パーム油

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精製されたパーム油
パーム油
100 g (3.5 oz)あたりの栄養価
エネルギー 3,699 kJ (884 kcal)
0 g
糖分 0 g
食物繊維 0 g
100 g
飽和脂肪酸 49.3 g
一価不飽和脂肪酸 37 g
多価不飽和脂肪酸 9.3 g
0 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
0 μg
(0%)
0 μg
0 μg
チアミン(B1)
(0%)
0 mg
リボフラビン(B2)
(0%)
0 mg
ナイアシン(B3)
(0%)
0 mg
(0%)
0 mg
ビタミンB6
(0%)
0 mg
葉酸(B9)
(0%)
0 μg
ビタミンB12
(0%)
0 μg
コリン
(0%)
0.3 mg
ビタミンC
(0%)
0 mg
ビタミンE
(106%)
15.94 mg
ビタミンK
(8%)
8 μg
ミネラル
カルシウム
(0%)
0 mg
鉄分
(0%)
0.01 mg
マグネシウム
(0%)
0 mg
セレン
(0%)
0 μg
リン
(0%)
0 mg
カリウム
(0%)
0 mg
ナトリウム
(0%)
0 mg
亜鉛
(0%)
0 mg
他の成分
水分 0 g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)
パーム油(100g中)の主な脂肪酸の種類[1]
項目 分量(g)
脂肪 100
飽和脂肪酸 49.3
16:0(パルミチン酸 43.5
18:0(ステアリン酸 4.3
一価不飽和脂肪酸 37
18:1(オレイン酸 36.6
多価不飽和脂肪酸 9.3
18:2(リノール酸 9.1

パーム油(パームゆ、 英語: palm oil)はアブラヤシ果実から得られる植物油である。通常ギニアアブラヤシ(学名 Elaeis guineensis)から得られる。食用油とするほか、マーガリンショートニング石鹸の原料として利用される。近年では、バイオディーゼル燃料としての利用も進められている。2009年現在、世界で最も生産されている植物油である[2]

同じアブラヤシから得られるものとしてパーム核油があるが、パーム油が果肉から得られるのに対し、パーム核油は種子から得られるものである。組成が異なるため、性質も異なる。

性質[編集]

オレンジ色をした常温で固体油脂で、独特の芳香と甘味を持つ。主な成分はパルミチン酸約50%、オレイン酸約45%、リノール酸約10%で、その他ステアリン酸約5%、ミリスチン酸約1%が含まれている[3]。常温で固体であるのは飽和脂肪酸であるパルミチン酸を多く含むためで、組成全体としては牛脂に近い。

パーム油のオレンジ色はβ-カロテンに由来し、未精製のパーム油にはβ-カロテンが豊富に含まれるが、精製段階で失われ、色が淡黄色になる。ただし、食用パーム油として製造されるものはβ-カロテンを残すようにすることが多い。これを特に「レッド・パーム油」と呼ぶことがある。

食用油[編集]

日本ではあまりなじみのない食材であるが、インスタント食品スナック菓子、一部の洗剤成分などに広く用いられている。熱帯亜熱帯地方では広く料理に使われる。特に、アブラヤシの原産地である西アフリカの森林地帯では、料理に色と独特の風味を与えるために古くから食文化体系の中で不可欠とされる食材であり、アフリカの食文化を奴隷貿易を通して受容したブラジルでは「アゼイテ・デ・デンデ」と呼ばれ、北部と北東部の料理には欠かせないものとされている。その他、タイ料理など東南アジアの料理などで使われる。

加工食品では揚げ物水素化したショートニングの代用として使われる。

洗剤のコピーに対する批判[編集]

アブラヤシの栽培は、プランテーションにおける労働者の酷使や環境破壊などで批判を受けることが多く、製品のパーム油についても累が及ぶことがある。かつて日本の洗剤メーカーが、パーム油を原料とする洗剤を「自然(環境)に優しい…」というコピーを使い販売したところ、誤解を与えるとの批判が寄せられ、撤回に至った例が複数存在する[4]

脚注[編集]

  1. ^ USDA National Nutrient Database
  2. ^ 植物油の生産から消費まで (1)世界の植物油生産(一般社団法人 日本植物油協会) データは2004~2011年のISTA Mielke社「Oil World」誌
  3. ^ 『15710の化学商品』 化学工業日報社、2010年、1380頁。
  4. ^ 取り組みの例: 洗剤のCMに関する要請及び環境団体等の見解 - 財団法人地球・人間環境フォーラムのサイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]