ファイナルファンタジーXVI
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ジャンル | アクションRPG |
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対応機種 | PlayStation 5 |
開発元 | スクウェア・エニックス |
発売元 | スクウェア・エニックス |
プロデューサー | 吉田直樹 |
ディレクター | 高井浩 |
シリーズ | ファイナルファンタジーシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | BD-ROM(パッケージ版) |
発売日 | 2023年6月22日予定 |
対象年齢 |
CERO:D(17才以上対象) ESRB:M(17歳以上) USK:16(16歳未満提供禁止) ACB:MA15+ OFLC(豪州): M |
『ファイナルファンタジーXVI』(ファイナルファンタジー シックスティーン、FINAL FANTASY XVI、略称: FFXVI、FF16)は、スクウェア・エニックスより2023年6月22日に発売予定のPlayStation 5(PS5)用ゲームソフト。ファイナルファンタジーシリーズのナンバリングタイトル第16作目[1]。キャッチコピーは「これは―クリスタルの加護を断ち切るための物語。」。
概要[編集]
同シリーズのMMORPGタイトルである『ファイナルファンタジーXIV』(FFXIV)の第三開発事業部が開発を担当[2]。ヴァリスゼアと呼ばれる世界が舞台のアクションRPGとなっている[3]。
プロデューサーは『FFXIV』のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹[4][5]。 ディレクターは『ファイナルファンタジーV』(FFV)や『ラストレムナント』等の作品で知られる高井浩[4][6]。
2020年9月17日に「PlayStation 5ショウケース」にて発表された[7]。発表時のトレーラーではPCの表記もあったが、後にスクウェア・エニックスの北米担当者は否定。
2022年6月3日配信の「State of Play | 6.3.2022」において、発売時期が2023年夏期であることが発表された[8]。同年12月9日開催の「The Game Awards 2022」において、発売日が2023年6月22日に定められたことが公表された[9]。
ゲームデザイン[編集]
プロデューサーの吉田は、コマンド戦闘やオープンワールドなどの要素は「すばらしいアイデアがあるのなら、もちろんそれでかまわない」としたが、 それらを採用すべきかどうかゲームデザイン面で大きく迷う場合は採用しなくても良いと開発チームに話し、結果的に採用しない方向で決まった[10]。ただし探索可能な「それなりのフィールド」が4つ存在し、フィールド内に点在するサイドクエストをこなしたり、 討伐対象となる強敵を探してクラフトで武器を作るといった要素が用意されているという。またゲームプレイはロードを挟まずシームレスに繋がっていると話している[11]。
PS5時限独占契約とPC版の発売について[編集]
2023年1月にプロデューサーの吉田は「巷ではねPC版が……って言ってますけど、PC版が出るなんて誰もひと言も言ってないよ。なんでPC版が半年後に出るかのような感じになってるの。いいからPS5買えっつうの。まあまあまあ、本当にお金つかいすぎたんで、すみません。ぜひ、よくできてるんで」と発言している[12]。しかし2023年2月のIGNの取材に対して吉田は「有料会員限定での放送で、酒を飲みながらの配信だったため、切り抜かれるのは想定していなかった。PC版は半年後には出ないというのは、PS5版に膨大な時間とコストをかけた最適化を行っており、PC版の最適化はその後に行うため、短期間では出せない。しかし、いずれはPC版を発売したいと考えている」とコメントした[13]。また、4Gamerの取材に対して吉田は「ハードメーカーとの独占契約は技術支援を受けられるためありがたいものであり、SIEのエンジニアとの共同開発により、最適化や作りこみに工数を投入できる。また、プロモーションやグローバル展開においてもサポートを受けられるため、テクノロジーとプロモーションに関しては、支援を受けたいと考えている」とPS5に注力する理由を述べた[14]。
サウジアラビアでの発売中止[編集]
2023年5月3日 サウジアラビアの視聴覚メディア一般委員会(GCAM)は、『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』が同国において発売されないことを発表しました。(Twitterにて投稿有り[15])。
今回の発売中止処分について、GCAMのTwitterでの発表によると「パブリッシャーが必要な変更を行うことを望まないため」と理由が説明されており、ゲームの内容に関する何らかの変更要求を、スクウェア・エニックスが拒んだ模様。
なお、本作のどういった内容が問題視されて変更を要求されたのか、詳細は不明。
ストーリー[編集]
"ヴァリスゼア"― それは、クリスタルの加護を受けし大地。
大地の方々に存在するクリスタルの巨塊「マザークリスタル」。
その周囲に満ちるエーテルにより、国は栄え、人々は魔法を使い、安息の中に暮らしていた。
各国それぞれが巨大なマザークリスタルを所有することで、ヴァリスゼアの情勢は、危ういながらも均衡が保たれていたのである。…そう、世界が「黒の一帯」に蝕まれるまでは。
設定[編集]
- ドミナント
- 召喚獣を宿す人間達の総称。
- ヴァリスゼアでは、最も危険な存在が「召喚獣」と言われている。そして、この召喚獣をその内に宿し、自らの身体へと喚び降ろすことのできる者をドミナントと呼ぶ。
- ある国では王侯貴族として扱われ、またある国では戦争の道具と見做される。ドミナントとして生まれた者は、その過酷な運命から逃れることはできない。
- ベアラー
- マザークリスタルの恩恵を得ずに、生まれた時から先天的に魔法を扱える人間達の総称。
- マザークリスタル
- ヴァリスゼアの世界を維持する5つの巨大なクリスタル。シドルファスは黒の一帯を発生させ、世界を狂わせた元凶と睨んでおり、破壊すべきと唱える。
- ドレイクブレス
- ドレイクヘッド
- ドレイクスパイン
- ドレイクファング
- ドレイクテイル
- 黒の一帯
ヴァリスゼアの国々[編集]
- ロザリア公国
- ヴァリスゼアの中西部に位置する公国で、小国を束ねた国家である。世界を蝕む"黒の一帯"の浸食に脅かされている。
- 沖合の火山島に存在するマザークリスタル「ドレイクブレス」からのエーテルを享受しており、火の召喚獣フェニックスのドミナントであるロズフィールド大公家の一族が統治を行っている。
- ザンブレク皇国
- 皇都オリフレムにマザークリスタル「ドレイクヘッド」を抱く、世界最大の一神教の宗教国家。
- 人々は唯一神への祈りと、ドレイクヘッドから齎されるエーテルによって、豊かな暮らしを謳歌している。ドミナントが皇国軍の先頭に立ち、竜騎士を戦力として保有している模様。
- ウォールード王国
- ヴァリスゼアの東方に位置する、灰の大陸を支配している。古くからオークなどの蛮族と呼ばれている亜人種との戦が絶えなかったが、ドミナントである現国王により平定されたと噂されている。
- マザークリスタル「ドレイクスパイン」を有しており、その力による強大な軍事力で他国を牽制する。
- ダルメキア共和国
- ヴァリスゼア南部の5つの州による共和国で、各州の代表者による評議会が政を行う。
- 巨大な山脈を本拠としているが、山脈自体がマザークリスタル「ドレイクファング」と一体化している。ドレイクファングから得られる莫大なエーテルを後ろ盾にヴァリスゼア南部の殆どを手中に収めている。
- 土の召喚獣タイタンのドミナントを有しており、タイタンのドミナントは評議会への提言が行えるという、独自の役割を持っている。
- 鉄王国
- クリスタルそのものを崇める「クリスタル正教」の総本山。ヴァリスゼアの西方に位置する、風の大陸の沖合に浮かぶ島々を拠点としており、独自の言語を操る。
- 大陸との国交は殆どなく、隣国のロザリアとはドレイクブレスを巡って対立している。また、ドミナントを忌まわしき存在と思っており、この国に生まれたドミナントは処刑されてしまう。
- クリスタル自治領
- 世界最大のマザークリスタル「ドレイクテイル」を抱え、ヴァリスゼアのほぼ中央に位置する。
- そのせいか、度々戦乱の舞台となっていたが、ドレイクテイルの恩恵を各国が均等に受けるという前提で不可侵条約が設けられ、現在では自治領として存在している。
- 各国の代表者が名を連ねてることもあってか、ドミナントを持たないのもクリスタル自治領の特徴である。
登場人物[編集]
- クライヴ・ロズフィールド(Clive Rosfield)
- 声 - 内田雄馬(少年期) / 内田夕夜(青年期)
- 本作の主人公。ロザリア公国の嫡男で15歳の少年。フェニックスのドミナントとして覚醒できなかったが、御前試合で勝利し、ナイトの称号を得たことでジョシュアの盾として認められフェニックスの能力の一部を与えられる。後に大きな悲劇に巻き込まれてしまい、この惨劇を引き起こした謎の召喚獣「黒きイフリート」を追う復讐者となり、それを追っていく内に別個体のイフリートのドミナントとなり、ヴァリスゼアに存在する全てのマザークリスタルを破壊する世界の破壊者となる。
- ジョシュア・ロズフィールド(Joshua Rosfield)
- 声 - 藤原夏海
- クライヴの弟で10歳の少年。兄のクライヴを尊敬しており、ニンジンが苦手。フェニックスを宿すドミナントだが、病弱な自分よりも、クライヴがフェニックスを宿すべきだったと考えている。彼もクライヴ同様、大きな悲劇に巻き込まれてしまう。
- ジル・ワーリック(Jill Warrick)
- 声 - 潘めぐみ
- 本作のヒロイン[16]。北部の部族出身で12歳の少女。幼い頃に北部の部族から和平の証としてロザリアに預けられ、ロズフィールド家でクライヴ、ジョシュアと共に兄妹のように育てられた。後に召喚獣シヴァのドミナントになる。
- トルガル(Torgal)
- 大陸北部に出自を持つ狼。クライヴとジョシュアの父エルウィンが、北部遠征の折りに群れからはぐれたトルガルを連れ帰ったことで、ロズフィールド家にて育つ。
- シドルファス・テラモーン(Cidolfus Telamon)
- 声 - 白熊寛嗣
- 通称“シド”。迫害を受けるベアラーや、政に翻弄されるドミナントを保護する組織のリーダー。黒の一帯を引き起こしている元凶はマザークリスタルであるため破壊すべきと唱える。召喚獣ラムウのドミナント。
- ベネディクタ・ハーマン(Benedikta Harman)
- 声 - 樋口あかり
- ウォールード王国の密偵部隊長。風と嵐を従える召喚獣ガルーダのドミナント。
- フーゴ・クプカ(Hugo Kupka)
- 声 - 間宮康弘
- ダルメキア共和国の評議会顧問。召喚獣タイタンのドミナント。
- ディオン・ルサージュ(Dion Lesage)
- 声 - 中村悠一
- ザンブレク皇子にして、至高の竜騎士。召喚獣バハムートのドミナント。
- バルナバス・ザルム(Barnabas Tharmr)
- 声 - 綱島郷太郎
- ウォールード国王。流れ者から上り詰めた。召喚獣オーディンのドミナント。
テーマソング[編集]
2023年4月14日配信の「State of Play」にて、米津玄師が本作の主題歌として「月を見ていた」を書き下ろしたことが発表された[17]。
これについて米津は、
ファイナルファンタジーからは言い表せないほど大きな影響を受けました。まさかこんな機会があるとは思っても見ず。この作品の為だけに曲を作りました。よろしくお願いします。
とコメントしている。 また、本作のプロデューサーである吉田直樹は、
米津さんとご一緒できると決まった時は驚くと同時に、とても嬉しく感じました。
僕自身も米津さんのファンでもあり、多くの世代に共感を生む米津さんのその感性ならば、FFXVIの目指す世界や物語、そしてテーマを表現してくれるだろうと確信を持ったからです。
アーティストであり、熱心なゲーマーであり、そして何よりも、FFファンでもある米津さんのテーマソング、ぜひご期待ください!
と述べている。
スタッフ[編集]
- プロデューサー - 吉田直樹[18][19]
- メインディレクター - 高井浩[18][19]
- クリエイティブディレクター&メインシナリオ - 前廣和豊[18]
- ローカライズディレクター - マイケル・クリストファー・コージ・フォックス
- アートディレクター - 皆川裕史
- コンバットディレクター - 鈴木良太[19]
- キャラクターデザイン - 髙橋和哉
- コンポーザー - 祖堅正慶
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 『FF16』メインビジュアル公開。ティザーサイトで登場人物や世界観を紹介ファミ通.com 2020年10月29日
- ^ “ファイナルファンタジーXVI開発スタッフ募集中”. スクウェア・エニックス採用情報. スクウェア・エニックス (2020年9月16日). 2020年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月20日閲覧。
- ^ “『FF16』ティザーサイト公開。メインビジュアルには復讐を誓う主人公の姿が”. 電撃オンライン. アスキー・メディアワークス (2020年9月16日). 2020年11月20日閲覧。
- ^ a b “1stトレーラー「FINAL FANTASY XVI “AWAKENING”」”. PlayStation.Blog. Sony Interactive Entertainment (2020年9月16日). 2020年11月20日閲覧。
- ^ “「FFXIV: 漆黒のヴィランズ」プロデューサー吉田直樹氏インタビュー”. GAMEWATCH. Impress Watch (2019年9月6日). 2020年11月20日閲覧。
- ^ “『ラスト レムナント』やり応え抜群の大作が蘇る! 高井浩氏、直良有祐氏、坂本幸一郎氏のメッセージ&秘蔵デザイン画を公開【リマスター版配信記念】”. ファミ通. ファミ通 (2018年12月6日). 2020年11月20日閲覧。
- ^ 【FF16】『ファイナルファンタジーXVI』が発表。プロデューサーは『FF14』の吉田直樹氏【PS5ショウケース】ファミ通.com 2020年9月17日
- ^ “シリーズ最新作「FINAL FANTASY XVI」の発売時期が2023年夏に決定。召喚獣合戦にフィーチャーした最新トレイラーが公開に”. 4Gamer.net. (2022年6月3日) 2022年6月3日閲覧。
- ^ “『FF16』発売日は2023年6月22日に決定。新映像では主人公がイフリートに変身する姿も【The Game Awards 2022】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2022年12月9日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “『FF16』吉田直樹プロデューサーインタビュー。バトルシステムや世界観について新情報が続々。 「オープンワールドじゃないからこそできる突き詰めたゲーム体験を」 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2022年6月23日閲覧。
- ^ “『FF16』吉田直樹プロデューサーインタビュー。バトルシステムや世界観について新情報が続々。 「オープンワールドじゃないからこそできる突き詰めたゲーム体験を」 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2022年6月23日閲覧。
- ^ “『FF16』PC版について吉田直樹プロデューサーが言及。「PC版が出るなんて誰もひと言も言ってない」”. ファミ通.com (2023年1月11日). 2023年3月23日閲覧。
- ^ “「PC版はいずれ出したい」吉田直樹氏がFF16の噂にあらためて言及 しかし「半年ではとても最適化しきれない」とも”. IGN Japan (2023年2月28日). 2023年3月23日閲覧。
- ^ “[インタビュー]「FINAL FANTASY XVI」のジェットコースター展開なバトル,召喚獣大決戦など“バカだな!?”と思える作り込みを聞く”. 4Gamer (2023年2月28日). 2023年3月23日閲覧。
- ^ “VGAR_SAが投稿したtweet”. Twitter Japan (2023年5月3日). 2023年5月3日閲覧。
- ^ “『FF16』プロデューサー吉田直樹氏が語る本作の魅力。メディア体験会プレゼンまとめ【『FF16』メディアツアー】”. ファミ通.com (2023年2月28日). 2023年3月1日閲覧。
- ^ “米津玄師「FINAL FANTASY XVI」テーマソング書き下ろし(動画あり / コメントあり)”. 音楽ナタリー. 2023年5月20日閲覧。
- ^ a b c 吉田直樹,高井浩,前廣和豊(インタビュー)「『FF16』吉田直樹氏&高井浩氏&前廣和豊氏最新インタビュー。世界観やストーリーについて詳しく深掘り。裏テーマは“自己肯定”、発売日は年内に発表予定」『ファミ通.com』、2022年11月4日 。2023年4月10日閲覧。
- ^ a b c 吉田直樹,高井浩,鈴木良太(インタビュー)「『FF16』開発インタビュー。アクションゲーム初心者から上級者まで堪能できる “一流のストーリーゲーム”。体験版配信への言及も【『FF16』メディアツアー】」『ファミ通.com』、2023年2月28日 。2023年4月10日閲覧。
外部リンク[編集]
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