ケーララ州
ケーララ州(マラヤーラム語: കേരളം)は、インドの州の一つであり、南インドを構成する州の一つに数えられる。東にタミル・ナードゥ州と接し、北にカルナータカ州と接する。マラバール海岸によりインド洋に臨んでおり、西にはラクシャディープ諸島が、南にはモルディブの島々が、海の中に浮かんでいる。旧フランス領でポンディシェリ連邦直轄領の一部となっているマヘが、ケーララ州の一部を切り取るように存在している。
- ケーララ州
- KERALA

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公用語 マラヤーラム語 州都 ティルヴァナンタプラム(Thiruvananthapuram) 最大の都市 コーチ 文化州都 トリシュール 州首相 O・チャンディ 面積 インド内第21位
38,863 km²人口
- 総計(2001年)
- 人口密度インド内第12位
31,838,619 人
819 人/km²識字率(2001年) 90.92% -
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目次 |
歴史 [編集]
詳細は「ケーララの歴史」を参照
メソポタミアのシュメール時代からスパイス貿易の中心として記録されている[1][2]。エジプト、フェニキア、中国、バビロニアなどの地方からの人々でにぎわいを見せた。
1102年にチョーラ朝が北部に侵攻してチェーラ朝が滅ぼされ、コーチン王国が興った。
大航海時代の1498年にポルトガル人が訪れ上陸し、拠点を築いた。その後続いてオランダ、イギリス、フランスからも相次いで上陸し、象牙、チーク材、香辛料などを求めてヨーロッパ人の交易が開始され、今日の多文化共生となっている。ケーララ州の沿岸はマラバル海岸と呼ばれコショウの原産地である。14世紀から17世紀まで多くの数学者や天文学者を生んだ。シャンカラが代表的である。ケーララはアーユルヴェーダの発祥の地としても知られる。マルコ・ポーロが上陸したのは、コバラム近くのマラバール海岸である。1661年、オランダ領マラバール(1661年 – 1795年)が出来る。
18世紀初頭、南部にトラヴァンコール王国(1729年 - 1947年)が建国された。
インド初で最大のIT特区でもあるティルヴァナンタプラムテクノパークがつくられており、Linuxやフリーソフトウェアを積極的に推進し、リチャード・ストールマンからアジアで最初に提携する州に選ばれた[2]。
アラブ諸国への出稼ぎが多く、ドバイに住むインド系の過半数がケーララ出身であるとされる。1991年に湾岸戦争のサダム・フセイン大統領を応援する人々により、サダム・ビーチという変わったところがつくられている。
政治 [編集]
政治的には1957年に世界初の普通選挙を通じた共産党州政権(インド初の非インド国民会議政権)が発足して以来、共産党が与党になることも多い。
同州の識字率はほぼ100%[3]に達し、幼児死亡率も先進国並に届き、アマルティア・センやマブーブル・ハックから絶賛されている。
行政区分 [編集]
詳細は「ケーララ州の行政区分」および「:en:List of districts in Kerala」を参照
ケーララ州は、14の県(ジッラ ജില്ല)に分けられている。
【マラバール地方】
- カーサルゴード県 (കാസര്ഗോഡ് ; Kasaragod)
- カンヌール県 (കണ്ണൂര് ; Kannur, Cannannore)
- ワイナード県 (വയനാട് ; Wayanad)
- コーリコード県 (കോഴിക്കോട് ; Kozhikode, Calicut)
- マラップラム県 (മലപ്പുറം ; Malappuram)
- パラッカド県 (പാലക്കാട് ; Palakkad, Palghat)
【コーチ地方】
【トラヴァンコール地方】
- イドゥッキ県 (ഇടുക്കി ; Idukki)
- アーラップーザ県 (ആലപ്പുഴ ; Alappuzha, Allepey)
- コッタヤム県 (കോട്ടയം ; Kottayam)
- パタナムティッタ県 (പത്തനംതിട്ട ; Pathanamthitta)
- コーラム県 (കൊല്ലം ; Kollam, Quilon)
- ティルヴァナンタプラム県 (തിരുവനന്തപുരം ; Thiruvananthapuram, Trivandrum)
この他、以下の大都市は政令指定都市(マハーナガラム മഹാനഗരം ; 「大都市」)に指定されている。
- コーリコード (കോഴിക്കോട് ; Kozhikode):ポルトガル人上陸の地。旧名:カリカット。
- コーチ (കൊച്ചി):ケーララ州の商業の中心地で、最大の都市。旧名:コーチン。
- ティルヴァナンタプラム (തിരുവനന്തപുരം):ケーララ州の州都。旧名:トリバンドラム。
地理 [編集]
インド半島南西沿岸部に南北に長く延びた州。多くの川がそれぞれに支流を伸ばし、複雑な海岸線を形成している。
海岸線付近はモナザイトを算出する岩石帯が250kmの長さで存在しており、この地域一帯はモナザイトを含む黒い砂浜[4]と共に、世界有数の自然放射線量の地域としても知られている。ケーララ州海岸線付近における1人・1年間あたりの被照射線量は平均3.8mSv、高い地域では20mSv以上に達する[5]。家系内遺伝調査の結果によれば、高線量地域では統計的に有意に生殖細胞由来の点突然変異が高い傾向にある[6][7]。
マラップラム県のKodinhi村では、双子が多いことでも知られており、Krishnan Sribiju医師によれば、原因は不明だが、60年~70年前からみられる傾向だという[8][9]。この現象はKodinhi村に限ったことではなく、ブラジルのCândido GodóiやナイジェリアのIgbo-Oraなどでも双子の高発生率が観測されており、Sribiju医師はブラジルやナイジェリアの医師とコンタクトをとるなど原因の解明に向けて活動を行っており[10]、遺伝学者などからなる調査団はさらに詳細な調査が行われる必要があるとしている[11]。
住民 [編集]
詳細は「ケーララの住民」および「:en:Demographics of Kerala」を参照
民族 [編集]
詳細は「ケーララの民族」および「:en:Ethnic groups in Kerala」を参照
en:Malayali、n:Adivasi、en:Kerala Iyers、en:Shivalli Brahmins、en:Kannada people、Konkanis、en:Cochin Sikhs。
言語 [編集]
公用語はマラヤーラム語。タミル語、コンカニ語、トゥル語、ヒンディー語、ベンガル語、en:Maldivian language、及び各種Adivasi語が使用されている。
宗教 [編集]
詳細は「ケーララの宗教」および「:en:Religion in Kerala」を参照
脚注 [編集]
- ^ Faces of Goa: a journey through the history and cultural revolution of Goa and other communities influenced by the Portuguese By Karin Larsen (Page 392)
- ^ Striving for sustainability, environmental stress and democratic initiatives in Kerala(Page 79) ISBN 81-8069-294-9; Author:Srikumar Chattopadhyay, Richard W. Franke; Year:2006.
- ^ 2001年には91%、インドは65%(川島幸司「高い生活指標と不十分な経済」/ 広瀬崇子・近藤正規・井上恭子・南埜猛編著『現代インドを知るための60章』明石書店 2007年 278ページ)
- ^ [1]
- ^ インドの高自然放射線地域における住民の健康調査 (09-02-07-02) - ATOMICA -
- ^ Lucy Forster et al. (2002). “Natural radioactivity and human mitochondrial DNA mutations”. PNAS 99 (21): 13950-13954. doi:10.1073/pnas.202400499.
- ^ 翻訳:伊澤 (2011年5月3日). “自然放射線とヒトミトコンドリア遺伝子の突然変異”. 名古屋生活クラブ. 2011年5月28日閲覧。
- ^ “Indian village with 250 sets of twins”. Telegraph. (2009年5月11日) 2011年6月23日閲覧。
- ^ “Twin town: The Indian village where there are 220 sets of twins has doctors baffled”. Daily Mail. (2009年7月15日) 2011年6月23日閲覧。
- ^ Jeremy Laurance (2009年5月12日). “Seeing double: the village in deepest Kerala where twins have taken over”. The Independent 2011年6月23日閲覧. "The village of Mohammad Pur Umri, near Allahabad, also has a high rate identified five years ago, as does Candido Godoi, a village in Brazil promoted as the twins capital of the world. The highest rate in the world is believed to be among the Nigerian Yoruba tribe which has a twinning rate of 45 per 1,000 births. "I see understanding the high twinning rate in Kodinhi as a public health challenge," said Dr Sribiju. "We are meeting with doctors from Nigeria and Brazil to try to solve this problem."
- ^ “Malappuram village under national genetic scanner”. The Hindu. (2008年11月10日) 2011年6月23日閲覧。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
公式 [編集]
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