戦慄の王女

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戦慄の王女
クイーンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1971年12月1972年6月-11月
デ・レーン・リー・スタジオ、トライデント・スタジオ
ジャンル ハードロック
時間
レーベル イギリスの旗EMI(オリジナル盤)
パーロフォン(リイシュー盤)
アメリカ合衆国の旗エレクトラ・レコード(オリジナル盤)
キャピトル・レコードハリウッド・レコード(リイシュー盤)
プロデュース ジョン・アンソニーロイ・トーマス・ベイカー&クイーン
ルイ・オースティン(「ザ・ナイト・カムズ・ダウン」のみ)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 全英 24位(ミュージック・ウィーク)
  • 全米 83位(ビルボード
  • 日本 52位(オリコン
  • ゴールドディスク
  • ゴールド(イギリス、アメリカ)
  • クイーン 年表
    戦慄の王女
    (1973年)
    クイーン II
    (1974年)
    『戦慄の王女』収録のシングル
    1. 炎のロックン・ロール
      リリース: 1973年7月6日
    2. ライアー
      リリース: 1974年2月14日(アメリカ)
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    戦慄の王女』 (Queen) は、イギリスロックバンド、クイーンの第1作目のスタジオアルバム1973年発表。全英24位[1]、全米83位[2]を記録。

    本来なら「QUEEN」は「女王」と訳されるべきだが、本作の邦題では「王女」となっている。これについては当時のレコード会社の担当者が「雰囲気で『女王』の使用を避けた」ためと語っている[3]

    解説[編集]

    本作はクイーンのデビュー・アルバムである。1971年2月、ジョン・ディーコンが加入したことでメンバーが固まったバンドは、同年9月、デ・レーン・リー・スタジオの機材テストの実験台になることと引き換えに、無料でデモテープを製作する権利を得る。ルイ・オースティンのプロデュースの元レコーディングが進められ、ここで「炎のロックンロール」、「ザ・ナイト・カムズ・ダウン」、「ライアー」、「ジーザス」が録音された。その後、バンドはマネージメント会社・トライデントと契約を結び、1972年夏頃からトライデント・スタジオにて、ジョン・アンソニーおよびロイ・トーマス・ベイカーのプロデュースの元、本格的なアルバム製作に取り掛かる。同スタジオではデヴィッド・ボウイローリング・ストーンズも作業しており、クイーンは空いた時間にしか作業できなかったが、それでも1973年1月までにはほぼ完成した。本作に収録された楽曲は「ザ・ナイト・カムズ・ダウン」を除き、すべてトライデント・スタジオで録音されたものである。[4]

    何重にもオーバーダブされたコーラスやギター・オーケストレーションクラシック音楽を基調としたメロディ・ラインやドラマチックな曲展開など、クイーンのオリジナリティはこの時点ですでに備わっていたと言える。アルバムに「...and nobody played synthesizer(誰もシンセサイザーを演奏していない)」と明記されているのも、彼らのサウンドへの強い自負の表れとも言えるが、この緻密な音造りは、プロデューサーのベイカーの影響が強い。[4]

    ジャケット・デザインはフレディ・マーキュリーブライアン・メイ、そしてジャケット写真を撮影したダグラス・パディフットによる。表ジャケットのバンドのロゴはマーキューリーがデザインした[5]。ジャケットのデザインは基本的に全世界共通だが、国によっては色合いやバンドのロゴの位置が異なるものもあった[6]CD時代になってからは全てイギリス版のデザインに統一されている。また、ディーコンの名前の表記が「ディーコン・ジョン」になっているが、これはクレジットミスではなく、メンバーの意図によるものである。だがディーコン本人が嫌がったため、次作の『クイーン II』では「ジョン・ディーコン」に戻されている[4]

    評価[編集]

    イギリスではリリースされた1973年のうちにはチャート・インすることはなく、次作『クイーンII』のヒットに乗る形で1974年3月30日付で47位に初ランクイン、1976年2月7日付および2月21日付の24位が最高位である[1]。アメリカではイギリスよりも早くチャート・インしたが83位に留まった(1974年2月2日付)[2]

    リリース当初のイギリスでは、複雑な曲構成やふんだんに使用されたエフェクトが批評家筋から嫌われ、中には「こんなものが売れたら帽子でも何でも食ってやる」と叩く批評家もいたが、アメリカではおおむね高評価を受けた。ローリング・ストーン誌は「このファンキーでエネルギッシュなイギリスの4人組は、レッド・ツェッペリンが放棄したヘヴィメタルの王座を狙えるだけのツールがあり、ロック界に大きな影響を与える勢力になることは疑いようがない」と賞賛し[7]、ウィニペグ・フリープレスも「彼らは一番新しいイギリスのスーパースター候補である。彼らが大きな成功を治めても驚かない」とバンドを称えた[8]

    メンバーの自己評価はあまり高くなく、メイは「製作に時間がかかりすぎ、アルバムを出す頃には音楽シーンが大きく変わってしまった。ちょっと期待外れだったね」[9]と語り、ロジャー・テイラーも「気に入らない点はたくさんあるよ…ドラムの音とかね」[10]と不満を漏らしている。

    リイシュー[編集]

    1994年パーロフォンよりデジタルリマスター版が、2001年には日本限定で24ビットデジタルリマスター版がリリースされた。2011年ハリウッド・レコードより最新リマスター版を発表。リミテッド・エディションのボーナスEPには、これまで未発表だった1971年にデ・レーン・リー・スタジオで録音されたデモ音源が収録された。

    収録曲[編集]

    • A面
    1. 炎のロックン・ロール - Keep Yourself Alive (Brian May) - 3:47
      • アルバムに先立ち、バンドのデビュー・シングルとしてリリース。
    2. ドゥーイング・オール・ライト - Doing All Right (May, Tim Staffell) - 4:09
      • メイがクイーンの前身バンド「スマイル」時代に制作した曲で、唯一クイーンとして発表されたもの[4]。共作者としてクレジットされているティム・スタッフェルはスマイルのベーシスト兼ボーカリストだった。
    3. グレイト・キング・ラット - Great King Rat (Freddie Mercury) - 5:42
    4. マイ・フェアリー・キング - My Fairy King (Mercury) - 4:07
    • B面
    1. ライアー - Liar (Mercury) - 6:26
      • アメリカでは3分程度に短縮しシングルカットされた。
    2. ザ・ナイト・カムズ・ダウン - The Night Comes Down (May) - 4:23
      • この曲のみ、デ・レーン・リー・スタジオで録音されたバージョンで収録された[4]
    3. モダン・タイムス・ロックン・ロール - Modern Times Rock'n'Roll (Roger Taylor) - 1:28
      • 作詞・作曲、リードボーカルはテイラー。曲の最後の“Look out!”の声はロイ・ベイカーとの説が有力である[4]
    4. サン・アンド・ドーター - Son and Daughter (May) - 3:20
      • シングル「炎のロックン・ロール」のB面曲。
    5. ジーザス - Jesus (Mercury) - 3:44
    6. 輝ける7つの海(インストゥルメンタル) - Seven Seas of Rhye... - 1:20
      • 次回作『クイーンII』に収録される曲のショート・インストゥルメンタル・バージョン。

    2011年リイシュー「ボーナスEP」ディスク[編集]

    1. 炎のロックン・ロール(デ・レーン・リー・スタジオ・デモ 1971/12) - Keep Yourself Alive [De Lane Lea Demo, December 1971] (May) - 3:51
    2. ザ・ナイト・カムズ・ダウン(デ・レーン・リー・スタジオ・デモ 1971/12) - The Night Comes Down [De Lane Lea Demo, December 1971] (May) - 4:24
    3. グレイト・キング・ラット(デ・レーン・リー・スタジオ・デモ 1971/12) - Great King Rat [De Lane Lea Demo, December 1971] (Mercury) - 6:09
    4. ジーザス(デ・レーン・リー・スタジオ・デモ 1971/12) - Jesus [De Lane Lea Demo, December 1971] (Mercury) - 5:06
    5. ライアー(デ・レーン・リー・スタジオ・デモ 1971/12) - Liar [De Lane Lea Demo, December 1971] (Mercury) - 7:54
    6. マッド・ザ・スワイン[11] - Mad the Swine [June 1972] (Mercury) - 3:22

    パーソナル[編集]

    ※特記なき限り、アルバム記載のクレジットに準拠

    クイーン

    スタッフ

    • ジョン・アンソニー - プロデューサー
    • ロイ・トーマス・ベイカー - プロデューサー、レコーディングエンジニア
    • マイク・ストーン、テッド・シャープ、デヴィッド・ヘンチェル、ルイス・オースティン - レコーディングエンジニア
    • ジョン・ハリス - 機材監督
    • ダグラス・パディフット - 写真、アートワーク

    出典[編集]

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    外部リンク[編集]