トム・ペストック

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ハッピー・コービン
ハッピー・コービンの画像
プロフィール
リングネーム キング・コービン
ハッピー・コービン
バロン・コービン
本名 トーマス・ペストック
ニックネーム ローンウルフ
巡査
身長 198cm
体重 129kg
誕生日 (1984-09-13) 1984年9月13日(39歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カンザス州レネックサ
所属 WWE
スポーツ歴 ボクシング
ブラジリアン柔術
総合格闘技
アメリカンフットボール
トレーナー NXTスタッフ
デビュー 2012年10月18日
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トム・ペストック
基本情報
ポジション オフェンスライン
生年月日 (1984-09-13) 1984年9月13日(39歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カンザス州レネックサ
身長: 198cm
体重: 124kg
経歴
大学 ノースウェスト・ミズーリ州立大学
初出場年 2009年
初出場チーム インディアナポリス・コルツ
所属歴

トム・ペストックThomas Pestock1984年9月13日 - )は、アメリカ合衆国の元アメリカンフットボール選手であり、プロレスラーカンザス州レネックサ出身[1]WWEバロン・コービンBaron Corbin)のリングネームで所属。

来歴[編集]

シャウニー・ミッション・ノースウェスト高校からノースウェスト・ミズーリ州立大学を卒業するまでの学生時代、アメリカンフットボールボクシングブラジリアン柔術総合格闘技といった格闘技を経験。

アメリカンフットボールではオフェンシブラインマンオールMIAAチームに選出されるなど活躍[2]。ボクシングではゴールデングローブを3度制し、柔術でも優勝経験があるなど活躍し、総合格闘技ではケン・シャムロックが主宰するジム、ライオンズ・デンにてトレーニングを積んだ。

NFL[編集]

2009年4月30、ルーキー・フリーエージェントインディアナポリス・コルツと契約を交わし、入団が決まるも8月13日に契約を破棄され退団。8月19日にはコルツと再契約するも9月5日に再度契約を破棄されてしまい解雇となった[3]。同年12月よりアリゾナ・カージナルスのプラクティス・スクワッドとして入団[3]。以降、カージナルスとはプラクティス・スクワッドとフューチャー契約の更改を繰り返し、期待されていたもののオープン戦で乱闘騒ぎを起こし、前述の格闘技で鍛えてきた強さから「カージナルスのパウンド・フォー・パウンド」と呼ばれ、相手だけではなく味方からも恐れられる存在となり、素行不良などが目立ってロスターに昇格することができなかった[4]。結局のところ公式戦には試合も出場することができずに2011年に解雇となった。

WWE[編集]

NXT[編集]

2012年8月、アメリカのプロレス団体であるWWEとディベロップメント契約を交わして入団[5]。傘下団体であるNXTにてバロン・コービンBaron Corbin)のリングネームでトレーニングを開始。10月18日、NXT Liveにてダンテ・ダッシュとのシングルマッチでプロレスラーデビューを果たす[6]2013年5月8日、NXTにてダミアン・サンドウとのシングルマッチでデビューするが敗戦。7月10日にはCJパーカーのプッシュに対するジョバーとして踏み台になった。

2014年4月17日、NXTにてソーヤー・フルトンとタッグを組んでジェイソン・ジョーダン & タイ・デリンジャーと対戦。体格差を生かして力に差を見せていたもののコンビネーションによる連携技を喰らい敗戦した[7]。同月にはバイカーギミックへと変更し、ラクエル・ディアスをマネージャーに従えるが、ラクエルが5月にWWEから解雇となった為に単独で活動[8]。9月11日、Takeover Fatal 4 Wayにて登場を果たし、CJパーカーを相手に秒殺勝利した[9]。Takeover Fatal 4 Way以降、15日にはパーカーと再戦し秒殺勝利で返り討ちにするとトロイ・マクレイン、エリアス・サムソントニー・ブリッグススティーブ・カトラーといったレスラー達を相手に秒殺での連勝を続けるうちに観客から勝利するまでのカウントを取られるチャントが恒例となる。11月にはブル・デンプシーにライバル意識を持たれるようになり、デンプシーも秒殺勝利を重ねていくようになる。12月11日、Takeover R Evolutionにてタイ・デリンジャーと対戦して秒殺勝利。試合後にはデンプシーと睨み合う展開へとなった[10]

2015年1月14日、ブル・デンプシーと直接対決を行いジャンピング・ボディアタックを浴びて倒れるが、直後にデンプシーがトップロープから放ったダイビング・ヘッドバットを避けてエンド・オブ・デイズを決めて勝利した[11]。同月28日、NXT王座挑戦者決定トーナメント1回戦でデンプシーと再戦してエンド・オブ・デイズを決めて連勝した[12]。2月4日、準決勝にてエイドリアン・ネヴィルとの対戦中、デンプシーの襲撃を受け敗戦[13]。この結果、デンプシーとの因縁は深まり同月11日、Takeover RivalにてNXT初のノーDQマッチを行い勝利した[14]。5月20日、Takeover Unstoppableにてライノと対戦。試合途中まで劣勢の状態でありライノからスパインバスターを喰らいダメージを負うがスピアーを仕掛けにきたところにカウンターのラリアットを打ち込み、最後にフィニッシャーのエンド・オブ・デイズを決めて勝利した[15]。8月よりサモア・ジョーとの抗争を開始。同月22日、Takeover Brooklynにて決着戦を行い最後にはコキーナ・クラッチを決められ敗戦した[16]

9月2日より開始されたダスティ・ローデス・タッグクラシックにライノと組んで出場[17]。1回戦でジ・アセンションコナー & ビクター)、同月16日の2回戦でジョニー・ガルガノ & トマソ・チャンパを破る。10月7日、Takeover Respectにて準決勝でチャド・ゲーブル & ジェイソン・ジョーダンと対戦してパワー戦法で攻めるが両者のレスリングテクニックに苦戦。終盤にはライノがリング外へと追い出されピンチになるがライノがなんとか戻るとスパインバスターでジョーダンをリングアウトさせ、最後はゲーブルにエンド・オブ・デイズを決めて勝利した。そして同日の決勝でフィン・ベイラー & サモア・ジョーとの対戦で最後にライノがジョーにゴアを仕掛けたところをキックで止められるとコーナーポストへ上げられ、マッスル・バスターからベイラーのクー・デ・グラを決められ敗戦した[18]。12月16日、Takeover Londonにてアポロ・クルーズと対戦。序盤を劣勢の状況で進めるがクルーズを場外へ投げ出した際に入場用の階段に叩きつけると流れは一転。終盤にバックブリーカーを決めるが膝蹴りで迎撃され、スタンディング・ムーンサルトプレスを決められるが最後にエンド・オブ・デイズを決めて勝利した[19]

2016年4月1日、NXT Takeover Dallasにて3月2日のNXTでWWE入団の調印式を行おうとして襲撃したオースチン・エリーズと対戦。序盤より攻め込み、終盤には場外にてディープ・シックスを決め、リング内に戻るとフィニッシャーであるエンド・オブ・デイズを決めようと勢いをつけて首を掴むと反動を生かされ回転して切り返されると丸め込まれ敗戦した[20]

WWE[編集]

2016年4月3日、Wrestle Mania 32にてアンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトルロイヤルに出場。終盤にダレン・ヤングボー・ダラスをまとめて脱落させたケインの隙を突いて背後から襲い脱落させて優勝を飾った[21]。同月4日、WWEに昇格。RAWにてドルフ・ジグラーと対戦。中盤までクリーンファイトを展開するがディープシックスを決めてカウント2で止まり、場外に逃げたジグラーを追うと試合関係なくバリケードを破ってダブルカウントアウトとなる。しかし、試合後もジグラーを攻めると最後にエンド・オブ・デイズを決めてリングを後にした[22]

2017年6月18日、Money in the Bank 2017にてマネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチに出場。各レスラーが入場する際、中邑真輔の入場時において襲撃を仕掛ける。中盤にはドルフ・ジグラーを実況席へと投げつけチャンスを得るも中邑により阻止される。しかし、終盤にAJスタイルズと中邑がラダー頂上で争っているところに場外からリングへと上がりラダーごと倒して両者を排除。ラダーに登りアタッシュケースを獲得した[23]。8月15日、SmackDown Liveにてジンダー・マハル vs ジョン・シナの試合中、終盤にシナがマハルにスーパー・アティテュード・アジャストメントを決めた際に乱入してシナを襲撃。これが反則となりシナの勝利になるが倒れているマハルを見てマネー・イン・ザ・バンクの権利を行使。引き続きWWE王座を保持するマハルに挑戦するが、試合開始直後にリングに上がったシナに気を取られた隙にマハルに丸め込まれ秒殺敗戦を喫した[24]。10月8日、Hell in a Cell 2017にてWWE US王座を保持するAJスタイルズ、タイ・デリンジャーとトリプルスレットマッチによる王座戦を行う。終盤にスタイルズがデリンジャーにフェノメナール・フォアアームを決めた後、介入して場外に排除すると横取りする形でフォールして3カウントを奪い勝利。ベルトを奪取した[25]

2018年6月11日、RAWにて髪型を長髪から丸坊主にし、髭も剃り落とし、コスチュームもスーツ姿というそれまでのイメージから全く一新した姿で登場。コミッショナーであるステファニー・マクマホンの代理となる巡査として番組を取り仕切る事を宣言した[26]

2019年、4年ぶりに開催されたキング・オブ・ザ・リングで優勝した。それを受け、リングネームをキング・コービン (King Corbin)へと変更した。

得意技[編集]

ディープシックス

フィニッシュホールド[編集]

エンド・オブ・デイズ
走り込んできた相手を自身の右腕で相手の首に巻き付けて、相手の足が走ってきた勢いのまま浮き上がるこの状態で担ぎ上げて一旦停止し、背面から倒れ込みながら振り子で相手の身体を180°後方に縦回転させて顔面からマットに叩きつけるスウィング式の変形コンプリート・ショット。
ディープシックス
相手を担いた勢いのまま旋回してバックドロップで落とす。主に走ってきた相手に対してカウンターで仕掛ける。
初期はサイドスラムの体勢で使用。

その他得意技[編集]

チョークスラム・バックブリーカー
チョークスラムの体勢で持ち上げた後、自分の膝に落とす。
チョークホールドSTO
相手の首の掴んで仕掛ける変形STO。
スネークアイズ
相手をボディスラムのようにうつ伏せに肩に担いで中空に放り投げ、顔面をターンバックルに叩き付ける。
ナックルパンチ
クローズライン
ドリーム・クラッシャー
相手にリングコーナーに振られた際、その勢いのままリング下にスライディングし、素早く相手の背後に回ってリングインして仕掛けるラリアット
ボディ・アバランシュ
ショルダー・ブロック
ベアハッグ
スープレックス
スーパープレックス
スパイン・バスター

獲得タイトル[編集]

WWE US王座
WWE

入場曲[編集]

  • Echoes
  • Fierce Days
  • Superhuman
  • New Rules
  • I Bring the Darkness (End of Days)
  • King's Darkness
  • The Good Life
  • Get Ready Ready - 現在使用中

脚注[編集]

  1. ^ Baron Corbin”. Online World of Wrestling. 2015年5月28日閲覧。
  2. ^ All-MIAA Football Team St. Joseph News-Press、2008年11月11日閲覧。
  3. ^ a b Tom Pestock ARIZONA CARDINALS、2013年10月25日閲覧。
  4. ^ Tom Pestock fighting for NFL shot azcentral.com、2013年10月25日閲覧。
  5. ^ Former Texas Tech OL Brandon Carter Signs WWE Developmental Deal”. Wrestling-News.net. 2012年8月12日閲覧。
  6. ^ WWE NXT@Tampa”. Wrestlingdata.com. 2012年10月18日閲覧。
  7. ^ WWE NXT results: April 17, 2014”. WWE.com. 2014年4月17日閲覧。
  8. ^ Gimmick Change for NXT Star Baron Corbin”. Wrestlingrumors.net. 2014年4月27日閲覧。
  9. ^ WWE NXT TakeOver: Fatal 4-Way results”. WWE.com. 2014年9月11日閲覧。
  10. ^ WWE NXT TakeOver: R Evolution results”. WWE.com. 2014年12月11日閲覧。
  11. ^ WWE NXT results - Jan. 14, 2015: Sami Zayn & Adrian Neville battle in NXT Title rematch”. WWE. 2015年1月14日閲覧。
  12. ^ WWE NXT results - Jan. 28, 2015: Kevin Owens makes a huge demand for TakeOver, Blake & Murphy win NXT Tag Team titles”. WWE. 2015年1月28日閲覧。
  13. ^ WWE NXT results - Feb. 4, 2015: Neville battles Corbin, Bálor takes on Itami in No. 1 Contender's Tournament”. WWE. 2015年2月4日閲覧。
  14. ^ WWE NXT Takeover: Rival Results – 2/11/2015”. WWE. 2015年2月11日閲覧。
  15. ^ NXT TakeOver: Unstoppable Results, May 20, 2015: NXT Champion Kevin Owens’ title match against Sami Zayn ended in chaos as Samoa Joe stepped into NXT”. WWE.com. 2015年5月20日閲覧。
  16. ^ NXT TakeOver: Brooklyn Results, August 22, 2015”. WWE.com. 2015年8月22日閲覧。
  17. ^ Watch the Dusty Rhodes Tag Team Classic on WWE NXT”. WWE.com. 2015年8月22日閲覧。
  18. ^ NXT TakeOver: Respect Results - 10/7/15 (Bayley vs. Banks)”. Wrestleview.com. 2015年10月8日閲覧。
  19. ^ NXT TakeOver London Results - 12/16/15 (Balor vs. Joe)”. Wrestleview.com. 2015年12月16日閲覧。
  20. ^ NXT TakeOver Dallas Results - 4/1/16 (Balor vs. Joe)”. Wrestleview.com. 2016年4月1日閲覧。
  21. ^ WWE WrestleMania 32 Results – 4/3/16 (Live in Dallas, Triple H vs. Roman Reigns, The Undertaker vs. Shane McMahon)”. Wrestleview.com. 2016年4月3日閲覧。
  22. ^ WWE RAW Results – 4/4/16 (Live in Dallas, Styles becomes No. 1 contender, NXT stars debut, WrestleMania fallout)”. Wrestleview.com. 2016年4月4日閲覧。
  23. ^ WWE Money in the Bank Results – 6/18/17 (Two MITB ladder matches)”. Wrestleview.com. 2017年6月18日閲覧。
  24. ^ WWE Smackdown Results – 8/15/17 (Final show before SummerSlam)”. Wrestleview.com. 2017年8月15日閲覧。
  25. ^ WWE Hell in a Cell Results – 10/8/17 (Shane McMahon vs. Kevin Owens)”. Wrestleview.com. 2017年10月8日閲覧。
  26. ^ WWE RAW Results – 6/11/18 (Reigns vs. Mahal, Fatal Four Way Matches, Jax/Rousey)”. Wrestleview.com. 2018年6月11日閲覧。

外部リンク[編集]