マーガンディヤ経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パーリ仏典 > 経蔵 (パーリ) > 中部 (パーリ) > マーガンディヤ経

マーガンディヤ経[1](マーガンディヤきょう、: Māgaṇḍiya-sutta, マーガンディヤ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第75経。『摩犍提経』(まけんだいきょう)[2]、『須閑提経』(すかんだいきょう)[3]とも。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第153経「須閑提経」がある。

釈迦が、外道の修行者マーガンディヤに仏法を説く。

構成[編集]

登場人物[編集]

場面設定[編集]

ある時、釈迦はクル国のカンマーサダンマに滞在していた。

そこに外道の修行者マーガンディヤが訪れ、釈迦の説く感覚の遮断は感覚の破壊であると誹謗する。

釈迦は、楽と苦を極めてきた自身の遍歴を述べつつ、苦楽・欲を超えた空こそが絶対の安楽であると説く。

法悦したマーガンディヤは、三宝への帰依を誓う。

釈迦は4ヶ月後に出家することを勧める。

こうして後にマーガンディヤは出家し、阿羅漢へ到達する。

日本語訳[編集]

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典2』(第10巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典2』(第5巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典[編集]

  1. ^ 『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』
  3. ^ 『原始仏典』中村

関連項目[編集]

外部リンク[編集]