付けなかった点を指摘したり、新一の力を借りながらも数件の事件を解決したことがある。「事件に深く関わりすぎて姿を隠さなければならなくなり、阿笠博士の作った薬で小さくなってコナンに変装している」という推理を、本来の姿に戻った新一の前で話したこともある[注 16]。しかし、自分に嫉妬した先輩の意地悪の真意に気付けないなどの鈍感な面もある。
学業成績
得意科目は国語[8]で、ライトノベルを中学時代に愛読していたり、三国志にも詳しい[注 17]が、『南総里見八犬伝』を知らなかったりもする。英語も、ネイティブに早口で話しかけられると聞き取れないが、日常会話なら可能である[4][9]。また、音楽も『月光』の第一楽章を弾けるくらいのピアノの腕前を持つ。なお、数学は苦手な模様である。
家事
全般が得意で、特に料理はさまざまな種類のものが作れるほど[注 18][注 19]。編み物はアラン模様のセーターを編めるくらいの腕前[注 20]
嗜好
「梅干のスッパ君」[注 21]のキーホルダーをかわいいと言ったり、携帯にナマコ男のストラップ[注 22]をつける、パンダの着ぐるみパジャマを着るなど、美的センスはかなり独特である。その一方、いくつか少女趣味の一面も見られる。また、恋愛映画が好きである[注 23]。新発売のマニュキュアを一目で見抜いたりするなど、おしゃれにも関心を見せている。
その他
雷が苦手であるほか、お化け怪物怪談などを怖がり、その類の話を聞いただけで悲鳴をあげている[注 24]。方向音痴であるため、単独行動を取っては迷子になる場面も多い。
ギャンブルについては麻雀ポーカーで強運ぶりを見せており、くじ運もある。
別居中の両親の仲を取りもとうとしばしば策を講じるが、たいていは失敗に終わっている。しかし、まったく無意味に終わっているわけでもなく、当初に比べると徐々に両親の仲は縮まりつつある。

身体能力

周辺状況や精神状態によって多少のばらつきは見られるが、空手を中心に高い身体能力を有している。

第1話では電柱に拳を手首の深さまでめり込ませて周囲にまでひび割れを生じさせたり[注 25]、その後もドアを蹴破るなどの描写が見られた[注 26]。武道の心得がないチンピラや刃物類を持つ凶悪犯が相手なら、余裕で返り討ちにするほど空手の格闘能力は高度なものである[注 27]。空手以外の格闘技も含めて攻撃を見ただけでその威力を見抜くとともに、相手の能力に対する洞察力も持ち合わせている[注 28]

現役プロレスラーの犯人をシャイニング・ウィザードの一撃でKOしたこともあるが[注 29][12]、人数が多い場合や相手が日本ランキングに選ばれるほどのプロ格闘家である場合は、攻撃を軽くかわされる・苦戦する・倒されるなどの描写もある[注 30][注 31]

空手で鍛えているだけに力持ちで敏捷性も高く、バク転を披露したこともある。新一や園子の台詞(せりふ)によれば、小さい頃から体力と根性があった様子[注 32]。ただしスケートは苦手。

アニメでの小五郎と違って極端な高所恐怖症とは設定されていないが、高層ビルなどの高所にはそれなりの反応を見せる。しかし、そこで危機に瀕した者がいた際には迷わず救助に動いており[13][14]、特にコナンについては消火用ホースを命綱にして彼を抱えたまま飛び降りることや、その直後に窓ガラスを蹴破って屋内へ着地することすら行っている[13]

新一(コナン)との関わり

工藤新一と毛利蘭のブロンズ像

物語開始の13年前、保育園に新一が転入してきた時からの付き合いであり[15]、彼のことになると周りが見えなくなってしまうほどに好き[注 33][注 34]で、新一が他の女性に取られそうになったり彼が自分に隠し事をしていることがわかると普段の優しさが一転し、執念深く嫉妬深い性格へと豹変(ひょうへん)する。親友の鈴木園子遠山和葉に新一との仲を冷やかされると以前は素直になれずに完全否定していたが、ロンドンへ行った際に彼から「好きな女」と告白されたのを境に[注 35]、それ以降は「新一の彼女」などと言われてもほとんど否定しなくなった。

コナンと一緒に寝たり、混浴も行っていたが、コナンの正体が新一ではないかという疑惑が生まれていた時期は、そういう行動は一切なくなった(疑惑がなくなった以降は混浴へ誘うこともある)。その後もコナンの正体が新一だと確信したことが何度かあるが、コナンや事情を知っている関係者にごまかされることがその都度繰り返され、2016年現在も「新一は事件のため遠くに行ったまま」と信じている。その一方、眼鏡を外したコナンの素顔が新一の幼少時代に酷似していると分かってからは、コナンに新一の姿を重ねることが以前よりも多く繰り返されている[注 36]。また、コナンの観察力・推理力が優れていることに気がつき、最近ではそれらを当然のように認識してもいる[注 37]。ただし、コナンが好きな相手は灰原だと思っている[注 38]

服装

服は初期でも現在でも流行ファッションを着用している[注 39]が、ガングロゴスロリのような奇抜なファッションは好まない。私服のときはオーバーニーソックス(色は黄、白、緑、黒など)を履いていることもある。

スカートは膝までの長さだったり、ミニだったり(制服のスカートは初期では膝下まである長さだったが、現在では膝上のミニになっている)と、さまざまである。また、ズボンの場合はジーンズのような長いものより、ショートパンツスパッツのようなものを履くことが多い[注 40]

通学用の靴はスニーカー(色は赤や緑)からローファーに、靴下は白の短いソックス(三つ折り)から紺色のハイソックスに替わった。なお、上着を脱いだベスト姿も時折登場する。

私用水着は露出度の高いハイレグを好むため、『天空の難破船』の公開記念特番[10]の「蘭ちゃんへの忠告」というコーナーではセクシーな水着ばかりを着用していることについて触れられている[注 41]

下着は白色であることが多い[注 42](アニメでは自主規制により映らない)。

黒の組織との接触

コナン(新一)の宿敵である黒の組織とは、自身が気付かない(組織の存在を知らない)うちにメンバーのベルモットバーボンキールと深く接触している。

ベルモット
ニューヨークで、新一と一緒に工藤有希子からシャロン・ヴィンヤードとして紹介されたのが最初の出会いである[4]。その後、通り魔に変装したベルモットが逃走中にビルから転落しかけたところを助けたことがあり[4]、蘭に助けられたことを気にかけたベルモットは以後、蘭を「エンジェル」と呼び組織と関わらせないように配慮している。蘭は、ベルモットが変装した新出医師白鳥警部佐藤刑事の見合いの場所まで、コナンや園子と一緒に車で送ってもらったり[18]、風邪で熱を出して倒れた際にニューヨーク事件を回想した後、コナンと小五郎に付き添われて診察を受けたことがある[1]。また、ベルモットに射殺されかけた灰原哀を身をていして守ろうとしたことがある[19][注 43]
バーボン
表向きには小五郎に弟子入りした探偵を名乗るバーボンこと、公安警察官の降谷零とは、毛利探偵事務所や喫茶店「ポアロ」で会話をしているほか、コナンが誘拐された[注 44]際の追跡劇では車内で抱き寄せられるなど、身体的にも深く接触している[20]
キール
表向きには日売テレビでアナウンサーをしているキールこと、CIA諜報員本堂瑛海とは、探偵である父親の小五郎に対しアイドルの沖野ヨーコを介して簡単な事件の依頼が本人から来た際に面識を持ち、会話を交わした他、彼女の家にも一晩泊まり込んでいる[21]
その他のメンバー
2016年現在では、車のトランクから飛び出した際にカルバドスに狙撃されたことと[19]、劇場版『漆黒の追跡者』でアイリッシュと戦ったことを除いて直接の接触はないが、第1話で新一とデートした際に見かけたジンウォッカのことを、「新一が妙に気にしていた、怪しげな黒ずくめの人たち」という程度には認識している[22]。新一が姿を消したのも、「黒ずくめの人たちが原因ではないか」と思っている部分もある。

補足

  • 蘭は、自身の名前を「RUN」(ラン)で「走るために生まれてきたような名前」だと、原作83巻File.10「水色の思い出」(アニメ772話「工藤新一水族館事件(前編)」)にて述べている。
  • 主人公のコナンに次いで2番目に登場回数が多い。
  • 周囲からの呼称は、コナンからは「蘭姉ちゃん」(興奮したときなど新一の口調に戻って「蘭」と言ってしまうこともある)、新一[注 45]・小五郎・英理・園子からは「蘭」、阿笠・目暮・優作・世良からは「蘭君」、歩美からは「蘭お姉さん」、元太からは「蘭姉ちゃん」、光彦・安室・男性警察関係者からは「蘭さん」、平次からは「姉ちゃん」(もしくは「探偵事務所の姉ちゃん」「毛利の姉ちゃん」)、和葉・有希子・女性警察関係者からは「蘭ちゃん」、松本小百合・ジョディからは「毛利さん」、ベルモットからは「エンジェル」、塚本数美からは「毛利」。灰原哀からは直接名前を呼ばれる機会はないが、コナンとの会話の中では「彼女」もしくは「探偵事務所の子」と呼ばれている。
  • 新一から贈られた携帯電話を愛用している[注 46]。同じく新一から贈られたストラップについているナマコ男(青山剛昌の作品・『YAIBA』の登場キャラクター)のマスコットは、そのコマでの蘭に合わせて表情が変わるという小ネタになっている。登場人物の大半がスマートフォンを使用している中で、2016年現在も前述のようにガラケーを使用している。
  • 劇場版『時計じかけの摩天楼』では、好きな色が「赤」であることが明らかになっている[注 47]
  • まじっく快斗』のヒロイン・中森青子は蘭と容姿が似ている[注 48]が、作中では怪盗キッドが1度だけ「あの手の顔には弱い」と述べているだけで、他に両者を知る中森警部や、路上で青子を見かけた蘭と園子、コナンも顔が似ていることには触れていない。
  • テレビスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』でゲストヒロインとして登場した、ヴェスパニア王国のミラ王女も蘭にそっくりで、逃亡するために入れ替わるという経験をしている。
  • 第1回キャラクター人気投票での順位は6位(116票)、2011年のTV&劇場版15周年記念のキャラクター人気投票では5位、2012年の『週刊少年サンデー』連載800回記念キャラクター人気投票では6位、『ダ・ヴィンチ』2014年5月号での好きなキャラクターランキングでは5位、『名探偵コナン 50+SDB』でのファン投票人気キャラクターランキングでは総合ランキングと1番好きなキャラランキングで3位だった。
  • 蘭の憧れの人は、「闇の男爵」(アニメ版「闇の男爵殺人事件」)に登場する元空手日本チャンピオンの前田聡(まえださとる、声 - 荒川太郎[注 49]
  • アニメのキャストクレジット順は、主人公・江戸川コナン役の高山みなみに次いで、蘭役の山崎和佳奈が2番目であることが多かったが、後に3番目の表記も見られるようになる。これは神谷明が毛利小五郎役の担当時期に山崎と前後して表記されていたためで、小五郎役が小山力也に代わってからは山崎が2番目となり、さらに高山同様に山崎も単独で離されて表記されることも多くなった(劇場版では第7作から小五郎役が(声優交代以降も)2番目となって、山崎は3番目に表記される形式が第16作目まで続いた。第17作目から山崎が2番目の表記に戻ったが、第18作目だけ3番目となっている。)[注 50]。なお、『ルパン三世VS名探偵コナン』および『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では『ルパン三世』側の次元大介役である小林清志と横並びで2番目にクレジットされている[注 51]
  • 剣勇伝説YAIBA』の最終回で、ヒロイン・峰さやかの自宅のテレビにコナンと共に映っている[注 52]
  • アニメでは母方の祖父が小五郎の回想シーンに登場しているが、孫である蘭との絡みは描かれていない。

脚注

注釈

  1. ^ 同様の例として、アニメ脚本家の高屋敷英夫が本作より前に「毛利蘭」のクレジットを使用している。
  2. ^ 出場した大会の看板に「玉真会空手」とあることから、帝丹高校空手部の流派は「玉真会」という名前であると示唆される(名前の由来は極真会館の前身である日本空手道極真会大山道場極真会館の道着の刺繍にある極真会)。
  3. ^ 極まれにだが「私」と表記されたり、「あたし」と言ったりする時もあり、幼少期は「蘭」だった。
  4. ^ ただし、アニメ版や劇場版・小説版などのエピソードによっては17歳になっている(誕生日を過ぎている)場合もある。
  5. ^ 誕生日については、母親・英理の誕生日から「10月10日よりまだ先」ということだけが判明している。
  6. ^ 関東大会での優勝は、劇場版『水平線上の陰謀』で初めて示され、後に原作でも73巻File.6「截拳道(ジークンドー)」に記載されて公式設定となった。
  7. ^ 歩美からは初対面の時に「美人だね」と言われたことがある。巨乳と言われたことがあり、元太からも初対面の時に「おっぱいでかいな」と言われたことがある。灰原からは「安産型」と指摘されている。ただし、本人にはそれらについての自覚はない。
  8. ^ 連載初期は前髪の分かれた部分に自然な形で丸くウェーブがかかっていたが、画風の変化で徐々に鋭角化していった(作者の言では「キャラの特徴」として放っておいているとのこと[要出典])。なお、2015年12月16日には現役の女性美容師が熊江琉唯をモデルにこの髪型を再現する様子が、ニコニコ生放送にて放送された[2]
  9. ^ 痴漢と間違えて世良真純を回し蹴りしたことがあり[5]、新一の家に居候していた沖矢昴を有無を言わさず蹴りつけたこともある(ただし、沖矢には倒れたふりをして受け止められた)[6]
  10. ^ 灰原哀赤井秀一は、蘭に宮野明美の雰囲気を重ねて見ており、赤井は明美を「平静を装って陰で泣いていたバカな女」と評し、「お前(蘭)によく似た女」だと述懐している。
  11. ^ 「平成のホームズ」(アニメ版「ジェットコースター殺人事件」)、「胸に秘めて…」(アニメ版「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」)の直後の「ゴールデンアップル」(アニメ版「工藤新一NYの事件」)、「ピンク色の回答」(アニメ版「緋色の探偵のプロローグ」)。
  12. ^ ただし、コナンや小五郎も自分にとって大切な人物が犯人だと知って落胆したり、切実な動機を持つ犯人に対しては、さまざまな配慮をすることもある。
  13. ^ 「狙撃可能!」(アニメ版「探偵事務所籠城事件(狙撃)」)で、探偵事務所に立て籠もった犯人を世良真純が事務所の窓へ誘導することで警察の狙撃部隊による射殺を画策したが、「新一ならそんなことはしない」と蘭はカーテンを閉めることで止めさせた。
  14. ^ 「涙で語る真実」(アニメ版「スキーロッジ殺人事件」)でコナン(新一)が園子の替わりに彼女を使い、小学校時代の恩師を犯人として挙げた際、最後にはコナンに抱きつき、声を上げて泣き崩れた。
  15. ^ 作中で描写があるのは現時点で男性のみ。ただし、女性とは知らず痴漢と間違えて世良に蹴りかかったことはある[5]
  16. ^ 黒の組織のことを知らないにもかかわらず、おおむね正しく推理した蘭の洞察力には新一も舌を巻いていた。
  17. ^ この設定は、原作者の青山に近いスタッフに三国志マニアが多かったことから自然的に発生したとのこと。
  18. ^ 原作では、焼き魚卵焼きおでんなどの一般的な和食が最も多い。作者の青山は『名探偵コナン70+SDB』にて「母親が料理下手なので独学で身に付けたのではないか」と述べている[要ページ番号]。その一方、パラレルワールドにあたる『名探偵コナン特別編』では、母の友人の家で料理をご馳走(ごちそう)になった際、コナンに「蘭姉ちゃん、料理ヘタだもんね」と言われ、むくれている[要ページ番号]
  19. ^ 中学の先輩・内田 麻美(うちだ あさみ、声 - 秦由香里)からわざと下手なレモンパイの作り方を教わった際にも、なぜかおいしく作ることができた。
  20. ^ 編みあがったセーターは新一(コナン)に贈っており、コナンが着用していた。
  21. ^ 「スッパ君」は架空のマスコットキャラクターである。
  22. ^ 買ってもらったばかりの携帯を新一のせいで水没させて壊してしまったため、代わりの携帯を買ってやるという新一に、米花水族館で販売されているナマコ男ストラップも付けるよう、蘭が指定したもの。
  23. ^ 劇場版『時計じかけの摩天楼』で新一を誘ったり、アニメ第400話「疑惑を持った蘭」では新一と一緒に観にいっている(原作「ロックをはずして…」にはないシーン)。
  24. ^ ホラー映画の怪物のような風貌の犯人に腰を抜かし、危機に陥るといった描写がある。
  25. ^ 初期ではこのような常人離れした破壊行為が見られたが、シリーズが進むにつれてこのようなことは激減している。
  26. ^ 劇場版『天空の難破船』の公開記念特番[10]でそのことに触れたスタジオ出演者に対し、蘭自身は「無我夢中でよく覚えてない」、電柱を破壊した場面については「バックれました」と返答している。また、それに合わせてパンチングマシンのスコアが「400」を表示した(大学でのボクシング経験者の20代の男性のスコアは「348」)場面も流れた。
  27. ^ コナンに攻撃してきた凶悪犯の金属バットを、素手で難なく受け止めたこともある。また、テレビアニメより表現の制約が薄いとされる劇場版やテレビスペシャルでは、多少過剰な(現実的な観念では致死級の)描写も見られる。劇場版『異次元の狙撃手』では、元アメリカ海兵隊の犯人に怒りを爆発させ、正拳連打の末に首元へ飛び後ろ回し蹴りを入れて背後数メートル先のガラスへめり込ませたほか、テレビスペシャル『江戸川コナン失踪事件』では、拳銃を突き付けてきた犯人の1人の右手首を、軽く放った左裏拳打ちの一撃でへし折っている。
  28. ^ 闇の男爵の衣装を身にまとって現れた怪人への蹴りを軽々とかわされたことにより、相手の正体を前田聡と判別した[11]。また、世良真純と初対面時に手合わせした際には、動きでそれが截拳道であると判別するとともに、かなりの実力の持ち主であることも見抜いた[5]
  29. ^ ただし、犯人は犯行を暴かれたことにひどく取り乱していた。
  30. ^ 劇場版『漆黒の追跡者』でアイリッシュと戦った際にも、自動式拳銃による至近距離からの射撃を引き金と銃口の向きを観察して紙一重で回避し、途中まで互角にわたり合ったが、隙を突かれて倒された。同じく『絶海の探偵』ではスパイ「X」と甲板上で戦った際に実力では上回っていたが、卑劣な手段で海に突き落とされた。
  31. ^ 「攻撃を軽くかわされたケース」では、前田聡が「仮面の下」(アニメ版「闇の男爵殺人事件(疑惑編)」)で、蘭たちの前に闇の男爵の衣装を身にまとって現れた際に蘭は前田に蹴りを数回繰り出しているが、軽々とかわされた。
  32. ^ 子どもの頃にしていたかくれんぼでは、天井にへばりついたり池の中に潜ったりしており、園子に「まるで忍者」と評された。
  33. ^ 幼少時からお互い両想いであるが、蘭がその想いを「恋愛感情」と完全に自覚したのは高校1年生時のニューヨークでの事件からである。
  34. ^ 「奇妙な贈り物」(アニメ版「月いちプレゼント脅迫事件」)で初めて正体に気付きかけた際、初対面したコナンに対して「新一が大好き」と発言したことをかなり恥ずかしがっており、特にコナンからゲームを「好きでしょ?」と問われると新一のことが好きだと言っていると勘違いし「好きじゃないわよ! 勘違いしないでよね!!」と否定していた。以降も正体に気付きかける度に後述の混浴の件なども含めて恥ずかしがっている。
  35. ^ 園子や和葉には「返事をした方がいい」と勧められているものの2016年現在、まだ新一に告白の返事ができていないままである。
  36. ^ 単行本77巻File.8「コナン君だよね?」(アニメ「工藤優作の未解決事件(後編)」)で、コナンが優作を「父さん」と呼んで推理を披露した際には、幼少時の蘭自身の視点でコナンの姿に当時の新一の表情まで重なったため、「コ…コナン君だよね?」と詰め寄った。しかし、とっさにコナンにごまかされたため、蘭は「驚かさないで」と言って疑惑を解消するとともに、「ただでさえ(新一と)顔が似てるんだから」と感想をコナンに述べている。
  37. ^ コナンは初期に比べると蘭の前でうっかり推理することが増えており、時折そのことに気づくとごまかすために「新一兄ちゃんに聞いた」などと説明することが多い。蘭も、平次と和葉のお守り絡みの事件でコナンが推理できるのは当然と言いながら、「何でそう思ったんだろ」と疑問に感じている[16]。また、その後別のエピソードで偽小五郎が登場した際には、コナンがすでに推理していることを見抜いていた[17]
  38. ^ 天国へのカウントダウン』で歩美がコナンには好きな人がいると言った際に「もしかして哀ちゃん?」と言っており、原作83巻File4「恋愛小説家」(アニメ759話「意外な結果の恋愛小説(前編)」)で園子がコナンが好きなのは歩美だと言ったときにも「えー、哀ちゃんでしょー!?」と言っている。
  39. ^ いったん単行本に登場した服は、以後はほとんど登場しない。
  40. ^ ドラマ版でも私服はショートパンツにオーバーニーソックスの組み合わせが多い。
  41. ^ とりわけ露出的とされたのが、「闇の男爵」(アニメ版「闇の男爵殺人事件」)で着用した紺のハイレグ、「目撃者は…!?」(アニメ版「三つ子別荘殺人事件」)、特別編「切り札」(アニメ版「白い砂浜殺人事件」)で着用したピンク色のハイレグ。ピンク色の2つはほぼ同じ水着だが、後者はさらに背中が開いている。コーナーの終わりに、コナンの「蘭姉ちゃん、水着やめようよ〜」という発言に、蘭は「本当はもっとすごいのもあるんだけどな〜」と返している。
  42. ^ 「止まらぬ涙」(アニメ版「新一の正体に蘭の涙」)で白色のショーツを着用。
  43. ^ 実際には2人とも赤井秀一に助けられた[19]
  44. ^ 実際にはコナンが自分の意思で犯人にさらわれた後、別の犯人の人質にされてしまった。
  45. ^ 保育園で出会った当初は「毛利(さん)」と呼んでいたが、原作55巻File.9「落日」(アニメ473話「工藤新一少年の冒険(後編)」)でうっかり「蘭」と呼んでしまった際に、蘭から「そのままでいい」と言われ、現在の呼び方になった。
  46. ^ 「手探りの言葉」(アニメ第172話)で園子が京極専用として新たに購入した携帯を、蘭が羨ましがっていたのを見たコナンが用意した(連載中に携帯電話が普及したことによる設定の違和感を解消するため、新一のせいで蘭の携帯が壊れていたという設定が後に追加された)もの。アニメ版では誘拐されたアニメオリジナルエピソード(第294話)の際に壊されてしまったが、後日に改めて新一からプレゼントされるオリジナルエピソード(第304話)が描かれている。
  47. ^ もっとも、この場合は違う意味合いも込められている含みがあった。
  48. ^ 「蘭は、ほとんど『まじっく快斗』の青子(笑)。どっからどう見てもそうでしょ。今は角があるから全然違うけどね。」と、作者は高山みなみとの対談で語っている[23]
  49. ^ 蘭は、「わたし、あの人にあこがれて空手を始めたの」と語っている。
  50. ^ 劇場版では4番手の工藤新一役の山口勝平と並んで山崎が3番手表記になることも多い。第7作では山口が、第10作では服部平次役の堀川りょうが3番手となったため、4番手であった。
  51. ^ 正確には栗田貫一ルパン三世役)、高山、小林の順で4番手でのクレジットとなっている。
  52. ^ 蘭のこのときの髪型は、現在のようなとがったように跳ねた前髪ではなく、コナン連載初期の丸みのある前髪だった。

出典

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  10. ^ a b 諏訪道彦 (2010年4月15日). “飛行船名探偵コナン号就航”. スワッチのアニメ日記. ytv アニメーションON THE WEB. 2016年1月14日閲覧。
  11. ^ 単行本8巻File.2「闇の男爵」 - File.7「落下地点の秘密」(アニメ68話 - 70話「闇の男爵殺人事件」)。
  12. ^ 単行本38巻File.5「汚れたヒーロー」 - File.7「狼になれなかった男」(アニメ316話 - 317話「汚れた覆面ヒーロー」)。
  13. ^ a b 天国へのカウントダウン』。
  14. ^ ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』。
  15. ^ 単行本87巻File.6「蘭GIRL(前編)」 - File.9「新一BOY(後編)」(アニメ未放送)。
  16. ^ 単行本66巻File.8「お守り奪還作戦!」 - File.10「意地悪」(アニメ573話 - 574話「恥ずかしいお守りの行方」)。
  17. ^ 単行本75巻File.3「小五郎さんはいい人」 - File.5「偽小五郎の名推理」(アニメ661話 - 662話「小五郎さんはいい人」)。
  18. ^ 単行本32巻File.11「佐藤のお見合い」 - 33巻File.2「佐藤の気持ち」(アニメ253話 - 254話「本庁の刑事恋物語4」)。
  19. ^ a b c 単行本42巻File.5「満月の夜と黒い宴の罠」 - File.10「ラットゥンアップル」(アニメ345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」)。
  20. ^ 単行本76巻 File1「コロンボでの待ち合わせ」 - File5「立体交差の思惑」(アニメ671話 - 674話「探偵たちの夜想曲(ノクターン)」)。
  21. ^ 単行本48巻File.9「ピンポンダッシュ」 - 49巻File.4「黒の組織VS.FBI 2」(アニメ425話「ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間」)。
  22. ^ 原作第6話の阿笠博士との会話より。
  23. ^ 青山剛昌「青山剛昌×高山みなみスペシャル対談!!」『名探偵コナンカラーイラスト全集―The complete color works』小学館東京都千代田区一ツ橋1丁目2番2号 住友商事竹橋ビル、2003年4月、[要ページ番号]頁。ASIN 4091998917ISBN 4091998917OCLC 675390170全国書誌番号:20411302 

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