炎のロックンロール

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炎のロックンロール
クイーンシングル
収録アルバム 戦慄の王女
A面 炎のロックンロール
B面 サン・アンド・ドーター
リリース 1973年7月6日
規格 7インチシングル
ジャンル ハード・ロック
時間 3分45秒
レーベル イギリスの旗 EMI
アメリカ合衆国の旗 エレクトラ
作詞・作曲 ブライアン・メイ
プロデュース ジョン・アンソニー、ロイ・トーマス・ベイカー、クイーン
クイーン シングル 年表
炎のロックンロール
(1973)
ライアー
(1974)
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炎のロックンロール (Keep Yourself Alive) は、イギリスのロックバンドクイーン1973年に発表したデビュー曲である。作詞・作曲はブライアン・メイ。全英チャート入りを逃し、ヒットには結びつかなかった。デビューアルバム『戦慄の王女』にも収録されている。

曲の制作[編集]

ジョン・ディーコンの加入前にブライアン・メイが書いた曲である。アルバム『世界に捧ぐ』リリース時のラジオの特別番組でメイが語ったところによると、彼らの考えを皮肉っぽく、からかい半分に書いた歌詞が、フレディー・マーキュリーの歌唱によって完成されたという。

彼等は通常スタジオ入り前に共同作業の期間を持つという事実と、マーキュリーは普通構造的な考えからことを運ぶ、ということから、一部のクイーン研究家はマーキュリーもこの曲の作曲に関与しているのではないかと示唆している。曲にアイディアを出した可能性は高い(転調方法等、メイよりマーキュリーのやり方に近い)が、このような場合でもマーキュリーは本質的に共同作曲者ではなく共同編曲者であるという点が肝要である(ビートルズの曲におけるジョージ・マーティンのように)。

ライヴ・パフォーマンス[編集]

ディーコンを加えたクイーンは直ちにこの曲をライヴのセットリストに加えた。マーキュリーはこの曲を「当時のクイーンを語るのにぴったりの曲」だと語っている[1]。そしてこの曲ではロジャー・テイラーがドラムソロを行い、一節歌ってもいる。

「炎のロックンロール」は1980年代初めにバンドのライヴ・セットリストに使われた。1980年と1981年のツアーではこの曲の前に即興のジャムを入れ、ドラムソロの後にはテイラーのティンパニ・ソロからメイのエコーのかかったギターソロへと移り、「ブライトン・ロック」のフィナーレかフラッシュ・ゴードンメドレー(「宇宙戦争のテーマ」、「フラッシュのテーマ」、「ザ・ヒーロー」)へと続く。

その後、1984年の『ザ・ワークス』ツアーで古い曲のメドレー(「愛にすべてを」、キラー・クイーン輝ける7つの海、ライアー)の一部として使うまでは、この曲は演奏しなかった。

レコーディング[編集]

最初のヴァージョンはディ・レーン・リー・スタジオで1971年の夏に録音された。これはルイ・オースティンのプロデュースで、イントロはメイがアコースティック・ギターを弾いた。バースでのマーキュリーの受け答えするボーカル、ブレークでのテイラーとマーキュリーの呼応といった、曲の全体的要素はすでに出来ていた。このデモヴァージョンはメイのお気に入りテイクとなっている。

その後、トライデント・スタジオでの本番テイクにあたって、「魔法を取り戻す」様々な試みがなされた。その中でマイク・ストーンによるミックスが唯一受け入れられ、シングルに使用された。この中でマーキュリーはすべてのコーラスを一人で(多重録音で)行っており、また "two steps nearer to my grave" の部分はメイが歌っている(初期ヴァージョンやライヴではマーキュリーが歌う部分である)。このレコーディングではアコースティック・ギターは使用していない。EMIの歌詞カードには7本のエレクトリック・ギターのパートが挙げられており、そのうちの1本にはフェイズ・エフェクトがかけられている。

他者の使用[編集]

  • イングヴェイ・マルムスティーンは1997年にカヴァーし、これはクイーンのトリビュートアルバム『クイーン・トリビュート〜ドラゴン・アタック〜』に収録された。
  • イギリスのヘヴィ・メタルバンド、アイアン・メイデンはライヴでの「聖地へ」(アルバム『鋼鉄の処女』に収録)の間奏に、この曲のギターリフを使用している。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ RAM, 21 May 1976, p 17