天宮事経
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『天宮事経』[1](てんぐうじきょう、巴: Vimāna-vatthu、ヴィマーナヴァットゥ)とは、パーリ仏典経蔵小部の第6経。
天界の有り様と、どのような善業(善のカルマ)を積んだ者が天界往生(生天)を遂げたのかを説いた経典である[2]。目連が六神通(神足通)で天界を訪問し、そこで見聞きした内容を書き留めたという形態をとっている。『天宮事経』では仏法への帰依と現世で善行をなすことで 善業が生まれ、天界往生(生天)を遂げることができると説く。
歴史学的・宗教学的には、釈迦は輪廻からの解脱・涅槃(二度と生まれ変わらないこと)を目指していたと説明される(大乗非仏説参照)。しかし解脱よりも天界往生(生天)の方が仏教信者らの希求を集めるようになった。学術的な立場(高等批評の立場)からは 『天宮事経』は上述の理由を背景に成立したもので、『パーリ仏典』収録経典のうち『天宮事経』はかなり後世になってから成立した部類の経典だと見なされている[3]。
構成
[編集]2つの篇から成る。
- 女天宮(Itthi-vimāna)
- 男天宮(Purisa-vimāna)
日本語訳
[編集]脚注・出典
[編集]- ^ 『南伝大蔵経』
- ^ 原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究 - 中央学術研究所
- ^ en:K. R. Norman『Pali Literature』、1983、p70-71