伊奈駅
伊奈駅 | |
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伊奈駅 | |
いな INA | |
◄*豊橋 (5.0 km) (1.6 km) 小田渕► | |
所在地 | 愛知県豊川市伊奈町南山新田292-1 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 名古屋本線 |
キロ程 | 5.0 km(豊橋起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面3線 (単式・島式複合型) |
乗車人員 -統計年度- |
1,466人/日(降車客含まず) -2008年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)9月1日* |
備考 |
* この間に平井信号場有(1.2km先) ** 伊奈信号所より駅に格上げ。 |
伊奈駅(いなえき)は、愛知県豊川市伊奈町南山新田にある、名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線の駅である。
駅概要
急行と準急(名古屋方面からの到着のみ)と普通のほか、快速特急(朝に名古屋方面のみ。当駅に停車する列車は全て次の国府駅にも停車)、特急(名古屋方面は朝のみ、豊橋行きは平日は朝・深夜とも、土休日は深夜のみ停車)が数本停車する。当駅から発車する準急はない。[1]これらが停車する理由は当該時間帯はほとんどの急行が当駅または国府で折り返しとなっており間隔が開くのを避けるためである。
駅の乗降客は多くはないものの、隣の豊橋駅へはJR飯田線と線路を共有しているため毎時6本しか乗り入れできないという制約があり、普通列車、臨時列車、団体列車、試運転列車、回送列車の全てが当駅で折り返す。そのため当駅 - 豊橋駅間で乗車できるのは、一部時間帯を除き毎時2本の急行のみである。
始発列車に名古屋方面の当駅発の特急(2200系+3100系または3150系の8両)が設定されているほか、朝のラッシュ時には、伊奈駅発の急行等も数本あり、豊橋発の列車本数が限られているのを補完する形になっている。また夜(当駅に特急が停車する時間帯)は、豊橋着の列車が殆ど特急となるため、伊奈止まりの急行等も同様に数本存在する。
さらに2006年4月29日改正で、初めて伊奈止まりの特急も新設された(1200系)。これは、それまで国府止まりであった列車を、伊奈まで延長運転したものである。この特急は伊奈駅で停泊後、名古屋方面へ向かう(平日は下記の急行豊橋行き。土休日はそのまま始発)。2008年の改正で平日のみもう1本増えており、平日の伊奈止まりは2本になっている。 また面白いのは、平日の伊奈6:49発急行豊橋行き(2200系8両)は、伊奈が始発駅である。つまり、通過駅を一つも持たず、一駅区間だけを走行するという珍しい急行列車である(2003年のダイヤ改正で設定。それまでは回送列車であった。JR飯田線の下地駅、船町駅は名鉄の管轄ではないので通過する)。なお、この急行は豊橋に到着した後、一部特別車特急岐阜行きとなって名古屋方面へ折り返す。このほか、平日朝1本のみ当駅で車両を交換する快速急行豊橋行き(名鉄岐阜駅7:02始発。3500系8両→1200系6両)があったが、2008年12月27日のダイヤ改正で、特急豊橋行き(新可児駅6:36始発)に変更されたため、車両交換は無くなった。
この駅から下地駅、船町駅へ行きたい場合、いったん豊橋駅まで抜けて、JR線の切符に買い直した上で飯田線の普通列車で折り返すことになる。もしくは、徒歩で飯田線の小坂井駅へ行き(徒歩8分ほど)、そこから飯田線の豊橋行き普通列車に乗る方法もある。どちらの場合も一部の普通列車は下地駅と船町駅を通過するので乗り間違いに注意。
当駅から東岡崎、名古屋方面の乗車券(片道、往復、定期券、回数券)を所持する人で、豊橋駅まで乗車し折り返し乗車をすると伊奈~豊橋間の往復運賃が別途必要になる旨の掲示がある。
当駅で購入は不可能だが(豊橋駅、金山駅、名鉄名古屋駅で発売)「なごや特割2平日」(2枚組み1700円)[2]「なごや特別2土休日」[3](2枚組み1500円)利用可。なお名鉄名古屋駅までの大人1人の運賃は1020円であり、なごや特割2平日1枚あたり170円、なごや特割2土休日1枚あたり270円差がある。
駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ橋上駅である。2番ホームが単式、3・4番ホームが島式である。尚、橋上駅舎化されても、自動改札機は導入されないでいたが、トランパス導入時に2機設置された。ICカードmanacaの使用は可能である。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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2 | ■名古屋本線 | 下り | 東岡崎・名古屋・岐阜・犬山・中部国際空港方面 | |
3 | ■名古屋本線 | 上り | 豊橋行き | |
4 | ■名古屋本線 | 下り | 東岡崎・名古屋・岐阜・犬山・中部国際空港方面 | 普通列車・当駅始発の急行等 |
従来は、番線表示も1 - 3番線表示であったが、橋上駅舎化される際に、2 - 4に振り替えられた。これは、橋上駅舎化する際に、従来存在しなかった下り副本線の用地を確保し、そこを1番線として使用できるようにしたためであるが、今のところ、1番線を作らなくても対応できるため、欠番線となっている。現在、1番線用地は駐車場として使用されている(豊橋方には、一部未整備の用地を見ることが出来る)。
現在は、3番線から名古屋方面へ発車する電車は1本もない。
改札を入ったところに方面別に反転フラップ式案内表示機が設置されている。豊橋方面は、朝と深夜の特急特別停車時間帯を除いて、「急行 豊橋」が表示されたままとなっている。また、備考欄には他の駅では見られない、「前(後)2両 締切扱い」のコマも入っている。
橋上駅化に伴う配線変更以前は(旧)4・5番ホームも存在したが、有効長が短く未舗装であり、晩年は留置専用で乗降に利用することはほとんどなかった。現在このエリアには留置線が5本あり、その内最も西側の1線は下り方へも発車可能となっている。
構内通過制限速度は豊橋方のポイントが100km/h、国府方が110km/hと120km/h区間側が高くなっており、この点は新清洲駅に類似している。また、配線変更に際して上り線の小田渕駅 - 当駅間に閉塞信号機が増設された。
利用状況
愛知県の統計によれば、1日平均の乗車人員は、平成19年度1,454人、平成20年度1,466人である。愛知県内の名古屋本線の駅では、55駅中34位である。
駅周辺
駅の西側は工場が多い。
- 東海道本線西小坂井駅(徒歩約10分)
- 飯田線小坂井駅(徒歩約8分)
- 愛知県道384号小坂井御津線
- 豊川市小坂井支所(旧・小坂井町役場)
- 豊川市立小坂井中学校
- 豊川市立小坂井東小学校
- カゴメ小坂井工場
- 日本トレクス本社 - トレーラ・バンなどの製造・販売
- 雪印メグミルク豊橋工場
- 富士紡績(フジボウ)小坂井工場
- ベガス豊川店 (パチンコホール。店内にミニストップを置く。旧・日本ゼニスパイプ工場跡地)
- 第二青山病院
- 豊川信用金庫小坂井支店
- ひまわり農協
- 小坂井支店
- やすらぎ会館小坂井 - 小坂井支線が小坂井駅へ向かってカーブしていた部分の跡地
バス
- 西口に豊川市コミュニティバスゆうあいの里小坂井線の「伊奈駅前萬楽」バス停があり、JR西小坂井駅から当駅、市民病院、市役所、ぎょぎょランドを経由してゆうあいの里までを結んでいる。
- 2008年11月より総合青山病院による病院アクセス用無料巡回バスが、東口(小坂井中学校前)から出ている。バス停は無いので、乗車の際には注意が必要。旧・小坂井町内3駅と、新・旧青山病院を結んでいる。2011年3月31日で廃止された。
- 1975年まで駅南の県道小坂井御津線に伊奈バス停(豊橋駅、御津町方面)があったが、ワンマン化による経路変更で廃止されている。
歴史
かつて、伊奈駅からは飯田線小坂井駅まで延びる小坂井支線が分岐していた。 名鉄名古屋本線の前、1927年に伊奈信号所を設け、伊奈信号所から吉田駅(現在の豊橋駅)までの新線を開通させ豊橋乗り入れを果たした。
当駅南方東側の留置線2本は同線の名残りである。またそれ以南にも4線分の架線柱が残るなど現在でも小坂井支線の廃線跡を見ることができる。
- 1927年(昭和2年)
- 1954年(昭和29年)12月25日 - 豊川線全通に伴い、小坂井支線廃止。
- 1974年(昭和49年)9月17日 - 名鉄の白紙ダイヤ改正により、日中の発着列車をそれまでの準急(小田渕停車)毎時1本のみから急行毎時2本と普通同2本(当時は豊橋発着と当駅折り返し各1本)へと増発。
- 1982年(昭和57年)3月21日 - 本線特急の増発に伴い、日中の普通列車がすべて当駅折り返しとなる。
- 1996年(平成8年)3月 - 橋上駅化、留置線増強。
- 2005年(平成17年)3月15日 - トランパス導入。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
隣の駅
- 名古屋鉄道
- ■名古屋本線
脚注
- ^ 藤川、男川両駅が準急停車駅になる前は準急の発車があった。かつての準急は現在は基本的に東岡崎で種別変更を行っている。
- ^ なごや特割2平日・ - 名古屋鉄道(2012年4月3日閲覧)。
- ^ なごや特割2土休日・ - 名古屋鉄道(2012年4月3日閲覧)。
関連項目