モスキート (音響機器)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モスキート とは、米国で開発された、超高周波を使った音響機器。
企業の商品名ではあるが、同様のアイデアを利用した商品は、「モスキート」と称されることが多い。
目次 |
[編集] 若者除け装置
英国の会社が「モスキート」の商品名で、セキュリティーシステムとして2005年から地元商店などに販売。小型スピーカーから17キロヘルツという、非常に高周波数のブザー音が流れる。
高周波数の音は、年齢とともに徐々に聞こえ難くなる為、おおむね20代後半以降の大人には全く聞こえないか、もしくはほとんど気にならない。しかし、聞こえる若者にとっては、かなり耳障りである。
ただし、高周波数の可聴範囲は個人差が大きく、若年層以上でモスキート音が聞こえる人もおり、その人が機械の設置を知らない店員や周囲に不快感を訴えても、理解してもらえない状況に陥ることがある。
[編集] 応用例
以下のような例について、効果的に防げる…というのが、モスキート開発者の触れ込みである。
- 店内に長く居座っている若者客を、店から追い出せる。
- (ファミリーレストラン・ファーストフード店・書店…など)
- 店頭や駐車場などでの迷惑行為をする若者を、排除できる。
- 万引きをする若者に対して、牽制することができる。
- (デパート・スーパー・書店など)
2009年5月21日 - 東京都足立区は自治体初の試みとして、区立公園に英国製の17.6kHzの不快音を3分毎に出す装置を1台設置し、2010年3月まで効果の検証をする[1]。
[編集] 既存の例
過去の一例として、年配向けの「演歌やロカビリー」を流すことで、毎日スーパーの駐車場を溜まり場にしていた非行少年たちを、短期間で一掃できたという。彼らは、店がなぜ「演歌やロカビリー」を流したのか、まったく理解してはいない。ただ、自分たちの雰囲気に合っていない場所になったので、そこから立ち去ったにすぎない。
モスキートを利用することで、「店のムード」を音楽により壊すことなく、店に相応しくない年齢層を排除することができる。
[編集] 携帯電話の着信音
もともと、店頭にたむろする若者を追い払うため開発された「モスキート」だが、大人には聞こえにくい高周波数の「不快音」が、 携帯電話の着信音として米英の若者の間で、急速に広まりつつある。モスキートの販売後しばらくして、「超高周波の音声ファイル」を携帯電話にダウンロードできるソフトが開発され、ブームに火がついた。ネット上に「モスキート着信音」の販売サイトも登場している。
電話の着信音の場合、多少の不快音であった方が、着信に気付きやすく都合が良いのである。これは、固定電話のベルや、救急車・パトカーの音、赤ん坊の泣き声…などにも共通する。モスキート着信音は、大人に聞こえないのをいいことに、授業中の携帯使用が増えないか、教師らを心配させている[2]。
[編集] 参考
FMラジオ及びアナログテレビジョン放送における音声信号の最高周波数は15キロヘルツである(郵政省令「超短波放送に関する送信の標準方式」より)。この為、アナログテレビジョン放送では本項目の音を体感する事はできない。
[編集] 脚注
- ^ 読売新聞2009年5月22日13S版34面
- ^ サンケイスポーツ (2006-06-16). "携帯電話に「モスキート着信音」…米英の若者に大流行". 2006年6月17日 閲覧。

