ダブルキャスト (ゲーム)

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ダブルキャスト
ジャンル アドベンチャー
サスペンス
ホラー
対応機種 PlayStation(PS)
PlayStation Portable(PSP)
開発元 Production I.G
シュガーアンドロケッツ
ウィル(PSP)
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
プロデューサー 石川光久
山元哲治
ディレクター 西久保瑞穂
デザイナー 東郷光宏
シナリオ 川崎逸朗
久保田雅史
音楽 梶浦由記
美術 後藤圭二
シリーズ やるドラ
人数 1人
メディア CD-ROM:2枚(PS)
UMD:1枚(PSP)
ダウンロード販売(PSP/DL)
発売日 1998年6月25日(PS)
2001年8月16日(PS/Best)
2005年7月28日(PSP)
2009年9月24日(PSP/DL)
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
コンテンツ
アイコン
恋愛、セクシャル、暴力
アスペクト比 4:3(PS)
16:9(PSP)
売上本数 312,939本(PS)[1]
その他 ファミ通クロスレビュー:31点(シルバー殿堂)[2]
テンプレートを表示

ダブルキャスト』 (Double Cast) は、1998年6月25日ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStationアドベンチャーゲーム

やるドラ』シリーズの第1作目。企画・原作・アニメーション制作はProduction I.G

概要[編集]

ゲーム中の季節は「」。

各種ホラー映画の要素を含んだストーリーや凄惨なバッドエンドなどが特徴であり、グロテスクな表現も見られる[注釈 1]

タイトルの『ダブルキャスト』とは「二人一役」という意味であり、多重人格である赤坂志穂の2つの人格「記憶喪失の美月」と「姉の人格の美月」が同じ「赤坂美月」という人間を演じていることにちなむ。なお、仮題は『フォーシーズンズメモリー 夏 ~アクトレス~』であった[注釈 2]

PlayStationで発売されたやるドラシリーズ(『季節を抱きしめて』『サンパギータ』『雪割りの花』)には本作の予告映像が収録されている。また、本作の番外編で各作品のヒロイン(麻由、マリア、花織)がゲスト出演して予告映像が流れるエンディングが存在する[注釈 3]

ストーリー[編集]

主人公は、赤坂美月という記憶喪失の女の子と出会う。住んでいる場所が思い出せない美月に対して、主人公は自分の家に住むことを提案する。美月は提案を受け入れ、主人公と美月は一緒に住むことになる。

大学の映画研究部に所属する主人公は、『かこひめの寝屋』という映画の主演女優に美月を推薦する。撮影の間、主人公や美月に対して嫌がらせが起き始める。また、主演男優の佐久間良樹が事故によって腕を骨折したので、主人公は主演男優を代理することになる。

撮影が終わった後、フィルムの編集をしていた主人公は、美月のカットのつなぎに違和感を覚える。その後、主人公は佐久間が落とした封筒を拾う。封筒には2枚の写真が入っている。1枚は美月がテニスラケットを「右手」で持っていて、もう1枚は美月らしき人物がラケットを「左手」で持っている写真だった。写真を眺めていた主人公は、フィルムのシーンによって美月の利き腕が変わることに気づく。

写真のことが気になった主人公は、封筒に記載している『南西総合病院』の精神科を訪れ、森崎真奈美という医師に美月のことを話す。森崎は次のことを主人公に説明する。

  1. 美月には妹の赤坂志穂がいる。
  2. 美月は自殺した。
  3. 志穂は姉である美月の人格が現れるようになる。
  4. 志穂は普段「美月」と名乗る仮の人格が現れる。
  5. 志穂は右利き、美月は左利きである。

主人公は志穂の人格を表に出すため、大学の屋上から美月と一緒に飛び降りることを計画する。それまでの選択肢によってこの後の展開が変化し、展開によっては飛び降りたことで美月の人格は現れなくなり、本来の志穂の人格に統合されるエンディングを迎える。

用語[編集]

かこひめの寝屋
作家の「蔵 夏樹」が学生時代に書き下ろした映画用のシナリオ。後述の事件があったため、撮影されたラッシュフィルムは警察に押収されたまま行方不明になる。それから約10年後、ラストをハッピーエンドに変更することを条件に蔵からシナリオの使用許可をもらい、当時と異なるメンバーによって撮影が再開される。
飛び降り心中事件
『かこひめの寝屋』の撮影中、主演女優と監督兼カメラマンが相次いで大学の屋上から飛び降りる事件が発生、2人が死亡した。本件は警察によって自殺と断定された。なお、主演女優が飛び降りたシーンを撮影したカメラにはフィルムは入っていなかった。

舞台[編集]

主人公のマンション
主人公が住んでいるマンション。主人公と美月が一緒に住むことになるが、途中で遥によって美月はウィークリーマンションに引っ越すことになる。
墓地
飛び降り心中事件で亡くなった主演女優が眠る墓地。映画の撮影に使用されるが、途中で「赤坂美月」と彫られた墓石が発見される。
遥の別荘
遥の父親が所有している別荘。別荘に来る前に佐久間が左腕を骨折したため、主人公が主演男優代理を務めることになる。ルートによっては、美月が映研部員を殺戮することがある。
廃病院
大学の先にある潰れた病院。佐久間が美月の過去について話したいということで待ち合わせをするが、話を聞いて先回りした美月に主人公は襲われることになる。なお、遅刻した佐久間は外で待っていたが、主人公が血相を変えて追っかけてくるのでバイクで逃亡してしまう。
南西総合病院
森崎が所属する病院。佐久間と主人公は、森崎から志穂と美月に関する真相を聞くことになる。
映画研究部部室
主人公が在籍している映画研究部の部室。映画のラッシュ上映と偽り、美月に関する真相解明が行われる。
大学の屋上
主人公が在籍している大学の屋上。過去に飛び降り心中事件が発生した。ルートによっては、主人公と美月が飛び降りることがある。

登場人物[編集]

主人公
:なし[注釈 4]
映研の新人部員。
一人称は「僕」。劇中で名前が呼ばれることはない[注釈 5]。愛称は「新人くん」。
容姿や性格は至って平凡だが、女性にはやや奥手(キスシーンの撮影中に興奮し、鼻血を噴水のように噴き上げながら倒れてしまう)。
映研の飲み会で酔いつぶれて、ゴミ捨て場で寝ていたところを美月に介抱される。お礼にコーヒーを奢るが、雑談しているうちに美月の境遇を知り、彼女を居候させることになる(なお、主人公自身は叔父の家に居候の身である)。
赤坂 美月(あかさか みつき) / 赤坂 志穂(あかさか しほ)
声:平松晶子
身長:160cm、体重:44kg、スリーサイズ:87/58/82、生年月日:9月30日、星座:てんびん座血液型:O型、出身地:東京(育ちは長野)、趣味:テニス、好きなもの:スポーツ全般・掃除・洗濯、嫌いなもの:ゴキブリ、好きな食べ物:麺類(特におソバ)、嫌いな食べ物:(海の)カキ[3]
本作のヒロイン。髪色は赤。
酔いつぶれた主人公を介抱したことが縁で知り合い、彼の家へ転がり込むことになる。その後、『かこひめの寝屋』の主演女優に抜擢される。
「赤坂 美月」という名前以外の記憶が一切失せており、素性なども謎に包まれているが、普段は至って明るく振る舞っている。
実は多重人格者であり、ストーリー後半で本名が「赤坂 志穂」であったことが明かされる。
偶然主人公と知り合った少女。非常に明るく元気な女の子で、一人称が「ボク」なのもそうだが、女性らしい行動はあまりとらず、男の子のようにふるまう。身なりにもあまり気を使わないが、もともとルックスが良いうえスタイルも抜群なので、主人公を含めた周囲の男たちはいろいろな意味で参らされることになる。名前以外の記憶をすべて失ってしまっており、ひょんなきっかけから、主人公と同居生活を送るようになる。彼女の真実の姿は、物語の終盤にならなければ見ることができないだろう…。
赤坂 美月(記憶喪失)
志穂の人格の一つ。主人公が最初に出会い、劇中で最も登場している人格。後述する本来の志穂の人格でも姉の美月の人格でもなく、社会生活を営むために作り上げられた、仮の赤坂美月である。
一人称は「ボク[注釈 6]。右利き[注釈 7]
周りにはボーイッシュにふるまっている。ただし、主人公との同居を経て、徐々に女性らしい振る舞いも見せるようになっていく。
食欲旺盛で、主人公との同居中の家事全般もそつ無くこなせる才色兼備(色気に関しては本人の自覚以上にあるため、主人公をたびたび嬉しがらせつつも困らせることになる)。
主人公に出会う前までの記憶は無く、他の人格の記憶も一切引き継いでいない(別人格に入れ替わった際の記憶は忘れてしまう)。
エンディングによっては、志穂本来の人格を取り戻さないまま、姉の人格は出てこなくなったものの、この人格をベースにそのまま「志穂」として主人公と過ごすことになる(劇中で主人公は「きっと美月と志穂はお互いを受け入れて、姉妹一緒に生きることを望んだ」と推測している)。この場合も、辛い過去の姉妹の記憶のみを封印しそれまでのように過ごすケース[注釈 8]と、出会った当初のように再び記憶を失ってしまいボーイッシュな性格に戻るケース[注釈 9]がある。
赤坂 美月(姉の人格)
志穂の人格の一つ。志穂の双子の姉である本物の美月(後述)をベースにした凶暴な人格。
一人称は「あたし」または「私」。左利き[注釈 10]
精神が不安定な時に夕陽などの赤系統の色を見てしまうとトラウマが蘇り、姉である美月の人格が出やすくなる。記憶喪失の美月の記憶はそのまま引き継いでおり、それを利用して人格が変わった際も違和感の無いよう「美月」として振る舞っている。
森崎はこの人格について「志穂ちゃんの中の美月ちゃんは嫉妬深くて、凶暴で、とても危険だわ。それに、志穂ちゃんを溺愛していて、彼女が心を許した男性を襲う可能性があるの。だから、くれぐれも彼女には気を付けてね!」と主人公に説明している。
主人公に対して度々嫌がらせを行っていたのは彼女の人格である。
ジェノサイド編では彼女の人格が完全に顕在化し、映研部員が彼女の手で皆殺しにされるエンディングに突入する[注釈 11]
エンディングによっては、志穂本来の人格を取り戻さないまま、姉の人格が出続けることになる[注釈 12]
赤坂 志穂
志穂の主人格であり、彼女本来の人格。つまり、志穂の中には「志穂」「美月(姉の人格)」「美月(記憶喪失)」の3つの人格が存在しているが、同時に主人格であるはずの本来の志穂は眠った状態でずっと表に現れていなかった。
一人称は「あたし」[注釈 13]。右利き[注釈 10]
本来は女性らしい性格であり、姉の美月とは仲の良い姉妹だったが、あることから虐待を受けたうえに彼女の自殺現場を目の当たりにしたため、その凶暴な美月の人格を宿す解離性同一性障害を発症してしまう。そういった経緯から、南西総合病院で森崎のカウンセリングを受けていた。
エンディングによっては、トラウマを乗り越えて彼女本来の志穂としての人格に統合され、すべての記憶を完全に取り戻すことになる[注釈 14][注釈 15]
佐久間とは同級生であったことから、主人公よりも年上である。
赤坂 美月(本物)
声:なし
本物の美月であり、赤坂志穂の双子の姉。故人。
一人称は不明。左利き[注釈 10]
幼少時に両親を事故で亡くし、志穂と2人で暮らしていた。
悪い男性に捕まったことが原因で、男性不信になってしまう。その結果、志穂に過剰な愛情を注ぐようになる一方、志穂が男性に近寄った場合は彼女に暴力を振るうこともいとわなくなる(美月は志穂を愛していた反面、内心では彼女が男性にモテることに嫉妬もしていた)。
南西総合病院で森崎のカウンセリングを受けていたが、結局は自殺してしまい、志穂に重大なトラウマを残す結果となる。
赤坂 美月(番外編)
声:平松晶子
番外編に登場する赤坂美月。姉ではなく志穂の姿だが、本編とはパラレルワールドで設定が異なり、記憶喪失や多重人格ではなく個人として存在しており、アパートで一人暮らしをしている。
一人称は「私」。利き腕は不明。
交際していた男性と破局し、やけ酒を飲んで深夜のファーストフード店で居眠りしていたところ、主人公と出会って意気投合し、そのまま流れで主演女優に抜擢される。明るく陽気に見えるが、実は相手の男性とは二村のことであり、映研で気まずい再会を果たした二村と一緒に映画を撮らなければならないことに関して深く悩む面も持つ。
篠原 遥(しのはら はるか)
声:水谷優子
身長:162cm、体重:46kg、スリーサイズ:86/60/81、生年月日:8月4日、星座:しし座、血液型:A型、出身地:東京、趣味:ドライブ、好きなもの:車、嫌いなもの:怖い話・クモ、好きな食べ物:中華料理(特に点心が好き)、嫌いな食べ物:梅干し[4]
映研部部長。口元の小さなホクロがチャームポイントの美人。
良家の一人娘だが、お高く止まらない江戸っ子で気立ても良い。怪談は苦手。
元々映画には興味があったわけでもないまま入部したところ、物語開始の前年に当時の部長がとある理由から失踪したため、人望の高さから部長の座を引き継ぐことになった。
撮影旅行を終えて主人公と志穂が家に帰ったところを訪問して、部長命令で志穂をウィークリーマンションに引っ越すように命じる。
目下、主人公のことが少々気になってきている。
主人公の属する映画研究部の部長。父親は多方面に事業を広げる実業家で、彼女はその一人娘である。映研には、将来自らの手でエンタテイメント事業を起こすためのケーススタディの一環として入部。最初は映画撮影自体にさほど興味はなかったが、プロレス同好会から依頼を受けて制作したプロモーションフィルムの出来が思いのほか良かったのがきっかけで、映画制作に興味を持ち始め、現在に至っている。江戸っ子気質で、面倒見が良く、後輩から慕われる名部長。現在彼氏おらず。
二村 英樹(ふたむら ひでき)
声:森久保祥太郎
身長:158cm、体重:49kg、生年月日:4月16日、星座:おひつじ座、血液型:O型、出身地:東京、趣味:映画鑑賞、好きなもの:映画、嫌いなもの:蛾、好きな食べ物:お魚(焼いても煮てもなんでも)、嫌いな食べ物:ブロッコリー[5]
主人公と同期の新人部員。カメラを担当しているが、本当は演出を志望している。丸く黒いフレームの眼鏡が特徴。
思いやりのある好青年で、主人公とは仲の良い友人。映画の知識は「映研最高峰の人材」とも称されるほど。
実は遥のことが好きで狙っており、エンディングによっては良い雰囲気になることがある[注釈 14]
あるエンディングでは、かつて映研で起きた飛び降り心中事件の真相を知っており、飛び降りたシーンのフィルムを所持している[注釈 16]。また、『かこひめの寝屋』のシナリオを書き下ろした「蔵 夏樹」と偽り、シナリオの使用許可の手紙を出したと語っている。このエンディングで語られる過去の事件の真相が本当の出来事なのかは不明だが、ここでのみ出てくる「二村の実家は定食屋を経営している」という設定は事実である[5]
番外編では美月と交際していた設定になっていることがある(上記の美月(番外編)を参照)。
映研部員で、主人公の同期。仲の良い親友のひとり。両親は都内で定食屋を経営している。小さい頃から機械いじりが好きで、メカ関係には詳しく、部内では撮影機材等の面倒はもっぱら彼が見ている。ただし、本人の志望は演出家。今まで見た映画の本数は半端でなく、映画の知識は映研始まって以来最強との声も。主人公とともに、遥に相当こき使われているが、本人はまんざら嫌がってもいないようだ。
佐久間 良樹(さくま よしき)
声:置鮎龍太郎
映研作品に出演する男優(映研部員ではないが、その容姿を買われて主演男優に抜擢される)。
周囲にはプレイボーイと噂されているが、実際はそうではなく、女性には常に真剣で、相手の方が変な期待をして近付いてくることの方が多い。
高校生時代に志穂と交際していたが、美月に邪魔されて別れることになる。
映画の顔合わせで志穂と再会するが、彼女は美月と名乗ったので死んだ姉が現れたと勘違いする。その後、彼女が志穂であることが判明するが、彼女が佐久間のことを忘れていることが気になったので、志穂に関する調査を開始する。
調査を開始した佐久間は「志穂は病院でカウンセリングを受けていたが、ある日から家に帰らなくなっていた。しかし、近所の人は入院していると思っていたので、捜索願いは出ていなかった」という情報を得る。
調査結果を主人公に報告するため、主人公のPHSに電話をかけて廃病院で待ち合わせをするが、話の内容を聞いて先回りした美月(姉の人格)が主人公と争っていたので、やむを得ずその場を後にする(その時、美月と志穂の写真が入った南西総合病院の封筒を落としてしまう)。
あるエンディングでは、大学の屋上から飛び降りて自殺したことになっている[注釈 17]
楠木 翔子(くすのき しょうこ)
声:白鳥由里
身長:155cm、体重:45kg、スリーサイズ:84/58/80、生年月日:3月29日、星座:おひつじ座、血液型:B型、出身地:南埼玉、趣味:通販カタログを見る、好きなもの:犬・猫・うさぎ等の動物、嫌いなもの:タコ・イカ(食べるのは平気)、好きな食べ物:チーズ・ヨーグルト等の乳製品、嫌いな食べ物:辛いもの[6]
主人公と同期の新人部員。メイク担当。四角く赤いフレームの眼鏡を掛けている。
素顔でも美月や遥に引けを取らない美人だが、本人はそれを自覚してはいない。
自分自身より、他人を美しくすることを第一に考えるタイプである(本当は海外での本格的なメイクの勉強を希望していたが、親に反対されたため、普通の大学へ通いながら日々勉強に励んでいる)。
奥手そうな外見とは裏腹に、恋愛経験については美月や遥より豊富という噂もある[注釈 18]
ジェノサイド編では、美月によって滅多刺しにされた死体が浴室で発見される[注釈 19][要ページ番号]
番外編では主人公から告白され、交際する展開になることがある[注釈 20]
剛田 豪(ごうだ ごう)
声:立木文彦
主人公の先輩の映研部員。
元はプロレス同好会に所属していたが、遥が撮ってくれたプロモーションビデオを気に入り、そのまま映研へ所属する。
バッドエンドになった場合、元ライバルで現相方の花園と共に登場し、アドバイスを送ってくれる。
花園 雅美(はなぞの まさみ)
声:松本保典
主人公の先輩の映研部員。
剛田と同じく、元はプロレス同好会に所属していたが、映研に入り浸るようになった彼の後を追ったところ、手先の器用さを買われて機材管理担当者となった。
バッドエンドの際に行われる寸劇では、剛田のアドバイスに対して「うむ、その通り!」と合いの手を入れている。
森崎 真奈美(もりさき まなみ)
声:折笠愛
南西総合病院精神科の医師。
才色兼備と称えられるに相応しい美女であるうえ、精神科としての手腕も確かである。
過去に美月と志穂のカウンセリングを担当していた。
森崎の元を訪ねた佐久間と主人公に対して、美月と志穂に関する個人情報を話している(主人公は、森崎と主人公のやり取りを撮影したビデオテープを所持している)。また、佐久間には高校時代の美月と志穂がテニスをしている2枚の写真が入った封筒を、主人公には志穂の診療録を編集したビデオテープ(志穂が過去について語った映像)を提供している。

エンディング[編集]

本作には全27種類のエンディングが存在する[7]

エンドNo. サブタイトル 内容
Good End 01 ダブルキャスト 大学の屋上から飛び降りた結果、すべての記憶を取り戻し、志穂本来の人格に統合される。
02 志穂 大学の屋上から飛び降りた結果、姉妹の記憶を失い、美月(記憶喪失)の人格が志穂の名前で過ごすようになる。
03 美月 大学の屋上から飛び降りた結果、以前の記憶をすべて失い、ボーイッシュな人格が志穂の名前で過ごすようになる。
04 とらわれた心 大学の屋上から飛び降りた結果、入院したまま美月(姉の人格)として過ごすことが多くなる。
Normal End 01 翔子 主人公から告白された翔子は喜びのあまり泣き出してしまう。
02 映研 主演女優を降りると言い出した美月を主人公が説得して映画の撮影がスタートする。
03 親友 カメラマンを降りると言い出した二村を遥が説得して映画の撮影がスタートする。
04 麻由 桜の根本で倒れている麻由を見かけ、『季節を抱きしめて』の予告映像が流れる。
05 マリア 路地裏でうずくまっているマリアを見かけ、『サンパギータ』の予告映像が流れる。
06 花織 立ち寄ったアパートで花織を見かけ、『雪割りの花』の予告映像が流れる。
Bad End 01 少女 主人公に冷たい対応をされたので、美月が主人公の元を去ってしまう。
02 夢のつづき 美月が主人公の元を去ったところで夢から覚めて、また美月と出会うことになる。
03 狂気(1) 遥の別荘で美月によって主人公と二村が包丁で殺戮される。
04 狂気(2) 遥の別荘で放火によって主人公と映研部員が焼死する。
05 狂気(3) 遥の別荘で美月によって主人公と映研部員が包丁で殺戮される。
06 狂気(4) 遥の別荘で美月によって主人公と映研部員が包丁で殺戮される。
07 狂気(5) 遥の別荘で美月によって主人公と映研部員が包丁で殺戮される。
08 狂気(6) 遥の別荘で美月によって主人公と映研部員が包丁で殺戮される。
09 かこひめの寝屋 ラストシーンに使う飛び降り心中事件を撮影したフィルムを二村に見せられ、他のシーンの完成を強要される。
10 殺人鬼 廃病院で美月によって主人公が包丁で殺害される。
11 真犯人(1) 映研の部室で美月によって主人公が映画用カメラ三脚で撲殺される。
12 真犯人(2) 映研の部室で美月によって主人公が映画用カメラの三脚で撲殺される。
13 とどかぬ想い 大学の屋上で美月によって主人公が鉄パイプで撲殺される。
14 姉妹 大学の屋上から転落する美月の腕を主人公は捕まえるが、美月は自分から手を振りほどいて転落死する。
15 終焉 大学の屋上から飛び降りた結果、陸上競技用のマットの設置が間に合わず、主人公と美月が死亡する。
16 記憶 大学の屋上から飛び降りた結果、陸上競技用のマットの設置は間に合うが、主人公が記憶喪失になる。
17 真実は… 「佐久間さんはなぜ…学校の屋上から飛び降りたのだろう?」と主人公が回想する。

主題歌[編集]

エンディングテーマ「door」
作詞:サエキけんぞう / 作曲・編曲:江見トモヒロ / 歌:小畑由香里

スタッフ[編集]

関連商品[編集]

書籍[編集]

タイトル 発売日 発売元 ISBN 種類
オフィシャル やるドラファンブック
ダブルキャスト CD-ROMスペシャルデータ集
1998年6月25日 ソニー・コンピュータエンタテインメント - 攻略本+CD-ROM
「やるドラ」攻略シリーズ ダブルキャスト 公式ガイド[8] 1998年7月12日 ソフトバンクパブリッシング ISBN 4-7973-0678-5 攻略本
ダブルキャスト オフィシャルガイドブック 1998年7月31日 アスペクト ISBN 4-7572-0150-8 攻略本
やるドラシリーズ 公式ディレクターズガイド
ダブルキャスト&季節を抱きしめて
1998年9月1日 集英社 ISBN 4-08-108084-4 攻略本
ダブルキャスト アンソロジーコミック[9] 1999年5月28日 ソフトバンクパブリッシング ISBN 4-7973-0953-9 アンソロジーコミック

CD[編集]

タイトル 発売日 発売元 種類
door[10] 1998年7月18日 SMEビジュアルワークス シングルCD
「ダブルキャスト」オリジナル・サウンドトラック[11] 1998年11月21日 SMEビジュアルワークス アルバムCD
「ダブルキャスト」ザ・ドラマCD[12] 1999年1月21日 SMEビジュアルワークス ドラマCD
「ダブルキャスト」ザ・ドラマCD
主人公と美月が出会う前から撮影旅行初日までを描いている。美月を主軸に据えた構成となっており、美月の内面の心情などゲームでは描かれない部分を補完した内容となっている。また、主人公の台詞にも新たに声が付いている(声:鈴村健一)。

その他[編集]

タイトル 発売日 発売元 種類
ダブルキャスト 本線用台本 予約特典 - 台本
ダブルキャスト コレクターズディスク[13] 1999年4月29日 Production I.G Windows 95/98専用アクセサリー集
やるドラ公式設定BOX 1999年4月30日 マンガパック 設定資料集

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ パッケージの表紙や裏面に「このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。」と表記されている。
  2. ^ 予約特典の『本線用台本』の表紙に仮題が掲載されている。
  3. ^ Normal End 04「麻由」、Normal End 05「マリア」、Normal End 06「花織」。
  4. ^ 『ドラマCD』版は鈴村健一が担当。
  5. ^ 『アンソロジーコミック』では「柏原」という名字が付けられている。
  6. ^ 『ドラマCD』では心の声のみ「あたし」になっており、実際に喋る時の「ボク」と使い分けている。
  7. ^ 劇中で「ボク」と呼んでる時、右手で箸を持ってラーメンを食べてるシーンがある。
  8. ^ Good End 02「志穂」。
  9. ^ Good End 03「美月」。
  10. ^ a b c 劇中で森崎から「赤坂志穂は右利き、赤坂美月は左利き」と説明された、と主人公が述べている。
  11. ^ Bad End 03「狂気(1)」からBad End 08「狂気(6)」まで。ただし、美月の顔が映るのはBad End 06「狂気(4)」だけである。
  12. ^ Good End 04「とらわれた心」。
  13. ^ Good End 01「ダブルキャスト」のルートで映画が完成した後、画面下部のメッセージウィンドウに「志穂」と表示されている時、自分のことを「あたし」と呼んでいる。
  14. ^ a b Good End 01「ダブルキャスト」。
  15. ^ ゲーム発売の後年、後藤圭二が同人誌で描き下ろした短編漫画によれば、グッドエンド後は同居が同棲へ変わり、夜は「ちゃんとくっつく」関係となった模様。
  16. ^ Bad End 09「かこひめの寝屋」。
  17. ^ Bad End 17「真実は…」。
  18. ^ 『ドラマCD』では悪女ぶりを披露する。
  19. ^ 『オフィシャルガイドブック』によると「あるはずのものがなかった」と書かれている。
  20. ^ Normal End 01「翔子」。

出典[編集]

  1. ^ 「プレイステーションリプレイ」『週刊ファミ通』2004年12月17日号、エンターブレイン、 13頁。
  2. ^ やるドラ ダブルキャスト まとめ (PS)”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage. 2019年12月14日閲覧。
  3. ^ 赤坂美月 キャラクター設定”. シュガーアンドロケッツ. 2000年12月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年7月22日閲覧。
  4. ^ 篠原遥 キャラクター設定”. シュガーアンドロケッツ. 2000年12月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年7月22日閲覧。
  5. ^ a b 二村英樹 キャラクター設定”. シュガーアンドロケッツ. 2001年2月9日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年7月22日閲覧。
  6. ^ 楠木翔子 キャラクター設定”. シュガーアンドロケッツ. 2001年2月9日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年7月22日閲覧。
  7. ^ ダブルキャスト エンディングリスト”. シュガーアンドロケッツ. 2000年12月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年7月22日閲覧。
  8. ^ ダブルキャスト 公式ガイド”. SBクリエイティブ. 2019年7月18日閲覧。
  9. ^ ダブルキャスト アンソロジーコミック”. SBクリエイティブ. 2019年7月18日閲覧。
  10. ^ ダブルキャスト「door」”. アニプレックス. 2019年7月18日閲覧。
  11. ^ 「ダブルキャスト」オリジナル・サウンドトラック”. アニプレックス. 2019年7月18日閲覧。
  12. ^ 「ダブルキャスト」ザ・ドラマCD”. アニプレックス. 2019年7月18日閲覧。
  13. ^ ダブルキャスト コレクターズディスク”. Production I.G. 1999年10月10日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年7月18日閲覧。

外部リンク[編集]