鐘楼

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鐘楼東大寺、奈良市)
鐘門光明寺佐用町

鐘楼(しょうろう、しゅろう)とは、寺院内にあって梵鐘を吊し、時を告げる施設。鐘つき堂鐘楼堂とも言う。

「鐘楼」の語は、キリスト教の建物(教会堂礼拝堂)において同様の機能を果たす施設を指しても用いられる。

日本[編集]

日本では室町時代になると、山門と一体化し、鐘門となった事例もある[1]

また、その時を告げるという性格上、政庁など、宗教施設以外にも設置されている。

南都六宗の場合、講堂の斜め前方か斜め後方に位置する。経蔵と東西に向き合うような形で建てられる。

鐘をつくことは供養であるとされ、中宮寺の天寿国曼荼羅に入母屋造の鐘楼がある。その中には鐘が吊るされ、人が撞木でそれを撞くところが描かれている。古い例に法隆寺西院のものがある。切妻造、腰には組こうらんがめぐらされている。のちに、法隆寺東院、新薬師寺、石山寺のような袴腰造、東大寺のもののようなふきはなちのものも現れた。

時計が高価で所持する人の少ない江戸時代には、鼓楼もあったが鐘楼のほうが多かった。

重い鐘を吊り下げることを前提とした建物のバランス構造となっていたため、戦時中に供出された鐘楼では重い石を吊り下げたとの話もある。

主な鐘楼[編集]

中国[編集]

北魏唐代の頃には宮殿内に鼓楼と共に配置されていた。

西安の鐘楼[編集]

西安の鐘楼は、陝西省西安市の城内の中心の東西南北4条の大街が交差するところに建てられている。初の1384年に建造された。当初は現在の北広済街口にあり、鼓楼と並び立っていたが、1582年に現在地に移築された。

ヨーロッパ[編集]

Belfry (PSF).jpg

ヨーロッパにおける鐘楼(英語: bell towerイタリア語: campanileドイツ語: Glockenturmフランス語: Clocher)とは単数または複数の鐘を有する塔をいい、また、その目的のために建てられた塔であれば、仮に鐘が存在しない場合でもそう称する。ヨーロッパでは鐘楼は原則として教会の建物の一部であるが、市役所などの公共建築に付けられることもある。独立して建てられた鐘楼については、他言語でも多くイタリア語のcampanileの語が用いられる。古い鐘楼はその歴史的または象徴的な価値から維持されることが多いが、今でもその本来の役目を果たし続けている場合もある。

引用文献[編集]

  1. ^ 兵庫県佐用郡佐用町平福にある真言宗の寺院。光明寺 (佐用町)

関連項目[編集]