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釧路駅

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釧路駅
釧路駅舎
くしろ
Kushiro
K52 新富士 (2.7 km)
(2.9 km) 東釧路 B54
所在地 北海道釧路市北大通14丁目
北緯42度59分24.99秒 東経144度22分56.13秒 / 北緯42.9902750度 東経144.3822583度 / 42.9902750; 144.3822583
駅番号 K53
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線*
釧網本線直通含む)
キロ程 308.4 km(滝川起点)
電報略号 クシ
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度-
1,516人/日(降車客含まず)
-2010年度-
開業年月日 1901年(明治34年)7月20日
備考 社員配置駅
みどりの窓口 有
* 当駅から東釧路方は「花咲線」の愛称あり。
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新富士駅側の跨線橋から見た構内の様子
右が1番線と駅舎側
日本最東端の自動改札
1977年の釧路駅、及び車両工場の釧路車両管理所(初代釧路駅、初代浜釧路駅)と浜釧路駅、周囲約1km×1.5km範囲。右が根室方面。二代目の現在の釧路駅は、当初客扱い専用駅として開設されたが、何度か貨物扱いを行っている。この時点では中央埠頭や二代目(貨)浜釧路駅へ向かう公共臨港線が、駅舎左横の貨物ホームへ新富士方面の操車場側から引き込まれていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

釧路駅(くしろえき)は、北海道釧路市北大通14丁目5にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線である。駅番号K53

概要

釧路市の代表駅で北海道旅客鉄道釧路支社が置かれている。道内で現存する最後の民衆駅であり、駅舎はかつての札幌駅旧駅舎(4代目)に似た作りをしている(建設当初の外壁カラーは札幌駅と同じブルーであった)。 東北海道の鉄道基点である旧釧路駅跡に設けられた幸町公園には、1916年(大正5年)北海道内の鉄道線路の延長が千マイルに達したことを記念する北海道鉄道記念塔がある。

根室本線は当駅で運転系統が分割されており、釧路 - 根室間には「花咲線」の愛称が付与されている。また当駅は根室本線の単独駅であるが、隣の東釧路駅を起点とする釧網本線の列車も根室本線経由で当駅に発着しており、接続駅として機能している。

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の、計3面5線を持つ地上駅。単式ホーム側に駅舎がある。特急スーパーおおぞら」は1番のりば発着となっている。1 - 3番のりばにはエスカレータが設置されている。

LEDタイプの発車案内表が設置されている駅としては日本最東端である。

かつては雄別鉄道が発着する6番線も存在したが現在はホームは撤去され、ホームへの地下道も閉鎖されている。

終日社員配置駅自動改札機Kitacaは非対応、設置駅としては日本最東端)、みどりの窓口(営業時間は5:30 - 22:30)、ツインクルプラザ釧路支店(営業時間は10:00 - 18:00)、駅レンタカーがある。

駅ビルの大半はJR北海道釧路支社関係の施設で、駅施設は地上1階のみ。また2・3階の一部は貸しフロアになっており、YAMAHA音楽教室等が入居している。地階には釧路ステーションデパートが存在していたが2004年6月に閉鎖された。駅ビル内には、キャッシュコーナー(北洋銀行ゆうちょ銀行キヨスク、土産物屋、蕎麦屋、レストラン、喫茶店、パン屋、古書店がある。

なお、駅の西側には、現在国の合同庁舎がある幸町から移転してきた、車両工場の釧路運輸車両所がある。また、かつては車両所の周囲に操車場が広がっていた。

のりば
1 - 4 根室本線 帯広新得札幌滝川方面
花咲線 厚岸根室方面
釧網本線 摩周網走方面
5 花咲線 厚岸・根室方面
釧網本線 摩周・網走方面

※上記の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

利用状況

2010年の1日平均乗車人員は1,516人であった。

駅弁

主な駅弁は下記の通り[1]

  • かに飯
  • ノロッコ弁当
  • たらばしゅうまい御辨當
  • ぬさまいおべんとう
  • 貝の釜めし
  • かきべん
  • いわしのほっかぶり
  • 釧路魚礁
  • 花咲かにめし
  • 釧路湿原弁当
  • 秋刀魚のづけ握りといわしのほっかぶり詰め合わせ
  • 炙り秋刀魚の甘辛にぎりといわしのほっかぶり詰め合わせ
  • たらば寿し

駅周辺

駅前に駐車場タクシーのりばが設置されている。東側にはホテル併設の駅前バスターミナル(複合ビル)が設置されており、都市間バス釧路空港連絡バス、市内線、郊外線が発着する。

駅前通りは、銀行、証券会社、生損保会社の支社、支店、営業所が立地している。

繁華街は、通称「末広(すえひろ)」の名で親しまれている末広町・栄町・川上町地区にあり、駅から北大通を幣舞橋方面へ直進して徒歩5分 - 10分の左手にある。

公共施設・金融機関

商業施設

かつて釧路駅地階にも、釧路ステーションデパートという商業施設が存在していたが、現在は閉店し、連絡通路も閉鎖されている。

宿泊施設

その他

バス路線

駅前にバスターミナルが設けられており、くしろバス阿寒バスおよび共同運行各社のバスが乗り入れる。

歴史

石川啄木と釧路駅

歌人石川啄木は、函館、小樽と移り住んだ後、1908年(明治41年)1月21日釧路新聞記者として釧路に移った。初めての釧路入りで釧路駅(のちの浜釧路駅)に降り立ち、のちにこのときのことを「さいはての駅に降り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」と詠んだ。

隣の駅

北海道旅客鉄道
根室本線
新富士駅 (K52) - 釧路駅 (K53) - 東釧路駅 (B54)
釧網本線(東釧路駅までは根室本線)
東釧路駅 (B54) - 釧路駅 (K53)

関連項目

脚注

  1. ^ JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)721ページ
  2. ^ 釧路叢書第26巻 「釧路の産業史」釧路市 昭和63年発行より。当時の釧路港は北防波堤しか完成しておらず埠頭の整備が遅れ、オダイトと呼ばれた河口の砂州によって外洋の波浪から守られていた釧路川河口内の幸町岸壁や入舟町岸壁を拠点とした艀運送により、湾岸より少し離れた沖に投錨した外洋船との荷役を行っていた。ドルフィン桟橋は28m×30mの方形で、釧路駅本線の直線延長上に設けられ、幸町岸壁から長さ約75m、幅8mの連絡橋が掛けられていた。その後港湾施設の整備などにより艀荷役の需要が減って、ドルフィンは廃止となった。

外部リンク