フィクサー

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フィクサー: fixer)は、政治行政企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指す。

概要[編集]

行政組織、政府や企業などの社会組織では、通常は関係する人間や団体の意向(広くは世論)を踏まえたうえで、正規の手続きを取って意思決定を進める手段が確立されている。例えば、行政への陳情、選挙や企業における稟議や経営会議などである。そのような正規の手段によらず、意思決定の過程に介入する資金、政治力、人脈などを持つ人物がフィクサーと呼ばれる。フィクサーが介入すると往々にしてその手段は公正でなく恣意的な結論となる場合がある。一方で、理想と現実の間で複雑化する人間関係や利害関係を円滑にすすめる役割を果たす場合もある。

労働組合無産政党の活発な「政治の季節」に存在した。

アメリカでは悪徳弁護士もフィクサーと呼ばれている。アメリカの弁護士をフィクサーと呼ぶのは、裁判の始まる前に自分の陣営に不利となる証拠証人を裁判から外す手段 (skill) を知っている事から指す(fixとは物事を意図的にarrangeする意味がある)。相手の有利な手札を察知されないようにして抜き取る一方で不利なクズ札を混ぜておくため、結果として敗北を嫌う相手が訴訟を降りて裁判が消滅することも珍しくない。

政治の黒幕としては作家の室伏哲郎による『日本の黒幕』が幾つかの例を紹介している。

フィクサーを題材にした作品[編集]

関連項目[編集]