伊藤敦樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊藤 敦樹
名前
愛称 アツキ
カタカナ イトウ アツキ
ラテン文字 ITO Atsuki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1998-08-11) 1998年8月11日(25歳)
出身地 埼玉県浦和市(現:さいたま市緑区
身長 185cm
体重 78kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 浦和レッズ
ポジション MF / DF
背番号 3
利き足 右足
ユース
2011-2013 浦和レッズジュニアユース(さいたま市立木崎中学校
2014-2016 浦和レッズユース(埼玉県立大宮南高等学校
2017-2020 流通経済大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2021- 浦和レッズ 97 (7)
代表歴2
2023- 日本の旗 日本 3 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月6日現在。
2. 2023年10月13日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

伊藤 敦樹(いとう あつき、1998年8月11日 - )は、埼玉県浦和市(現:さいたま市緑区)出身のプロサッカー選手Jリーグ浦和レッズ所属。ポジションはミッドフィールダーディフェンダー日本代表

略歴[編集]

プロ入り前[編集]

浦和レッズのアカデミーで6年間育成され、ユースではトップ下など主に攻撃的MFとしてプレーしたが、トップチームには昇格できず流通経済大学へ進学(同期に加藤千尋アピアタウィア久野々村鷹人[1]。大学ではゲームメイクを持ち味にボランチとしてプレーして1年時から頭角を現し、U-19全日本大学選抜EASTに選出されてアジア大学サッカートーナメントにてMVPを受賞。チーム事情もあり2年次の夏からはサイドバック、3年次の後期からはセンターバックとしてもプレーして守備力も磨いた[2][3][4][5]。2019年の天皇杯では2回戦で浦和レッズとの対戦が実現し、同試合にスタメン出場した[6]。4年時にはチームの主将を務め、エースナンバーの背番号10を背負った。2020年6月、2021年シーズンからの浦和加入内定、および特別指定選手指定が発表された[7]

浦和レッズ時代[編集]

2021年、正式に浦和レッズへ加入。2月27日、J1リーグ開幕戦のFC東京戦でスタメン&フル出場し、プロデビューを飾った[8]。5月5日、ルヴァンカップ・グループステージの柏レイソル戦でプロ初ゴールを決めた[9]。11月20日、第36節の横浜F・マリノス戦でJ1初ゴールを決めた[10]。プロ1年目でボランチのレギュラーとなり、公式戦53試合出場で3得点という結果を残した。

同経路を辿った宇賀神友弥の移籍に伴い、2022年から背番号「3」に変更した。2023年5月31日、J1第11節のサンフレッチェ広島戦で、後半ATに逆転決勝ゴールを決めて勝利に貢献した。シーズン通して活躍し、初のJリーグベストイレブン受賞を果たした。

日本代表[編集]

2023年6月のキリンチャレンジカップ2023で体調不良のため離脱した川村拓夢の代替選手として追加招集され、日本代表に初選出された[11]。招集翌日の6月15日に豊田スタジアムで行われたエルサルバドル戦に76分から途中出場し、日本代表デビューを飾った[12]。9月12日、トルコ戦でスタメンに抜擢されると、代表初ゴールを記録しチームの勝利に貢献した[13][14]。ブラジルのメディアGloboはこのゴールについて「サムライの攻撃は、まるで刀のような一撃でトルコに致命傷を負わせた」と称賛した[15]

人物・エピソード[編集]

実家は浦和駒場スタジアムから徒歩10分のところにあり、幼少期の頃からレッズサポーターの両親とともに家族でホーム・アウェー問わずスタジアムへ足を運んでゴール裏で応援し、2007年のACL初制覇の時も決勝のスタンドに駆けつけた。練習を見に大原サッカー場へ通い、選手の出待ちをして貰った自身の名前入りのサイン色紙を家に30枚以上飾っていた[2][4]

2023年12月31日、一般女性との入籍を発表。

所属クラブ[編集]

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2018 流経大 28 - - - 1 0 1 0
2019 13 - - 2 0 2 0
2021 浦和 17 J1 36 1 12 2 5 0 53 3
2022 3 28 4 4 2 2 0 34 6
2023 33 2 6 0 3 2 42 4
2024 -
通算 日本 J1 97 7 22 4 10 2 129 13
日本 - - 3 0 3 0
総通算 97 7 22 4 13 2 132 13
  • 2020年 特別指定選手としての公式戦出場無し

その他の公式戦

国際大会個人成績 FIFA
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
AFCACLクラブW杯
2022 浦和 3 9 0 -
2023/24 4 0 3 0
通算 AFC 13 0 3 0

その他の国際公式戦

タイトル[編集]

クラブ[編集]

浦和レッズJrユース
浦和レッズユース
流通経済大学
浦和レッズ

個人[編集]

選抜歴[編集]

  • U-19全日本大学選抜(2017年)
  • 関東大学選抜A(2020年)

代表歴[編集]

出場大会[編集]

試合数[編集]

  • 国際Aマッチ 3試合 1得点(2023年 - )


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2023 3 1
通算 3 1

出場[編集]

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会
1. 2023年6月15日 日本の旗 豊田 豊田スタジアム エルサルバドルの旗 エルサルバドル ○6-0 森保一 キリンチャレンジカップ
2. 2023年9月12日 ベルギーの旗 ヘンク セゲカ・アレーナ トルコの旗 トルコ ○4-2
3. 2023年10月13日 日本の旗 新潟 デンカビッグスワンスタジアム カナダの旗 カナダ ○4-1

ゴール[編集]

# 開催年月日 開催地 対戦国 勝敗 試合概要
1. 2023年9月12日 ベルギーの旗 ヘンク トルコの旗 トルコ ○4-2 キリンチャレンジカップ2023

脚注[編集]

  1. ^ 強者たちが流通経済大で挑戦、新入部員に流経大柏10番MF本田、MF関、東邦CBアピアタウィア、綾羽CB野々村、新潟FW堀ら”. ゲキサカ (2017年2月25日). 2021年1月16日閲覧。
  2. ^ a b 安藤隆人 (2020年6月25日). “「レッズ以外の選択肢はなかった」駒場育ちの流経大MF伊藤敦樹が掴んだ念願の浦和入団内定と“恩師”大槻監督への想い”. サッカーダイジェストWeb. http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=75269 2021年7月10日閲覧。 
  3. ^ 伊藤敦樹(インタビュアー:竹中玲央奈)「【NEXTSTARS連載】「次は自分が中心となって、全国制覇をしたい」|伊藤敦樹(流通経済大)」『サッカーキング』、2020年12月17日http://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/univ/20201217/1149424.html2021年7月10日閲覧 
  4. ^ a b 杉園昌之 (2021年1月22日). ““浦和っ子”の伊藤敦樹と「覚悟」を示した大久保智明、大卒コンビの誓い”. 浦和レッズニュース. https://news.line.me/detail/oa-urawaredsnews/vfw96h78l76w 2021年7月10日閲覧。 
  5. ^ 飯尾篤史 (2021年2月19日). “必ずレッズに戻る。そう誓った伊藤敦樹を勇気づけた2人の欧州組の存在とは”. 浦和レッズニュース. https://news.line.me/detail/oa-urawaredsnews/jgm2067mjk3h 2021年7月10日閲覧。 
  6. ^ 関東リーグ最下位の流経大に大苦戦…前回王者の浦和、エヴェルトンV弾で辛くも初戦突破”. ゲキサカ (2019年7月3日). 2021年1月16日閲覧。
  7. ^ 流通経済大学 伊藤敦樹選手 2021シーズン新加入内定のお知らせ』(プレスリリース)浦和レッドダイヤモンズ、2020年6月25日http://www.urawa-reds.co.jp/topteamtopics/%E6%B5%81%E9%80%9A%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%A4%A7%E5%AD%A6-%E4%BC%8A%E8%97%A4%E6%95%A6%E6%A8%B9%E9%81%B8%E6%89%8B-2021%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E6%96%B0%E5%8A%A0%E5%85%A5%E5%86%85%E5%AE%9A/2021年1月16日閲覧 
  8. ^ 大卒ルーキーが開幕スタメンに抜擢!! 「小さい頃からの夢」を叶えた浦和MF伊藤敦樹”. ゲキサカ (2021年2月27日). 2021年2月27日閲覧。
  9. ^ 浦和レッズ、後半ATの2点で追いついて柏レイソルと3-3ドロー。大混戦のまま最終節へ【ルヴァンカップ第5節】”. フットボールチャンネル (2021年5月5日). 2021年5月6日閲覧。
  10. ^ 浦和、ルーキーMF伊藤敦樹がJ1初ゴール! DF酒井宏樹も復帰し、横浜Mに2―1勝利 スポーツ報知(2021年11月20日)2021年11月20日閲覧。
  11. ^ SAMURAI BLUE 選手変更のお知らせ キリンチャレンジカップ2023 エルサルバドル代表戦(6/15 愛知/豊田スタジアム)ペルー代表戦(6/20 大阪/パナソニック スタジアム 吹田)』(プレスリリース)JFA.jp、2023年6月14日http://www.jfa.jp/samuraiblue/news/00032310/2023年6月14日閲覧 
  12. ^ 西山紘平 (2023年6月15日). “「タイミングや運もあって…」追加招集のMF伊藤敦樹が練習なしで異例の“ぶっつけデビュー””. ゲキサカ. http://web.gekisaka.jp/news/japan/detail/?386341-386341-fl 2023年6月15日閲覧。 
  13. ^ 日本放送協会. “レッズ 伊藤敦樹選手 代表初ゴール サッカー 日本対トルコ|NHK 埼玉県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年9月21日閲覧。
  14. ^ 石川秀和. “【データ】「浦和の誇り」伊藤敦樹が代表初ゴール 浦和所属選手の国際Aマッチ得点は5年ぶり - 日本代表 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年9月21日閲覧。
  15. ^ 「まるで刀のような一撃」伊藤敦樹の豪快ゴラッソをブラジルメディアが称賛! トルコ戦のMOM選出と高評価「オプションになり得ることを示した」 | サッカーダイジェストWeb”. サッカーダイジェストWeb. 2023年9月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]