佐々木蔵之介

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ささき くらのすけ
佐々木 蔵之介
本名 佐々木 秀明
生年月日 (1968-02-04) 1968年2月4日(56歳)
出生地 日本の旗 日本京都府京都市
身長 182 cm
血液型 O型
職業 俳優
ジャンル テレビドラマ映画舞台
活動期間 1990年 -
配偶者 未婚
所属劇団 惑星ピスタチオ(1990年 - 1998年
事務所 ケイファクトリー
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
テレビドラマ
オードリー
白い巨塔
離婚弁護士
医龍-Team Medical Dragon-
風林火山
ギラギラ
ハンチョウ〜神南署安積班〜
映画
間宮兄弟
アフタースクール
ぼくたちと駐在さんの700日戦争
20世紀少年
超高速!参勤交代
舞台
夏の夜の夢
半神
マクベス
『時には父のない子のように』
『クラウディアからの手紙』
『抜け穴の会議室』
『狭き門より入れ』
 
受賞
日本アカデミー賞
第38回優秀主演男優賞『超高速!参勤交代』
その他の賞
受賞歴参照
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佐々木 蔵之介(ささき くらのすけ、1968年2月4日 - )は、日本俳優である。本名、佐々木 秀明(ささき ひであき)。京都府京都市出身。ケイファクトリー所属。神戸大学農学部卒業。身長182cm、体重74kg。

略歴

1968年、洛中に唯一残る京都市の造り酒屋・佐々木酒造の次男として生まれる。兄と弟がいる。

ノートルダム学院小学校京都市立二条中学校洛南高等学校卒業。家業継承に向けて1988年東京農業大学農学部に進学するも、3年次に神戸大学農学部編入学。大学ではバイオテクノロジー酒米の研究をしていた[1]。大学卒業後の1992年、広告代理店・大広に入社(同期入社にますだおかだ増田英彦)。劇団活動と両立させていたが、約2年半の大阪本社勤務ののち退社。

神戸大学に入学した1990年、劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げに参加。1998年の『大切なバカンス』を最後に退団まで看板俳優として全作品に出演。客演も多く、関西を中心に活動していた。

退団後は上京し、テレビドラマや映画へと活動範囲を広げる。2000年NHK連続テレビ小説オードリー』で脚光を浴び、以降、脇を固める俳優として多数の話題作に出演。2006年には映画『間宮兄弟』にて映画初主演、2008年にはドラマ『ギラギラ』にてゴールデン帯での連続ドラマ初主演を果たす[注 1]2009年に始まった主演ドラマ『ハンチョウ〜神南署安積班〜』(シリーズ5より『ハンチョウ〜警視庁安積班〜』)はシリーズ化されている。

2014年3月に四代目市川猿之助主演の舞台『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語』で歌舞伎デビュー。歌舞伎役者以外の俳優が歌舞伎に出演するのは異例のことである[2]

多数のドラマ・映画に出演する一方、舞台を自身のルーツとしており、2008年を除いては毎年必ず舞台に出演している。2005年には「観客と緊密な距離で息遣いまでも感じられる舞台を、若く新しい才能と共に創りたい」[3]との思いから、演劇ユニット・Team申(チームさる)を立ち上げ、随時舞台公演を企画・出演している。なお、ユニット名は本人が申年生まれであることに由来している。

2015年10月12日、京都国際観光大使に任命される[4]

人物

特徴

  • 酒豪であり、共演者ともよく飲みに行く。実家の職業柄、利き酒も得意である。
  • トーク番組やインタビューでは京都弁を交えて話す事が多い。
  • 特に仲の良い芸能人は四代目市川猿之助。大河ドラマ風林火山』での共演をきっかけに交流を深めるようになった[5]
  • 好きな食べ物はブドウ(母親が山梨県出身であるという影響から)[6]
  • 2011年夏、沖縄で小型船舶免許1級を取得した[7]

仕事面

  • 演出家・白井晃からは「自分や物事を俯瞰で見ている眼をしている」と評されている[8]

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エピソード

  • 「蔵之介」という芸名は父親による命名である。大学1年の時、演劇サークルの先輩から新人公演に使う芸名をいきなり電話で訊かれ迷っていたところ、隣で一緒に野球中継を見ていた父親が実家の職業と大石内蔵助の名前を掛け「蔵之介」と命名した[9]
  • 大学時代に演劇サークルに入ったのは、家業を継ぐため少しでも人前に立つのが苦にならないようにするためであった。広告代理店に就職したのも販売戦略などを学ぶためであり、家業継承が念頭にあっての事だった[9]
  • 俳優になる際は、家業を継ぐ予定であったため家族から反対されたが、NHK連続テレビ小説オードリー』(2000年)に出演した頃には認めてもらい、実家の酒造からは「オードリー」という銘柄の日本酒も販売された。なお、主演ドラマ『ハンチョウ』の放送時期にも期間限定で「ハンチョウ」という銘柄の特別純米酒が販売される[10]
  • 日野・デュトロのCM「実家におすすめ 佐々木酒造」篇(2011年7月1日 - )では実父と共演している。
  • 現在は実弟が家業を継いでいる。

出演

主演は役名を太字で示す。

テレビドラマ

レギュラー出演

単発・ゲスト出演

映画

吹き替え

  • ボルト(2009年日本公開) - ボルト 役(ジョン・トラボルタ)

舞台

  • 劇団惑星ピスタチオ 退団までの全公演(1990年 - 1998年)
  • 遊気舎「地元民は怪力」(1993年)
  • 演劇集団キャラメルボックス「俺たちは志士じゃない」(1994年)
  • MOTHER「ジャンキースクエア」(1996年)
  • G2プロデュース「12人の入りたい奴ら」(1997年)
  • プラチナペーパーズ「煽動する女」(1997年)
  • 「ロマンチック・コメディ」(1998年、PARCO劇場
  • 中島らも事務所プロデュース「一郎ちゃんがいく。」(1998年)
  • 自転車キンクリートSTORE「絢爛とか爛漫とか」(1998年)
  • Bunkamura創立10周年記念特別公演「夏の夜の夢」(1999年1月)
  • NODA・MAP 第6回公演「半神」(1999年4月 - 5月、シアターコクーン
  • T.P.T「債鬼」(1999年9月 - 10月、ベニサン・ピット)
  • 自転車キンクリートSTORE「マクベス」(1999年12月、全労済ホールスペース・ゼロ
  • T.P.T「LONG AFTER LOVE」(2000年3月 - 4月、ベニサン・ピット)
  • ホリプロ「パーフェクト・デイズ」(2000年6月、世田谷パブリックシアター
  • Vamp Show(2001年6月 - 7月、PARCO劇場、大阪シアタードラマシティ)
  • LOVE LETTERS(2001年・2003年・2006年・2007年、PARCO劇場他)
  • おやすみの前に(2002年5月、PARCO劇場)
  • 二兎社「新・明暗」(2002年10月、シアタートラム
  • おはつ(2004年1月、新橋演舞場
  • 二兎社「新・明暗」再演(2004年10月、世田谷パブリックシアター)
  • 演劇ユニット・Team申公演
    • 第1回公演「時には父のない子のように」(2005年6月、三鷹市芸術文化センター)
    • 第2回公演「抜け穴の会議室」(2007年11月 - 12月、赤坂RED / THEATER)
    • 第3回公演「狭き門より入れ」(2009年8月 - 9月、PARCO劇場)
    • 第4回公演「抜け穴の会議室〜Room No.002〜」(2010年12月 - 2011年1月、PARCO劇場)
    • 番外公演〜今、僕らが出来ること〜 朗読劇「家守綺譚」(2011年9月、森ノ宮ピロティホール
    • 番外公演II〜今、僕らが出来ること〜 朗読劇「幻色江戸ごよみ」(2012年3月、PARCO劇場)
    • 番外公演III〜今、僕らができること〜朗読劇「お文の影」「野槌の墓」(2012年5月、京都・春秋座、大阪・森ノ宮ピロティホール、渋谷・さくらホール)
  • クラウディアからの手紙(2006年1月、世田谷パブリックシアター)
  • こまつ座 私はだれでしょう(2007年1月、紀伊國屋サザンシアター
  • 幽霊たち(2011年6月 - 7月、PARCO劇場)
  • 二兎社「こんばんは、父さん」(2012年10月 - 11月、世田谷パブリックシアター)
  • 非常の人 何ぞ非常に〜奇譚 平賀源内と杉田玄白〜(2013年7月、PARCO劇場) - 平賀源内[16]
  • スーパー歌舞伎II 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語(2014年3月、新橋演舞場、4月、大阪松竹座)
  • ロンドン版 ショーシャンクの空に(2014年12月、シアタークリエ)
  • マクベス(2015年7月 - 8月、PARCO劇場)

CM

その他のテレビ番組

  • にんげんドキュメント(NHK)
    • ナガセ君の小さな生きものたち(2005年10月) - ナレーション
    • 空師〜大樹と生きる仕事人〜(2007年1月) - ナレーション
  • 銘酒誕生物語シリーズ(2008年 - 、WOWOW) - ナレーション
  • スペイン 遥かなる海ガリシア 〜リアスの森へ〜(2008年9月、フジテレビ) - ナビゲーター
  • LIFE〜夢のカタチ〜(2010年4月3日 - 現在、朝日放送) - ナレーション
  • 報道写真が語る21世紀の真実(2011年12月、ヒストリーチャンネル) - ナレーション
  • BS歴史館(2012年10月 - 、NHK BSプレミアム) - ナレーション
  • 秋、黄金色の伊勢へ 佐々木蔵之介 うまし旅(2013年9月1日、TBS)
  • 孤高の頂 北アルプス槍ヶ岳(2013年9月11日、信越放送制作〈2013年9月21日、BS-TBS〉) - ナレーション
  • NNNドキュメント'15 シリーズ戦後70年「“じいちゃん”の戦争 孫と歩いた激戦地ペリリュー」(2015年2月22日、NNN系列) - ナレーション

ラジオドラマ

Webドラマ

PV

  • RIP SLYME『Hey,Brother』 - 映画『間宮兄弟』の映像より

その他

  • 知るWiiテレビ 森羅万象地球図鑑(2009年、Wiiの間配信) - ナビゲーター
  • シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展(於・Bunkamuraザ・ミュージアム、2011年3月 - 5月) - 音声ガイド
  • 東京国立博物館 特別展「京都-洛中洛外図と障壁画の美」(2013年) - 音声ガイド

受賞歴

注釈

  1. ^ 各メディアでは「連続ドラマ初主演」と報道されたが、実際には1999年に放送された深夜帯の連続ドラマ「コワイ童話『不思議の国のアリス』」で既に主演を務めている。
  2. ^ a b 同クールに同系列で放送された主演ドラマ『ハンチョウ〜警視庁安積班〜』とのコラボレーション企画によるもの。
  3. ^ 正確には、“ともだち”=カツマタ(勝俣忠信)役である。

出典

  1. ^ 佐々木酒造HP・会社概要
  2. ^ 猿之助&蔵之介、「スーパー歌舞伎」で共演決定!”. サンケイスポーツ (2013年11月7日). 2013年11月29日閲覧。
  3. ^ 舞台『抜け穴の会議室 〜Room No.002〜』公式HPより
  4. ^ 佐々木蔵之介が京都国際観光大使に就任、「超高速!参勤交代」続編は目下撮影中”. 映画ナタリー (2015年10月13日). 2015年10月13日閲覧。
  5. ^ 福山、染五郎、蔵之介…亀治郎を支えた豪華すぎる“男友達””. ダ・ヴィンチ電子ナビ (2012年8月17日). 2012年8月26日閲覧。
  6. ^ 週刊朝日 2005年4月29日号 p.44~48「マリコのここまで聞いていいのかな(263)」
  7. ^ はなまるマーケット ゲスト 佐々木蔵之介さん”. TVでた蔵(TV DATAZOO) (2012年4月9日). 2013年4月10日閲覧。
  8. ^ 雑誌『アクチュール』2011年7月号 より。
  9. ^ a b 週刊現代 2014年7月5日号 p.78-80「私の地図 あの場所へ帰りたい(第196回)俳優 佐々木蔵之介」
  10. ^ 「A-Studio」 2009年6月5日(金)放送内容”. カカクコム (2009年6月5日). 2016年4月4日閲覧。
  11. ^ 広瀬すず、1月連ドラ『怪盗 山猫』で天才ハッカー役 亀梨&成宮と初共演”. オリコン (2015年12月7日). 2015年12月7日閲覧。
  12. ^ 佐々木蔵之介×坂口健太郎×滝藤賢一、竹内結子主演ミステリー「残穢」に出演”. 映画.com (2015年7月10日). 2015年7月10日閲覧。
  13. ^ 岡田准一主演『エヴェレスト』 風間俊介、佐々木蔵之介ら出演者発表”. オリコン (2015年9月19日). 2015年10月30日閲覧。
  14. ^ 黒川博行氏『破門』が映画化 佐々木蔵之介&横山裕W主演”. オリコン (2015年10月19日). 2015年10月19日閲覧。
  15. ^ “野村萬斎主演作クランクイン目前、猿之助、貴一、蔵之介、浩市共演のエンタメ時代劇”. 映画ナタリー. (2016年4月6日). http://natalie.mu/eiga/news/182428 2016年4月6日閲覧。 
  16. ^ “佐々木蔵之介、小柳友とのキスシーンに大照れ「ドキッとした」”. ORICON STYLE. (2013年7月8日). http://www.oricon.co.jp/news/movie/2026385/full/ 2013年7月9日閲覧。 
  17. ^ “佐々木蔵之介と黒木華がCM初共演 名曲「北の国から」をバックに雄大な作品に”. ORICON STYLE. (2016年3月16日). http://www.oricon.co.jp/news/2068550/full/ 2016年3月16日閲覧。 
  18. ^ 「正統派の人」佐々木蔵之介を表彰”. 日刊スポーツ (2008年3月13日). 2014年2月27日閲覧。
  19. ^ 2010年『ベストスマイル』著名人に松下奈緒&佐々木蔵之介が選出”. ORICON STYLE (2010年11月8日). 2014年2月27日閲覧。
  20. ^ 第38回日本アカデミー賞最優秀賞発表!、日本アカデミー賞公式サイト、2015年1月16日閲覧。

外部リンク