アイリスオーヤマ

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アイリスオーヤマ株式会社
IRISOHYAMA INC.
アイリスオーヤマ本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
980-8510
宮城県仙台市青葉区五橋二丁目12番1号
設立 1971年昭和46年)4月14日
(大山ブロー工業株式会社)
業種 その他製品
法人番号 3370001006799 ウィキデータを編集
事業内容 生活用品の企画、製造、販売
代表者 代表取締役社長 大山健太郎
資本金 1億円
売上高 単体1100億円
連結3030億円(2015年3月期)
純資産 550億円(2011年3月現在株主資本)
従業員数 2872名(2015年1月現在)
決算期 3月末
主要株主 オーヤマ 52.1%
大山健太郎 30.7%
大山富生 3.8%
主要子会社 #関連会社参照
関係する人物 大山森佑(創業者)
外部リンク http://www.irisohyama.co.jp/
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アイリスオーヤマ株式会社(英:IRISOHYAMA INC.)は、家庭用プラスチック製品の製造と販売が主業務で宮城県仙台市青葉区に本社をおく企業である。

会社概要

大阪府東大阪市で在日韓国人2世[1]の大山森佑が創業したプラスチック製品の町工場である大山ブロー工業社を、1964年に森佑の急逝に伴い大山健太郎(1945年 - )[2]が19歳で引き継ぐ。1971年法人化して大山ブロー工業株式会社へ改組し、1989年に本拠地を政令指定都市移行間もない仙台市へ移転し、1991年に現社名へ改称する。後に家庭用半透明収納ケースの販売数量が爆発的に増加して会社が大きく成長し、現在はホームセンターなどに様々な製品を納入している[3]

家庭用プラスチック製品の製造と販売を得手とし業界国内最大手で利益率は極めて高い。現在はプラスチック製品を主に収納やインテリア用品、園芸用品、ペット用品、日用品生活家電LED照明、資材などを取り扱う。日本国内6社、中国3社、アメリカ2社、ヨーロッパ1社、韓国1社にグループ企業がある。

業界最大手の企業であるが、会社法上の大会社の要件である「資本金5億円以上」「負債200億円以上」は満たしておらず、いわゆる中小企業に分類される会社である。

仙台市に本拠を構えるプロスポーツチームと結び付きが強く、2004年よりベガルタ仙台のメインスポンサーとしてユニフォーム胸部分[4]に、2009年からは東北楽天ゴールデンイーグルスのスポンサーとしてユニフォーム左胸部分に、それぞれ企業ロゴを刺繍させている。

2012年8月に旧仙台三和ビルディングを全面リニューアルしたアイリス青葉ビルが開業し、5階から8階のオフィスフロアにグループ会社オーヤマの事務所、地下1階に当社製品も取り扱う「シンプルスタイル仙台店」が、青葉区北目町の旧店舗から移転して入居している。

沿革

  • 1958年4月 - 先代・大山森佑が大阪府東大阪市で大山ブロー工業社を創業する。
  • 1964年7月 - 大山健太郎が代表者に就任する。
  • 1971年4月14日 - 大阪府東大阪市長栄寺一丁目28番地に大山ブロー工業株式会社を資本金300万円で設立する。
  • 1981年1月 - ガーデニング用品を発売する。
  • 1987年1月 - ペット用品を発売する。
  • 1988年1月 - 収納用品を発売する。
  • 1989年
    • 2月 - 日用品を発売する。
    • 10月 - 事務用品を発売する。
    • 12月16日 - 本社を大阪府東大阪市長栄寺17番24号から仙台市青葉区五橋一丁目1番17号に移転する。
  • 1991年9月 - 商号をアイリスオーヤマ株式会社に変更する。
  • 1992年3月 - 角田I.T.Pが完成する。
  • 1993年3月 - 本社新社屋が完成する。
  • 2001年9月 - 経営破綻したチトセ株式会社が営業譲渡され、後に「アイリスチトセ株式会社」とする。
  • 2005年10月 - シャープと共同開発したペットと暮らす家庭向け空気清浄機を発売[5]する。
  • 2006年3月 - 新日鐵グループであるニッテツ・ファイン・プロダクツ株式会社のカイロ事業営業権を譲受し、アイリス・ファインプロダクツ株式会社として使い捨てカイロ事業を開始する[6]
  • 2007年
    • 1月 - マスク事業を開始する。
    • 10月 - シンヨー化成株式会社を子会社にする。
  • 2008年
    • 2月 - ソーコー株式会社の全事業[7]営業権を譲受し、4月にアイリスソーコー株式会社として事業を開始する
    • 12月 - グループ会社の式会社オーヤマが、宮城県でホームセンターダイシン」を運営する株式会社ダイシンを完全子会社化[8]し、後に宮城野区へ本社を移して2009年7月にアイリスプラザが吸収合併して同社ダイシンカンパニーとしている。
  • 2009年8月 - LED電球「ECOLUX(エコルクス)」を発売し、LED照明事業を開始する。
  • 2010年
    • 5月 - 家具製造メーカーホウトクに対するTOBが成立したと発表して翌月に完全子会社化する。
    • 11月 - LED電球「ECOLUX」に業界初のプラスチックボディタイプを追加発売する。
  • 2011年10月 - 当社鳥栖工場に隣接するパナソニック ファクトリーソリューションズ鳥栖事業所跡を取得し、LED照明と家電製品の自社初国内生産拠点の鳥栖第二工場として2012年1月に稼働する。
  • 2012年
    • 8月 - 仙台三和ビルディングを改装して「アイリス青葉ビル」を開業する。
    • 11月 -
      • LEDシーリングライト 高効率タイプの発売を機にLED照明のブランド名を「ECOHiLUX(エコハイルクス)」に変更する。
      • 業界初の据置型の2口IHクッキングヒーターを発売する。
  • 2013年4月 - 株式会社舞台ファームと共同出資で、精米事業会社アグリイノベーション株式会社を設立する。
  • 2014年4月 - 関連会社アイリスプラザが、ホームセンター「ユニディ」を運営する株式会社ユニリビングの株式を三井不動産から取得して子会社[9]とする。
  • 2016年2月8日 - 充電式スティッククリーナーIC-S7L、KIC-S7Lシリーズの電池カードリッジの無償交換を発表。理由は「発火の恐れがあるため」とし[10]、現在3件の発火を確認したという[11]

工場・支店・営業所

関連会社

スポンサー番組

スポンサーは、原則として全国ネット番組のみであり、宮城県ローカル番組のレギュラー提供番組は無い。大阪発祥の企業であるため、大阪製作の番組のスポンサーになることが多い。かつては「JCBクラシック仙台」(6月第1週の日曜日放送)の最終日の番組提供も行っていたが、仙台放送フジテレビ系列全国ネットであり、ローカル番組の提供は今のところ無い(2006年は6月4日夕方4時5分~5時40分まで放送)。 2006年8月は、自社製シュレッダーによる幼児の指切断事故[12]のため提供クレジットを自粛し、お詫び及び交換を促すCMに差し替えられていたが、同年9月より通常のTVCM放映を再開している。

現在

過去

脚注

  1. ^ 梅沢正邦著『失敗するから人生だ。』東洋経済新報社、2013、P123
  2. ^ 大山健太郎は在日韓国人3世にあたり、在日であることを昔からオープンにしている。2003年に日本国籍を修得している。本人曰く、表面的には在日であることを理由に差別を受けたことはないという。 前掲梅沢(2013)より
  3. ^ TBS系「がっちりマンデー」・2011年7月3日放送分
  4. ^ 前年までは背中部分
  5. ^ 2006年10月にペットと暮らす家庭向け加湿空気清浄機を発売
  6. ^ 2007年10月に脱酸素剤事業営業権も同社が事業譲受する。
  7. ^ 人工芝の製造販売、ゴルフ練習場の設計施工など土木工事業、プラスチック家庭用品製造販売等
  8. ^ アイリスがダイシン買収 経営再建へ子会社化”. 河北新報社 (2008年12月2日). 2008年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月5日閲覧。
  9. ^ アイリスオーヤマ/三井不動産からホームセンターのユニディを買収”. 流通ニュース (2014年4月2日). 2014年5月5日閲覧。
  10. ^ [http://www.irisohyama.co.jp/safetyinfo/stickcleaner.html “アイリスオーヤマ製『充電式スティッククリーナーIC-S7L、KIC-S7L』 電池カートリッジ交換のお知らせ”]. アイリスオーヤマ. (2016年2月8日). http://www.irisohyama.co.jp/safetyinfo/stickcleaner.html 2016年2月8日閲覧。 
  11. ^ “充電式掃除機の電池発火の恐れ アイリスオーヤマが2万7千個交換”. 産経ニュース. (2016年2月8日12時27分). http://www.sankei.com/economy/news/160208/ecn1602080013-n1.html 2016年2月8日閲覧。 
  12. ^ シュレッダーによる指切断事故相次ぐ ウィキニュース・2006年8月24日

関連項目

外部リンク