竹原市
たけはらし 竹原市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中国地方(山陽地方) | ||||
都道府県 | 広島県 | ||||
市町村コード | 34203-3 | ||||
法人番号 | 9000020342033 | ||||
面積 |
118.23km2 | ||||
総人口 |
22,273人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
人口密度 | 188人/km2 | ||||
隣接自治体 |
三原市、東広島市、豊田郡大崎上島町 愛媛県今治市 | ||||
市の木 | 竹 | ||||
市の花 | 梅 | ||||
竹原市役所 | |||||
市長 | 今榮敏彦 | ||||
所在地 |
〒725-8666 広島県竹原市中央五丁目1番35号 北緯34度20分30.3秒 東経132度54分24.9秒 / 北緯34.341750度 東経132.906917度座標: 北緯34度20分30.3秒 東経132度54分24.9秒 / 北緯34.341750度 東経132.906917度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
竹原市(たけはらし)は、広島県の市。古くから瀬戸内の交通の要衝として発展した。室町時代より港町として知られ、江戸時代後期は製塩業で栄えた。現在は 『安芸の小京都』 と呼ばれ、2000年に国土交通省によって、町並地区が「都市景観100選」に選定された。
地理
広島県の南中部に位置する。市街地は、JR竹原駅を中心として扇状に広がる官公庁・商業地区、港を中心とした港湾・工業地区、文化財が集中する寺院等を含む町並み保存地区に大別される。また、市の特産物であるタケノコなどの産地である小吹地区などに分類される。
歴史
元来、墾田永年私財法により、京都・下鴨神社の荘園地として開墾されたのが最初とされるが、名前の由来は、「竹の原」なのか或いは荘園管理者が「竹原氏」であったからかに分かれている。室町後期には、毛利家三男「隆景」が、竹原で幼少期を過ごすなどあったが江戸後期の「塩田」と「酒造」により発展し、忠海町には関所払いができたほどである。また、塩はその当時広島県が全国の80%のシェアーを占め遠く大阪や江戸まで北前船で輸送した。
尚、竹原市の高崎町阿波島周辺の『スナメリクジラ回遊海面』が1930年(昭和5年)に天然記念物保護指定されている。これは1960年代までスズキなどの魚をスナメリを目印に釣る伝統漁法によって指定されたものである。しかし保護指定にもかかわらず、スナメリは減少し、現在この漁は行われていない。なお、この関連施設として『宮島水族館』が指定されておりスナメリも飼育されている。
沿革
かつては12村27通りで竹原村と下野村とを区切り、1町16村で成り立っていた。
- 1952年(昭和27年)4月1日 賀茂郡竹原町・下野村が合併し竹原町(2代)が発足。このときには16村のうち8村ほどを事前統合済みである。
- 1954年(昭和29年)3月31日 東北部に当たる賀茂郡東野村と東部の豊田郡大乗村、及び南方村字立石等の区域のうち一部を編入。
- 1955年(昭和30年)3月31日 賀茂郡荘野村、豊田郡田万里村と合併。
- 1956年(昭和31年)4月1日 賀茂郡・豊田郡の郡域再編(詳細は各郡の記事を参照)により同日付で豊田郡の所属となる。
- 1956年9月30日 豊田郡吉名村、賀永村大字仁賀のうち賀茂郡西条町へ編入された区域以外を編入。
- 1958年(昭和33年)11月3日 豊田郡竹原町、忠海町が合併し市制施行。竹原市が発足。
災害
- 1994年8月11日 - たばこの火の不始末から大規模な山火事が発生。三原市側へも延焼して焼失面積は352haに達した。広島県における平成年間で2番目の規模[1]。
- 2018年7月5日 - 平成30年7月豪雨災害が発生。賀茂川が氾濫して道路が寸断されたほか、市内各地で浸水や土石流、がけ崩れなどが多数発生した。死者6人、住宅全壊35戸などの被害のほか、三原市やインターチェンジへの交通が遮断され、陸路によるアクセスは更に大きな被害を受けた呉市方面のみとなり、一時は陸の孤島状態になった[2][3]。
行政
経済
産業
漁業
- 吉名漁港
- 長浜漁港
工業・エネルギー
特産品
姉妹都市・提携都市
海外
日本国内
- その他
地域
人口
竹原市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
学校教育
小学校
- 竹原市立大乗小学校
- 竹原市立荘野小学校 / 平成17年4月竹原市立田万里小学校が統合
- 竹原市立竹原小学校
- 竹原市立竹原西小学校
- 竹原市立忠海小学校 / 平成27年4月、竹原市立忠海西小学校・竹原市立忠海東小学校が合併
- 竹原市立中通小学校
- 竹原市立仁賀小学校
- 竹原市立東野小学校
中学校
- 竹原市立賀茂川中学校
- 竹原市立竹原中学校
- 竹原市立忠海中学校 (この中学校と竹原市立忠海小学校は併設型であり、2つをまとめて、『忠海学園』とも呼ばれる。)
義務教育学校
高等学校
大学
- 広島大学生物生産学部付属水産実験場
隣接する自治体
交通
鉄道
空路
- 広島空港
- 路線タクシー(竹原港・竹原駅より定時運行)
バス
道路
港湾
航路
- 竹原港
- 忠海港
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
レジャー
- 大久野島
- 湯坂温泉郷賀茂川荘
- 黒滝山
- バンブージョイハイランド
観光
祭り
- 二窓の神明祭(2月)
- 宮床祭り(4月)
- 竹祭り(5月)
- 仁賀れんげ祭り(5月)
- 忠海祇園祭(7月)県の無形文化財に指定されている
- たけはら夏まつり花火大会(8月)
- 磯宮八幡宮大祭(9月)
- 憧憬の路(10月または11月)
- 恵比寿講(11月)
旧跡
竹原を舞台とした作品
漫画・アニメ
- 「たまゆら」(2010年 [OVA])
- 「たまゆら〜hitotose〜」(2011年 [TVアニメ])
- 「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」(2013年 [TVアニメ])
- 「たまゆら〜卒業写真〜」(2015-2016年 [OVA・劇場公開作品])
テレビドラマ
- NHK連続テレビ小説「マッサン」
映画
竹原市ゆかりの有名人
- 池田勇人(政治家、元内閣総理大臣)
- 池田行彦(政治家)
- 大内寛文(元ラグビー日本代表選手、当市に所在する長善寺住職)
- 大藤剛宏(医師)
- 唐島基智三(政治評論家、ジャーナリスト)
- 河野一之(元大蔵事務次官、太陽神戸銀行会長)
- 伊藤みのり(広島ホームテレビアナウンサー)
- 伊藤修令(元プリンス自動車工業~日産自動車所属、7代目~8代目スカイライン開発責任者)
- 今井政之(陶芸家)
- 阪田恒四郎(サカタインクス創業者)
- 竹鶴政孝(ニッカウヰスキー創始者)
- 浜田省吾(シンガーソングライター)
- 村上定(実業家、ジャーナリスト)
- 頼杏坪(儒学者、漢詩人)
- 頼春水(儒学者、漢詩人)
- 頼春風(儒学者、漢詩人、医師)
- 頼山陽(父・頼春水は竹原出身であるが、山陽は大坂江戸堀に生まれ、広島杉ノ木小路で育つ)
- 中井正一(美学者、評論家)
- 長谷川繁雄(元プロ野球選手・南海ホークス~中日ドラゴンズ~近鉄バファローズ)
- 白崎泰夫(元プロ野球選手・南海ホークス)
- 樋口賢(元プロ野球選手・中日ドラゴンズ)
- 白島 明 旧姓 大上(元、世良公則とツイストメンバー・シンガーソングライター)http://www.drillspin.com/person/view/ARDSAX26920
- 平和勝次(芸人、演歌歌手)
- 六代目柳亭左楽(落語家)
- 桐谷広人(将棋棋士、投資家)
- 笹原綾乃(フリーアナウンサー、広島エフエム放送アナウンサー、広島ホームテレビココブランニューリポーター)
- 近藤志保(広島エフエム放送アナウンサー)
- 油谷誠至(映画監督)
- 佐渡斉(千葉県四街道市長、元千葉県議会議員)
- 土肥美緒(元女優・エステティシャン)
- 五十嵐広行(ダンサー、プロデューサー・EXILE HIRO 竹原市生まれ・横浜育ち)
- 水野小次郎(1884-1960)コロンビア移住者。日系コロンビア人の開拓者。
脚注
- ^ “広島県の大規模林火災一覧(平成元年~令和元年)焼損面積順”. 広島県森林保全課 (2019年). 2020年6月18日閲覧。
- ^ “広島・竹原、想定超えた洪土石流 西日本豪雨ルポ”. 日本経済新聞 (2018年7月20日). 2020年6月18日閲覧。
- ^ “7月5日からの大雨による被害等について(第50報)” (PDF). 竹原市 (201-03-29). 2020年6月18日閲覧。
- ^ 『全国市町村要覧 令和01年版』(第一法規) p.337
- ^ “中・四国フェリーが最終運航”. 47NEWS. (2009年5月1日) 2011年11月19日閲覧。