ヴィクラント (空母・2代)

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Vikrant class aircraft carrier CGI.png
艦歴
発注
起工 2009年2月28日
進水 2013年8月12日
就役
退役
その後
除籍
性能諸元
排水量 満載 37,500t(40,000t説有り)
全長 252m
全幅 56m(飛行甲板
吃水 7.5-12m
機関 ガスタービンエンジンx4基 2軸
速度 最大28kt
乗員 1,560名(1,400名説有り)
兵装 SAMCIWS
搭載機 Mig-29Kハリアー IIテジャス(艦載型)、Ka-31、ALH-7、Mk.42シーキング

ヴィクラント (Vikrant) はインド海軍航空母艦。現在インド海軍が推進しているADS(Air Defence Ship,防空艦)計画の1番艦である。

艦載機として主にMig-29Kに加え、ロシアKa-31早期警戒ヘリコプターインド国産のALH-7ドルフ多目的ヘリコプター、またはイギリスMk.42シーキング対潜哨戒ヘリコプターを搭載するSTOBAR空母であり、同級2隻を含めた計3隻の建造が予定されている。

艦名の「Vikrant」とは先代と同じくヒンディー語で「勇敢な」「強い」の意味である。

建造の経緯[編集]

元々「先代ヴィクラント」の後継艦として推進されていたが1990年ごろに予算不足で立ち消えになっていた国産空母建造計画がベースである。

建造計画が白紙になった後、先代「ヴィクラント」が退役しインドの保有空母が「ヴィラート」1隻のみとなった事による洋上航空兵力の低下を受け、建造計画を見直した上でADS(Air Defence Ship,防空艦)計画として復活した。

当初は満載排水量17,000t程度の軽空母を建造する計画だったが、度重なる計画見直しにより最終的に満載排水量37,500t(40,000t説有り)の比較的大型の空母に拡大した。

また当初艦載機にはハリアー IIを想定していたが、後にMig-29Kを搭載するSTOBAR方式の空母に設計が変更された。これはインド海軍のSTOVL機運用経験や「ヴィクラマディティア」の導入経緯が影響していると言われている。

2005年4月11日からコーチン造船所にて「材料の切り出し(plate cutting)」が始まり、2008年、正式にキールを据え付けて起工(Laid Down)する予定であったが遅れ、2009年2月28日に起工式が済まされた。

起工後は、2010年進水、2012年就役を予定していたが、造船所のインフラが不十分な事や、建造費の高騰などによる建造計画の大幅な遅延が発生している。2012年6月、他の船の建造のためドックを空ける必要があり、建造途中でドックより引き出された。2013年8月12日に進水式が行われた[1]

進水直後のヴィクラント


艦形[編集]

「ヴィクラント」の設計はイタリアの協力のもと行われた。

2007年10月時点における「ヴィクラント」の完成予想図によると船体左後方から右前方に向けて伸びる発艦用のレーンと、船体中央後方から左前方へ伸びるアレスティング・ワイヤーを備えた着艦用のアングルド・デッキがX字型に交差しており、他国の空母とは異なる珍しいレイアウトを採用している。

インド海軍がなぜこのようなレイアウトを採用したのか不明だが、発艦用のレーンと着艦用のレーンが交差する場合、発艦と着艦を同時に行う事が困難になり、非常にタイトな航空管制が必要になるのではないかと懸念されている。

また艦首部分には傾斜角14度のスキージャンプ甲板が有り、エレベーターが艦橋の前後に1基ずつ装備されている。

搭載システム、搭載兵器に関しては2014年現在においてあまり明らかにはなっていない。

参考文献[編集]

  • 柿谷哲也『世界の空母』ISBN 4-87149-770-4
  • アンドレイ・V・ポルトフ 「脚光集めるインドの空母計画 ゴルシコフ改造艦と国産防空艦」『世界の艦船』658号、94-99頁、2006年。
  • 写真特集「世界の軽空母ラインナップ」『世界の艦船』682号、2007年

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]