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川内駅 (鹿児島県)

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川内駅*
JR駅舎の外観(2005年3月)
せんだい
Sendai
所在地 鹿児島県薩摩川内市鳥追町1-1
北緯31度48分49.2秒 東経130度18分44.7秒 / 北緯31.813667度 東経130.312417度 / 31.813667; 130.312417
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
日本貨物鉄道(JR貨物)
肥薩おれんじ鉄道
電報略号 セイ(JR九州)
オレセイ(肥薩おれんじ鉄道)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線(新幹線)
1面2線(在来線)
乗車人員
-統計年度-
(JR九州)2,621人/日
(肥薩)160人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1914年大正3年)6月1日
乗入路線 3 路線
所属路線 九州新幹線鹿児島ルート
キロ程 242.8km(博多起点)
新大阪から865.1 km
出水 (32.7 km)
(46.1 km) 鹿児島中央
所属路線 鹿児島本線
キロ程 0.0km(川内起点)
門司港から349.2 km
(2.6km) 隈之城
所属路線 肥薩おれんじ鉄道線
キロ程 116.9km(八代起点)
門司港から349.2 km
上川内 (3.2km)
備考 共同使用駅
新幹線:直営駅
在来線:業務委託駅
みどりの窓口
* 1940年に川内町駅から改称。
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川内駅
せんだい
Sendai
(5.1 km) 薩摩白浜
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 宮之城線
キロ程 0.0 km(川内起点)
開業年月日 1924年大正13年)10月20日
廃止年月日 1987年昭和62年)1月10日
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川内駅(せんだいえき)は、鹿児島県薩摩川内市鳥追町にある、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)・肥薩おれんじ鉄道である。

乗り入れ路線

JR九州の九州新幹線鹿児島ルート)と鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道の肥薩おれんじ鉄道線の3路線が乗り入れ、接続駅となっている。

新幹線は「さくら」・「つばめ」が1時間あたり2本停車し、日中は2本の「さくら」のうち熊本駅 - 鹿児島中央駅間を速達運転する列車と、この区間を各駅停車として運行する列車が交互に停車する。また、当駅は「さくら」の全列車が停車する駅でもあり、「みずほ」が通過する駅で「さくら」の定期列車すべてが停車する駅は、当駅以外だと福山駅のみであり、臨時列車を含めると当駅のみである。

肥薩おれんじ鉄道線の列車は、土日祝日に運行される快速「オーシャンライナーさつま」と、普通列車の上下4本が隈之城駅に乗り入れる他は全て当駅発着となる。また、JR九州の車両は肥薩おれんじ鉄道線には乗り入れず、すべて当駅発着となる。鹿児島本線では朝と夜間に特急「川内エクスプレス」が1往復発着する。

旅客駅においては、かつては肥薩おれんじ鉄道線も鹿児島本線の一部でありJR九州の単独駅であったが、2004年の九州新幹線開業による並行在来線の経営分離により、現在はJR九州と肥薩おれんじ鉄道が駅構内を共用する共同使用駅となっている。

当駅は原子力発電所が立地する自治体で唯一の新幹線停車駅である。

駅構造

地上駅で、橋上駅舎を備える。新幹線ホームは相対式ホーム2面2線、在来線・肥薩おれんじ鉄道ホームは島式ホーム1面2線で、南半分が1番線・2番線(在来線)、北半分が3番線・4番線(肥薩おれんじ鉄道)となっている。宮之城線があったころは現在の在来線・肥薩おれんじ鉄道ホームのほかにもう1面ホームが設置されていた。九州新幹線開業前は2面3線の構造だった。新幹線は鹿児島中央方で川内新幹線車両センターへの引込線が伸びている。

新幹線改札口はJR直営、在来線改札口は九州交通企画が受託している。みどりの窓口が設置されている。自動改札機は新幹線改札口と新幹線連絡改札口にのみ設置されており、在来線と肥薩おれんじ鉄道線は自動化されていない。

新幹線・在来線・おれんじ鉄道ともに夜間滞泊が設定されている。

のりば

1・2 鹿児島本線 串木野鹿児島中央方面
3 肥薩おれんじ鉄道 (上り)出水方面
4 (上り)出水方面
(下り)JR線直通 隈之城・鹿児島中央方面
11 ■九州新幹線(上り) 博多新大阪方面
12 ■九州新幹線(下り) 鹿児島中央方面

3番線は1番線の北側にあるが線路は分断され、列車の直通は不可能。4番線と2番線の線路は繋がっており、貨物列車など直通する列車はここを通過する。

貨物駅

JR貨物の駅は、駅西口の北にある。1面1線のコンテナホームがある。駅の着発線とコンテナ荷役線は、駅北側(上川内駅方面)へ伸びる引上線を介して接続している。

当駅には、鹿児島貨物ターミナル駅から東京貨物ターミナル駅名古屋貨物ターミナル駅および梅田貨物駅へ向かう上り高速貨物列車が1日3本停車する。下り列車は当駅には停車せず、荷役はすべて上り列車で行う。

取り扱う貨物は、コンテナ貨物(12ftコンテナ)のみである。また、産業廃棄物の取扱許可を得ている。

歴史

1974年頃の川内駅上空の航空写真。多くの側線を有していた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅弁

主な駅弁は下記の通り。

  • 薩摩黒豚丼[2]
  • 「極」黒豚めし
  • 特製おべんとう
  • えびめし
  • いかめし

かつて駅弁を販売していた西原弁当は2008年夏頃に休業し、その後は出水駅を拠点とする松栄軒の駅弁を構内のキヨスクで販売している。

東口の「きやんせふるさと館」でも地元業者の駅弁が販売されている(下記の通り)。

  • きびなご鮨弁当(食育の会かのこゆり)
  • 川内きびなご鮨(食育の会かのこゆり)
  • うなぎ弁当(日乃出屋仕出しセンター)

利用状況

年度 乗車人員推移(1日平均)
JR 新幹線 肥薩
2004 2,555 1,003 185
2005 2,732 1,166 142
2006 2,781 1,230 151
2007 2,774 1,267 172
2008 2,760 1,289 173
2009 2,621 1,250 160

JR九州の2009年度の1日平均乗車人員は2,621人、うち新幹線が1,250人である。

2011年度の駅取扱収入は23億5200万円で、JR九州の駅としては第11位である[3][4]

九州新幹線開業後は、その速達効果が大きい[5]事から利用者が急増した。特に鹿児島中央駅への利用客は九州新幹線部分開業前の予測を大幅に超えており、新幹線用定期乗車券「新幹線エクセルパス」当駅 - 鹿児島中央駅間の利用者数は2011年8月末時点で480人に達している。これは2011年8月末時点、九州新幹線の定期乗車券では全区間中最も利用者数が多い区間でもある[6]

また、薩摩川内市周辺には大手企業の工場が立地することなどからビジネス客も多く、これらの利用を見込んで、九州新幹線部分開業時には最速達タイプの列車を除いてすべて当駅に停車していた。現在も「さくら」と「つばめ」の全列車が停車している。

2011年3月12日現在、山陽新幹線との直通列車の停車本数は、九州新幹線内では博多駅熊本駅鹿児島中央駅に次いで多い。

肥薩おれんじ鉄道の2009年度の1日平均乗車人員は160人である。

駅周辺

西口付近の様子(主要地方道川内加治木線・一般県道川内停車場線)

バス路線

駅前西口広場に停留所がある。

隣の駅

九州旅客鉄道
九州新幹線
出水駅 - 川内駅 - 鹿児島中央駅
鹿児島本線
快速「オーシャンライナーさつま」
上川内駅(肥薩おれんじ鉄道線) - 川内駅 - 串木野駅
普通
川内駅 - 隈之城駅
肥薩おれんじ鉄道
肥薩おれんじ鉄道線
快速「オーシャンライナーさつま」
上川内駅 - 川内駅 - 串木野駅(鹿児島本線)
普通
上川内駅 - 川内駅 - 隈之城駅(鹿児島本線)

かつて存在した路線

日本国有鉄道
宮之城線
川内駅 - 薩摩白浜駅

同じ表記・呼称の駅

宮城県仙台市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅。なお、同駅には川内駅とともに新幹線駅が設けられており、駅名の読みが重複する唯一の例となっている。マルス発行の券面における駅名表記が片仮名書きのころは仙台駅と区別するため、川内駅は「(カコ)センタ゛イ」と表記されていた。
岩手県宮古市にあるJR東日本山田線の駅。漢字表記は同じだが読みが違う。

脚注

  1. ^ a b 『川内市史 下巻』p.552 川内市
  2. ^ JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)428ページ
  3. ^ 平成23年度決算発表
  4. ^ 南日本新聞』 2012年4月28日付 6面(JR九州収益最高 3月期連結駅収入、鹿中央2位)
  5. ^ 鹿児島からの所要時間は、高速道路経由で約30分以上、一般道(国道3号)経由で約1時間20分、在来線で約50分かかるが、新幹線だと12分で到達できる。国道3号の道路時刻表もしくは薩摩川内市公式ウェブサイトの「薩摩川内市へのアクセス」を参照。
  6. ^ 九州新幹線全線開業6ヶ月間間のご利用状況について

関連項目

外部リンク

  • 川内駅(駅情報) - 九州旅客鉄道