五味一男

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ごみ かずお

五味 一男
生誕 1956年8月10日
日本の旗 日本 長野県諏訪郡富士見町
出身校 早稲田大学中退、日本大学藝術学部放送学科卒業
職業 演出家
読売日本交響楽団評議員
作家
作詞家
漫画原作者
活動期間 1979年 - 現在
雇用者 日テレアックスオン執行役員・ジェネラルクリエイター
日本テレビ放送網(株)上席執行役員・編成局および制作局エグゼクティブ・ディレクタープロデューサー
著名な実績クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』『マジカル頭脳パワー!!』『投稿!特ホウ王国』『速報!歌の大辞テン』『週刊!ストーリーランド』『エンタの神様』『24時間テレビ
影響を受けたもの 市川準スタンリー・キューブリック秋元康柳井正
親戚 五味廣文(元金融庁長官)、畑中浩一(元パナソニック社長)
公式サイト http://www.attackers-school.com/lecturer/index.html
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五味 一男(ごみ かずお、1956年8月10日 - )は、演出家プロデューサー公益財団法人読売日本交響楽団評議員作家作詞家漫画原作者長野県諏訪郡富士見町出身。早稲田大学中退後、日本大学藝術学部放送学科卒業。血液型O型。肩書きは日テレアックスオン執行役員・ジェネラルクリエイター、日本テレビ放送網(株)上席執行役員・編成局および制作局エグゼクティブ・ディレクタープロデューサー

概要

テレビ演出家プロデューサーバラエティー番組の一時代を作り続けている。かつて担当していた6番組のうち5番組の視聴率が20%超えて次々と大ヒット番組として話題に。合計100%を越えることから「視聴率100%男」とも呼ばれた。また自身の著書のタイトルにもなっている「視聴率男」「生涯打率No.1」などと取材されるとき見出しで使われることが多い[1]

五味が生み出したテレビ番組制作の発明は数々あり「24時間テレビ『愛は地球を救う』の24時間マラソン導入、武道館のエンディングでZARD「負けないで」の感動ゴール演出」「フライングスタート」「芸人のネタの中に台詞テロップを多用」などあげられる[2]。その手法は講演会、著書、インタビュー内で度々「五味理論」として緻密な演出術を明かしている。ポリシーとして「視聴率は親切率」が信念にある[1]

略歴

人物・逸話

  • 小学校入学前にIQ150以上と判定された[5]
  • 小学6年で初めてオリジナルの戯曲を書き、学芸会で演出をした。
  • 早稲田大学時代は前衛劇団を主宰していた。
  • 日本大学藝術学部では君塚良一家田荘子らとともに映画製作集団で『虚飾の神話』『暗闇の剥製』などの前衛映画を作っていた[6]
  • 鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』にもスタッフとして参加していた[7]
  • 映画監督CM監督市川準に師事しCMディレクターとして活躍していたが、1987年、4000倍の競争率の中、日本テレビにトップで合格[2]。その採用にかかった全額から「1億円の男」と呼ばれる[7]
  • 入社試験の時に「いまの日本テレビをどう思う?」と聞かれて「フジテレビにかなり遅れを取ってると思います」と答えた。フジテレビと同じことをすることではなく、フジテレビの華やかさを日テレ流にするため入社後、クイズ番組に興味はなかったが、社内で立ち上がったばかりの『クイズプロジェクト』に参加。当時の日本テレビはクイズ番組でレギュラーのヒット番組が1本がなく、王東順が手がける『なるほど!ザ・ワールド』のスタジオから世界に展開する派手で華やかな部分を見習い、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』を思いついた[8]。入社1年目にして“魔の不毛地帯”と呼ばれた水曜8時のテコ入れとして『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』を手がけて成功[7][4]。『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』の番組名も五味が考えた。『ミリオンスロット』の仕組みから、クイズの1つである『何を作っているのでしょうか?』まで発案する。「ミリオンスロット」は解答者がボタンを押すとスロットマシーンが止まり、正解時に獲得できるショーバイマネー(5萬、10萬、20萬などのポイント)が決まり、同じクイズに正解しても解答者によって獲得できるマネーが違った。ここが新しく“ミソ”だった。解答者が知力を競うだけでなく、運も争った。発想のポイントは「当時はパチンコとかゲームのデジタル化が進み、スロットのような射幸心をあおるものがはやっていたので思いついた。もともとゲーム的なものが好き。ゲーム会社の『TAITO』に何度も足を運び、システムを開発した」とインタビューで話す。またクイズ「何を作っているのでしょうか?」のコーナーは、ある商品の製造過程の映像を解答者に見せ、それが何かを当てさせた。発想のポイントは「自分の小学校の時の社会科見学の経験から思いついた。地元の漬物工場に行ったら、何十トンもありそうな石を重機で持ち上げ、たくあんを漬けていて工程が子供ながら面白かった」と話す[2]
  • 土曜日の8時の『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(TBS)、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(フジテレビ)といった人気番組が並ぶ苦戦していた時間帯に90年代を代表するクイズ番組『マジカル頭脳パワー!!』を手掛ける。以後『投稿!特ホウ王国』、『速報!歌の大辞テン!!』『週刊!ストーリーランド』『エンタの神様』などを企画・演出しいずれも高視聴率の人気番組に育て上げた。こうして次々とヒット番組を産み出すことからテレビ業界では「視聴率男」「生涯打率 NO.1」と呼ばれ注目される存在である。番組放送中のクライマックスシーンの所でCMを挿入する手法(山場CM)を取り入れたり、スーパーを多用したり等の今のテレビ番組では当たり前の様になった手法を最初に取りいれた人物として知られる。その手法は現在のバラエティー番組・ドキュメント番組等に多大な影響を与えた。また、フライングスタートを導入したことでも知られる。さらに、番組をコンセプトから創りあげる「五味理論」はテレビ業界を超え「ビジネス界」でも知られている[4]
  • 『投稿!特ホウ王国』は、単純に『日本一体重がある小学生を見てみたい』『日本一背の高いおばあちゃんはどんな人なのか知りたい』と思ったが、複数のリサーチ会社に協力してもらっても探し出すのは無理かも知れないと思ったことから。だったら視聴者が投稿記者になってもらい、賞金を出す形で情報を集めたら探し出せるかも知れないと思った[2]
  • 1992年に総合演出を担当した『24時間テレビ 15』ではメイン司会にダウンタウンを起用、数々の生チャレンジ企画や、初の24時間マラソンを導入し間寛平を起用。五味が担当する前年の1991年は6.6%だった平均視聴率が17.2%に急伸させた[2]。その後、1997年まで6年にわたり総合演出を担当、2006年から2011年まで監修を務めた。また、『SMAPシークレットX'masパーティー』など局を挙げた大型特番の総合演出を何本も担当。いずれも高視聴率を記録した。この頃、五味は「日テレの天皇」と呼ばれるようになった[7]
  • 『マジカル頭脳パワー!!』のヒットに甘んじない五味は正反対のモノを作ろうと『頭脳王』を思いつく。小学校1年生でもわからないとダメな『マジカル頭脳パワー!!』と両極が東大生でも分からないもの。加えて「東大医学部首席」や異次元の人を作り上げることで、“びっくり天才ショー”に仕立て自ら築いたクイズ番組のアンチを思いついた[9][4]
  • その後、編成部企画部長に就任し、『ごくせん』の企画などを現場に指示しヒットにつなげた後、『エンタの神様』で現場復帰し企画・総合演出・プロデュースを担当。青木さやか陣内智則アンジャッシュ波田陽区サンドウィッチマン摩邪小梅太夫桜塚やっくんカンニングスリムクラブ東京03ラバーガールヒライケンジにしおかすみこノンスタイルエド・はるみ、などの芸人を次々と輩出し若手お笑いブームの牽引車的番組にする。
  • ヒットを生むための「五味理論」はテレビ業界だけにとどまらず、「リクルート」「アサヒビール」「Yahoo!」「バンダイ」「セブンイレブン」「ソフトバンクモバイル」など一般企業からも求められ、各社の講演の中で語っている。[5]また「大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール」にてメガヒット企画発想講座の講師も担当する[10]
  • 秋元康とは数回トークショーを行っていて、ユニクロ柳井正とともに最も尊敬する人の一人と公言している[11]
  • 数々の番組の成功と国際的にも『マジカル頭脳パワー!!』や『SHOW by ショーバイ!!』などの番組フォーマット権を世界15カ国に販売した実績で2007年6月28日付で、日本テレビ史上最年少で執行役員に就任[12]
  • 朝日新聞」「読売新聞」「毎日新聞」「産経新聞」などの新聞や雑誌でコラムやエッセイを連載した経験があり、作家としても定評がある。
  • 週刊少年サンデー」では2013年17号から2014年31号まで推理漫画「超推脳KEI 摩訶不思議事件ファイル」の原作も担当している[13]
  • 2008年6月27日付で最年少で上席執行役員企画演出指導育成担当)に就任[14]2012年6月から日テレアックスオン取締役副社長に就任。2017年6月1日付でジェネラルクリエイター執行役員に就任。
  • 2018年11月3日AERA dotには日本テレビでの後継者育成について次のように紹介されている。『日本テレビは2014年から2017年まで年間視聴率で3冠を維持。圧倒的な強さの鍵はバラエティ番組にあり『マジカル頭脳パワー!!』『エンタの神様』など数々の高視聴率番組を手がけてきた五味一男というプロデューサーがいる。彼は視聴率を取るための独自の理論を持っていて、後輩たちにもそれを伝えている。五味のもとで育ったテレビマンが「五味理論」を駆使して徹底的に視聴者を満足させるための番組作りにこだわり続けたことで、根強い人気を保つバラエティ番組が次々に量産された。特に日曜ゴールデンの『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』という並びは圧巻である。日本テレビが王座を保ってきたのはそれが理由である』[15]
  • 親戚に五味廣文(元金融庁長官)、畑中浩一(元パナソニック社長)がいる[16]
  • 2020年次長課長河本準一タカアンドトシトシオリエンタルラジオ藤森慎吾は自身のYouTubeチャンネルで『#すごいぞ五味さん』特集として称して各自で五味ロジック、制作のこだわりを発表している[17]。トシは漫才だった「欧米か!」をコントにリメイクした美談、藤森はオリエンタルラジオの代表ネタ「武勇伝」のフリ&ツッコミの形は五味が改良したもので「エンタの神様」で披露したネタは100%五味が作ったものだと話している。河本は厳しさの反面、さりげない優しい言葉、五味賞という芸人のモチベーションをあげる気配りなど五味の並々ならぬチーム作りの采配を評価している。

特徴・五味ロジック

  • 五味が大切にする番組作りは?と聞かれて「自分が面白いと思う前に、他のより多くの視聴者を引き付けるものは何かを考えることが大事だ」と答えている[18]
  • 良いクイズの三原則は「考えたくなるような興味をそそる」「誤答のバリエーションが多い」「正解を聞いたあとに、なるほどと納得する」としている[7][19]
  • エンタの神様』はネタ番組の中では高視聴率を維持し、一般人を対象としたQレイト(番組質)調査において民放の番組の中でトップクラスにいる。ただしネタの長短が極端に異なる、テロップを表示する、動きの少ない漫才を否定してコントに作り変える、芸人のネタを自ら作るなどの大胆な演出のため一部では否定的な声もある。それでも吉本興業プロダクション人力舎を初めとするほとんどの芸能事務所が五味の言うことを聞き入れるのは、五味がプロデュースすると営業他の単価が飛躍的にアップするからである[20]
  • 2013年10月8日付の「スポーツ報知」にて、交通事故に遭い他界した桜塚やっくんの名付け親として紹介され、やっくんに対して「ご冥福をお祈りします、だけで締めくくりたくない。もう一度、チャンスをあげたい。『生まれ変わって芸人になったら、天下を取れよ』と言ってあげたい。」とコメントしている。小梅太夫も名づけの親[4]
  • 2014年7月放送の『ウラカタ』に出演。森圭介アナが「五味さんにとって御自分の作られた番組ってどんな感じなんですか?」と聞くと「すべての番組が竜宮城のように楽しいもの」とコメント。森アナが「じゃあ玉手箱がいっぱいありますね?」と返すと「そうか… 開けたら即死だね」と答え、笑いを誘った。[21]
  • 2017年9月放送の『AKBINGO』にVTR出演。「なぜウーマンラッシュアワーがエンタに出演できないんですか?」という質問に対し「出演してほしいんだけど、村本くんがあまり言うことを聞かないらしいんで…」と答える。これに対し村本は「そんなことはありません。言うこと聞きます。車も洗いますから。」と出演を熱望した[22]
  • かつての人気クイズ番組『マジカル頭脳パワー!!』で「マジカルバナナ」や「伝言バトル」などのコーナーを考案しており、作家性の強い演出家であることも業界では知られている[23][24]
  • 全国高等学校クイズ選手権』の総監修を2008年から2012年の5年間担当。初回からの流れを一気に変え、新たに「知の甲子園」をコンセプトに据え、視聴率17.5%を獲得[16]。高偏差値に偏りすぎという批判もあったが、2013年に五味が番組から離れ「知の甲子園」のコンセプトがなくなると、徐々に視聴率が下降していくことになる[25]
  • 『第42回全国高等学校クイズ選手権』演出を担当する関口拓は、五味の制作ロジックを「テレビを現実として考えてない」「漫画みたいな世界観をテレビに落とし込んでいる」と評価する。『頭脳王』でいえば、第2回(2013年)から「人間 vs. AI」という切り口で、AIとの立体三目並べ、チェスに似た独自のゲーム対決をやりとげ、あの当時に「超天才の人間はAIを超えられるか?」ってナレーションでドンとやるのは漫画の世界観だったと。またメディアでたびたび「視聴率男」と称されるが、五味のことを勘違いしている気がするという。例えば「千鳥さんが人気だから、千鳥さんを番組に起用しましょう」みたいな「いま流行っていることをテレビで具現化しよう」という発想ではなくて、「『今の人が潜在的で求めているであろうもの』は何なのか?」を常に考えている。だから全部オリジナルの発想になって、ほかでは見たことがない番組になる。そこが根本的にほかのディレクターと違いロジカルなところに落とし込む。「潜在的な本能を求めてたら、論理的にそこに辿り着くんだよ」と話されていた。「『努力・友情・勝利』は人間の本能にある熱い気持ちだから鉄板なんだ」「表に出すと『少年ジャンプ』になるけど、裏で作っている時にもそれを大事にしたほうがいいんじゃないか」みたいなことはすごく言われました[19]
  • 番組をつくる時にはインフラ(番組をつくるための基盤)的なものから考え始める。五味の思い描く番組や理想に近づけるためにはスタッフの陣容をどうするかとか。『投稿!特ホウ王国』で視聴者から情報を投稿してもらう形を思いついたのも同じこと。スティーヴン・スピルバーグ監督ら優れた人たちが作品をつくる時も同じ。みんなの見たことのない映像をつくる時、まず自分のイメージをどうやったら具現化できるのかを考える。スタッフから最新のCGに関する情報を得るとか、インフラ的なものから始めると思います[2]
  • ヒット番組を作る秘訣として「顕在ではなく潜在」をあげる。目に見えるものでなく大衆が潜在的に求めているものを考察する。大衆が求める潜在的なものはシンプルで、例えば『ジョーズ』などスティーヴン・スピルバーグ監督の映画がそう。単純に感情移入できるようになっている。スピルバーグ監督は人間が何に対して感動するのか、何を面白いと思うのかを極限的に思い浮かべ、そこに肉付けしている。『サメ(ジョーズ)』『宇宙人(E.T.)』『タイムマシン(バック・トゥ・ザ・フューチャー)』『恐竜(ジュラシック・パーク)』などベースはみんな分かりやすく、興味を持たれやすいモノ。至ってシンプル[26]

評価

  • 2013年3月放送のABCテレビ『漫才歴史ミステリー 笑いのジョブズ』でカンニング竹山が「エンタ出演当時は五味さんの言われた通りにやっていた。そうしたら視聴率が上がっていった」と告白し、東野幸治は「賛否両論はあるにせよ、五味さんのテレビにおける功績は偉大だ」と語った。
  • 日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』『24時間テレビ』『高校生クイズ』など、低迷した特番をダイナミックに変える演出は、賛否両論あるものの、いずれも視聴率を倍増する結果になっている。それに対し五味本人は「日経MJ」の取材に対して「視聴率を決めるのは放送局ではなくあくまでも視聴者の皆様。私の支持者はサイレントマジョリティー(一部の極端な意見を言う人ではなく、大多数の一般的な人々)です。」と語っている[25]2011年に企画総監修し現在も継続している『頭脳王』でも15.8%という視聴率を獲得している[7]
  • 2017年現在、「五味の番組や演出方法を真似るテレビマンが数多くいることは否めない」と日経MJでは言及している。
  • アンジャッシュエンタの神様15周年のインタビューにて、「台詞をテロップで入れるのが耐えがたく朝まで喧嘩した」と番組の手法には反感があったことを述べた一方で、「五味さんにはテレビというものを徹底的に叩き込まれた。そのおかげでご飯が食べられるようになった」と感謝の意を述べている[27]
  • 福澤朗は五味から『SHOW by ショーバイ!!』時代に「声を上げないふつうの視聴者、サイレント・マジョリティが一番怖い」「続いては○○のコーナーでーすと(語尾を)伸ばすな、伸ばすとまわりがワアーッ!とやりたくなって時間の無駄」「以上、○○のコーナーでしたの『以上』はNG、ザッピングチャンスになるから」と教わったと述べている[28]
  • サンドウィッチマンは、2018年7月9日放送の『ZIP!』で【自分の人生を変えてくれた人は俺達を発掘してくれた五味さん】と伊達、冨澤ともに答えている。このことは二人の著書『敗者復活』でも言及している[29]。名作コント「ピザの宅配」は五味の指導があって出来たものでネタは大ウケ。「エンタの神様」放送が終わると他番組から出演依頼が相次いだ[26]
  • チコちゃんに叱られる!』を手掛けた小松純也は若い頃、どうしても歯が立たないと思っていたのが五味と言及している。「五味さんの手がける番組は、家族のだんらんにつながる仕組みが企画のなかに確立されている。家庭のテレビをゲーム機に変えた。さらに番組の盛り上がりが最高潮になった時にCMをはさむヤマ場CM、テレビで当たり前となっている字幕テロップを多用し始めたのも五味さん。技術的なことも含め、こうした五味の方法論は、テレビ業界だけでなく、ヒット商品を生みたい企業に五味理論として脈々と伝わっている」と評する[30]
  • 東京03は『エンタの神様』において全て五味が提案したオチに文句を言わなかった。自分たちのセンスより五味が見せる数字のロジックをリスペクトしていたという[31]
  • 伊集院光は自信家の五味をひどく嫌っており、自身のラジオ番組で批判した際に「ゴミのような番組を作るワンマンプロデューサー」と言っていた。

趣味・特技

担当番組

個人活動

作詞・作曲

音楽プロデュース

書籍

漫画原作

著書

関連書籍

雑誌

  • 日経ビジネス1996年10月号、日経BP社) - 「緻密なデータで打率10割,「分かりやすく」がカギ」
  • 新・調査情報1997年3月号、TBSメディア総合研究所
  • 広告批評(1997年4月号、マドラ出版) - 「テレビは見世物小屋だ「マジカルTVパワー!?」特集」
  • ぎゃらく(1997年6月号、放送批評懇談会) - 「いまの批評じゃズレズレだ!!」
  • 月刊民放(1998年9月号、日本民間放送連盟) - 「視聴者の変化をどうとらえるか--メディア・リテラシー考」
  • 学校運営研究(1998年10月号) - 「指導力不足教師と学校の対応策)
  • 2000年7月号) - 「日本テレビ"独走"の検証 ; 日テレ"ヒットメーカー"7人の演出論」
  • The21(2005年5月号、PHP研究所) - 「ヒットは「感性」ではなく「理詰め」で生み出す」
  • The21(2005年8月~10月号、PHP研究所) - 「これが"確実にヒットを生み出す"極意だ! 「ヒット率9割男」の仕事術!五味式トレーニング」
  • 文蔵2006年11月号、PHP文庫) - 「本屋さんの歩き方」
  • 日経エンタテインメント(2006年12月号、日経BP社)- 「エンタの神様の人気芸人のつくり方」[38]
  • ぎゃらく(2007年1月号、放送批評懇談会) - 「TVのエンタテインメント力 五味一男×板橋順二 テレビの"笑い"はこう作れ!!」
  • 日経エンタテインメント(2007年4月号、日経BP社)- 「時代を動かす100人ヒットメーカー列伝」
  • プレジデント(2007年7月号) - 「実践!自利利他の交渉術」
  • 調査情報(2008年、TBSメディア総合研究所) - 「"ショーケース化"する「お笑いバラエティー」の新潮流)
  • 放送批評の50年(2013年学文社
  • 週刊文春2017年8月17日号~9月21日号、文藝春秋) ※連載「最強の五味一男イズム」[39]

ゲーム

  • 『マジカル頭脳パワー!!DS』[40]

講演会

イベント

番組

※自身の演出プロデュース番組の出演に伴う、ごく短時間のものを除く

ウェブ

  • ZAKZAK2004年8月21日) - プロデューサーに聞く「エンタの神様」好調の秘密[47]
  • 経営者.jp(2016年4月26日)[48]
  • イーキャリア - 偉人伝心・対談企画「五味一男 × おちまさと」[49]
  • チェリー(2017年4月6日) - 「王者日テレの歴史」[50]
  • ORICON NEWS(2018年3月20日) - 「総合演出・五味一男が語る15年続く『エンタの神様』人気の秘けつ」[51]

脚注

  1. ^ a b 『エンタの神様』を手掛けたテレビ界のレジェンド五味一男「面白いものより分かりやすいものを作る」
  2. ^ a b c d e f g h i j k 「エンタの神様」「マジカル頭脳パワー」「SHOW by ショーバイ」…名物プロデューサーが明かすヒット番組の作り方
  3. ^ AKB48 長久玲奈、『エンタの神様』出演で才能が開花? 「またお笑いやりたいです」Real Sound、2017年9月6日
  4. ^ a b c d e f 【陣内智則YouTubeチャンネル】エンタの神様 総合演出 五味一男登場!テレビ界の超大物と陣内がガチトーク!
  5. ^ a b ゲーテ2008年10月号
  6. ^ 週刊文春2017年8月17日号~9月21日号
  7. ^ a b c d e f 週刊文春2017年8月17日号~9月21日号
  8. ^ 【マイナビニュース】「クイズ」王東順×五味一男(前編) 『なるほど』『ショーバイ』誕生秘話
  9. ^ 【マイナビニュース】「クイズ」王東順×五味一男(後編) “マンネリ打破”と“人の縁”
  10. ^ メガヒット企画発想講座YouTube、2010年3月31日
  11. ^ 日経MJ」2016年11月号
  12. ^ 「放送界」2008年10月号
  13. ^ 脳にコンピューター入った探偵少年を描く、サンデー新連載コミックナタリー、2013年3月27日
  14. ^ 日本テレビ 取締役、監査役および執行役員 (2011年7月1日現在)
  15. ^ 【AERA】有働由美子起用の裏で露骨な経費削減策の日本テレビ テレビ朝日に視聴率を抜かれた本当の理由
  16. ^ a b 「日経MJ」2016年11月号
  17. ^ 【こうもトシんごチャンネル】エンタの神様・ネタ作りはプロデューサー!?あの番組の裏側は大揉めだった!!≪裏話≫
  18. ^ 【JCAST】2人の優れた演出家、「秘密のケンミンSHOW」の菅原正豊と「エンタの神様」の五味一男の違いと共通点
  19. ^ a b テーマは「努力が報われる日」――入社9年目、新進気鋭のディレクターが演出を担う『高校生クイズ』企画の裏側とは?/日本テレビ・関口拓インタビュー
  20. ^ 週刊ポスト2006年9月22日号、「日経エンタテインメント!」2006年12月号
  21. ^ 五味一男「エンタの神様」総合演出日本テレビ、2014年7月27日
  22. ^ AKBメンバーが「エンタの神様」に出演! 先を越されたウーマン村本が嫉妬心丸出し? (zakzak、2017年9月6日)
  23. ^ 「日経エンタテインメント!」、「ギャラック」、「創」
  24. ^ 五味一男の頑張りで"マジカルバナナ(連想)""エラーを探せ(間違い探し)""マジカル伝言バトル(伝達ミス)"ヒット企画を連発
  25. ^ a b 「日経MJ」2016年11月号
  26. ^ a b サンドウィッチマンのコントを完成させた名物プロデュ―サーの述懐 番組作りは“お笑い”が一番難しい理由
  27. ^ アンジャッシュ「エンタの神様」に感謝、テレビを全部教えてもらったお笑いナタリー、2018年3月3日
  28. ^ 福澤朗が明かす「日本テレビ、なぜ強いか」グノシー、2018年6月2日
  29. ^ サンド、“人生を変えてくれた人”は共に相方 24時間TVに意気込みマイナビ、2018年7月9日
  30. ^ 【夕刊フジ】ターゲットを絞ると作り手の発想が狭まる
  31. ^ 【裏話】エンタの神様を作ったのは児嶋説を唱える児嶋【神回】
  32. ^ 女性リポーター「バストアップサロン」「ヌードスタジオ」潜入…“視聴率男”が挑む、地上派では放送できぬ過激番組サンケイスポーツ、2015年5月4日
  33. ^ 愛野革命戦士歌詞タイム
  34. ^ 【BARKS】五味一男氏のプロデュースによる業界初の“両B面”シングルでのデビュー・平井堅似のヒライケンジがあの曲!
  35. ^ 成功者になれる人にしか理解できない!? プラスの現実逃避 ITmedia、2014年7月31日
  36. ^ 合法的にイヤなヤツになれ! ストレスコントロールのための、上手な現実逃避のすすめビジネスジャーナル、2014年7月2日
  37. ^ “王者”はなぜ、玉座から引きずり降ろされた? 関係者が独白『フジテレビ凋落の全内幕』エキサイトニュース、2016年10月22日
  38. ^ 『エンタの神様』の「人気芸人のつくり方」
  39. ^ 「24時間テレビ」“中興の祖”に注目させる、てれびのスキマ「日テレ物語」週刊文春、2017年8月26日
  40. ^ マジカル頭脳パワー!!DS
  41. ^ メガヒット理論~高確率でヒット商品を生み出す企画術~2009年5月12日
  42. ^ 今魅力あるコンテンツとは?
  43. ^ 「あなたが選ぶ!お笑いハーベスト大賞~超爆笑キング決定戦!~」開催日本音楽事業者協会
  44. ^ 桜塚やっくん追悼番組で名付け親で『エンタの神様』の生みの親・五味一男氏が今の思いを告白オリコンニュース、2013年10月21日
  45. ^ 【マイナビニュース】五味一男氏、『エンタの神様』テロップ誕生の経緯語る「そもそもは…」
  46. ^ 【陣内智則のネタジン】エンタの神様 総合演出 五味一男登場!テレビ界の超大物と陣内がガチトーク!
  47. ^ プロデューサーに聞く「エンタの神様」好調の秘密ZAKZAK、2004年8月21日)
  48. ^ 【経営者JPチャンネル】日本テレビ放送網 顧問 五味一男氏
  49. ^ スペシャリストに学ぶ!プロフェッショナル仕事術イーキャリア
  50. ^ 「王者日テレの歴史」チェリー、2017年4月6日
  51. ^ 『エンタの神様』スタートから15年 総合演出・五味一男が語る人気の秘けつORICON NEWS、2018年3月20日

関連項目

外部リンク