アイアン・メイデン

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アイアン・メイデン
Iron Maiden
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UK・ロンドン公演(2017年5月)
Iron Maiden Logo.png
バンド ロゴ
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランドロンドン
ジャンル ヘヴィメタル[1][2][3]
プログレッシブ・メタル[2]
NWOBHM[3]
活動期間 1975年 - 現在
レーベル EMI
サンクチュアリ・レコード
コロムビア・レコード
ポートレイト・レコード
キャピトル・レコード
エピック・レコード
CMC インターナショナル
公式サイト Iron Maiden.com
メンバー ブルース・ディッキンソン (vo)
デイヴ・マーレイ (g)
エイドリアン・スミス (g)
ヤニック・ガーズ (g)
スティーヴ・ハリス (b)
ニコ・マクブレイン (dr)
旧メンバー ポール・ディアノ (vo)
クライヴ・バー (dr)
ほか別記参照

アイアン・メイデン: IRON MAIDEN)は、イングランド出身のヘヴィメタルバンド[1][2]

現在までのレコードセールスは1億枚を超え、世界で最も成功しているHR/HMバンドの一つ。バンド名は、中世ヨーロッパの拷問器具「鉄の処女」に由来する。

1975年ロンドンで結成され、1980年代初頭にイギリスで巻き起こった新しいロックの潮流「NWOBHM」(New Wave Of British Heavy Metal)を牽引し、1980年代から1990年代初頭におけるヘヴィメタル・ブームの立役者となった。幾度にもわたるメンバーの変更を経ながら1990年代末からラインナップが安定し、21世紀に入ってもなお精力的に活動している。

年譜[編集]

1980年デビュー当時
ブルース・ディッキンソン(Vo) 加入当時 (1982年)
  • 1984年、5thアルバム『パワー・スレイヴ - PowerSlave - 』をリリースし、世界的なメタルバンドとして名を馳せることとなる。
ブレイズ・ベイリー(Vo) 2005年

その後、ヘヴィメタル停滞という時代の流れなどにより、バンドの活動はスケールダウンしたため、ソロ活動に行き詰まっていたブルース・ディッキンソン、エイドリアン・スミスにオファーをし1999年に再加入。それにしたがってブレイズが脱退する形となった(マネジメントはサンクチュアリで残った)。これにより、バンドはトリプル・ギターの全6人編成になる。

  • 2008年2月にパシフィコ横浜幕張メッセでの来日公演が開催され、初期〜中期の曲を中心に演奏した。幕張メッセでのライブは、バンドの日本では初のオールスタンディングのライブとなった。このセットリストはワールドツアーの特別なものだったが、同年にドイツのメタルフェス「ヴァッケン・オープン・エア」で特別ゲストとしてこのセットリストで出演。ヴァッケンの初日のトリを務めた。
  • 2016年4月20日と21日に東京両国国技館にて、2008年以来8年ぶりの来日公演開催が実現。オープニングアクトには、スティーヴの息子ジョージ・ハリスの在籍バンドTHE RAVEN AGEが出演した[9]
  • 2018年、久しく疎遠だった楽曲のプレイを主体とするワールドツアー「Legacy Of The Beast」を開催[10]

現在も精力的に活動中である。メンバーチェンジの多いバンドとしても知られるが、ブルースとエイドリアンの復帰以降は10年以上同じメンバーで安定している。現在のメンバー構成での活動期間が、トータルでも連続でもアイアン・メイデン史上最も長い。

サウンド面での特徴[編集]

1980年デビュー当時。左ポール・ディアノ(Vo) 右スティーヴ・ハリス(B)

初期にはハードロックに強く影響されながらも、ディアノの歌唱法のようにパンク・ロックの荒々しさを取り入れたサウンドを身上としており(ただし、スティーヴ・ハリスはパンクを嫌っており、影響を明確に否定している)、NWOBHMの黎明期からシーンの牽引力として同時期の代表格バンドとなった。 3rdアルバム『魔力の刻印 - The Number Of The Beast - 』では、前任者よりはるかに広い声域を持つヴォーカリストのブルース・ディッキンソンが加入し、メロディアスかつ整合性を重視する傾向が強まった。以降はパンクの要素、殊にストレートなアプローチが大きく減少し、豊かな展開と流麗なギターワークを主軸とした音楽性に固定化が図られる。2000年代からはデイヴ・エイドリアン・ヤニックら看板ギタリスト三人が揃い踏みとなった編成でより重厚なサウンドとなっている。

プレイにおける特徴としては、まずベースがアンサンブルを牽引する、ないしベースが中核として構築される特異なスタイルが挙げられる。強力な2フィンガー奏法によるペンタトニックスケールを基本としたフレーズ3連譜を主体とするソロによって組み立てられたスティーヴのプレイは後述するギターの構成の補強のみならず、スティーヴ自身の存在感を強くアピールしている。ギターにおいては音数多く刻まれる硬質なリフや、叙情的で勇壮なツイン・リードのコンビネーションなどが総ての時代を通じての特徴であり、時に過剰なほどにインタープレイが盛り込まれもする(必然的にリフを担当するプレイヤーが不在となるため損なわれる低音の音圧をスティーヴが補うことで可能となる)。ヘヴィメタルの性質上総じてアップテンポな楽曲が多い反面、リーダーでメイン・ソングライターのスティーヴがイエスジェネシスジェスロ・タルといったプログレッシヴ・ロックのファンであることを公言しており、影響を受けていることから、複雑な展開と動静の変化を盛り込んだ長尺の楽曲も多い。そうした独特の音楽性ゆえ、ラッシュカンサスプログレッシヴ・ハードロックとは別個に、後輩のメタリカなどと同様にプログレッシブ・メタルの源流のひとつとされることもある。

逆に『第七の予言 - Sevens Son Of A Sevens Son - 』以降のアルバムにおいては、歌詞の面で同じフレーズを多用するようになり、歌詞の長さが短くなる傾向にある。

エディ[編集]

エディ・ザ・ヘッド(Eddie the Head、通称エディ)はデビュー時からのバンドのキャラクターであり、アルバムやシングル盤のジャケットにデビュー時から常に登場する。またライヴのステージ上に巨大なエディが出現することもある。ゾンビであり、『死霊復活』のジャケットに描かれた墓碑銘には"Edward T.H."とある。過去には凍結されたり、復活したり、ピラミッドになっていたり、宇宙へ向かったりしたこともある。作者はイギリス人アーティスト、デレク・リッグス

エディは、2008年にワールドツアー用にチャーターされたアストライオス航空ボーイング757垂直尾翼にペイントされた。そのB757を同社の操縦士でもあるディッキンソンが自ら操縦している。同機は"エアフォースワン"に掛けて"Ed Force One"と呼ばれた。機材が重くなったので、2016年にはボーイング747(ジャンボジェット)の改造機に交替している[11]

メンバー[編集]

現ラインナップ[編集]

ライヴサポート
  • マイケル・ケニー Michael Kenney - キーボード (1986年 - )

旧メンバー[編集]

アルバムごとの編成[編集]

担当楽器 アルバム
鋼鉄の処女
(1980)
キラーズ
(1981)
魔力の刻印
(1982)
頭脳改革
(1983)
パワースレイヴ
(1984)
サムホエア・イン・タイム
(1986)
第七の予言
(1988)
ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング
(1990)
フィア・オブ・ザ・ダーク
(1992)
X ファクター
(1995)
ヴァーチャル・イレヴン
(1998)
ブレイヴ・ニュー・ワールド
(2000)
死の舞踏
(2003)
ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記
(2006)
ファイナル・フロンティア
(2010)
魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ〜
(2015)
ボーカル ポール・ディアノ ブルース・ディッキンソン ブレイズ・ベイリー ブルース・ディッキンソン
ギター デイヴ・マーレイ
ギター デニス・ストラットン エイドリアン・スミス ヤニック・ガーズ
ギター N/A エイドリアン・スミス
ベース スティーヴ・ハリス
ドラムス クライヴ・バー ニコ・マクブレイン
キーボード N/A マイケル・ケニー マイケル・ケニー & スティーヴ・ハリス スティーヴ・ハリス

一覧表[編集]


ディスコグラフィー[編集]

ここに記した他、ライブ盤やコンピレーション、ボックス・セットが存在する。

スタジオアルバム[編集]

タイトル(邦題) タイトル(原題) 認定
1980 鋼鉄の処女 Iron Maiden 4 - イギリス: Platinum
カナダ: Platinum
ドイツ: Gold
1981 キラーズ Killers 12 - イギリス: Gold
アメリカ: Gold
カナダ: Platinum
ドイツ: Gold
スウェーデン: Gold
1982 魔力の刻印 The Number Of The Beast 1 150 イギリス: Platinum
アメリカ: Platinum
カナダ: 3×Platinum
ドイツ: Gold
1983 頭脳改革 Piece Of Mind 3 70 イギリス: Platinum
アメリカ: Platinum
カナダ: 2×Platinum
ドイツ: Gold
1984 パワースレイヴ Powerslave 2 21 イギリス: Gold
アメリカ: Platinum
カナダ: 2×Platinum
ドイツ: Gold
1986 サムホエア・イン・タイム Somewhere In Time 3 11 イギリス: Gold
アメリカ: Platinum
カナダ: Platinum
ドイツ: Gold
1988 第七の予言 Seventh Son Of A Seventh Son 1 12 イギリス: Gold
アメリカ: Gold
カナダ: Platinum
ドイツ: Gold
1990 ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング No Prayer For The Dying 2 17 イギリス: Gold
アメリカ: Gold
カナダ: Gold
1992 フィア・オブ・ザ・ダーク Fear Of The Dark 1 12 イギリス: Gold
アメリカ: Gold
1995 X ファクター The X Factor 8 147 -
1998 ヴァーチャル・イレヴン Virtual XI 16 124 -
2000 ブレイヴ・ニュー・ワールド Brave New World 7 39 イギリス: Gold
ブラジル: Gold
カナダ: Gold
スウェーデン: Gold
2003 死の舞踏 Dance Of Death 2 18 イギリス: Gold
ブラジル: Gold
ドイツ: Gold
スウェーデン: Gold
2006 ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記 A Matter Of Life And Death 4 9 イギリス: Gold
ブラジル: Gold
カナダ: Gold
スウェーデン: Gold
2010 ファイナル・フロンティア The Final Frontier 1 4 イギリス: Gold
2015 魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ〜 The Book of Souls 1 4 イギリス: Gold

売上枚数[編集]

アメリカでのアルバム販売枚数の10位までを記す。
(アメリカSoundScan社集計による)

  1. 死霊復活 - Live After Death (1985年、558,578枚)
  2. フィア・オブ・ザ・ダーク - Fear Of The Dark (1992年、421,786枚)
  3. 魔力の刻印 - The Number Of The Beast (1982年、357,463枚)
  4. 頭脳改革 - Piece Of Mind (1983年、347,400枚)
  5. パワー・スレイヴ~死界の王、オシリスの謎~ - Powerslave (1984年、299,022枚)
  6. サムホエア・イン・タイム - Somewhere In Time (1986年、291,420枚)
  7. ブレイヴ・ニュー・ワールド - Brave New World (2000年、282,460枚)
  8. ベスト・オブ・ザ・ビースト (ベスト盤) - Best Of The Beast (1996年、251,112枚)
  9. 第七の予言 - Seventh Son Of A Seventh Son (1988年、218,056枚)
  10. ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング - No Prayer For The Dying (1990年、213,745枚)

ヒットチャート[編集]

イギリスでの年間ヒットチャートの第1位を記す。
(イギリスThe Official UK Charts Company調べによる)

  • アルバム
  1. 魔力の刻印 - The Number Of The Beast (1982年、2週TOP)
  2. 第七の予言 - Seventh Son Of A Seventh Son (1988年、1週TOP)
  3. フィア・オブ・ザ・ダーク - Fear Of The Dark (1992年、1週TOP)
  • シングル
  1. Bring Your Daughter To The Slaughter (1991年、2週TOP)

日本公演[編集]

  • 1981年
  • 1982年
  • 1985年
  • 1987年
5月11日 名古屋市公会堂、13日 日本武道館、17日 京都会館、18日 広島厚生年金会館、20日 フェスティバルホール
  • 1991年
  • 1992年
  • 1996年
  • 1998年
  • 2000年
  • 2004年
  • 2006年
  • 2008年
  • 2011年 東日本大震災のため公演中止
  • 2016年

脚注[編集]

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外部リンク[編集]