銭形幸一
銭形幸一 警部 | |
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ルパン三世のキャラクター | |
登場(最初) | 『ルパン三世颯爽登場』 |
作者 | モンキー・パンチ |
声優 |
近石真介 大塚周夫 納谷悟朗 加藤精三 山寺宏一 |
演じた俳優 |
伊東四朗 エド山口 浅野忠信 夢乃聖夏 |
プロフィール | |
性別 | 男性 |
親戚 | 銭形平次 |
銭形 幸一(ぜにがた こういち)は、モンキー・パンチの漫画作品及びそれを原作とするアニメ『ルパン三世』シリーズに登場する架空の人物。一般的には銭形警部の名前で知られる。アメリカの漫画のキャラクター、ディック・トレイシーがモデルとなっている。
人物
仕事熱心かつ真面目で人が良い性格で正義感、責任感が強い。
いつもルパン三世に逃げられているが、作中でルパンが死ぬと聞けば誰よりも(仲間である次元大介らも含む)悲しんだり、『PartIII』第37話ではアンの策略で一度ルパンを射殺するもルパンの演技とは知らなかったとはいえ、そのことを後悔し、罪滅ぼしとして警察を辞めてルパンの墓を守ろうとするが、アンの企みを阻止したルパンが生きていると分かると誰よりも喜ぶなど、ルパンのことを憎からず思っている節があり、いつの間にか奇妙な友情のようなものが互いにできあがっている(『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』や『セブンデイズ・ラプソディ』では、「わしとお前は赤い糸で結ばれているんだ」ととんでもない発言もしている)。ゲーム版でもルパンを助ける場面があり、『魔術王の遺産』では、ルパンを殺そうとするレオポルト・ラングを止めようとしたり、『コロンブスの遺産は朱に染まる』では、ジョンソンらの陰謀を知るも捕まってしまい、目の前でルパンを殺されたと思い、落ち込むも無事だと知ると笑顔を見せた。その後、ジョンソンに撃たれたナディアをルパンに託される。2人が手を組んだときのコンビネーションは抜群で、二人三脚をすれば右に出る者はいない。『ルパンには死を、銭形には恋を』でも、光琳に縄で縛られた際に息を合わせ、お互いの特技を活かし、ピンチを乗り切ったこともある。銭形はいつしか「ルパンを捕まえること」が生きがいとなっていく。TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では「目標」「座右の銘」などを聞かれて全て「ルパン逮捕」と答えていた。
根からの正義漢であり、時にはルパン逮捕よりも組織的犯罪や悪事の摘発を優先させる。
黒幕を逮捕できず地団駄を踏むこともあるが、最終的にルパン達の活躍で逮捕できている場面も多い。大統領選挙の立候補者が金づるを逃したくないがために非合法カジノを見逃していると知った際には「腐っとるのぉ」と呆れていた[ep 1]。終盤でテリー・クラウンに自身を盾に取られてしまったときには、「俺を撃てばテリーを倒せる」と自らの命を捨てる覚悟でルパンに告げた(この時ルパンはテリーの肩を撃ち、決着を銭形に託した)。劇場版『カリオストロの城』では、ルパン逮捕よりもカリオストロ公国による国家ぐるみの偽札製造の摘発を優先させている。TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』ではマイケル・スズキの策略で首都高速道路にて、自身の命令を無視してルパンを攻撃したトレーラーが引き起こした、負傷者77名、被害車両48台にも及ぶ大惨事の責任を自ら取るなどの責任感の強さを見せる。
上司や部下、相棒に恵まれないジンクスのようなものも持つ。TVスペシャル版に限定しても、『トワイライト☆ジェミニの秘密』のジャン・ピエール、『アルカトラズコネクション』のテリー・クラウン、『盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』のブライアン・マーフィー、『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』のエミリー・オブライエンなど、仲間が黒幕だったというパターンが多く、正義感の強さを利用されることが多い。逆に味方が信頼できた例は『ワルサーP38』のビッキー・フラナガンと『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』の警視総監と『EPISODE:0 ファーストコンタクト』のジョージ刑事ぐらいである。『the Last Job』の神楽坂飛鳥は銭形に自身が忍者であることを明かし、モルガーナとの戦いに巻き込みたくない彼を仮死状態にして助け、クライマックスで共にルパンを逮捕しようとした。
一人称は「ワシ」を使うことが多いが、上司や一般人に対しては「私」を使う。パイロットフィルム版や一部の登場作品においては「俺」と言うこともあり、『sweet lost night 〜魔法のランプは悪夢の予感〜』で記憶喪失となった際は「ボク」と言った。
好物はラーメン(インスタントを含む)らしく、差し入れがラーメンであったり、外食や出張先でたびたび食している描写がある。またアニメでは、石川五ェ門ほど顕著ではないが洋食が続くと和食に対するホームシック状態に陥る描写もある。劇場版『ルパンVS複製人間』では警視総監と共にコロンビアの日本料理店で食事し、TVスペシャル『ワルサーP38』では病院の食事は合わないという理由で、ニューヨーク市街の日本料理店で納豆ご飯などを食べた。また時折ファーストフードで食事する描写もある。
実力
上層部からは、失敗続きのためかあまり良い評価をされていない[注 1]。そのため、インターポール(ICPO)は銭形がルパンを逮捕できないことに業を煮やし、ルパン抹殺という強行手段に打って出たこともあり、一度はルパン抹殺に成功したかのように描写されたこともあった。しかしそれはルパンたちの能力が相対的に見て高過ぎるためであって、銭形が決して無能というわけではない。実際に『TV第1シリーズ』第4話「脱獄のチャンスは一度」では、ルパンを完璧な罠にかけて逮捕し(ルパン自身も敗北を認めていることをほのめかす台詞がある)、『TV第2シリーズ』第57話「コンピューターかルパンか」では五ェ門、次元、ルパンを次々と圧倒的な強さで捕えている。また、時には事件の真の黒幕(TVスペシャル『ハリマオの財宝を追え!!』のラッセルやTVスペシャル『盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』のブライアン・マーフィーなど)を逮捕したりする功績があり、劇場版『カリオストロの城』では、ゴート札(中世以来ヨーロッパの動乱に必ず関わり、世界経済に影響を与えている偽札)の印刷工場を突き止め、それを衛星中継で全世界に公表するという偉業を成し遂げている[注 2]。
原作に至っては「銭形流逮捕術の第一人者」であり、さらに「よく知られているルパンの顔や声は実は作られたもので、本当の素顔は誰も知らない」という、次元たちですら知らない事実を突き止めていることから相当優秀な刑事であることが分かる[注 3]。その実力を買われ、ルパン逮捕以外にも現金輸送や金塊輸送、国連からの依頼で要人警護の任務に就くこともある。TVスペシャル『the Last Job』では後任の警官がルパンを追うが全く勝負にならなかった点から一部のICPOの警官や上層部の幹部達からはルパンを追い続けてきた故の経験と実力を買われている描写がある。銭形を主役に置いたスピンオフ作品『警部銭形』ではルパン一味に見せかけた犯人の犯行を、些細な物証や矛盾から真相を暴く姿が描かれている。
失敗が続いている印象があるが、実際には前述の通りルパンを捕まえることに成功した事例も多々ある。最終的に逃げられてしまうのは、ルパンを収監しても脱獄されてしまう拘置所の管理体制の不備のせいでもある。『TV第2シリーズ』第37話「ジンギスカンの埋蔵金」では、ジンギスカンに変装したルパンに対して「特別製の扉がある」と発言、その後ルパンはうっかりその扉(護送車の中)に入ってしまい、ルパンは逮捕される(なお『TV第2シリーズ』においてルパンを逮捕した、と描写されたのはこの時が初めてだった)。しかし、ルパンに「シャバの名残にたばこを」として火を点けたが、それはたばこではなくプラスチック爆弾の導火線で、これで扉を爆破されて、逃亡された。また、銭形がルパンの盗みの対象者に対して対策(警備を厳重にするなど)を提案するも大丈夫だと高をくくられ却下され、最終的にはルパンに盗まれてしまうというパターンも多い。銭形は、ある意味ではルパンの恐ろしさを最もよく知っている人物でもある。『TV第1シリーズ』最終回「黄金の大勝負!」ではルパン逮捕に出動しなかった際、警視総監から「たるんどる」と罵られると、逆に「自分は2度ルパンを逮捕している。ところが奴は2度も脱走した。あれはどうしてくれる?」と反論するとともに、前述の拘置所の不備を糾弾する発言をしている。TVシリーズでは、最終回に3度国内逃亡されている。そのため、TVシリーズではルパン一味に甘く見られる描写が多数あったが、それが仇となりルパンらを追い詰めたこともある(TVスペシャルではそういう描写がなく、むしろルパン一味から厄介な相手だと思われている)。
- 操縦
- 航空機の操縦もできるようで、TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では、米軍のF-15戦闘機(複座型)まで操縦しており(その際耐Gスーツなしという非常に危険な装備で操縦していた)、また劇場版『カリオストロの城』では、オートジャイロを「こんなもの動かしたことない」と言いつつも無難に操縦をこなしていた。この時、オートジャイロが流れ弾に被弾しながらも、負傷したルパンの元に向かい、峰不二子と共にルパンの救出に成功している。『ロシアより愛をこめて』でもAn-225の操縦をこなしている。
- 格闘術
- 格闘術にも長けており、スラム街で集団に襲われた際にたった1人で返り討ちにしている描写[ep 2]や、劇場版『DEAD OR ALIVE』においてはズフ国の屈強な警官相手に一方的な立ち回りを演じて見せた。しかし『TV第2シリーズ』第39話「香港の夜空にダイヤは消えた」では、香港マフィアの舎弟たちに叩きのめされた挙句、海に投げ捨てられる場面もある[注 4]。
- もしルパンファミリーの個々が単独で勝負すれば、誰も銭形には敵わないとさえ言われている。事実『TV第2シリーズ』第57話、第97話「ルパン一世の秘宝を探せ」でルパン・次元・五ェ門の3人と1対1での勝負では立て続けに3人に勝利。原則的にお互いを殺そうとは思っていないので銭形にとっては意味はないことかもしれないが、『PartIII』第37話「父っつぁん大いに怒る」では哀れな少女・アンの仇を討つため、ICPOにルパン射殺許可を申請し、五ェ門を退けルパンと1対1の対決を申し込み生死を決しようとした[注 5]。
- 生け捕り術
- 手錠を使った生け捕り術の達人でもあり、次元や五ェ門をいとも簡単に木の枝に吊したことがある。次元も「さすが鬼警部、良い腕だ」と脱帽した。ちなみにこの生け捕り術をルパン達にも伝授しており、ルパン達が殺しのエージェント達と決闘した際に役に立っている[ep 3]。TVスペシャル『ロシアより愛をこめて』では、投げた手錠がブーメランのように手元に戻ってくるという離れ技を演じた。また、投げ縄付手錠をよく使用しており、これでルパンに手錠をかけたこともあるが、すぐさま手錠を外されている場合が多い。相手の武器を奪うという独特の立ち回りを披露したこともある[注 6]。またTVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』ではその投げ縄付手錠と武術を使ってテロリスト集団を圧倒していた。しかし、手錠を自分の大きな武器として愛用している反面、『TV第2シリーズ』第4話「ネッシーの唄が聞こえる」では麻酔銃を持ち出して遠距離からルパンを狙い、「手錠はもう時代遅れ」と彼らしからぬ発言をしており、設定の矛盾が生じている。
- 射撃
- 射撃に関してもTVスペシャル『アルカトラズコネクション』において、ルパンによってヘリコプターで持ち去られようとする巨大金庫を吊るしていた電磁アンカーのケーブルをかなりの遠距離から一撃で切断したり、黒幕との一騎撃ちで勝利するなど相当な腕前であることがうかがい知れる。TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』においては、ルパンをして「腕は衰えてねえ」といわしめており、本人曰く「警視庁からの叩き上げ」。原作では「拳銃の腕は次元以上かもしれない」といった形の解説をなされている[注 7]。
- 身体能力
- 身体能力も超人レベルで、TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』において、江戸川コナンに象でも30分は眠っているはずの麻酔を撃たれたにも関わらず30秒(眠ってから起きるまでのシーンの長さが30秒だった)で目を覚まし、コナンを「化け物か!?」と驚かせた。さらにTVスペシャル『ワルサーP38』においては、左胸を銃撃され病院に担ぎ込まれるも死亡が確認された。だが銃弾が警察手帳を貫いて着弾したため、直接命中するよりは少ないダメージで済んでおり、居合わせた上司が「ルパン」という名前を口にした途端に飛び起きて、停止した心臓が動き出し(直後に気絶したものの)奇跡の復活を遂げている。またTVスペシャル『the Last Job』では序盤で死んだと思われたが中盤で埋葬された墓場から生還し、墓参りに来ていた部下達を驚かせた。
- その他
- 原作では交響曲を作曲・指揮しており(実際に作曲しているのかどうかは不明)、アニメでも『PartIII』においてカジノ船で開かれたコンサートの指揮者に扮し、同じ場で演奏者に変装していたルパンと次元に銭形と気付かれることなく演奏を終了させている。ただし、音楽の嗜好については演歌以外は聴かないとのこと[ep 4]。
- 包丁で手を切ってしまうなど料理は苦手なようである[ep 5]。しかしその後の話でルパンが脱獄しないように一人で見張りを行った際には、食事も自分で作ったものを渡しており、テントで寝泊まりしていながら鍋と石を積み上げた竈のみでクリームシチューやカレーライスなど、一通りの料理を作り上げる描写もあった[ep 6]。
- ファミリーコンピュータ用ゲーム『パンドラの遺産』ではルパンたちが長時間同じステージにいると現れる。それも「絶対に倒すことができない無敵の敵キャラクター」として登場する。
行動
本人はまったく悪気はないが、普段はルパン逮捕のことしか頭になく、そのためには法を犯して行動に出ることもしばしばあるが、その腕は確かであり、ルパンも彼のことは恐れている。相手が警察官や民間人の誰であろうと口癖のように「ワシは(俺は)ICPOの銭形だ!」と迫り、こういった部分が一般の警察官からエリート風を吹かしていると思われ、下町署の警察官たちの画策により責任を負わされクビにされそうになったこともある。またICPOの権限に関して勘違いしている節があり[注 8]、ルパンが関わっているとはいえVIPの数多くいる会場に無断で乗り込もうとし、警備員たちにつまみ出される一面もある。
特に『TV第2シリーズ』ではルパン逮捕のためとはいえ、民間人に「逮捕するぞ!」などと脅して無理矢理ルパン追跡の捜査に協力させ、ルパンたちの世間的評価を下げるために悪人と手を組んで凶悪犯罪者に陥れたり、わざと冤罪を着せたりする場合もある。果ては犯罪シンジケートやマフィアと手を組んだり、『PartIII』では言葉が通じない現地の漁師に「追え!」と命令するなど、日本の普通の警察官とはあまりにもかけ離れ過ぎた手段を選ぶ行為もしばしば見られる[注 9]。
『TV第2シリーズ』第6話「ピサの斜塔は立っているか」では世界規模の危機に陥っていることを無視して、ルパン逮捕のためにイタリア政府と脅迫者の取引を妨害して危うく国外追放になりかかったことがある。また『TV第2シリーズ』第7話「ツタンカーメン三千年の呪い」ではイスラエルの空港にてエジプト行きの航空便について尋ねると、空港職員から「ここはイスラエルの空港であり、アラブへ行く便があるわけがない」と断られた。すると職員に対して横柄な振る舞いをした挙げ句、日本赤軍呼ばわりされて逆に自分が警察に逮捕されてしまった[注 10]。『TV第2シリーズ』第58話「国境は別れの顔」ではモスクワで『白鳥の湖』を鑑賞していたルパンを逮捕しようとして会場からつまみ出された直後に会場を警備していた警察官に対して「インターポールの銭形を何だと思っているんだ!」と暴言を吐いて銃殺されかけた挙句に、モスクワの警察にルパンファミリーの指名手配を要請したところ、警察から「ソビエト連邦はインターポールに加盟していない[注 11]」と一蹴されて警察署からもつまみ出されたが、いずれも本人にはまったく悪気はない。TVスペシャルやゲームではそこまで滅茶苦茶をする描写はないが、高速道路を逆走するなど、無茶な行為が少なからず見られる。
『TV第2シリーズ』ではルパンに発砲したり「死刑にする」という発言もまれにあったが、あくまでも「ルパン逮捕(=生け捕り)」が目的であるため殺害することはない。たとえ味方であっても彼の命を狙う第三者や事件に絡む巨悪の存在を知った場合はそれを阻止し、ルパン一味と共同作戦を展開する場合が多い。原作でも一度だけ「キミが殺れオレが葬る」で学徒の核爆弾による自爆テロを未然に防ぐためルパン一味に協力を要請している。
『TV第1シリーズ』第1話「ルパンは燃えているか……!?」では、ルパン逮捕に協力した不二子に彼女の逮捕状を引き渡し破棄させるという、実際の警察官にはあるまじき行為を見せている[注 12]。
『TV第2シリーズ』第32話「ルパンは二度死ぬ」では、ピューマに殺されて棺の中に納められたルパンを見て初めは認めなかったが、遂には「貴様はワシの生きがいで最愛の友だった」と叫んで大泣きしては仇を討とうと躍起になり、留置所にいた次元と五ェ門に対し「どうして二人でルパンを止めなかったんだ!!」と詰め寄り、ルパンの葬式では人目はばからず、ひくひく泣いていた。第38話「ICPOの甘い罠」では「他の者にルパンを捕まえさせたくない」という思いから、ICPOの警察官たちの横槍を入れぬように強引にルパンを連れ出してもいる。似たような展開としてはTVスペシャル『1$マネーウォーズ』にて次元達ですらルパンが死亡したと思われたときには「なんで逝っちまったんだよ!!」「いつもみたいに俺をだます作戦か何かなんだろ!?」と本気で大泣きし、挙句、辞表を書いて字が間違っていないか五ェ門に聞いたりしていた。
『TV第2シリーズ』第66話「射殺命令!!」ではICPOからハワイでの講演会のゲストとして呼ばれ、その締めくくりとして「ルパンを射殺し、死体として逮捕するということは、『捜査という名を借りた殺人』に他ならないでありましょう!!」と発言しているが、その裏でいつまでたっても銭形がルパンを逮捕できないことに業を煮やしたICPOが、ビューティー警部に「ルパンを射殺しろ」と命令しており(不二子からこの事実を聞かされたときには「ICPOも地に墜ちたもんだよ」と発言している)、次元がとっさに放った接着弾がなければ、ルパンは同じICPO所属であるビューティーが放ったダムダム弾によって射殺されるという、上記の発言があわや現実のものにというシャレにならない事態となった。そのため、その後次元がビューティーへの報復、という場面でもビューティーが捜査協力を要請するもこれを断るという形で、それとなく手を貸している。
『TV第2シリーズ』第68話「カジノ島・逆転また逆転」ではカジノ経営者の秘書が起こしていた保険金詐欺事件解決に協力したルパンに謝意を示している。
『TV第2シリーズ』第80話「最後の差し入れはカップラーメン」では、ルパンに死刑執行がなされた後で意気消沈するも、ルパンが脱出したことで「やりおったな!」と喜んだ。さらに、ルパンの希望のカップラーメンが届いた際にチェックをした後で運ぶ看守に「伸びると不味くなる。早く持って行ってやれ」と命令した。
『TV第2シリーズ』第82話「とっつあん人質救出作戦」では、ヘリコプターの爆発に巻き込まれたルパンに対して「好きだった」という発言もしている(その隣でナポレオン11世に変装していたルパンも、「俺も好きよ」と心の中で発言)。
『TV第2シリーズ』第98話「とっつぁんのいない日」では、トリュフォー警視の策動によって暗殺されかけた(トリュフォーの部下で、銭形の射撃の先生であり、また好敵手でもあった男に銃撃された)が、実は撃ち込まれたのは麻酔弾であった。そしてルパン達によって真相が暴かれ、銭形はトリュフォーの逮捕に成功する。その後ルパン達は逃亡するが、銭形は自分のために動いてくれたルパンたちに感謝の念を込めて敬礼をするという一幕が存在する。この時ルパンは「年中ドジで出世はまあまあだが、とっつぁんはICPOの鏡」と銭形に一目置いている旨の発言をしている。
ルパンは盗みを働く際には殺人を決して行わない「純粋な泥棒」であることも認めており、他の警官が「殺人犯め」や「卑劣な手で盗みをした」と言うと「殺人犯ではなくルパン」や「ルパンは人殺しなどしない」等と必死に否定をする。ルパンも「本気で俺を捕まえようとしたのはとっつあんだけだったからな。だから俺も盗みまくったのさ。本気でな」と銭形とのライバル関係を認めている発言をしており、それを聞いた銭形は「我が選んだ道に悔い無し」と感涙している[ep 7]。
設定
銭形の設定については、原作とアニメで差異があるほか、アニメでも作品ごとに差異や矛盾が生じている。
ルパンの逮捕を悲願とする警視庁警部。所属は総務局[注 13]国際協力部第1課。アニメでは『TV第2シリーズ』以降でICPOにルパン専任捜査官として出向[注 14]。
警視庁所属だが、警察庁経由で埼玉県警察本部(当初の地元)に出向歴あり。その名残か、カリオストロ公国では埼玉県の警官隊を引き連れている[ep 8]。小説『銭形平次 捕物控』の主人公銭形平次の6代目(アニメなどでは7代目)に設定されている[注 15]。
年齢はルパンより年上であり、「とっつぁん」と呼ばれている。原作では東西京北大学法学部に籍を置いた、ルパンとは同じ大学の先輩と後輩であり(銭形が大学4年の時にルパンが入学してきた)、不二子はルパンと同じ学部にいたという設定の話もある。原作コミックの第1話には名探偵として明智小五郎が登場しており、原作者には老獪な謎解き担当・明智と若きやり手の行動派・銭形のコンビでルパンと対決させようという意図があったのではないかと言われている。第2話以降、明智は登場していない。アニメシリーズではパイロットフィルム版にのみ登場するが、その際に銭形は明智に変装したルパンに出し抜かれた。
アニメで「とっつぁん」の愛称を最初に使ったのは次元であり、『TV第1シリーズ』第1話にて早くも登場する。『TV第1シリーズ』のオープニング・ナレーションで登場し(「俺の最も苦手なとっつぁんだ」)、『TV第2シリーズ』で「とっつぁん」として定着する。『TV第1シリーズ』では「銭形のダンナ」と呼ばれたこともある。原作では「銭さん(ゼニさん)」と呼ばれている。
TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』では、警察官としての始まりは埼玉県警西大滝町派出所勤務からとされ、TVスペシャル『EPISODE:0 ファーストコンタクト』では、指名手配犯の不二子を追ってやって来たニューヨークで、当時駆け出しだった頃のルパンと出会い、「あんなふざけた奴は許せん」とルパンを追うようになったとされる。コードナンバーは「22-84471」。
ルパンの国外逃亡を許してしまった責任を問われ、警視庁から長野県警信州高畑村駐在所勤務に左遷された事がある[ep 9]。その後にICPOに出向、ルパン三世専従捜査官に任命される。ただし、本人は「派出所勤務ならまだしも、俺はまだ駐在所には勤務したことはない」とも語っている[ep 10]。また、現実には警視庁と各県警をまたいだ人事は、一般的には警察庁採用者(キャリア、あるいは準キャリア)のみであるため、「現場ポストにしがみ付いているため階級も警部止まり」という描写とは矛盾する。これについては「上司の不正を告発したため出世の道が断たれた」とも語っている[ep 11]。
TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』では、銭形について「ルパンに関する事件について世界中どの国でも捜査権を認められている」と目暮警部がコメントしている。実際に外国にてルパンの捜査を行う際は、警察手帳らしき物を見せて「ICPO(インターポール)の銭形だ」と名乗る。不二子曰く「ルパンが相手なら天下御免で出動できる」として、各国の利害関係がからむ現場に警察官を大量に率いて出動し、国家(カリオストロ公国)の軍隊的組織と対峙した事すらあり[ep 8]、ルパンに関しては国際法規的に特別な権限を持っている。
給料の額もあやふやで、18万285円[ep 12]だったり、33万8363円(『PartIII』)だったりと、作品によって異なる。一時月給100万円、経費使い放題という身分になったことがある。逆にルパンが国外で活動することが多く、現地へ向かうために飛行機はファーストクラスにしたり、高級食を食べているなどして経費を無駄遣いし、上層部からは不評を受けて経費をストップされることもあった[ep 13]。リストラ時期にも経費をカットされ、食事はカップ麺だけということもあった[ep 14]。
ルパンファミリーの中では、次元の次に作画変化が見られないキャラクターである[1]。
原作との違い
原作とアニメで特に設定の異なるキャラクターであり、原作者のモンキー・パンチがアニメに対してもっとも不満を漏らしている部分である。
それによると、中央公論社から1989年に出版された愛蔵版第1巻の前書きで「かなり頭のキレる警部として描いたつもり」と、アニメでの狂言回しのような銭形に不満をにじませている。実際原作での銭形は口調はクールで物静か、表情も口を真一文字に結んでいることが多く、おちゃらけたり取り乱したりしている場面は少ない。ルパンの巧妙な仕掛けもあっさり見破ってしまうことが多く、非常に厄介な相手だと認識されている。従って、「まずは如何に銭形を出し抜くか」「銭形が来る前に仕事を終わらせるか」に主眼が置かれている。性格は冷酷で汚い手も平気で使う。ルパンについては「苦しませて処刑させる」のを目的としており[ep 15]、「八つ裂きにしても飽きたらないほど憎んでいる」と憎悪を露にしている[ep 16]。一方ルパンもたびたび手口が汚いと罵っている。劇場版『カリオストロの城』で描写された鋭い敏腕警部としての銭形について、「(監督の)宮崎駿さんの解釈がもっとも正しい」と語り、また自身が監督した劇場版『DEAD OR ALIVE』が公開される前にインタビューにて「銭形は、本当は天才なんです」と発言し、『ルパン三世VS名探偵コナン』でも優秀な警部であるという描写がなされている。が、原作でもルパンにあっさりと落とし穴にはめられたり、ズボンが黒焦げになって下半身丸出しになったり(しかもルパンの忠告を聞かず発砲した結果)と、酷い目にも遭っている。
この設定の相違は、登場人物が次元を始めクールなキャラばかりなことに懸念を抱いた納谷悟朗が、差別化するために銭形をコミカルに描いてはどうかと提案したことが発端となっている。
ただし、アニメ版でも声優が山寺宏一に交代して以降は、従来の間抜けキャラは強調されなくなり、比較的原作に近い切れ者として扱われている。特に『峰不二子という女』での描写は顕著である[注 16][注 17]。
女性関係・家族
銭形の既婚・未婚・家族構成設定は、作品によってその都度異なっている。原作では家族については触れられてはいない。
父親については描かれたことはないが、『PartIII』第2話では、銭形が自身の母親のことに少しだけ触れている。
『TV第2シリーズ』では単身者として演出されており、第69話では美しき未亡人ローラとのロマンスが描かれ、第85話では、銭形との結婚を夢見る上司、ジャスミン局長から熱烈なアプローチを受け、銭形がプロポーズするまでに至っている。
また『PartIII』でも「温かい家庭も優しい妻も、かわいい子供も、俺には作ることが許されないのだ。妻が欲しい〜子供が欲しい〜」と号泣している。
劇場版『ルパンVS複製人間』では警視総監の発言から、妻帯者であり「としこ(表記不明)」という娘がいる設定になっていることがわかる(この『~複製人間』では銭形の下の名前も通常とは異なっている)。OVA版『風魔一族の陰謀』のオープニングでは妻(純和風の女性)と子供3人(しっかりした感じの小学生くらいの娘、その弟で銭形を子供化したようなわんぱくな少年、さらに物心ついたばかりぐらいの幼い男の子)が登場、その中の女の子が「としこ」とされている。この時住んでいた飛騨の山寺にこの家族を預けたまま、銭形は現在も活動していることになっており、生活費は彼の給料からの仕送りと、風魔との戦いで知り合った墨縄家(五ェ門の婚約者・紫の実家)にも後見を頼んでいるとも言われている。
そのためか、独身という設定になっているTVスペシャルシリーズでも『バイバイ・リバティー・危機一発!』 で、ルパンと同行していたマイケルが身代金目的でさらわれたと思いこんで彼をニューヨークまで面倒を見たり、『ハリマオの財宝を追え!!』では逮捕したルパン達にカップ麺をご馳走したり『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では、ドジばかりするエミリー(銭形をだますための演技であったが)に手を焼きながらも娘のように大切に思うなど面倒見が良い一面を見せ、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』の終盤でまりやに「お父さんみたい」と評された(このとき銭形はガッカリした様子を見せている)。『血の刻印 〜永遠のMermaid〜』では、母国である日本に帰国していても、多忙故なのかカプセルホテルで寝泊りしている姿が描かれている。
TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では、東京の古アパートに1人暮らし(大家の女性からは「こうちゃん」と呼ばれており、結構古い付き合いだと思われる。なお、このアパートは物語中盤で本作の黒幕によって放火され焼失した)だったが、スタッフは単身赴任とも独身とも視聴者個々の解釈に任せたとのことで(そもそもこの時点でまりやに惚れている説もあったため)、『ルパンVS複製人間』と『風魔一族の陰謀』における銭形の家族も公式設定ではあるが、本編で(必要性が無い限り)は触れられていない。
PlayStation 2用ゲーム『ルパンには死を、銭形には恋を』では、護衛対象である銀麗とのロマンスが描かれており、ここでも独身であると話している。 また漫画版『ルパン三世Y』や『ルパン三世M』でも、女性とのロマンスが描かれており、作中でルパンが「もし銭形が結婚したら幸せボケで仕事がやりやすくなる」という発言をする等、こちらも独身という設定である。
『ルパン三世officialマガジン』2013年春号の巻頭特集として銭形の特集が組まれた際には、独身設定をもとに銭形のプロフィールが紹介されており、「相思相愛になった女性が二人いた」として、ローラとジャスミン局長について記述されている。
由来
下の名前については、原作では作者自身「平一」とつけたかったはずなのだが、誤植のために「幸一(原作第8話)」となってしまい、その後この名前を使用する機会がなかった。さらに、作者が下の名を既に付けていたことを忘れ、第64話では「平太郎」と新たに付けてしまった。
後のアニメ版では「幸一(『TV第2シリーズ』)」に加え、「平次[ep 17]」まで登場した。しかし、ほぼ同時期に製作・放映されていた『TV第2シリーズ』第98話では「ICPO 銭形幸一警部」とテロップされていた。
現在のアニメでは公式に「幸一」が正式名称とされ、1998年のTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では、アパートの郵便受けに「銭形幸一」と書かれていたり、キャッシュカードに「コウイチ ゼニガタ」と名前が記入されていたシーンがあり、大家からも「幸(こう)ちゃん」と呼ばれている。また2005年のTVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では銭形自ら「銭形幸一」と名乗るシーンが加えられた。また、PlayStation 2用ゲーム『魔術王の遺産』、2004年にリリースされたパチスロ機『主役は銭形』のPRパンフレットにも「幸一」と記述されている。PlayStation 2用ゲーム『ルパンには死を、銭形には恋を』でも、愛称を「幸(こう)ちゃん」としている。
所持品
ベージュのバーバリー製トレンチコートと同色のソフト帽を主に着用。先祖代々伝わる十手を大事な宝物としており、常に所持している。劇場版『カリオストロの城』では、この十手を使って、城の衛兵たちのサーベルと互角に渡りあい、一歩も引かない場面を見せた。TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』でも使用し、遺伝子改造を受け身体能力が大幅に強化された相手にも互角に戦った。得意の手錠術に使用する手錠は現行のアルミ合金製黒手錠ではなく、旧来からのニッケル鍍金の鋼鉄製を使用。
愛用の銃はコルト・ガバメント(M1911の、改良され1927年から登場したA1タイプ)。この銃は「.45ACP弾」という反動が強めの弾薬を使用するのだが、それをツーハンド・ホールドではなく片手で撃つ腕力と握力(特技でもある)を誇る。第二次世界大戦後、GHQが日本の警察官の銃器所持を許可した際、アメリカ合衆国がこれを提供したが、当時の平均身長が160cm代だった日本人警察官には扱い兼ねる代物という事で普及しなかったというものであった。当時としてはかなり大柄な体格の銭形だからこそ扱えた代物と言える。
携帯電話についてはTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』で「嫌いだ」と言ってはいるものの一応は所持しており、同作以降の作品でたまに使用している。TVスペシャル『霧のエリューシヴ』では、過去の世界にタイムスリップしているせいで圏外となり、使用できなかった。
愛用しているたばこは「しんせい」「ハイライト」。相当のヘビースモーカーである。
『TV第2シリーズ』開始当初は、ジープ(左ハンドルであることから三菱製ではなくウィリス社製と思われる[注 18])が愛車として設定され、公私に乗り回していた。また劇場版『カリオストロの城』『風魔一族の陰謀』等で何度か410型日産・ブルーバードを運転している。
プロフィール
原作では身長・体重・生年月日は設定されていない。
- 身長:181cm
- 体重:73kg[2]
- 生年月日:1937年(または1938年)12月25日[注 19]。一方『TV第2シリーズ』では「戦中派の自分には辛いんだよなあ」という台詞を発している[ep 18]ほか、劇場版『カリオストロの城』や『PARTIII』第16話ではルパンは銭形を「昭和ヒトケタ」と言っているが、「古臭い」という意味の冗談とも取れる。なお、当時銭形を演じていた納谷悟朗は「昭和ヒトケタ」(昭和4年)生まれである。また、原作では東西京北大学にルパンの3年先輩で在籍していた。
- 特技 : 生け捕り術、手錠投げ、射撃
- 住所:埼玉県朝霞市・都内のアパート等
- 資格:柔道五段、警視庁背負い投げ技
配役
メイン
- 初代
-
- 納谷悟朗
- TVシリーズ(第1シリーズ、第2シリーズ、第3シリーズ)
- TVスペシャルシリーズ(第1作『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』 - 第21作『ルパン三世 the Last Job』)
- 劇場版シリーズ(第4作『ルパン三世 風魔一族の陰謀』を除く)
- OVAシリーズ(第2作『ルパン三世 生きていた魔術師』、第3作『ルパン三世 GREEN vs RED』)
- 納谷悟朗
- 二代目
-
- 山寺宏一
- TVシリーズ(『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、第4シリーズ)
- TVスペシャルシリーズ(第22作『ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜』 - )
- 劇場版
- シリーズ(第7作『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』)
- 番外編『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』
- 山寺宏一
その他
- 近石真介
- パイロットフィルム(シネマスコープ版)
- 大塚周夫
- パイロットフィルム(TV版)
- 加藤精三
- OVA、劇場版シリーズ(第1作、第4作『ルパン三世 風魔一族の陰謀』)
- 伊東四朗
- 実写映画『ルパン三世 念力珍作戦』
- エド山口
- ミュージカル『ルパン三世 I'm LUPIN』
- 岸野幸正
- 『ルパン三世 D2 MANGA』
- FROGMAN
- 『ルパンしゃんしぇい』
- 浅野忠信
- 実写映画『ルパン三世』
- 夢乃聖夏
- ミュージカル『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』
英語吹替版
- ジャック・グライムス
- 全日空機内上映版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
- ダン・マーティン
- パイオニア版 - 『TV第2シリーズ』、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『ルパン三世 魔術王の遺産』
- デヴィッド・ポーバル
- ストリームライン・ピクチャーズ版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『TV第2シリーズ』
- ダグレイ・グラント
- マンガ・エンターテイメント版 - 『ルパン三世 カリオストロの城』
- ショーン・バレット
- マンガ・エンターテイメントUK版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』
- マーク・マトニー
- アニメイゴ版 - 『ルパン三世 風魔一族の陰謀』
- フィリップ・ウィルバーン
- ファニメーション版 - 『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』、『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』、『ルパン三世 ルパン暗殺指令』 - 『ルパン三世 1$マネーウォーズ』
- リチャード・エプカー
- ファニメーション版 - 『LUPIN the Third -峰不二子という女-』
脚注
注釈
- ^ ただしTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』に登場した警視総監からは、胃痛の種でありながらも信頼されているようである。
- ^ これらの事件の解決もルパンの活躍を抜きにしては考えられないが、ルパンはそれを公に認知させることができない立場にある。
- ^ 『TV第1シリーズ』のOPではルパンから「警視庁の敏腕警部」と説明されている。
- ^ ただし銭形も余裕そうに構えて舎弟の1人に一矢報いており、全く無抵抗だったわけではない。
- ^ 五ェ門にすら「あの殺意は本物だ」と言わしめたほどである。もっとも、この対決劇はアンの策略であり、ルパンは銭形に射殺された「ふり」をして事なきを得たが、真相を知らなかった銭形はこのことを後悔していた。
- ^ アニメではルパンや五ェ門に奪われ、逆に利用されている場面も少なくない。
- ^ ただし『TV第2シリーズ』第60話「インドに自殺の花が咲く」では、自分のこめかみに銃口を当てて発射してさえ当らないほどの下手くそとされている。
- ^ 作中のICPOの描写そのものが現実とは異なる。
- ^ 『TV第2シリーズ』は、設定の矛盾やメタフィクション的な終わり方があったり、最終回では、本シリーズのルパンファミリーが偽者ではないかと思わせる演出があったため、真偽は不明。また、TVスペシャル『アルカトラズコネクション』ではマフィアがルパンをさらった際、不二子が「銭形の仕業?」と言った際、次元が「潔癖症のとっつあんが」とマフィアと手を組むはずがないと次元らに信頼されている場面がある。
- ^ 放映当時に起きたダッカ日航機ハイジャック事件をからめた時事ネタである。またダッカ事件以前に日本赤軍は、イスラエルでテルアビブ空港乱射事件を起こしている。
- ^ 現在ロシア連邦はICPOに加盟している。
- ^ 通常、一度発行した逮捕状は例え何かの理由により不要となった場合でも破棄することは出来ず、裁判所に返納する決まりである。
- ^ ちなみに実在の警視庁は部局制ではない。
- ^ 実在の国際刑事警察機構は、各国警察の連絡機関に過ぎず、犯罪捜査は行っておらず、捜査官もいない。
- ^ 劇場版『くたばれ!ノストラダムス』『DEAD OR ALIVE』のパンフレットでは、9代目となっていた。
- ^ 第23作『東方見聞録』では当初から犯人の1人を見抜き盗聴器をしかけ、ヒロインの窮地を救うなどの活躍がある。また22作、23作共に敵の襲撃を1蹴するなど、従来にはない描写がされている。
- ^ 対ルパンにおいては、出し抜かれる場面が減り、逆にルパンが銭形を恐れている描写が増加している。
- ^ 民生用三菱ジープも1962年製までは左ハンドルである。
- ^ TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』での設定。冒頭で銭形がパリ警視庁の職員に見せるIDにより確認できる(1938年とも読める。ただし、この銭形はルパンの変装であるため、本当かどうかはわからない。
出典
映像作品から引用
- ^ TVスペシャル『アルカトラズコネクション』
- ^ TVスペシャル『EPISODE:0 ファーストコンタクト』
- ^ 『TV第2シリーズ』第97話
- ^ 『警部銭形』10番街の殺人より
- ^ 『TV第4シリーズ』第6話
- ^ 『TV第4シリーズ』第13話
- ^ 『アルカトラズコネクション』より
- ^ a b 劇場版『カリオストロの城』
- ^ 『TV第2シリーズ』冒頭
- ^ TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』より
- ^ 『LUPIN the Third -峰不二子という女-』第11話「愚か者の祭」
- ^ TVスペシャル『ナポレオンの辞書を奪え』
- ^ TVスペシャル『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』
- ^ TVスペシャル『ハリマオの財宝を追え!!』
- ^ 『新ルパン三世』第150話「ブック・マジック」
- ^ 『新ルパン三世』第68話「銭さんコチラ…!」
- ^ 劇場版『ルパンVS複製人間』
- ^ 『TV第2シリーズ』第118話「南十字星がダイヤに見えた」より