攻殻機動隊 SAC_2045
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攻殻機動隊 SAC_2045 Ghost in the Shell: SAC_2045 | |
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ジャンル | SFアニメ |
アニメ | |
原作 | 士郎正宗 |
監督 | 神山健治、荒牧伸志 |
シリーズ構成 | 神山健治 |
脚本 | 神山健治、檜垣亮、砂山蔵澄、土城温美、佐藤大、大東大介 |
キャラクターデザイン | イリヤ・クブシノブ、山田正樹 |
音楽 | 戸田信子、陣内一真 |
アニメーション制作 | Production I.G、SOLA DIGITAL ARTS |
製作 | 攻殻機動隊2045製作委員会 |
配信サイト | Netflix |
配信期間 | 2020年4月23日 - |
話数 | 全12話(シーズン1) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『攻殻機動隊 SAC_2045』(こうかくきどうたい エスエーシーにぜろよんご、英語: Ghost in the Shell: SAC_2045)は、2020年4月にNetflixで配信されたWebアニメ。
概要[編集]
攻殻機動隊シリーズとして初めてフル3DCGアニメーションを採用している[1]。
S.A.C.シリーズを手掛けた神山健治と映画『APPLESEED』を手掛けた荒牧伸志のダブル監督で制作、キャラクターデザインはロシア出身のイラストレーター、イリヤ・クブシノブが担当[2]。
ストーリー[編集]
米帝の用いたとあるAIによって、全世界同時デフォルトが発生し、一瞬にして世界経済が一度死滅した2045年。貨幣も仮想通貨もその価値を失い、AIはより高度に発展。世界は確実に崩壊への一途を辿って行っているが、まだその危機感を実感できる程ではない世界。世界は計画的かつ持続可能な戦争「サスティナブル・ウォー」へと突入した。これにより、世界各国で内戦、レイドが勃発。それはこの事態を引き起こしたアメリカも例外ではない。
卓越した電脳・戦闘スキルを誇る草薙素子率いる元公安9課のメンバーは傭兵部隊を組織し、「ゴースト」と名乗り、アメリカ・西海岸でレイドを未然に防ぐ為、民間傭兵会社から委託を受け、レイディスト達の掃討作戦を遂行していた。
その一方、一人日本に残り、解体された9課から民間警備会社へと再就職したトグサは単身、ダークウェブに潜り込み、元9課のメンバーだと思われる傭兵集団「ゴースト」の活動を調べながらも、治安悪化の一途を辿る日本で舞い込む仕事を片付けていた。そんな折、荒巻からの連絡を受け取ったトグサは、現在の総理大臣が9課を再び組織することを考えている事を知らされ、かつての9課メンバーの招集を命じられる。無論、彼が向かうのは「ゴースト」が最後に仕事を引き受けたとされるアメリカ・西海岸。
時は少し遡り、レイディストの攻撃を完全に防ぎ切る事が出来ず、発射されたミサイルがビバリーヒルズのとある豪邸へと着弾してしまう。その失敗により、素子たちの元に駆けつけてきたアメリカ軍特殊部隊とジョン・スミスと名乗る黒服の男は、素子達の言い分を聞き入れることはせず、そのまま素子達は連行されてしまう。
連行された元9課の面々は、半ば強制的にジョン・スミスの依頼を引き受ける事となり、作戦決行日まで只管予行演習や訓練を行う事となる。同時期、元9課の面々を探すトグサは、最後に素子達が目撃された場所を見つけだすことに成功。その場所で待機を命じられていたタチコマ達と再会。トグサはタチコマ達と共に、素子達を行方を追う。
作戦決行日、マイクロマシンで大儲けした実業家の捕獲を命じられた素子達は、ビバリーヒルズのとある豪邸へと潜入する。そこで対峙したのは”人間ではない”何か――。格闘技も、銃も綺麗に躱すそれは「ポスト・ヒューマン」と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ特異な存在。突如として現れたポスト・ヒューマンを前に、苦戦を強いられる素子達だが、辛くもその状況を打破する。
彼らの目的も分からず、大国間の謀略が渦巻く中で、9課は再び組織される。
登場人物[編集]
役名 | 声の出演 | モーションアクター |
---|---|---|
草薙素子 | 田中敦子 | 川渕かおり |
荒巻大輔 | 阪脩 | 曽世海司 |
バトー | 大塚明夫 | 笠原紳司 |
トグサ | 山寺宏一 | 岡田地平 |
イシカワ | 仲野裕 | 曽世海司 |
サイトー | 大川透 | 武井秀哲 |
パズ | 小野塚貴志 | |
ボーマ | 山口太郎 | |
タチコマ | 玉川砂記子 | |
江崎プリン | 潘めぐみ | 山城屋理紗 |
スタンダード | 津田健次郎 | |
ジョン・スミス | 曽世海司 | |
久利須・大友・帝都 | 喜山茂雄 | |
シマムラタカシ | 林原めぐみ |
用語[編集]
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- ポスト・ヒューマン
- 電脳化を施した人間に重度な精神的ストレスや身体的ストレスが加わった結果、脳と電脳および肉体の能力が飛躍的に向上し、驚異的な知能と身体能力を持った人間のこと。数百人単位で電脳化された人間やガードロボットを操る、機関銃の弾丸の着弾位置を発砲前に把握して弾幕を回避するなどといった驚異的な能力を発揮する。電脳化されていない人間、電脳化された人間の次に来る進化を得た者として、「ポスト」ヒューマンと呼ぶ。
- しかし、世界中に数人しかおらず、もっぱら従来の治安部隊では解決不可能な犯罪を引き起こし、公安9課の再編のきっかけとなった。
- サスティナブル・ウォー
- 持続可能な戦争。作品内で「冷戦」に例えられるように、一種の経済的活動としての戦争を行うこと。冷戦によって経済・科学技術が進歩したことを模倣し、兵士ではないものには「弾が届かない」ように戦争を行うことで、持続的な発展を図ろうとすること。しかし、実際には世界各国で内戦、レイドが勃発している。
スタッフ[編集]
- 原作 - 士郎正宗 『攻殻機動隊』(講談社 KCデラックス刊)
- Produced by 石川光久 × ジョセフ・チョウ
- 監督 - 神山健治 × 荒牧伸志
- シリーズ構成 - 神山健治
- 脚本 - 神山健治、檜垣亮、砂山蔵澄、土城温美、佐藤大、大東大介
- キャラクターデザイン - イリヤ・クブシノブ、山田正樹
- 3Dキャラクタースーパーバイザー - 松重宏美
- プロダクションデザイナー - 臼井伸二、寺岡賢司、松田大介、ジェシカ・ルイス
- モデリングスーパーバイザー - 田崎真允
- リギングスーパーバイザー - 錦織洋介、井上暢三
- エフェクトスーパーバイザー - 清塚拓也
- ライティングコンポジットスーパーバイザー - 高橋孝弥
- 編集 - 定松剛
- 音楽 - 戸田信子 × 陣内一真
- サウンドデザイナー - 高木創
- 音楽制作 - フライングドッグ
- アニメーション制作 - Production I.G × SOLA DIGITAL ARTS
- 製作 - 攻殻機動隊2045製作委員会
各話リスト[編集]
# | タイトル | 脚本 | 絵コンテ |
---|---|---|---|
1 | NO NOISE NO LIFE / 持続可能戦争 | 神山健治 | |
2 | AT YOUR OWN RISK / 壁が隔てるもの | 神山健治 | 荒牧伸志 |
3 | MARVERICK / 作戦行動中行方不明 | 檜垣亮 | 谷口悟朗 神山健治 |
4 | SACRIFICIAL PAWN / 分界よりの使者 | 砂山蔵澄 | 浜名孝行 |
5 | PATRICK HUGE / 神からの贈り物 | 檜垣亮 | 頂信司 荒牧伸志 |
6 | DISCLOSURE / 量子化された福音 | 土城温美 | 岡村天斎 |
7 | PIE IN THE SKY / はじめての銀行強盗 | 長沼範裕 | |
8 | ASSEMBLE / トグサの死によってもたらされる事象 | 大東大介 神山健治 |
福田道生 荒牧伸志 |
9 | IDENTITY THEFT / 一人きりの闘争 | 佐藤大 神山健治 |
岡村天斎 |
10 | NET PEOPLE / 炎上に至る理由 | 砂山蔵澄 | 宮地☆昌幸 |
11 | EDGELORD / 14歳革命 | 土城温美 神山健治 |
岡村天斎 |
12 | NOSTALGIA / 全てがNになる。 | 大東大介 神山健治 |
増井壮一 |
主題歌[編集]
オープニングテーマ[編集]
- 「Fly with me」
- 作詞 - ermhoi/ 作曲・編曲 - Daiki Tsuneta / 歌 - millennium parade × ghost in the shell: SAC_2045
エンディングテーマ[編集]
- 「sustain++;」
- 作詞 - Cassie Wei / 作曲・編曲 - Yamato Kasai, Yukihito Mitomo, Shoto Yoshida, Cassie Wei / 歌 - Mili
コラボレーション[編集]
- KDDI - KDDIの提供しているAR・VR技術とコラボレーション[4]。
- ULTRAMAN - 同じ制作会社によるアニメとしてコラボレーション。PVとビジュアルがYoutubeにて公開された[5]。
- less than human - less than humanのサングラスとコラボレーション[6]。
脚注[編集]
- ^ “攻殻機動隊 SAC_2045” (日本語). www.production-ig.co.jp. 2020年4月28日閲覧。
- ^ ねとらぼ:舞台は前作の約10年後 “攻殻”新作アニメ「攻殻機動隊SAC_2045」、Netflixで2020年配信決定!(2018年12月8日)/「攻殻機動隊 SAC_2045」、キャラデザはイリヤ・クブシノブ(2019年6月12日)
- ^ “STAFF&CAST” (日本語). 攻殻機動隊 SAC_2045 公式サイト. 2020年4月25日閲覧。
- ^ “au 5G ×『攻殻機動隊 SAC_2045』が生み出す拡張体験「UNLIMITED REALITY」より自宅で楽しめるコンテンツを提供”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “『攻殻機動隊 SAC_2045 × ULTRAMAN』コラボPV & ビジュアル公開” (日本語). 攻殻機動隊 SAC_2045 公式サイト. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “『攻殻機動隊 SAC_2045』×『less than human』コラボサングラス” (日本語). 攻殻機動隊 SAC_2045 公式サイト. 2020年5月3日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 攻殻機動隊 SAC_2045 公式サイト
- 攻殻機動隊 SAC_2045 公式 (@gitssac2045) - Twitter
- 攻殻機動隊 Sac_2045 - Facebook
- 攻殻機動隊 SAC_2045 公式 (gitssac2045_official) - Instagram
- 攻殻機動隊 SAC_2045 - YouTubeプレイリスト
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