総務大臣

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日本の旗 日本
総務大臣
内閣の紋
名前
現職者:
高市早苗

(第18代)
就任日: 2014年9月3日
担当官庁 総務省
任命者 安倍晋三
初代 片山虎之助
創設 2001年1月6日
公式サイト 総務省|大臣・副大臣・政務官
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総務大臣(そうむだいじん、英語Minister for Internal Affairs and Communications)は、日本国務大臣総務省の長である。

概要

日本総務省主任の大臣である[1][2]。主として行政制度地方自治制度、情報通信行政を所管する国務大臣である。具体的には、行政制度の管理運営、地方自治と民主政治の確立、地域社会の形成、地方公共団体などとの連絡協調、情報通信・電波利用・郵便事業の維持発展、公害紛争の解決、鉱業・採石業・砂利採取業と他の公益との調整、消防による国民生命財産保護などを所管する[3]

また、行政機関定員運営、さらには業務の実施状況などについて、調査勧告する権限を持つ[4]。これらの行政評価や監視については、書面調査や実地調査を行うことができ、調査対象とされた行政機関はこれを拒否することができない[5]

なお、国家行政組織法において、総務省は各省の筆頭に掲げられている[6]閣僚名簿においても、副総理設置時を除けば総務大臣は内閣総理大臣の次に列せられており、建制順では国務大臣の筆頭として扱われる。

初代内務卿大久保利通によって書かれた「政を為すには清にして明」という揮毫が、旧内務省のころから現在に至るまで、大臣室に掲げられている[7]

沿革

総務省が所在する中央合同庁舎第二号館(20階のうち12階から20階までは他省庁が使用)

中央省庁等改革基本法に基づく中央省庁再編により、2001年1月6日に総務省が設置された[8]。それにともない、自治省が所管していた地方自治制度に関する業務、総務庁が所管していた行政制度に関する業務、郵政省が所管していた情報通信行政に関する業務を総務省が担うことになった。同時に、自治大臣総務庁長官郵政大臣が廃止され、新たに総務大臣が設置されることになった。同日付で第2次森改造内閣(中央省庁再編後)が発足し、元自治官僚で参議院議員片山虎之助が総務大臣に任命された[9]

名称

総務省」という名称は、小渕第1次改造内閣当時の中央省庁等改革推進本部にて新たな省名を検討した際、内閣総理大臣小渕恵三により命名された[10]。実際の考案者は、元内務・警察官僚で、中曽根康弘内閣副総理を務めた後藤田正晴である。英語での呼称については「Minister for Internal Affairs and Communications」(内務・通信)[11][12][13]とされている。法務大臣財務大臣などの場合は「Minister of ○○」と表記するのに対し、総務大臣と外務大臣の場合は「Minister for ○○」との表記を用いている。

歴代大臣

総務大臣
氏名 内閣 就任日 退任日 党派 備考
1 片山虎之助 第2次森内閣 改造内閣
(中央省庁再編後)
2001年1月6日 2001年4月26日 自由民主党
2 第1次小泉内閣 2001年4月26日 2003年9月22日 自由民主党 再任
  第1次改造内閣 自由民主党 留任
3 麻生太郎   第2次改造内閣 2003年9月22日 2003年11月19日 自由民主党
4 第2次小泉内閣 2003年11月19日 2005年9月21日 自由民主党 再任
  改造内閣 自由民主党 留任
5 第3次小泉内閣 2005年9月21日 2005年10月31日 自由民主党 再任
6 竹中平蔵   改造内閣 2005年10月31日 2006年9月26日 自由民主党
7 菅義偉 第1次安倍内閣 2006年9月26日 2007年8月27日 自由民主党
8 増田寛也   改造内閣 2007年8月27日 2007年9月26日 民間
9 福田康夫内閣 2007年9月26日 2008年9月24日 民間 再任
  改造内閣 民間 留任
10 鳩山邦夫 麻生内閣 2008年9月24日 2009年6月12日 自由民主党
11 佐藤勉 2009年6月12日 2009年9月16日 自由民主党
12 原口一博 鳩山由紀夫内閣 2009年9月16日 2010年6月8日 民主党
13 菅内閣 2010年6月8日 2010年9月17日 民主党 再任
14 片山善博   第1次改造内閣 2010年9月17日 2011年9月2日 民間
  第2次改造内閣 民間 留任
15 川端達夫 野田内閣 2011年9月2日 2012年10月1日 民主党
  第1次改造内閣 民主党 留任
  第2次改造内閣 民主党 留任
16 樽床伸二   第3次改造内閣 2012年10月1日 2012年12月26日 民主党
17 新藤義孝 第2次安倍内閣 2012年12月26日 2014年9月3日 自由民主党
18 高市早苗 第2次安倍改造内閣 2014年9月3日 2014年12月24日 自由民主党
19 第3次安倍内閣 2014年12月24日 (現職) 再任
  改造内閣 留任
  • 辞令のある再任は就任日を記載し、辞令のない留任は就任日を記載しない。
  • 党派の欄は、就任時、または、内閣発足時の所属政党を記載し、国会議員以外は「民間」と記載した。

大臣表彰

総務大臣表彰、総務大臣顕彰、総務大臣賞、総務大臣感謝状など、総務大臣による顕彰及び表彰には、以下のようなものがある。

  • 市町村長及び市町村議会議会議長総務大臣表彰
    市町村長として12年以上、市町村議会議長として20年以上在職し地方自治に寄与した人物に対する表彰。
  • 地方公共団体税務職員表彰
    地方公共団体税務職員として20年以上従事し、他の職員の模範となると評価される人物に対する表彰。
  • 地域づくり総務大臣表彰
    地域活性化センターによる主催で、地域づくり推進に顕著な団体に対する表彰。
  • 情報化促進貢献企業等の総務大臣表彰
    情報化の促進に多大の貢献をなしたと認められる個人、企業等および情報化を進めるために著しい効果をあげている情報処理システムに対する表彰。
  • 防災まちづくり大賞総務大臣賞
    防災まちづくりにおける活動で顕著な活動をした団体。
  • 消防功労者総務大臣表彰
    消防団などにおいて地域の消防に寄与した人物に対する表彰。

なお、競艇の最高峰クラス「スペシャルグレード」の一つであるモーターボート記念競走では、優勝すると総務大臣杯が贈られる。

脚注

関連項目

外部リンク