法嗣経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

法嗣経[1](ほうしきょう、: Dhammadāyāda-sutta, ダンマダーヤーダ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第3経。『法相続経[2](ほうそうぞくきょう)とも。

類似の漢訳経典として、『中阿含経』(大正蔵26)の第88経「求法経」等がある。

構成[編集]

登場人物[編集]

場面設定[編集]

ある時、釈迦はコーサラ国サーヴァッティ舎衛城)のアナータピンディカ園祇園精舎)に滞在していた。

釈迦は比丘たちに向かって、業(kamma)にも利(attha)にも屈せず、法(dhamma)を嗣ぐことの重要性を説く。

続いてサーリプッタが、業(kamma)と利(attha)と法(dhamma)の区別と、八正道によって三毒(貪瞋痴)を断つことについて説く。

それを聞いた比丘たちは歓喜する。

内容[編集]

日本語訳[編集]

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典1』(第9巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)根本五十経篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典1』(第4巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典[編集]

  1. ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村
  2. ^ 『パーリ仏典』片山

関連項目[編集]