攻殻機動隊 新劇場版
攻殻機動隊 新劇場版 GHOST IN THE SHELL: THE NEW MOVIE | |
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監督 |
黄瀬和哉 (総監督) 野村和也 |
脚本 | 冲方丁 |
原作 | 士郎正宗『攻殻機動隊』 |
出演者 |
坂本真綾 松田健一郎 新垣樽助他 |
音楽 | コーネリアス |
主題歌 | 坂本真綾、コーネリアス |
制作会社 | Production I.G |
製作会社 | 「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会 |
配給 |
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公開 |
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製作国 |
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言語 | 日本語 |
興行収入 | 2億4000万円[1] |
前作 | 攻殻機動隊ARISE |
『攻殻機動隊 新劇場版』(こうかくきどうたい しんげきじょうばん、GHOST IN THE SHELL: THE NEW MOVIE)は、2015年6月20日公開された日本の劇場用アニメ映画。
Production I.G 制作。原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』。総監督は黄瀬和哉。
概要[編集]
『攻殻機動隊』を冠する4つの作品(士郎正宗の原作漫画、押井守の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、神山健治の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ、黄瀬和哉の『攻殻機動隊ARISE』)に連なる、「攻殻機動隊」25周年記念作品として制作される作品。
前記の4作品のうち、総監督・脚本が同じ『ARISE』の世界観・ストーリーラインを直接受け継いでおり、シリーズの主人公「草薙素子」の過去と公安9課(攻殻機動隊)の創設にまつわる物語という作品コンセプトはそのままに、長編劇場版として更なる作品のスケールアップ、物語のブラッシュアップがはかられている。
ストーリー[編集]
西暦2029年3月、国防省の防衛庁への格下げを不服とした国防軍の11人の将校が、大使館関係者42人を人質に東亜連合経済体極東通商部大使館に籠城し、国防省の維持と軍事裁判の中止を要求する事件が発生する。公安9課の荒巻部長は、200人規模の機動隊で現場を包囲するが、草薙素子は総理大臣補佐官の藤本修から直接出動命令を取り付け、7人の独立部隊で議事堂内に突入する。部隊は首謀者たちを拘束し、人質を解放するが、ゴーストハックされた人質数名が武器を使い、犯人たちを殺害してしまう。同時刻に、総理大臣の藤本彰が会談中に爆弾によって暗殺される事件が発生する。会談に同席していた草薙のかつての上官クルツ中佐も爆発に巻き込まれて死亡する。
キャスト[編集]
- 草薙素子:坂本真綾
- バトー:松田健一郎
- トグサ:新垣樽助
- イシカワ:咲野俊介
- サイトー:中國卓郎
- バズ:上田燿司
- ボーマ:中井和哉
- ロジコマ:沢城みゆき
- クルツ:浅野まゆみ
- ツムギ:野島健児
- 荒巻大輔:塾一久
新キャラクター[編集]
- クリス
- 声 - 潘めぐみ
- ある養護施設にいた少女。
- ロバート・リー
- 声 - 麦人
- 東亜連合経済体・極東通商部代表を務める、内外において悪名の誉れ高い男。
- 藤本 修
- 声 - NAOTO(EXILE、三代目J Soul Brothers)[2]
- 内閣総理大臣・藤本彰(声 - 近藤浩徳)の補佐官であり、彼の実の息子(長男)。
新劇場版で初出の用語[編集]
- デッドエンド
- 新型の義体と従来型の義体で電脳の規格に違いが出てしまい、新しい義体に換装できない問題のこと。この問題を抱える全身義体サイボーグは、やがてメンテナンスを受けることもままならなくなり、旧型の義体とともに朽ちて行くのを待つことになってしまう。この問題について議論も起こったが、巨額の富を生む義体テクノロジーの停滞を嫌った巨大企業グループはこれを黙殺し、現在に至る。
- 草薙とクルツはこの問題を乗り越える期待を込めて電脳化・義体化されている。草薙は胎児の状態から義体化され、成長するに連れて義体を換装することを前提にしているため、多種の義体換装に対する拡張性を持っている。クルツは遠隔操作義体をあたかも自分の体であるかのように扱えるため、本体を換装せずに済む。
- 第3世界
- 個人がヒトとしてでもなくサイボーグとしてでもなく、人格をデータのみの存在に変換して生きていく世界のこと。オカルト話の一種としてサイボーグの間でささやかれている。
- 東亜連合経済体
スタッフ[編集]
- 原作 - 士郎正宗(講談社 ヤングマガジンKCDX)
- 総監督・キャラクターデザイン - 黄瀬和哉
- 脚本 - 冲方丁
- 監督 - 野村和也
- 総作画監督・サブキャラクターデザイン - 大久保徹
- 3DCG監督 - 井野元英二
- メカニックデザイン - 柳瀬敬之、竹内敦志
- 特殊効果 - 村上正博
- 美術監督 - 竹田悠介、益城貴昌
- 色彩設計 - 広瀬いづみ
- 撮影監督 - 田中宏侍
- 編集 - 植松淳一
- モーショングラフィック - 荒木宏文
- 音響監督 - 岩浪美和
- 音楽 - コーネリアス
- アニメーション制作 - Production I.G
- 製作 - 「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会(バンダイビジュアル、講談社、電通、プロダクション・アイジー、フライングドッグ、東宝)
- 配給 - 東宝映像事業部
主題歌[編集]
リリース[編集]
- 攻殻機動隊 新劇場版 (Blu-ray/DVD) バンダイビジュアル 発売:2015年10月28日
- Blu-ray 特装限定版【特典】
- ■豪華スペシャルブックレット
- ■『攻殻機動隊 新劇場版』ノーカット完全版シナリオブック(脚本:冲方丁)
- 【映像特典】
- ■特典DISC:
- (1)特別番組『「攻殻機動隊 新劇場版」6.20公開!!25分でわかるARISE SP【ディレクターズカット版】』
- (出演:坂本真綾/津田健次郎/黄瀬和哉/冲方丁)
- (2)特別番組『「攻殻機動隊 新劇場版」公開記念!!25年を25分でおさらいSP【ディレクターズカット版】』
- (出演:坂本真綾/NAOTO(EXILE/三代目J Soul Brothers)/黄瀬和哉/冲方丁 他)
- (3)攻殻25周年記念オールナイトイベント「GHOST IN THE NIGHT」トークショー
- (出演:黄瀬和哉/冲方丁/押井守/神山健治/石川光久)
- (4)劇場公開初日舞台挨拶(出演:坂本真綾/黄瀬和哉/冲方丁/野村和也/石川光久)
- (5)Production I.G プロデュース「攻殻機動隊 新劇場版 完全解析Night」
- (出演:黄瀬和哉/冲方丁/藤咲淳一/松田健一郎/押井守)
- ■特報1
- ■特報2
- ■劇場予告編
- ■プロモーション映像
- ■TV-CM
- ■[音声特典]本編オーディオコメンタリー
- 【他、仕様】
- ■黄瀬和哉(総監督・キャラクターデザイン)描き下ろしジャケット
- ■特製ジャケット収納ケース
攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver[編集]
- スマートフォン版
- 2017年03月17日より配信のスマートフォンアプリ向けVR映像。別途英語音声版も配信。ティザー動画は3分32秒、本編映像は15分47秒。PlayStation VR専用ではなくスマートフォン用VRゴーグルを使用する。渋谷マルイ・I.Gストアでも有料体験が可能。ユリ役(声 - 大原さやか)
- 2015年9月17日~20日の期間、幕張メッセで開催される「東京ゲームショー2015」にブース出展を行い、『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』の予告編のドームシアター上映を行う。2015年冬に、VRアプリの全世界配信を開始する。[3]
- 原作 - 士郎正宗
- クリエイティブディレクター - 浅井宣通
- 構成 - 藤咲淳一
- キャラクターデザイン - 黄瀬和哉
- 企画 プロダクションI.G
- 監督 - 東弘明
- プラネタリウム版
- IGポートのプラネタリウム施設配給事業開始に伴い、2017年6月7日-9日 Fulldome Festival Brno 2017 (映像祭)での上映の他、2017年9月2日より仙台市天文台ほかで配信のプラネタリウム映画。配給業務委託は五藤光学研究所。
受賞歴[編集]
- VFX-JAPANアワード2017 先導的視覚効果部門優秀賞 [5]
関連作品[編集]
- 攻殻機動隊
- 攻殻機動隊ARISE - 本作の前日譚的な短編映画(全4作品)。2015年4月には、テレビシリーズ版『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』(こうかくきどうたいアライズ オルタナティヴ アーキテクチャ)が放送開始。
テレビシリーズ版は本作へと繋がる完全新作エピソードが付け加えられ、本作のキーパーソン「ファイアスターター」に関係する人物「パイロマニア」も登場する。 - GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 - アニメ映画
- イノセンス - アニメ映画
- 攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D - アニメ映画
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 「キネマ旬報」2016年3月下旬号 73頁
- ^ “三代目JSB・NAOTOが『攻殻機動隊』で声優初挑戦「ひとつ夢が叶った!」”. シネマトゥデイ (2015年4月15日). 2015年4月15日閲覧。
- ^ “VR体感型アプリ『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』全世界配信決定”. ファミ通.com. (2015年9月14日)
- ^ “水島精二が個人賞、作品賞「SHIROBAKO」「攻殻機動隊 新劇場版」 第20回アニメーション神戸賞”. アニメ!アニメ!. (2015年11月23日)
- ^ “VRの先駆的な試みとなった『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』”. アニメーションビジネス・ジャーナル. (2017年1月13日)
外部リンク[編集]
- 公式サイト
- 攻殻機動隊 新劇場版 (@kokaku_m) - Twitter
- 攻殻機動隊 新劇場版 - Facebook
- 攻殻機動隊25周年Anniversaryサイト
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