通り魔

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通り魔(とおりま)とは自己快楽ないし「社会に対する復讐」(逆恨み)のため、面識のない他人を殺傷する人のことを指す。また行きずりの暴行事件などを「通り魔的犯行」と呼ぶ場合もある。

目次

[編集] 概要

一般に「通り魔的犯行」とされるものには二種類あり、人の多い所に出向いて手当たり次第に死傷させるケース(スプリー・キラー)と、無作為に自分の活動範囲内にいる人間を散発的に殺害するケースとがある。

前者は短時間で終息し、死亡者も出すが負傷者として助かる率も多いのに対して、後者は殺害行為という目的を達した後に行方をくらましつづけるため長期化しやすい。どちらも死傷者を複数出す点では殺人という犯罪行為だが、前者が一種の自殺行為の延長(犯行後に死刑を希望する・自殺することも多い)であるのに対し、後者は特に自身の死を望まないなどの背景的な違いも見られる。

また前者が社会に対する逆恨み的な犯行が多いのに対して、後者は特に自身の欲望のためという傾向が強い。

[編集] 都市化と通り魔

これに類する犯罪は、一般に都市など人が多い反面で人間関係が希薄な地域に限定されると考えられがちだが、過去の通り魔犯罪や連続殺傷事件などの例を見ても、都市化と必ずしも関連しない。

都市に於ける匿名性の増大は確かに現行犯逮捕以外での犯人特定に至り難い側面を持つが、発生要因自体が都市化との関連性が無い以上、都市型犯罪ではないといえる。しかしそれを抜きにしても、自暴自棄になっている犯人が無差別かつ他人から目撃されるのも厭わずに犯行に及んでいるケース(スプリー・キラー)では、過去の事例に於いても人の集中し易い都市部・繁華街のほか、学校ショッピングモールなどといった施設において被害が拡大しやすい傾向が見られる。

しかしその一方で、長期化しやすい散発的な連続殺人の場合、郊外型犯罪に類されるケースが散見される。これらのケースでは、都市周辺部で人口密度が高すぎず低すぎず、犯人が被害者を「調達し易い」という傾向が見られる。こちらは殺害することが目的であり、加えて犯人が特定層にのみ執着している場合も、そうでない場合でも、たまたま犯行への欲求を感じている犯人の目にとまった人物が被害に遭っている。

[編集] 通り魔と凶器

銃社会問題の深刻な米国などでは拳銃を使った犯行も見られるが、その一方日本でも刃物を使った犯行があり、これらの事件の影響もあってそれら道具の所持に対する規制が強化される傾向もあるものの、不審尋問などの形で調べなければ所持が判り難いことや、また何処にでもある道具を使った場合には予防しきれるものではない。

過去のケースでも自動車を使って次々に人を撥ねたケースもあって、物品の規制による予防は困難なのが実情である。ただし通り魔事件を発端として、所定の器物が規制対象となったケースもあり、米国ではコロンバイン高校銃乱射事件以降に銃規制が強化されたなどの動向がみられる。日本ではダガー秋葉原通り魔事件を契機として従来のナイフ(汎用の刃物)から「小型の」(武器武具の類)へと法的な扱いが改められ、規制対象となっている。

[編集] 通り魔の特徴

こういった犯行を人に知られずに起こす傾向を持つ者というのも過去の事件例より分析されており、以下のような類型化もあり、プロファイリングなどの形で利用されている。

ただし上に挙げたものはあくまでも一例であり、無関係な人を巻き込む殺傷事件の全てがこの類型に収まるわけではない。また自身が不幸であるという鬱憤のはけ口として犯行に及んだケースも少なくないが、これは「不幸である」という状態が主観的なものである以上、傍目には経済的に裕福な家庭に育ち幸福であろうと見られていた者が起こしたケースなどもある。

[編集] 主な通り魔事件

[編集] 日本

[編集] 脚注

[編集] 参考書籍

[編集] 関連項目

  • スプリー・キラー - 月単位ではなく、長くても一日(大抵数時間以内)に見知らぬ人を殺害する
  • 快楽殺人 - 主に性的興奮目的で被害者を惨殺する(拷問なども多用)
  • 大量殺人 - 一回の行為で大量の殺戮を行う(飛行機爆破なども含む)
  • ハッピー・スラッピング - 無差別に行きずりの人を暴行する行為。致死させるケースは稀であるが、様式的には通り魔に極めて近い。
  • 辻斬
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