マーヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Peace Crimber (会話 | 投稿記録) による 2020年12月15日 (火) 15:50個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (デフォルトソート変更)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

マーヤー (サンスクリット: माया Māyā) は、インドの宗教やインド哲学に現れる概念である。

元来、ブラフマーなどが用いる神の力・神秘的な力を意味し、その後、幻影という意味に変化した。人を幻惑させる力という意味で、「幻力」と訳されることもある。

インド哲学では、シャンカラなどにより、現実世界がマーヤー(幻影)であり、真実の世界を覆い隠しているとされ、ショーペンハウアーも『意志と表象としての世界』にて物自体である意志の単一性・本質を覆い隠している、物自体の客体である表象における数多性(個別化の原理)の説明としてマーヤーを用いている。


関連項目